Mobを演じてきた僕に与えられたスキルは「環境適応」だった

さくーや

文字の大きさ
3 / 11

2page・映画でよく見るベネチアの裏路地っぽい

しおりを挟む

日記

白骨いっぱいあった。取得物として押収したのは貨幣(?)とアクセ。さびてるのは破傷風とか怖いし触ってない。さびてるって漢字どう書いたっけ? スマホがあればすぐに検索できるのにー。
発光する苔は緑色で味は土だった。でも腐葉土って感じじゃなくてバサバサした赤玉みたいな? 少なくとも牛糞みたいな臭みはなかった。いやなんの話だし。
俳優みたいなエルドワ・フリューレって従業員っぽい人にあった。没入感半端ない設定に忠実に職務を全うできる人だと思う。

総評価・東京のアンダーグラウンドはめっちゃ発展してる。


====================


最初に気がつけよと思うけど、僕普通に靴下のままだった。

「えっと、こんな感じ?」
「違う。ここはこれに通さないといけない」
「じゃあこうだ」
「違う。その紐はそこを通ると結べない」

んで人骨の1つにしっかりとした靴が付いているのを見て、拝借した。
ところがびっくり。外見は至って普通の編み上げブーツだったのだが、外して足を入れてみても紐が結べない。
指輪みたいにゴム状になるわけじゃないけれど、スネと脹脛に密着するコテのようなものがあったらしく、それを固定しないとうまく履けないらしい。
フリューレとちょっと仲良くなれた気がする。

「これで‥‥どうだろ」
「いい。それが正しい履き方」

片方履くのに30分はかけた気がする。もちろん説明や間違えた時間を除いて。
もう片方履かなきゃいけないんだけど、これ履けるか?

「平気。見て覚えて」

シュパッと効果音がなりそうなぐらい手際よく足が編まれていく。緩すぎずキツすぎず、しかも動きに合わせてフィットする、そんな計算され尽くした素晴らしい設計を実感している。

「ごめん、左足もう一回結び直してください。ちょっと見ただけじゃ覚えられないよ」
「‥‥早く覚えたほうがいい」

フリューレの顔は無表情がデフォルトみたいだけど、眉がちょっと下がって困り顔を表現してるのかな? もしこれ意図的だったら凄いよ。表情筋どうなってんの?

それからも外套やハンドグローブのような物を白骨さんから剥ぎ取って勧められるがままに装備した。
現在立派なファンタジーの住人ぽい格好です。
中のツナギは激しく動かなければ見えないし、編み上げブーツは膝下まであるし、ハンドグローブは指先ないけど手の甲は鱗のように金属片が散りばめられて手のひらもなんか硬いし、外套はフリューレさんのように表にド派手な刺繍こそ書かれてないけど裏に沢山のポケットみたいなものがあって、空のアンプルだったりよく分からない模様だらけの紙片が突っ込んである。

「フリューレさん! どう? 似合うかな」
「‥‥探索者のようだ」
「おお! 世界観バッチリだね」

なんとか会話をしようと試みたが、問いかけてはくれないので一方的に話してた気がするけど、なんとか出口まで言葉のキャッチボール的なのはできたと思う。
さて、フリューレさんの同僚さん達にもお礼言わなきゃね。出口まで案内してもらいましたって。


====================


白骨が無くなって、フリューレさんの足が止まったのは緑の苔もほとんどない真っ黒の壁だった。

「ここ。入口の扉」
「開けられるの?」
「いや。ここは1年に1度開く機会があるだけだ」
「その1年に1回ってのはもう直ぐだったりする!?」
「いや。あと半年かかる」
「うっそん‥‥」

たどり着いたけど、開かなかった。
夏限定のホラー系アトラクションだったか。めっちゃ納得できるっ!

「他に出口‥‥と言わなくてもこの場所から出れるところ知らないかな‥‥」

設定を忠実に守っているフリューレさんに聞くのはものすごく申し訳ないけど、是非ともこの薄暗い場所から出たい。
通用口とか教えてください!

「ある。案内する」
「へ? あるの!? 頼む! やっと太陽が拝める!!」

後についててくてく歩くことだいたい1時間。
そういえば僕は一体どのくらい歩いて居たんだろうね? 靴下で。

「ここ。使われてない扉」
「おおう、なんか普通の木製の扉だね」

いたって普通の扉。
さっきの壁にしか見えない扉(?)の外からは雑踏だったり、井戸端会議的な声が聞こえてきてたりしたけれど、逆にこっちはほとんどなんの音もしない。
アトラクションを楽しむ大勢の人が居ないということはきっとスタッフオンリー的な扉のはず。設定に忠実なフリューレさんはきっと裏口なんか案内したくなかっただろうに‥‥。

「ありがとう。開けても、良いのかな?」
「平気。誰もこの扉を知らない」

知らない扉? スマホも持ってない現状それはちょっと迷子になりかねないので‥‥。

「そのー無理だったらいいんだけど、ここら辺多分知らないし、街中案内してくれちゃったりしませんか?」
「いい」
「いやほんと申し訳ないけど、っていいの?」
「いい。案内、する」
「うわぁー! ありがとう!!」

扉を開けた先は、映画でよく見るベネチアの裏路地っぽい、家の壁に遮られてジメジメとした行き止まりのような場所だった。
暗いところから出た分随分と明るく見えるのだけどね。

「ここはどこらへんなんだろう?  それにしても空気がいいなぁ」

空気清浄機が必ず備え付けられてるところが普段の居場所だったせいもあってなんだか、思いっきり息を吸い込みたい気分。
あ、やべ、吸いすぎた。

「グッゲホっ、ゲホ」
「おい。どうした」
「ケホ‥‥いや、なんか空気が綺麗だったから吸い込みすぎた。ごめんなんでもないよ‥‥へ?」

目の前の、長髪美人さんの髪の毛と目の色がさっきと違う。
暗かったし、苔の発酵で色が見えてる気になってたのは分かるけど。
長い黒髪は、夕焼けで照らされたかと思うほど赤く染まり。紫色の瞳は、川の水面のような透き通った青になっていた。
そんなに変わるもんなの!?

「髪、お手入れ大変でしょ」
「いや。さほど手入れはしない。稀に指で梳くぐらいだ」
「全国のキューティクルがまとまらない系女子を敵に回したぞフリューレさん」
「‥‥?」

小首を傾げたフリューレさんのなんと美しいことか。背が高いし胸板厚そうだから男の人確定ってか、この陽の下の晒された姿見れば男だよね。ちょっとは希望あったんだけどなー。

「ついて来るといい」

フリューレさんの案内で僕は路地裏を出た。


====================


最初に案内されたのは大通tり。
文字というよりイラストが多く、一体何を描いたのかわからない酷いものも見ながら、これがどれそれが何と多くの質問に快く答えてくれるフリューレさんのお陰でだいぶ掴めてきた。
花屋は虫食い草じゃなく人喰い草を売ってるし、酒屋では樽で飲み放題(ドリンクバー形式だった)をやってるし(むしろもう酒場でしょ)、武器屋や道具屋では銃刀法違反になりそうな刃渡りのものを普通に売ってるし‥‥。

「つぎ。職業斡旋所」
「フリューレさん、ちょいと聞きたいことが」
「なに。質問か」
「そう、そうなんだけどさ。ここ、どこ?」

明らかに東京じゃない。
洞窟っぽいところの中はまだごまかせたけど絶対ここ東京じゃない!

「リポス。ヴァルグエルシュレーゼ王国、第3辺境都市リポス。獣に戯れられる開拓地」
「最後なんか違う気がするけど‥‥なんてファンタジー!」

じゃあ何か? 死んで生き返った? いやいや生き返るなら服とか変でしょ。死後の世界? いやいや死後の世界ってまず意識持って自由に歩けちゃまずいでしょ、どうなってるかは知らないけど痛みはあるし死のうと思ったら死ねそうなぐらい現実感あるし。今流行りの転生? 生まれ直してないし。赤ちゃんスタートとかいいなって思ったことはいっぱいあるけど、普通に普通だし。

「じゃあ、転移しちゃった?」

上を見上げれば大きな木が見える。
街全体を影で覆ってしまえるような大きな樹。いやないでしょ。見て見ぬ不思議って‥‥ははは。

「夢か現実か。どっちでもやりたいように生きれば、それで良いよね?」

誰に許可を求めるわけじゃないけど。

「いい。やりたいようにすればいい。次行くぞ」
「はは、フリューレさんったらせっかちだなぁ!」

答えてくれるここでの友達1号もいるし。
いつ終わるかわからない休暇とでも思えば。
‥‥なんと言っても、今まで雑魚キャラモブを演じてきた数ほど人生を生きてロールプレイしてきたんだから。

「つぎは職業斡旋所だっけ? なんか耳が痛くなりそうな場所だけど、案内お願いします」
「ああ。こっちだ」

休暇を楽しむためにも現地就労が認められてるなら何かしないとね。はは、ワクワクが止まらないや。
さっきから筋骨隆々の人が結構多くて内心ビクビクだけど。

「入口に幕張ってるんだ。他の所は扉だったのに‥‥何か意味があるのかな?」
「おうボウズ、ここへ来るのは初めてか? これはなー昨日酒に酔ったヤツがぶっ壊しちまったから代わりに垂れ幕掛けてるのさ。流石に開けっ放しにするわけにいかないからな。あっはっは」
「そ、そうなんですか」

黒光りマッチョメン!!
あれ? フリューレさんは‥‥って遠い! フリューレさんカムバック! 黒光りマッチョメンに掴まれた肩が地味に痛い!
先に行かないでフリューレさん!!

「ボウズはあれか? 登録しに来たのか?」
「そうです。登録を‥‥」
「そーかそーか、案内してやろう。俺はガザ、ガザ・イングス。お前は?」

仕事の名前なら仕事で使ってた名前が良いかな。

「えーっと、テル・イツキです」
「ティル・イッキー?」
「あ、うん、それでいいです。ティル・イッキーです」
「おう、細っこいからには見習魔術師か何かか? ちゃんと食って筋肉つけろよ! さぁ行くぞ、ティル」
「うわぁっ」

ボウズ呼びから名前(仮)呼びになったのは良いけど、豪快だなぁ‥‥。名前変だけど一時的なものだし別に良いよね。

「おぅ、受付のねーちゃん! 新人ひっ捕まえて来たぞ! 登録してやってくれや!!」
「もう! ガザさん、人攫いみたいな真似やめて下さいって何度も言いましたよね!?」
「ああ? あの垂れ幕を見ながら『なんで垂れ幕なんだ』って首を傾げて話してみりゃ『登録に来た』っていうじゃねぇか。連れて来るのが先輩の使命だろぉよ」

まぁ、目的は間違ってないからいいけど、肩をがっしり掴まれて隣で大声出されたら普通は竦むよな。
まぁ、大御所たちと違って声の圧はそこまでないし、うるさいなぁって思うだけだけど。
いやー偶にモブと準主役大御所の掛け合いとかあるとほんと圧で鳥肌とかやばいし。子声なのに部屋の外まで響く声出すし。ほんと意味わかんない。そこがモブばっかりやってた原因でもあるんだろうなー。

「だからってガザさん一応剣闘会の優勝候補でしょ! そんな人にがっちり肩掴まれたら逃げ出すことも振り切ることもできないでしょ!!」
「うるせーなぁ。別に良いじゃんか。ティルはもともとここに来る予定だったんだからよぉ。ほらティル、あのおばさんが全部しっかりやってくれるだろうから行ってこい」
「うわっ」
「おーばーさーんーだーとぉー!! 私はまだ20代です! おばさんって言われるような年齢じゃありません!!」
「じゃああれだな、俺ら相手にガンつけられる勇敢な行き遅れだなぁ!」
「くううぅうぅぅ! 事実だけど、事実だけどっこんなまだ成人してないような新人の前で言うのはおかしいでしょお!?」

随分と職員と距離が近いハローワークなんだなぁ。そして未婚なのか受付嬢さん。
ハローワークってもっとこう静かな環境で、登録している人に条件にあった仕事先を紹介して、あとはたいてい丸投げっ! ってイメージだったけど‥‥お世話になったことないけど。
とりあえずこの言い争いのようなものが終わったら登録でもしてみようかな。
そういえばフリューレさん‥‥ああ、はい。美味しそうな飲み物をお飲みになって待っていてくださるのですね。登録終わるまで会計済まさずに待っていてくださいね。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最愛の番に殺された獣王妃

望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。 彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。 手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。 聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。 哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて―― 突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……? 「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」 謎の人物の言葉に、私が選択したのは――

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

貧弱の英雄

カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。 貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。 自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる―― ※修正要請のコメントは対処後に削除します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...