【完結】悪の幹部の息子に転生しました 〜首領様がえっちすぎて直視できません〜

コオリ

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24 くすぐったいのは、そういうとこ

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 動けなくなったおれの足もとには液体のような・・・ものが溜まっている。ような・・・っていうのは、それがただの液体じゃなくて、粘度のゆるいスライムみたいなものだからだ。
 床の窪みに溜まっているそれが、じわじわとおれの身体を下から包み込んでくる。ごくごく薄い膜で少しずつコーティングされていく感じだ。
 指の間はもちろん、爪の隙間や毛穴の中にまで、じわっと浸透してくるような不思議な感覚に襲われる。
 それだけなら怯える必要なんてないんだけど、その膜に覆われた部分がちくちく痛んで不快なのが問題だった。
 いや……痛みともちょっと違うかも。
 ぞわぞわっていうか、びくびくっていうか……そんなふうに身体が反応しちゃうような、どう表現していいかわからない感覚がずっとおれを苛んでいた。

「ん……ふ、ンぅ」

 そのせいで、声を抑えられない。
 咥えさせられた口枷のせいで口を閉じられないから、どんなに堪えようと頑張っても声が漏れてしまった。
 漏れるのは声だけじゃない。
 口枷の隙間から、ぽたぽたと涎が落ちる。
 この個室にはおれ一人だし、誰にも見られていないんだけど、それが恥ずかしくてたまらなかった。

「うー……っ」

 ――これ、どのくらい時間がかかるものなんだろ。

 ホニベラ様たちが出ていって三十分くらい経ったはずなのに、肌が染まっているのはまだ膝上あたりまでだった。
 染まった部分が、制服が定着した場所だ。

 ――制服が定着するって、まだよくわかってないんだけど。

 第二の皮膚って言っていたし、制服がおれの身体の一部になるってこと? それくらい深く身体に浸透するものだから、こんな変な感覚に襲われるんだろうか。
 肌がちくちくする感覚は時間が経つにつれて、少しずつ落ち着いてくるものっぽい。だけど、最初に定着した足先の感覚もまだ完全には治まっていなかった。

「ふ……っ、うッ」

 だから、今は膝から下全体がずっとぞわぞわしている状態だ。
 肌を擦り合わせたり、身をよじったりできれば、ちょっとは気を紛らわせられるはずなのに……動けないのが、こんなにつらいなんて。
 唯一動く首をぶんぶん横に振ってみるけど、何も誤魔化せていないのと一緒だった。

 ――これ、本当にやばいって。レクセとツィーガもこれをやったってこと?

 二人だけじゃない。
 幹部候補生以上の人は皆、これに耐えたってことなんだろうか。父さんたちも?

「んん――ッ」

 身体の感覚から気を逸らそうとあれこれ考えていたのに、びりっと背筋を駆け抜けた痺れに、無理やり意識を引き戻された。
 びくびくと腹筋の震えが止まらない。
 身体は固定されていても、筋肉は痙攣するらしい。

 ――今の、何……?

 自分の身体を見下ろす。
 どうして急にあんな反応が起きたのかは、すぐにわかった。

 ――そこは、だめ。

 内腿が染まり始めていた。
 昔から、おれはそこを誰かに触れられるのが苦手だ。くすぐったいのが我慢できない。
 それに、精通して身体が大人になってからは、くすぐったさとは別の感覚も混ざり始めていた。

「ん、ん――ッ! あっ、ンッ」

 ――気持ちいい。おかしくなる。

 定着のときの起こるこのぞわぞわが快感だと、おれは認めざるを得なくなった。
 脳がそう認識したからか、さっきまでは反応していなかった中心も硬くなり始める。熱がどんどん集まっていくのがわかる。

「ぅん、ん~~っ!」

 さすがに、これはまずい。
 こんなことになっているのを誰かに見られるのも嫌だし、何よりここが反応している状態であの液体がここに触れたら――どこよりも敏感なそこが、どんなふうになってしまうのか想像もつかない。

 ――怖い、こわいっ。やだ、無理。

「ん、ぐっ」

 思わず、口枷をぐっと噛み込んでいた。
 緊急停止ボタンだ。ホニベラ様が説明していたとおり、液体の動きが止まる。

 ――今のうちに、身体の熱を逃がして……って、手も動かせないのにどうしたら。

 しばらくすれば、落ち着いてくれるだろうか。
 おれが必死に思案を巡らせていた、そのときだった。

『見にくるのが遅くなってしまった。バン、調子はどうだ?』
「――っ」

 ずっと真っ暗だった目の前の画面にいきなり、よく知る人の顔が映し出された。
 おれの上司、シディア様だ。

 ――そういえば、あとで見にくるって。

 ホニベラ様がそう言っていたのを、すっかり忘れていた。

『苦戦しているのか? ああ、勃起したのだな』
「~~っ! ん、んん……」
『お前のそれは特別製だからな。身体が反応するのは仕方ない。だが、困ったな……勃起させたまま定着させるのは、見栄えがよくない仕上がりになる』

 勃っているのをシディア様に見られて、おれは気が気じゃないのに、画面の向こうのシディア様はいつものテンションと変わらなかった。
 叱ることも揶揄うこともなく、淡々とおれの状態を観察している。

『――出して、落ち着けるしかないか』
「ん、んっ」
『どうした? ああ。触れないから、達するのは難しいと言いたいのか?』

 首を横に振っただけで、シディア様にはおれの言いたいことが伝わったらしい。

『問題ない。触腕を使えばいい』
「!!」

 そうだ。なんで気づかなかったんだろう。
 この状態でも触腕なら出せるはずだ。いやでも、触腕をそんなふうに使っていいんだろうか。
 父さんは触腕で食器洗いとかやってるけど……それとこれとは、また違うし。

 ――っていうか、そこまでして出さなくても、時間を置けば落ち着くと思うんだけど。

『そこまでする必要はないと思っているのか? だが一度落ち着いたとして、同じ刺激を再び加えられれば、また反応してしまうんじゃないのか?』

 それは確かに、シディア様の言うとおりかもしれない。

『ならば、反応しなくなるまで出すしかないだろう? 案ずるな。手伝ってやる――バン、俺の目を見ろ』
「ンぅ――あッ」

 シディア様の目を見た瞬間、腹から勝手に触腕が生えた。

 ――なんで……おれ、まだ何もしてないのに。

 しかも、触腕はおれの意思とは関係なく動き始める。
 ゆっくりと首をもたげたかと思えば、半勃ちのおれの中心にくるりと巻きついた。

「ぁ……ぁあっ」
『すぐに出そうだな』

 どうしてこんなことになっているのかとか、どうしてシディア様がおれの触腕を勝手に操れるのかとか、考えなきゃいけないことはいろいろあるのに、中心を絶妙な力加減で擦られる気持ちよさで頭は働かなくなっていた。
 まだ内腿に残るぞわぞわ感も手伝って、おれはすぐにでも達してしまいそうになる。

 ――イく、イっちゃう。

 腰を振れたら、もっと気持ちよくなれるのに。
 もう、出すことしか考えられなかった。

「ん、ん……っ」
『好きなときに達していい。空っぽになるまで、いくらでも出せ』
「っ……ぁ、あああ――ッ!!」

 勢いよく白濁が飛び出す。
 おれの頭が冷静になるより先に、二度目の責めが始まっていた。
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