溺愛されすぎて監禁されそうな令嬢とその婚約者の攻防戦

ソフィア

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プロローグ

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「ねぇ、あなたなぜこんなところにうずくまっているのかしら?暇なら、一緒に遊びましょうよ!その方が楽しいわ!」
これが、私とディオネの出会いだった。

幼い頃、父も母も忙しく、あまり構って貰えなくて、寂しかった私は、庭園でうずくまって孤独を感じていた。
そんな時に声をかけてくれた彼女は、透き通るような白い肌とパッチリとした目、利発そうな振る舞いで、太陽のような笑顔がとても可愛らしい子で、思わず妖精と見間違える程だった。私は彼女に一目惚れをした。
だから私は、彼女を知りたいと思い…名前をきいた。
「僕は、グラーツィア・フォンライズ。君の名前は?」
「私はディオネイア・セレーネよ。」
「素敵な名前だね。ところで王宮の庭園にどうやってきたの?王族か王様に許可されない限り来れないはずだけど…。」
ほぼ王族しか利用出来ない庭だからこそ、ここに来てうずくまっていたのだが、彼女が入れたことを疑問に思っていた。
すると彼女は、少し目をみはって言った。
「それは、お父様が王様に呼ばれたから、一緒にきたの。それで、退屈だから庭を散歩していいって、王様から許可を頂いたの。あなたこそ、ここにいてもいいのかしら?かくれんぼはしないの?」
まさか彼女が、私が王子だと分からないことには驚いた。そして、令嬢がかくれんぼをすることも驚きだった。
「あぁ、僕はこの国の王子だからね。かくれんぼは、またにしない?」
王子だと知った時、彼女がどう反応するかドキドキしながら私は伝えた。
「そうなのね!知らなかったの、無礼はお許し下さいませ。そうよね、王子だものね、かくれんぼはしないわね。」
と少し残念そうな様子で言った彼女に私はガッカリとした気分になった。彼女も、身分を知ったら、媚びを売ってくるのか…と。
だが、それは間違いだったということに彼女から次に発せられた言葉で思い知った。
「だけど、うずくまっているだけの王子だなんて、この国は、大丈夫かしらね?私たち婚約するのに、こんな弱い人は嫌よ。」
彼女は、正直な気持ちを態度が変わることなく私に言った。
驚きと同時に、今まで見てきた令嬢と違うことに喜びと愛しさが増した。今までは、王族と言うだけで、寄ってくるもの達が多くいた為、辟易していたのだ。
「はは…君は面白いね。まさか僕にそんなこと言う人がいるなんて!」
ますます彼女に愛しさを感じ、手に入れたいと強く思う自分がいた。
「面白くないわよ!でも、笑ってる方がいいわ。私もよくお母様にいわれるもの。笑顔でいれば、どんなことも乗り越えられるってね!それと、"君"って呼ばないで。ディオって呼んで。」
一目惚れした相手に名前呼びを許されて私はとても嬉しかった。そして、婚約者にもなれるなんて、今日は最高の日だと心からおもった。
「すまない。ディオネの隣に相応しい人物になるから、傍にいてくれる?」
たとえダメと言われても聞かないつもりで私は言った。
彼女は少し頬を赤く染めて、
「よろこんで。せっかく仲良くなれそうですもの。私ね、お父様とお母様みたいにお互いを支え合えるそんな夫婦になりたいの!」
と言った。
それは、都合がいい。と不敵な笑みをうかべたのを見てディオネは、顔を引き攣らせた。
「なんか、変な顔してない?」
「いいや?気のせいじゃないか?それより、婚約者としてよろしくね!そうだ!婚約者だから、僕は、ディオネって呼ぶよ。その方が、特別だろう?だからディオネも、僕のことラーツって呼んで。」
「ん…気のせい…?……わかったわ。ラーツこれからよろしくお願いしますね。」

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