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第2章(高一冬~)
18:隠された事実?
しおりを挟むあれから季節は移り変わり、秋になった。
夏は特にすることもなく、平和に過ぎていった。
何かあったとすれば、前より秦同から連絡が多くるようになったことくらいだ。
「おはよう」とか「元気か?」とか何気ないことばかりだが、そんなことが少し嬉しかったりする
。
でも、最近僕も番になるなら秦同とがいいと思い始めている。運命の番なのだから、そう思うのはある意味当たり前なのかもしれないが……。
秦同と番になりたいと本人に伝える前に、まず僕は叔父叔母を説得しなければいけない。前は、あまり仲良くするなと言われたばかりだから、賛成はして貰えないだろう……な。多分。少し憂鬱になってきた。
「楪ー!ご飯できたわよー?学校行く準備は終わったの?」
「叔母様!今ちょうど終わりました!すぐ降ります!」
僕は少し深呼吸をしてから、部屋を出た。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「すまない。楪。今のもう一度言って貰えるか?」
「僕は、秦同 博樹様と運命のつ……番なんです。なので、秦同様と学園の間に番になって下さいとお伝えしたいのですが……。」
恐る恐る俯きながら、伝えてしまった。ふと顔を上げ、叔父叔母の顔を見ると案の定2人とも困ったような顔をしていた。
「以前、秦同様とあまり仲良くなりすぎないようにと言われていたことは覚えています。なので、あまり失礼にならない程度に関わっていませんでしたが、やはり彼が僕の運命の番なんです…。」
「…………………。」
「あなた。楪がここまで自分の気持ちを私たちに伝えてくれるのも珍しいわ。きっとそれほど本気なのよ。」
叔母は、そうよねぇ?と言いながら、優しい笑みで僕を見てくれている。そんな問い掛けに僕も静かに頷く。
長らく沈黙を貫いていた叔父が、そんな様子を見て「ふぅ」と少しため息をついた。
「そうだな。そこまで本気なら楪のことを俺たちは応援したいと思う。楪からお願いしたら、秦同様も絶対番になってくださると思うよ。……………だがな、楪。俺たちはお前のことを何より大事に思っている。そして、楪が秦同様にこの話をする前に、楪に話さなければいけないことがあるんだ。」
「話さないといけないこと……?」
「ああ。できれば、あまり伝えたくはなかった。だが、番に4家の方を…秦同家を選ぶというのならば、絶対に話さなければいけないことだ。」
「…………?」
「楪には、なんの話しをしているのか全く分からないと思うわ。でも、楪の決意が硬いのならば、早めに話さなくてはね。」
「今日は真っ直ぐ、帰ってきなさい。3人で話をしよう。そろそろ時間だな。そろそろ学園に行ってきなさい。」
「分かりました。叔父様。今日はすぐ帰ってきます。では、行ってきます。」
叔父の言う話は、僕はなんのことが全く分からない。でも、本当に大事な話で叔父が悩んでいたことは目や表情から分かった。
とりあえず、認めて貰えて良かったと少し安堵しながら、学園に向かった。
でも楪はこの時、叔父の話に気を取られて
後ろの影に気づくことが出来なかった。
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