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109 おれなりの愛の示し方
しおりを挟む「――ではお前は、我を見るたび発情していたということか」
ここにきて、ガラディアーク様のご尊顔を直視できない理由を、本人に直接説明しなきゃいけなくなるなんて思いもしなかった。
畏れ多いとか、恥ずかしいとか、適当に誤魔化せばよかったのかもしれないけど……ここまできて、ガラディアーク様に嘘はつけなかった。
――だからって性的に興奮するなんて、正直に言わなきゃよかった!!
早まった気がする。でも、後悔したところで遅い。
しどろもどろになりながら理由を打ち明けたら、速攻でベッドに運ばれた。もちろん、ひょいっと抱えられて。
外殻の全身鎧姿のガラディアーク様に、うつ伏せの状態でのしかかられた。うなじに荒い息遣いを感じて、いろんな意味で心臓が破裂しそうだ。
「あの……ガラディアーク様」
「なんだ」
「もしかして、怒ってますか?」
ガラディアーク様は、おれの質問にすぐには答えてくれなかった。しばしの沈黙のあと、答えの代わりにうなじをねろりと舐められる。
「んぁ……っ」
全く予想していない行動だっただけに、思わず声が出てしまった。恥ずかしすぎる。
「怒っていると感じるのか」
「……違うんですか?」
「苛立ってはいるかもしれんな。主に――ここの話だが」
ぐっ、と尻たぶに何かが押しつけられた。
――硬くて、熱くて、どくどくしてる……これって、まさか。
「ガラディアーク様の、おちんちん?」
「その言い方は危険だな」
「ん、ぁ……また、お尻の中が」
みちみちと容赦なく広げられている。
おれのナカにある外殻は今どのくらいの大きさなんだろう。じわじわとゆっくり広げられたせいで、自分のそこが今どういう状態なのか、全く想像がつかなかった。
一つ確実なのは、ガラディアーク様のそこがシディア様のものとは比べものにならないくらい、立派な大きさだということだ。
――しかも、外殻に覆われてた気がするんだけど。
まさか、そのまま挿れる気なんだろうか。
不安に思っていたら、うつ伏せのおれのお腹の下に、ガラディアーク様が手を差し込んできた。
身体を持ち上げられ、四つん這いの姿勢にされる。
「まだ万全とは言えんが、壊さずに済むくらいにはなっただろう」
「え、あの……」
「恨むなら、己を恨め」
「ガラディアークさ……っン、ゃあ……っ」
急にお尻の圧迫感がなくなった。
かと思えば、あたたかい液体が割れ目から太腿の内側に向かって、たらりと垂れる。
「お前の身体は便利だな。卑猥に濡れている」
「ぁ、だめです……掻き混ぜないで」
ぐちゅぐちゅ、と下半身からいやらしい水音が聞こえてくる。
入っているのはガラディアーク様の指だ。
「四本咥えても余裕だな」
おれのより長くて太いガラディアーク様の指が四本も入っているのに、全くそんな感じがしないのが逆に怖かった。
おれのそこ、そんなに広がってるんだ。
「――挿れるぞ」
「や、待っ…………ッ!!」
無慈悲な宣言に、喉がひゅっと鳴る。
指を抜かれてもぽっかりと口を開いたままの後孔に、熱くて硬いものが触れた。
――やっぱり、鱗がある……っ!
触れた感覚だけでもわかるくらい、ごつごつと凹凸のあるそれが、ぐぐぐ、と内側を押し広げながら入ってくる。
「や、ぁああ――ッ、待って……無理……っ」
懇願しても、ガラディアーク様は止まってくれなかった。
先端だけでも充分太いと思ったのに、それは根元に向かってどんどん太くなっている気がする。
内襞をごりごり削られているみたいだ。痛くはないけど、擦られたところが燃えるように熱い。圧迫感も桁違いだった。
「あつい……や、ぁあ……ッ」
「きついが、裂けてはいないから安心しろ」
ガラディアーク様の呼吸も乱れ始めていた。
戦闘中もあれだけ余裕だったガラディアーク様の荒々しい息遣いに、背筋がぞくぞくする。
「あ……あ、お腹が、膨らんで……っ」
下を覗き込んだおれは、自分のお腹が不自然に膨らんでいるのに気づいてしまった。
「本当だな」
「あ、やだ……押さないで……ひ、う……っ」
「形がはっきりわかるな。まだ半分しか入っていないというのに」
――え……これで、まだ半分……?
絶望しかなかった。
シディア様がたくさん突いていた最奥に、もうすぐ到達しそうなのに――おれ、どうなっちゃうんだろう。
「お腹、破れる……?」
「壊すような真似はせん。だが、泣き喚くことにはなるやもしれぬな――手加減はしてやれん」
物騒な言葉の直後、おれの最奥に先端が触れた。
これ以上は挿入らない。
そのはずなのに、ガラディアーク様は腰を揺らしながら進めてくる。
「無理! やだぁ!! ッ、ぁああ――っ!!」
おれが恐怖に叫んだのと、お腹の奥からぐぽっと聞いたことのない音がしたのは、ほんの少しの時間差だった。
衝撃に全身が一瞬強張ったあと、今度は力が入らなくなる。
息ができない。何も考えられなかった。
壊れたみたいにびくびくと痙攣が止まらない。目の前に星が無数に散らばっていた。
「ああぁ――っ!! やぁああああ――ッ!!」
それが自分の口から出ている声だって気づくのに時間がかかった。叫んでいるつもりはなかったからだ。
心と身体が切り離されてしまったみたいだった。
ぎちぎちとナカを埋められて、最奥のさらに奥まで侵入られている感覚はしっかりあるのに、泣き叫んでいる自分を傍観しているみたいな――説明するのが難しい、変な感覚だった。
――繋がった場所から、ガラディアーク様に侵蝕されていってるみたい。
じわじわと染み込んできているのは魔力だろうか。
その感覚は、生えたばかりの触腕に牙を深く突き立てられたときの感覚とすごくよく似ていた。
身体の奥にも、咬傷をつけられたみたいだ。
――内側から、身体を作り替えられてる気がする。
変化が起きているのは、繋がっているところだけじゃなかった。
その感覚は全身に広がっていく。
内側だけじゃなくて外側も――肌の表面がちりちりと焼かれているみたいに痛んだ。
普通だったらそれも顔を歪めるほどの痛みだったんだろうけど、奥を貫かれる感覚が強烈すぎて、あまり気にならない。
ただその痛みの理由に気づいた瞬間、おれは目を見開いていた。
――手の甲にも……刺青が刻まれてる。
見えているのが手の甲だけだったからそう思ったけど、視線を動かすと腕にも刺青が刻まれていた。
――これ……ガラディアーク様の刺青と同じ?
「揃いの刺青が刻まれるか――この姿で繋がるのは初めてだというのにな」
ガラディアーク様が、おれの背中にぴったり寄り添うように覆い被さってきた。
「バン、全部挿入ったぞ」
「ぜん、ぶ……」
叫びすぎたせいで、声が掠れてうまく出なかった。
「我を受け入れるために、身体を変化させるとは」
「……ガラディアークさまが、変えたんじゃ、ないんですか?」
「我の力ではこうはならん――これが、お前の愛の示し方というわけか」
――ガラディアーク様、嬉しそう?
身体が変化したとはいえ、貫かれた場所はかなり苦しい。
だけど、満足そうなガラディアーク様の声に幸福感でいっぱいになった。
「ん、ぁ……」
心だけじゃなく、身体にも歓喜が伝わったみたいだ。
苦しさが、少しずつ気持ちよさに置き換わっていく。ナカが疼いてたまらなかった。
さっきとは違う理由で、ひくひくと全身の震えが止まらない。
「動いて……おれを、もっとガラディアーク様に染めてほしい」
おれは感じたまま、ガラディアーク様に懇願していた。
「……どうなっても知らんぞ」
低く呻くような声だった。
ガラディアーク様はそう言ったあと、腰を軽く前後に揺する。
「ゔ、ぁあ――ッ!!」
たった少し動いただけなのに、腰から頭のてっぺんまで強い電流のような衝撃が走った。
身体がみっともなく跳ねて、濁った喘ぎが口から漏れる。
でも、苦しいのにすごく幸せだった。
繋がったところから、どんどん愛しさが込み上げてきて――ガラディアーク様になら壊されてもいいと思ってしまった。
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