Mobを演じてきた僕に与えられたスキルは「環境適応」だった

さくーや

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3page・ちょっと思ってたやつの斜め上の反応は困る

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日記

東京じゃなかった。
ヴァルグエルシュレーゼ王国、第3辺境都市リポスってとこらしいけど、聞いたことないよー。
夢か現実か定かじゃないけど、20代の未婚女性は行き遅れと言わられる所は現実味がある。明日終わるかもしれない小旅行みたいな感じで。
そうそう。フリューレさんが背が高い代表かと思ってたけど、その後あった黒光りマッチョメンガザも背が高かったし、もしかしたら受付嬢さんも僕より背が高い気が‥‥
背が縮んでましたってのは嫌なんだけど!


====================


黒光りマッチョメンと嫁ぎ遅れ受付嬢さんの言い合いは長くなりそうだったので、別の受付の人にお世話になることにしました。敬語で喋ると睨みにつけてくる受付嬢に。あれかな、キャラ被るから嫌なのかな?
って、見た目完全に幼いんですけど、この街の就労って何歳から可能なんだろう‥‥。

「あ、あのっ、この針を使って指にプチっと穴を空けて、血を出してくださいっ」
「はい‥‥はい?」

この職業斡旋所は主に各商業組合や地域から寄せられる相談事を公表して紹介する場所で、相談料から仲介料を抜いた金額が登録者に支払われる仕組みになっている。多くの組合から寄せられる依頼を一手に熟すから通称「#組合_ギルド_#」と呼ばれているらしい。
買い付けだったり、人手不足の補充だったりから、落し物を見つけて欲しいだの、一日一緒にいてくれだの、よくわからない依頼も多いが、そこに値段が付くなら商売になるんだろう。

「えっと、血が出た指をこの玉にゴシゴシーっとして頂くと、あなたの適性と身についている技能などが表示されます」
「え‥‥塗り込むの?」

ギルドで仕事を受ける人には2種類いるらしく、本業があるけど小遣い稼ぎに仕事を受けに来ている#副業_イルド_#と、ギルドの仕事のみで生活している#本職_オルド_#がいるらしい。
街中の悩み事やこの街を拠点として長い期間拘束するような仕事はイルドが、単発の仕事だったり危険手当があるようなので仕事はオルドが、と言う棲み分けができているらしい。

「ただし触れる時、頭の中にしっかりときっちり証の形を想像してください。イルドの方に人気なのはペンダント型で、オルドの方に人気なのはリング型です」
「‥‥しっかりもきっちりも同じでは?」

ちゃっかり魔術というのもあるらしく、日常的に使用しているのだとか。
ほとんどの人は種火だったり物凄く小さい範囲でしか使えないらしいが、使える人はもっと大きな現象を起こせたりするらしい。才能もあるが努力することで大きく変わるのが魔術らしい。
是非とも使いたい。魔術。

「それと、稀にすっごく変な想像をすると証も答えようと、その、変な形になってしまうので気を付けてくださぃ」
「変な形?」
「確かなぁ! 隣街では丁度運ばれてきた大怪我で服が肌蹴た少年の一部を見てしまってまさにその形をかたどっちまったとかあったぞぉ」
「それは女性でしたけど、国で1番有名なのはやっぱり変態紳エロシストジェイソンでしょう。付き合っていた愛人の裸婦像を作り上げたんですよ。幼女でしたので裸婦というのも変ですが」

ガザさんと受付嬢さんのフォローに、併設された酒場で笑い声が響く。どうやら他にも証を変な形にしてしまった人がいるらしく、誰が1番変な形だったかを知ってるかで競っているみたい。世界で唯一の証を作り出した人はどんなものでもオンリーと呼ばれるのとか。
英語のオンリー(音下げる)かと思ったらどうやらイベントとかのオンリー(音上げる)に近い発音。欧米人風の連中に囲まれて、流石に言語は同じじゃないとわかって来たけど、法則が分からない。
それはそれ、今はこっちが大事。僕はどんな形にしようかなー。
かっこいい聖剣とか、可愛いものとか、精巧な意匠とか、凝りすぎると止まらないけど失敗したら悲しいことになるやつだな。知ってるものがいいよなー。

「あと証に関しては、信用度・潜在度・達成度を示す証を示す石をぎゅっと埋め込むことになります。証が勝手に判断してカチッとハマりますが、ある程度の大きさの証を作ってください」
「ぎゅっと埋め込むとカチッとハマるのか」

主に等級は10級から始まり、最高は1級と言われているらしい。この数字に関係しているのは潜在度と達成度。
潜在度は何級の仕事をこなせるかをギルドのスタッフが判断するための印で、達成度は別名経験度と言われどのくらいの件数依頼をこなしたが一目で分かるお客さん向けの印。
ちょっと違うのが信頼度で、これは透明・白・黒の三色しかなく、衛兵に要注意を食らうと透明が白に、犯罪を犯すと黒に染まる不思議な石をはめるらしい。

「最後に、この証は死後も残ります。誰かがひょいっと拾ってくれない限り、死体とともにずっと残るので、死亡確認の為見つけたらコンコン叩いてちゃっちゃととってきてください。確認が取れたら、死亡者の口座から一定金額が報酬として支払われます」
「ちゃっちゃは絶対ダメだろ‥‥ん?」

ちなみに教えようといろいろ喋ってた幼女より詳しい内容を知っているのは、文字が読める人用貸し出されるギルド入門書というものを聞きながら読破したからである。
逆に幼女は文字が読めないらしく、今僕がどこを読んでいるかが分からないので暗記した情報を唱えていただけ。その記憶力は称賛に値する。六法全書よりは薄いけど、それ丸暗記とか意味わかんない。

と、それよりも。
オルドには指輪型が人気だって?
コンコン叩いたら外れるって?

「あのさ、その指輪型の証持ってるよ」
「あれ? 親族の誰かがイルドかオルドだったんですか?」
「いんや、途中に落ちてた」

ツナギのポケットからゴム状にグネグネした状態の指輪だったものを取り出しカウンターに乗せる。
こうやって並べてみると結構な量だったのが分かるが、確かに白骨いっぱいあったし。

「さ、さんびゃくはちじゅうさん個‥‥」
「これが証で合ってる? 色付きの石とかは見当たらないけど、話を聞く限りだとこれかと思って‥‥」
「ええっと、他にも何か拾われましたか? 基本的に死者の持ち物は拾った人に所有権がありますけど、もし出しても構わないものがあったら更に報酬を追加しますので‥‥」
「悪いかなって思ったけど、鞄の中に入っていたアクセサリー類は持ってきたよ。どれがどれって分からないけどさ」

ジャラジャラと机の上が埋まっていく。
貨幣かもしれない金属片以外、バリバリした布に入っていたアクセサリー類を置いていく。もともとかさばるものだった為アクセサリーの山ができた。
むしろこの古ぼけた鞄の容量が不思議すぎるのだが。重さも感じなかったし。

「‥‥‥」
「え、ダメだった? しまった方がいい?」
「っいいえ! しょ、少々お待ちください」

机の上の全てをかき集めて受付の幼女は去っていった。
何往復もして奥へと運ぶ幼女の姿はとても可愛かったです。

「どうせまだ時間かかるでしょうし、先に証作って、実技検査しちゃいましょ。ガザさん、あなた私に喧嘩売る暇あるんだからものすーっごく暇でしょう? 手伝え」
「行き遅れは可愛げがないのが困る。ティルのボウズを連れてきたのは俺だからな。手伝うさ」
「えっと、じゃあ針で刺して血を出せば良いんですよね」

針で指を突けばすぐに血が滲み出た。
玉にぐりっと指を擦り付けると、玉が光ってその光は胸元に集中する。
こーゆーシーン見たことあるぞ。確か主人公の少女が魔法を使うときに必要な杖を大きくするときのようなエフェクト! 普段はネックレスで必要な時呪文で大きくするようなやつ!!

「あら、魔術を扱える素質は結構あるわね。先祖に高名な魔術師がいたのかしら。説明書には書いてないけど、光る強さと時間で魔術的な潜在要素が分かるの。なんの魔術が得意かは後でやるけど、こんだけ長く光って居れば大抵の魔術が使えるはずよ」

弱まってきた光を手で包むと、硬質な塊の感触が手に伝わる。
さてさて、いったいどのような形になったのかね?
ご開帳っ!!

「あら、簡素な出来だけど、きっとオンリーね。見たことないわ」
「ああ、この四角に囲まれた中の網目のようになってる空洞‥‥一体何をイメージしたらこうなるんだ?」

正方形の枠の中に揺れる、半分がメッシュ状になった立体の楕円な物体。
明らかにこれは何十年とお世話になってるマイクで。

「さ、さぁ。なんなんでしょうね‥‥」

絶対にこの世界じゃ必要ない物体が確かに手のひらに現れていた。


====================


マイク型証のメッシュの中には今透明な石が収まっている。
受付嬢さんが透明な石を証に近づけた瞬間、どういう仕組みか証に吸い込まれて、メッシュの中で透明な石が揺れるという不思議が生まれた。不思議すぎる。

「じゃあこの革紐で首から下げてね。この革紐はギルドが出すけど、切れたり使えなくなったり別のものに変えたくなったら自分で買ってちょうだいね。ギルドから支給するのはこの一本だけです」

ちゃららっちゃら~。装備にネックレスが増えたぞー。

「分かりました。えっと‥‥」
「ん? 結べねぇのか?? 仕方ないなぁ、このガザさんがやってやろうじゃ‥‥ありゃ?」

説明しよう!
ガザが手を伸ばした一瞬、サッと近くにきたフリューレがサッと結んでサッと席に戻った。むしろ僕がなぜ視線で追えたかわからないくらい早業でびっくりしたんですけど。
飲み物にストローさしてちゅーって吸ってるけど、なんなの? フリューレさん何者??
無表情っぽいけどそのしてやったり顔はっきり見えてますよ!!

「あ、あはははは‥‥な、なんか結べたみたいです」
「お、おぅ。結構結べないやつ多いんだが、手先が器用なんだなぁ」
「ガザさんが不器用なだけですよ」
「んだとぉ!」
「さて、ティル君の情報だけど読み方も含めて読み上げるね。簡素版だから詳しいことは後で自分で見て見てね。

名前 : ティル (15)
種族 : クラシエ
職業 : -空欄-
技能 : 環境適応
魔道具所持

だって‥‥」

ちょっと待って。
え? 15歳?? は? じゃあ何か、これはティル君っていう体を乗っ取った、異世界系のお話によくある憑依型‥‥。
ワクワクが一気に萎んでいく‥‥。
俺、魂だけになって前途有望な15歳の少年の体を乗っ取ってここにいるわけ?
ないわー‥‥。

「お、落ち込むなぁ、ティル」
「そ、そうよ、仕方ないわ。例は無いけど目覚める可能性だってあるから」

目覚める‥‥ティル少年はいつか目覚めるのだろうか‥‥。
‥‥ん? いや、この2人は今までの発言的にティル少年を知らない。というよか、知るわけがない。
じゃあ、なぜ?

「環境適応だなんて‥‥確かに産まれて3年で消えるはずの技能だけど、でも諦めないでね」
「そう、だな。10歳ぐらいまでは報告例あるけどなぁ‥‥ま、まぁ諦めんなよぉ、いろんな仕事が溢れてるからなぁ! なんだったら俺らの仲間がやってる店の経理とか紹介するしよぉ!」
「ガザさんの知り合いってグローブさんですか? 彼の店に紹介するつもりならギルド職員の試験を受けてみるのも1つかもしれません。私、紹介状書きますから‥‥」
「ちょっと待ってください!!」

シーンとギルド内が静まり返る。
そんなに同情的になることなの?

「環境適応って、そんなに悪い技能なんですか?」
「い、いえ‥‥」
「そういうわけじゃぁ、ねぇんだけどよ‥‥」
「僕、それについては気にしてないので教えていただけると嬉しいです」

だって、今まで能力もなにもない世界で生きてきたんだよ?
どんな能力でもマイナスにならなければ、プラスにしかならないでしょ。

「その‥‥乳飲み子にのみ発現する技能なんです‥‥」
「短くて産まれて7日前後消える技能でなぁ、消えるとそれから人によるが2つか3つの技能が現れて成長と共に技能も伸びていく、んだが‥‥」
「その技能が消えて新しい技能に変わる時間は成長すればするほど長くなる傾向でね‥‥」
「この技能が発現している間は他の技能を覚えることもできないんだ‥‥」

つまりつまり?
赤ん坊から産まれて、3日したら消える技能。
あーじゃあ心配ない・・・・じゃん。まだこっちにきてから3日なんて経ってないだろうし。
ってか、そうだよね。15歳になったのがなぜかは分からないけど、服が全く同じであの洞窟の奥にいたわけだから、僕が他の誰かであるはずないよね。
若返ってると仮定しても、生まれ変わってると考えるのが妥当でしょ。じゃあこの技能は3日経つと消えて他の技能になるんだ、きっと。

「大丈夫ですから。とりあえず技能は置いておいて他のところの説明お願いできますか?」
「え、ええ」

すっごい申し訳なさそうに説明してくれた。
今回この玉に現れたのは、簡易的な表示で、初心者を知らしめるために、初心者が仲間を見つけやすいように最初の情報は表にいる全員に公開するそうだ。
多分1番申し訳ない理由はこれだろう。少なくとも僕に青田買いされる機会というものをなくしてしまったのだから。気にする必要ないのにー。
この簡易版で分かる名前は、1番呼ばれている名前らしい。もうこれでティル確定ですね分かります。
種族はなんと戸籍的な意味合いだったらしい。両親が分かっているとここに両親の苗字的な何かが刻まれるらしく、どこかのメーカーを彷彿とさせるクラシェは何の関係もない「世界の子」イコール孤児ってことになるらしい。いや、ほんと受付嬢さんごめんね、こんな事故ばっかり抱えた新人で。
職業は得意な職を受付嬢さん達が書き加えていくらしい。誰もが最初は空欄で、もし二重登録をしようとした輩がいると空欄じゃなく職業名が出てきて登録禁止、と。二重登録や証を金銭売買することなどなど、見つかったら一発免停ならぬ一発投獄だ。やだねー。
そして技能。これはまぁ、1番使用頻度の高い技能が簡易版では表に現れるらしい。この後一応個室で詳細版を1人で見るのだけど、ないだろうけど頑張ってねと勇気付けられた。解せぬ。いや分かるけど。
んで最後に魔道具所持。持ってるだけらしいんだよね。もし使ってたら魔道具使用って表示されるらしい。使用のしようがないから所持のままでどれが魔道具なのかも分からない。

「ティルくん、魔術と体術も一応は受けときましょうか。技能に現れない力も必要だからね」
「ティル、武器の使い方も一通り教えてやるから、技能が発現するまで腐るなよぉ」
「はい、ありがとうございます」

聞いてる間普通にしてたら同情的な視線の圧は減っていった。数はさほど変わらないけど。
むしろこんな不利な状態のやつに暖かく手を伸ばしてくれる人ばかりで良かったというべきか、歯牙にもかけないような技能だから暖かく扱ってくれているのか。
右も左も分からない中でこの状態はとてもありがたいけどね。

「じゃあ、まず個室で自分の正しい状態を理解して、裏の空き地に来てちょうだい。この通路をまっすぐ行ったら裏に来れるから」
「はい」

案内された個室で見た自分の状態には、ホント笑うしかなかった。
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