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《幸季視点》
意地悪な獣 03
しおりを挟む――興奮、してくれてる。
ホッと安堵の息を吐き出す。
その反応に気づいたリウが、幸季のほうに視線を向けた。幸季の見つめる先がどこなのか気づいて、スッと目を細める。
「期待してるの?」
「――っ」
返事をする前にナカから指が抜かれた。
ぽっかりと空いた場所に、素早く取り出されたリウの昂りの先が触れる。
ぬちゅ、と先端を押し当てられた。それだけで鳥肌が止まらなくなる。そこから響く濡れた音の卑猥さに思わず耳を塞ぎたくなる。
さっきのリウの言葉にうまく返事をすることもできず、こくこくと頷きだけで答えた。ぎゅっと閉じた目を開くこともできない。
リウが小さく笑った声が聞こえたような気がしたが、それもすぐに聞こえなくなった。
「うぁああああ――ッ!」
自分の悲鳴にすべての音がかき消された。一気に奥まで挿入されたのだ。
充分に慣らされていたとはいえ、これだけ大きなものを受け入れるのは初めてだ。そうだと知っているはずなのに、リウの動きに容赦はなかった。
「ひ、ぁ……っ」
思わず腰を引いてしまう。
いけないとわかっていても、逃げ出さずにはいられなかった。
「ダメだよ、コウキ。Stay、だ」
非情な声が告げる。またCommandだ。
リウは笑顔だった。苦しむ幸季を見て、満足そうに微笑んでいる。
「あ、あぁ……あ」
「そう、Good。我慢して」
――くるしい、つらい。
内臓を無理やり押し上げられる感覚に、その二つの単語が頭の中をぐるぐると巡った。
息が深く吸えない。身体が大きく跳ねる。ナカのリウを締めつけてしまうたびに、目の前に白い光が飛び散る。
「ぅ、ぐ……ぁッ」
「苦しい? もうやめたい?」
「や、ぁ……」
やめてほしくはない。頭を横に振る。
いつの間にか、目の端からあふれていた涙がはらりと散った。
「それも嫌なの? 泣いちゃって可哀想だね……だけど、すごく可愛い」
優しく囁きながら、リウは幸季の身体を揺さぶり始めた。
トントンとナカから新たな刺激を加えられる。必死でその大きさに慣れようとしているところなのに、次々に与えられる刺激に息つく暇もない。
「待っ、て……ひ、ぁっ」
「やーだ、待たないよ。コウキの泣いてる声も悲鳴もすごくいいんだもん。もっと聞かせて」
「ゃあああ――っ」
ぐちゅり、と強い力で奥が押し潰された。その衝撃に身体が仰け反る。
押し出された悲鳴が喉から勝手にあふれた。
もう、与えられたCommandを守ることはできそうになかった。足を支えていた手を離し、助けを求めるようにリウのほうへと伸ばす。
リウはそれを咎めなかった。
片方の手をしっかりと捕まえ、そのまま指同士を絡めるように繋ぐ。
「本当、可愛いんだから――」
そんな甘く優しい声とは裏腹に、そこからさらに容赦ない責めが始まった。
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