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第1章
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今日も平凡に何事もなく全ての授業が終わった。
教室内はガヤガヤとして、授業という緊縛から解けた解放感で溢れていた。
「ねえ、今日はどうする?マック寄ってく?」
梨沙は隣にいるクラスメイト、松木七瀬に声を掛ける。
「んー、今日は用事あるから無理ー。」
七瀬は髪をいじりながら気だるく返事をする。梨沙は気にとめることなく、七瀬の肩をポンと叩き、
「また、気が向いたら誘ってね。」
「うん、また明日。」
梨沙は七瀬に手を振ると、教室を後にした。
校庭には春の訪れを知らせるかのように色とりどりの花が花壇を彩っている。
真新しい制服で少しカチッとしている新入生たち、サッカー部の生徒たちが掛け声を発しながらグランドを駆け抜けていく音。
梨沙はその光景をスッと何もないように通り抜けて校庭を後にする。
校庭を出て、細い道を真っ直ぐ通り抜ける、目の前に大通りが表れた。大通りには飲食店、洋服店、量販店などたくさんの店がずらりと並んでいる。
梨沙の住む街は10年ほど前に大型のニュータウンとして開発された街である。
悪く言えば以前は何もない更地の田舎のような場所であった。
分譲マンションが次々と建つと同時に何もなかった街もだんだんと小綺麗になり、沢山の店が建ち並ぶ都会的な街へと変貌を遂げた。
梨沙は1人、マクドナルドに入るとコーラとアップルパイを注文して席に座った。
教室内はガヤガヤとして、授業という緊縛から解けた解放感で溢れていた。
「ねえ、今日はどうする?マック寄ってく?」
梨沙は隣にいるクラスメイト、松木七瀬に声を掛ける。
「んー、今日は用事あるから無理ー。」
七瀬は髪をいじりながら気だるく返事をする。梨沙は気にとめることなく、七瀬の肩をポンと叩き、
「また、気が向いたら誘ってね。」
「うん、また明日。」
梨沙は七瀬に手を振ると、教室を後にした。
校庭には春の訪れを知らせるかのように色とりどりの花が花壇を彩っている。
真新しい制服で少しカチッとしている新入生たち、サッカー部の生徒たちが掛け声を発しながらグランドを駆け抜けていく音。
梨沙はその光景をスッと何もないように通り抜けて校庭を後にする。
校庭を出て、細い道を真っ直ぐ通り抜ける、目の前に大通りが表れた。大通りには飲食店、洋服店、量販店などたくさんの店がずらりと並んでいる。
梨沙の住む街は10年ほど前に大型のニュータウンとして開発された街である。
悪く言えば以前は何もない更地の田舎のような場所であった。
分譲マンションが次々と建つと同時に何もなかった街もだんだんと小綺麗になり、沢山の店が建ち並ぶ都会的な街へと変貌を遂げた。
梨沙は1人、マクドナルドに入るとコーラとアップルパイを注文して席に座った。
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