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50(ジークフリード視点)

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我が国では婚約者の年齢は離れていても2歳ほどであり、女性が男性より年上であることは今まで一度もなかった。


そして貴族女性の婚姻は、学園を卒業し成人とみなされた最初の年であるのが一般的であり、兄上に丁度良い年齢で、王家に嫁ぐのに家柄や血筋に加え、勉学などの教養においても申し分のなかったのはリアしかいなかったんだ。


翌日父上から呼び出されて、諦めなさいと言われた時のことを僕はきっと忘れないだろう。


なんで僕はリアより3年も遅く生まれてしまったんだろうって…


教養は死に物狂いで頑張れば身に付く自信はあったけれど。

年齢ばかりはどうにもできなかった。


父上に退室を促される中、僕は必死に父上に頼み込んだ。


「ちちうえ、おねがいです。あにうえがりあにあえないときは、ぼくをリアにあわせてください。まなびのじかんもいっぱいがんばりますから」



父上は、少し考えると僕の願いを条件付きで聞き入れてくれた。



────

本日は忙しくあまり書けませんでしたので、深夜に再び投稿させていただきたいと思います。
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