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こんにちは、非日常
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エレベーターを降り、1階にあるコンビニへとやってきた私は、店内をぶらりと歩いたあとに、ラーメンコーナーへと移動した。
今日は醤油ラーメンでも食べるか。
ひとり暮らしを始めた頃は、毎日自炊生活に挑戦してみたけれど。今では週に2日ほど自炊すれば良いほうだ。
食材達を1から下処理して、色んな料理を作り上げていく人達を心の底から尊敬する。
自炊しない日は、今日のようにコンビニか近くのスーパーとかで、ラーメンやら惣菜を在宅勤務による運動不足を少しでも解消するために、毎食買いにいくことにしている。
数ある中から新商品と書いてある醤油ラーメンを手に取り、最近導入されたセルフレジへと向かい、会計を終わらせてのんびりと再びエレベーターへと歩いていった。
同じマンションの住人とも遭遇することもなく、エレベーターに乗り、上へ上へと登っていく。
目的の階へと到着した私は、気だるそうに歩き、玄関の前へと着くと、マイバッグの中に入れていた部屋の鍵を取り出し、鍵を開けて中へと入った。
きちんと2つの鍵を施錠して、U字型のドアガードも忘れずに施錠した私は、手洗いをすませると自室へのドアを勢い良く開けた。
───────
「はぁ?」
想像もしていなかった光景を目の前にして、普段の自分よりも少し低めの声が出た。
10分ぐらいしか出かけていないというのに、完全密室状態になっていたはずの部屋の中心で、ハァハァと苦しげにぶっ倒れている蜂蜜色の金髪の美少年。私の思考は少しばかり停止した。
苦しむ少年は、私がいる事に気づかないようで、これは夢なのかもしれないと思った私は、ドアノブから手を離し、自身の頬をつねってみた。
「…っ」
うん。痛い……
精巧にできた夢なのかもと思ったけれど。どうやら現実らしい。
私はこの部屋の中で何故か苦しみながら倒れている少年の元へと近づくことにした。
1歩1歩慎重に、ゆっくりと。
今日は醤油ラーメンでも食べるか。
ひとり暮らしを始めた頃は、毎日自炊生活に挑戦してみたけれど。今では週に2日ほど自炊すれば良いほうだ。
食材達を1から下処理して、色んな料理を作り上げていく人達を心の底から尊敬する。
自炊しない日は、今日のようにコンビニか近くのスーパーとかで、ラーメンやら惣菜を在宅勤務による運動不足を少しでも解消するために、毎食買いにいくことにしている。
数ある中から新商品と書いてある醤油ラーメンを手に取り、最近導入されたセルフレジへと向かい、会計を終わらせてのんびりと再びエレベーターへと歩いていった。
同じマンションの住人とも遭遇することもなく、エレベーターに乗り、上へ上へと登っていく。
目的の階へと到着した私は、気だるそうに歩き、玄関の前へと着くと、マイバッグの中に入れていた部屋の鍵を取り出し、鍵を開けて中へと入った。
きちんと2つの鍵を施錠して、U字型のドアガードも忘れずに施錠した私は、手洗いをすませると自室へのドアを勢い良く開けた。
───────
「はぁ?」
想像もしていなかった光景を目の前にして、普段の自分よりも少し低めの声が出た。
10分ぐらいしか出かけていないというのに、完全密室状態になっていたはずの部屋の中心で、ハァハァと苦しげにぶっ倒れている蜂蜜色の金髪の美少年。私の思考は少しばかり停止した。
苦しむ少年は、私がいる事に気づかないようで、これは夢なのかもしれないと思った私は、ドアノブから手を離し、自身の頬をつねってみた。
「…っ」
うん。痛い……
精巧にできた夢なのかもと思ったけれど。どうやら現実らしい。
私はこの部屋の中で何故か苦しみながら倒れている少年の元へと近づくことにした。
1歩1歩慎重に、ゆっくりと。
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