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全ての始まり
異世界に来たらやっぱ冒険者だよな
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「勇者の皆よステータスはどうだった?」
「俺はLv1で全部150だったぜ。あと称号に勇者(騎士)があったぜ」
「私はLv1の全部120で、称号に勇者(魔術師)があったわ」
「私はLv1で全部100でした。あと称号に勇者(治癒士)がありました。」
京也、茉耶、麻里亜の順番で答える。
〝 AI、ステータスはどうしたらいい? そのまま教えても大丈夫か?〝
〝 私の事もフィレーナで大丈夫ですよ。ステータスは隠蔽して80ぐらいの低めにしてください。〝
俺はは、隠蔽を使い一応全部70に設定して答える。
「俺はLv1で全部70だ。称号には勇者はない。」
「そうか皆Lv1なのにステータスがとても高いな。普通は15あれば村や町で大騒ぎするぐらいだ。だが、1人だけ勇者がないのが気になるな。」
「なんだよお前、勇者がなくてそんなしょぼいステータスでどうするんだ?。足引っ張られると迷惑だから元の世界に帰れよ。」
「勇者達よ。すまんが今は元の世界に戻すことは出来ない。魔族の王、魔王が召喚されたものを帰す魔法を封印しているのだ。だから魔族を魔王を倒さないと帰れないのだ。」
「どちらにしろ倒さないと帰れないのか。」
京介がそういうと、燈夜はAIに質問をする。
〝これめっちゃ怪しんだけど、ホントに魔王が封印したの? 〝
〝 これは嘘です。最初から元の世界に帰る方法はありません〝
〝 このまま王や勇者の近くにいるのはまずいかもな。どう思う?〝
〝 私もそう思います。国王達が嘘ついてるか内部にスパイがいるかもしれません。なるべく早く離れるほうがいいと思います〝
〝 わかった。なるべく早く離れるようにする、、〝
「まずは勇者達と燈夜は騎士と宮廷魔術師と訓練してもらう。そのあとは旅にでて魔物を倒してさらに強くなってもらう。」
「ちょっと待てよ。俺はこんな弱っちいやつと一緒に戦いたくないぜ。足を引っ張られるのはゴメンだ」
「なるほど、だが組むかどうかはもう少し待ってもいいのではないか? 」
「それもそうかも知れないな。荷物持ちとかに使えるかもしれないしな。」
ある程度話していて誰も喋らなくなると、王が今日はもう休むといいと言い終わるとメイド4人が入ってきた。
「この者たちを部屋に案内を。国賓として扱うように。」
そう言われたメイドは王に綺麗なお辞儀をする。
「勇者の皆様今後ろにいるメイドがお部屋へ案内を致します」
「おいおい。1人勇者じゃない奴がいるぜ」
そう京介が言うとメイドが謝り、言い直した。
「では、今から案内を致します。こちらへ」
そう言うとみな席を立ち後ろについて行く。
「トーヤ様こちらです。」
俺は言われた通りメイドの後に続き、右の通路に曲がっていく。
「なぜ俺だけ違う場所なんだ?」
「いえ、国賓として扱うようにと言われているのでそれなりの部屋に案内をしないといけません。ですが国賓の部屋を近くにしていた時に狙われる方が居たのでそれぞの部屋を各フロアに分けています。」
しばらく話しているとある部屋の前で止まる。
「お着きになりました。」
メイドが部屋を開けけて中に入っていく。
中はとても広く先程の会議室に劣らないほどに綺麗だった。リビングにキッチン、談話室に風呂、寝室。そこにあるものは全て最高級の逸品なのは素人目でも分かる。
「では挨拶を。私はトーヤ様専属のメイド、クローネと申します。これからトーヤ様の身の回りの全てを私が担当致します。」
綺麗なお辞儀をしたクローネの容姿は肩より5センチほど短い髪は黒色で、前髪をアシメにしている。顔はとても整っていてクールな印象だ。まるで毒舌ドSメイドに見えるが、タイトスカートにシャツとメガネをかければ家庭教師がとても似合いそうだ。
「これからよろしくお願いします。」
「いえ、何かあればなんでも致します。夜伽でも致しますので。」
「少しお腹減ったんですけど昼食は何時頃になるんですか?」
「昼食は基本的にパンなど果物を少し食べるぐらいです。」
「ですか、ご注文があればなんでもお作り致します。」
「ならステーキが食べたいです。」
「承知しました。グラム数と焼き加減はどのぐらいがよろしいですか?」
「グラムは700で焼き加減はレアでお願いします。」
「では少々お待ちください。」
「あっちょっと待ってください。この世界って煙を吸う嗜好品ってあります?」
「煙を吸うと幻覚をみたりする薬物などのことでしょうか?それは流石にご用意はできません。」
「いやいや、そんなのじゃなくて煙を吸って味とか匂いを楽しむやつはないの?」
「シーガの葉を乾燥させて作る葉巻というものがございます。それで良ければ御用致します。」
「それって灰はどうするんですか? 」
「灰はこれに落とせば大丈夫です」
クローネはどうやって入れてたのかでかい金属の灰皿をスカートの中から取り出した。
「どうやって出したんですか?」
そう聞きながら灰皿を受け取り煙草を吸い始める。
「このぐらいメイドの嗜みです。それよりそれはなんですか?」
「これは煙草って言ってシーガの葉みたいなのを乾燥させて刻んで紙でまいたものですよ。葉巻と違って肺まで入れて吸うんですよ。」
「異世界にはそんなものもあるんですね。しかも紙がそれほど薄いとは。」
「俺たちの世界は魔法がない代わりに科学が発展してますから。」
「興味深い話をありがとうございます。では準備をしてきます。」
そう言いながらお辞儀をして部屋を出る。
「フィレーナこの世界にたばこないって言ってなかったけ?」
〝最近、出来たらしいです。それまでは1部の集落で儀式をする時に燃やすだけでした。〝
「そうなに新しいのにここまで知名度があるのか。」
〝 冒険者が珍しさとカッコつけで吸っていたのですが、それがSランク冒険者だったことで爆発的に広がったようです。〝
「Sランク冒険者か。異世界に来たらやっぱ冒険者だよな」
〝 冒険者になるには1000コルが必要です。1コルは大体1円ぐらいの認識で大丈夫です。銭貨、鉄貨、銀貨、金貨、白金貨、黒金貨、とあります。1コル、100コルと硬貨が変わる事に100倍です。〝
「支払い大変そうだな。」
〝 確かに支払いで誤魔化したりする人がいるようです。〝
「なら学力は小学四年生ぐらいか。」
〝 そうです。大体の人は読み書きと、足し算引き算が出来ればいいレベルです。〝
「なるほどね。なら1番上のレベルは?」
〝 そこまで行くと大学で習う授業を研究しているぐらいです。〝
煙草をすい終わり部屋の中を確認してるとノックが響く。
「はーい。入ってもいいですよ。」
そう言うと先程出ていったばかりのクローネがカゴを持って入ってきた。
「さっき出ていったばかりなのにもう出来たんですか?」
「いえ、今から私がつくります。」
「えっ!料理できるんですか?」
「はい。料理もメイドの嗜みです。王族専用の料理長には劣りますが副料理長より上手いです。」
「メイドじゃないでしょ。絶対に。」
「メイドです。戦闘も建築も商売も出来ますが全てメイドの嗜みです。」
「メイド怖っ!他の人もできるんですか?」
「いえ、少し老いてますがメイド長と副メイド長と私の3人しか出来ません。」
そう言いながら素早く正確な包丁捌きで料理をする。
だんだんといい匂いが広がりまだかまだかとソワソワしてるとクローネの耳が普通の耳とエルフのような細長く尖っている耳がぼやけて見える。
目が疲れているのか擦ってみてもやっぱり2つ見える。幻覚だと思い気にしないことにするがクローネの手際の良さを褒めたり、ソースの味見をして美味しいと言うと細長く尖っている耳が犬のしっぽのようにパタパタする。
しかしお腹がすいて我慢ができないので置いておく。
「そんなに見つめられたら料理がやりづらいので座って待っててくださいませ。」
そう言われ渋々席に向かうとテーブルの上に紫の飲み物が置かれている。
「その飲み物はブドウの果汁でつくったジュースです。」
いつの間にっ?今までずっとキッチンにいたのにどうやって?そう思いながらジュースを飲んでみるとブドウ独特の香りと酸味、甘みが口いっぱいに広がる。何個ものぶどうを凝縮したような美味しさだ。
「そのジュースは私の手作りです。ティナ様もたいへん気に入っています。」
それも納得できるほどのおいしさだった。日本で飲んでいた飲み物がどれもマズいと言えるほどに。
「こんなに美味しいの初めて飲みましたよ。流石ですね。」
「お褒め頂きありがとうございます。このジュースは料理長にも勝てるほど上手くできたので。」
そう言うとクローネはお盆を持ってテーブルに来る。
「ちょっとクローネさん?それは多すぎませんか?」
クローネが持ってきたステーキはなんと1.5キロぐらいの大きさと山盛りのご飯だった。
「私の料理の腕やジュースを褒めて頂いたのでサービスです。」
「いやいや!サービスって言っても流石に多いですって。」
「700グラムと言っていたので2倍にしてみました。」
「そんなに食べられませんって」
「大丈夫です食べきれなくても食べさせてあげますので」
「無理矢理ですよね。それ完全に。」
「嫌ですか?。あーんてしあげるんですよ?」
「アーンしてくれるのは嬉しいけど流石に腹が破れます。クローネさん少しだけ食べてください。」
「仕方ないですね。少しだけ食べてあげます。」
そう言って1切れだけ取り分ける。
「いやいや、もうちょっと食べてくださいよ。」
「仕方ないですね。」
今度は3割ぐらいを取る
「なんか最初と違いません?最初はすごいクールな人だと思ったのに。」
「気のせいじゃないですか?」
「絶対気のせいじゃないですよ。」
「すいません。見ていたら少しいじめたくなってしまったんです。」
「もう辞めてくださいよ。次やったらメイド長に言いますからね。」
するとクローネは震え出した。
「メイド長に言ったら絶対に許しませんからね。ほんとにあの人はあぁ、思い出しただけで体が。」
子供のように震えるクローネの姿に、まだ見ぬメイド長に恐怖を覚えるのであった。
「それじゃ、いただきます。」
1口食べると、とても野性味のあるジューシーな歯ごたえの中ふんわり広がる甘い脂の味にスーッと鼻を抜ける胡椒の香り、それと肉の味を際立てるニンニクの風味、この肉がどれだけいい肉かどれほどの料理の腕前が分かる。
2口目はソースをかけてみる。するとソースのベースとなっている醤油に酒、玉ねぎにそれにさきほど飲んだブドウの酸味に風味全てがパズルみたいに一つ一つがはまり合い一つの作品を完成させている。
俺は気づくと皿の上がからになっていた。横を見るとクローネが美味しそうに食べいる。
「ふふ、そんなに食べたそうに見つめられてもさっきはそんなに食べれないって言ってませんでたか?」
「そうは言ったけどきづいたら無くなってたし、まだ食べれそうっていうか」
「1口、2口たべたらすっごい勢いで食べていましたよ。そんなに食べたいんでしたら、はいアーン。」
そう言って俺は間接キスと恥ずかしがりながら食べる。すると頭の中に声が響いた。
ーー外部より死んでいない人型の遺伝子を感知しました。これより解析に入ります。ーー
そんな声を気にせずにステーキを味わう。
1噛み1噛み大切に味わう。飲み込むと先程まで感じなかった満腹感を感じだした。
「ご馳走様でした。」
「お粗末さまです。」
「すっごい美味しかっです。もう毎日食べたいぐらい。また作ってください。」
「ありがとうございます。いつでも喜んでお作りします。」
それからこの世界のことやクローネのこと、色々な話をした。そしてとうとう我慢できなかった俺はクローネの細長く尖っていてぼやけてる耳を触ってしまう。
「ひゃん、あぁん♡ ちょっ、はぁん♡ なんでぇ♡ あぁ♡」
とても柔らかくすべすべな触感とエッチな声に手が止まらなくなる。
「あぁん♡ もうだめぇぇ♡ はぁん♡ がぁまんできないぃ♡ あぁんん!!♡ はぁー、はぁー、なんで、耳がバレたの、」
艶声を上げて足をガクガクさせながら崩れ落ち、荒い呼吸をする。
少し気まずい中呼吸を整えたクローネが立ち上がろうとするが余りの快感に腰が抜けて動けないようだ。
「ちょっと手を貸してください。」
クローネは手を伸ばす。
「すいません。あまりにもすべすべで気持ちよくて。」
俺は謝りながらクローネの手と肩を掴む。
「あぁん♡ ただ触られてるだけなのに、んん♡
だめぇ♡ また♡ んぁ♡んっ!!♡ 」
やっとクローネをイスに座らせるが俺の大きくなっている息子をチラチラ見られる。
クローネが落ち着くと立ち上がり外のドアを開ける
「トーヤ様、5時間後に夕食なのでそれまではお寛ぎください。御用があればそちらのベルをならせば他のメイドが来ます。」
「クローネさんはこないんですか?」
「あなたのせいでぬれ、コホン、汗をかいたので湯浴みに行ってまいりますので。」
「それはすいません。」
「この変態|(ボソッ)」
「なんか言いました?」
「いえ何も言っていません。ですか近寄らないでください。」
そう言うとクローネは部屋を出ていった。
「まさかあんなに耳が弱いとは思わなかったな。」
〝エルフにとって耳は陰核よりも敏感で、耳を触られ拒否しないのは相手のプロポーズを受け入れたことになります。おめでとうございます。燈夜さん。〝
「えっ?ちょっと待ってそれはなくない?知らなかったからなかったことに出来ない?」
「はー、考えても変わらないか。夕飯の前にクローネさんと話そう。風呂に入るか。そう言えばAIってオフにできるの?」
“出来ます。ですが緊急事態になってもONして現状の説明をしないといけません”
「お風呂とかそういう行為をしてる時はオフにすればいいね。」
“それで大丈夫です。オンにするのを忘れないようにお願いします。”
「それじゃ風呂に入りますか。えーとこれどうやって使うんだ? うぉ!冷た。こっちか」
お風呂はレバーが二つあり、レバーの根元に赤色の石と青い石がハマっていた。
それから40分後俺は布団に潜り込んで悶えていた。なぜなら、お風呂で心と体と息子をスッキリさせたあとフィレーナの元に行くとその場面を彼女とその友達らしき人に見られていたからだった。
「俺はLv1で全部150だったぜ。あと称号に勇者(騎士)があったぜ」
「私はLv1の全部120で、称号に勇者(魔術師)があったわ」
「私はLv1で全部100でした。あと称号に勇者(治癒士)がありました。」
京也、茉耶、麻里亜の順番で答える。
〝 AI、ステータスはどうしたらいい? そのまま教えても大丈夫か?〝
〝 私の事もフィレーナで大丈夫ですよ。ステータスは隠蔽して80ぐらいの低めにしてください。〝
俺はは、隠蔽を使い一応全部70に設定して答える。
「俺はLv1で全部70だ。称号には勇者はない。」
「そうか皆Lv1なのにステータスがとても高いな。普通は15あれば村や町で大騒ぎするぐらいだ。だが、1人だけ勇者がないのが気になるな。」
「なんだよお前、勇者がなくてそんなしょぼいステータスでどうするんだ?。足引っ張られると迷惑だから元の世界に帰れよ。」
「勇者達よ。すまんが今は元の世界に戻すことは出来ない。魔族の王、魔王が召喚されたものを帰す魔法を封印しているのだ。だから魔族を魔王を倒さないと帰れないのだ。」
「どちらにしろ倒さないと帰れないのか。」
京介がそういうと、燈夜はAIに質問をする。
〝これめっちゃ怪しんだけど、ホントに魔王が封印したの? 〝
〝 これは嘘です。最初から元の世界に帰る方法はありません〝
〝 このまま王や勇者の近くにいるのはまずいかもな。どう思う?〝
〝 私もそう思います。国王達が嘘ついてるか内部にスパイがいるかもしれません。なるべく早く離れるほうがいいと思います〝
〝 わかった。なるべく早く離れるようにする、、〝
「まずは勇者達と燈夜は騎士と宮廷魔術師と訓練してもらう。そのあとは旅にでて魔物を倒してさらに強くなってもらう。」
「ちょっと待てよ。俺はこんな弱っちいやつと一緒に戦いたくないぜ。足を引っ張られるのはゴメンだ」
「なるほど、だが組むかどうかはもう少し待ってもいいのではないか? 」
「それもそうかも知れないな。荷物持ちとかに使えるかもしれないしな。」
ある程度話していて誰も喋らなくなると、王が今日はもう休むといいと言い終わるとメイド4人が入ってきた。
「この者たちを部屋に案内を。国賓として扱うように。」
そう言われたメイドは王に綺麗なお辞儀をする。
「勇者の皆様今後ろにいるメイドがお部屋へ案内を致します」
「おいおい。1人勇者じゃない奴がいるぜ」
そう京介が言うとメイドが謝り、言い直した。
「では、今から案内を致します。こちらへ」
そう言うとみな席を立ち後ろについて行く。
「トーヤ様こちらです。」
俺は言われた通りメイドの後に続き、右の通路に曲がっていく。
「なぜ俺だけ違う場所なんだ?」
「いえ、国賓として扱うようにと言われているのでそれなりの部屋に案内をしないといけません。ですが国賓の部屋を近くにしていた時に狙われる方が居たのでそれぞの部屋を各フロアに分けています。」
しばらく話しているとある部屋の前で止まる。
「お着きになりました。」
メイドが部屋を開けけて中に入っていく。
中はとても広く先程の会議室に劣らないほどに綺麗だった。リビングにキッチン、談話室に風呂、寝室。そこにあるものは全て最高級の逸品なのは素人目でも分かる。
「では挨拶を。私はトーヤ様専属のメイド、クローネと申します。これからトーヤ様の身の回りの全てを私が担当致します。」
綺麗なお辞儀をしたクローネの容姿は肩より5センチほど短い髪は黒色で、前髪をアシメにしている。顔はとても整っていてクールな印象だ。まるで毒舌ドSメイドに見えるが、タイトスカートにシャツとメガネをかければ家庭教師がとても似合いそうだ。
「これからよろしくお願いします。」
「いえ、何かあればなんでも致します。夜伽でも致しますので。」
「少しお腹減ったんですけど昼食は何時頃になるんですか?」
「昼食は基本的にパンなど果物を少し食べるぐらいです。」
「ですか、ご注文があればなんでもお作り致します。」
「ならステーキが食べたいです。」
「承知しました。グラム数と焼き加減はどのぐらいがよろしいですか?」
「グラムは700で焼き加減はレアでお願いします。」
「では少々お待ちください。」
「あっちょっと待ってください。この世界って煙を吸う嗜好品ってあります?」
「煙を吸うと幻覚をみたりする薬物などのことでしょうか?それは流石にご用意はできません。」
「いやいや、そんなのじゃなくて煙を吸って味とか匂いを楽しむやつはないの?」
「シーガの葉を乾燥させて作る葉巻というものがございます。それで良ければ御用致します。」
「それって灰はどうするんですか? 」
「灰はこれに落とせば大丈夫です」
クローネはどうやって入れてたのかでかい金属の灰皿をスカートの中から取り出した。
「どうやって出したんですか?」
そう聞きながら灰皿を受け取り煙草を吸い始める。
「このぐらいメイドの嗜みです。それよりそれはなんですか?」
「これは煙草って言ってシーガの葉みたいなのを乾燥させて刻んで紙でまいたものですよ。葉巻と違って肺まで入れて吸うんですよ。」
「異世界にはそんなものもあるんですね。しかも紙がそれほど薄いとは。」
「俺たちの世界は魔法がない代わりに科学が発展してますから。」
「興味深い話をありがとうございます。では準備をしてきます。」
そう言いながらお辞儀をして部屋を出る。
「フィレーナこの世界にたばこないって言ってなかったけ?」
〝最近、出来たらしいです。それまでは1部の集落で儀式をする時に燃やすだけでした。〝
「そうなに新しいのにここまで知名度があるのか。」
〝 冒険者が珍しさとカッコつけで吸っていたのですが、それがSランク冒険者だったことで爆発的に広がったようです。〝
「Sランク冒険者か。異世界に来たらやっぱ冒険者だよな」
〝 冒険者になるには1000コルが必要です。1コルは大体1円ぐらいの認識で大丈夫です。銭貨、鉄貨、銀貨、金貨、白金貨、黒金貨、とあります。1コル、100コルと硬貨が変わる事に100倍です。〝
「支払い大変そうだな。」
〝 確かに支払いで誤魔化したりする人がいるようです。〝
「なら学力は小学四年生ぐらいか。」
〝 そうです。大体の人は読み書きと、足し算引き算が出来ればいいレベルです。〝
「なるほどね。なら1番上のレベルは?」
〝 そこまで行くと大学で習う授業を研究しているぐらいです。〝
煙草をすい終わり部屋の中を確認してるとノックが響く。
「はーい。入ってもいいですよ。」
そう言うと先程出ていったばかりのクローネがカゴを持って入ってきた。
「さっき出ていったばかりなのにもう出来たんですか?」
「いえ、今から私がつくります。」
「えっ!料理できるんですか?」
「はい。料理もメイドの嗜みです。王族専用の料理長には劣りますが副料理長より上手いです。」
「メイドじゃないでしょ。絶対に。」
「メイドです。戦闘も建築も商売も出来ますが全てメイドの嗜みです。」
「メイド怖っ!他の人もできるんですか?」
「いえ、少し老いてますがメイド長と副メイド長と私の3人しか出来ません。」
そう言いながら素早く正確な包丁捌きで料理をする。
だんだんといい匂いが広がりまだかまだかとソワソワしてるとクローネの耳が普通の耳とエルフのような細長く尖っている耳がぼやけて見える。
目が疲れているのか擦ってみてもやっぱり2つ見える。幻覚だと思い気にしないことにするがクローネの手際の良さを褒めたり、ソースの味見をして美味しいと言うと細長く尖っている耳が犬のしっぽのようにパタパタする。
しかしお腹がすいて我慢ができないので置いておく。
「そんなに見つめられたら料理がやりづらいので座って待っててくださいませ。」
そう言われ渋々席に向かうとテーブルの上に紫の飲み物が置かれている。
「その飲み物はブドウの果汁でつくったジュースです。」
いつの間にっ?今までずっとキッチンにいたのにどうやって?そう思いながらジュースを飲んでみるとブドウ独特の香りと酸味、甘みが口いっぱいに広がる。何個ものぶどうを凝縮したような美味しさだ。
「そのジュースは私の手作りです。ティナ様もたいへん気に入っています。」
それも納得できるほどのおいしさだった。日本で飲んでいた飲み物がどれもマズいと言えるほどに。
「こんなに美味しいの初めて飲みましたよ。流石ですね。」
「お褒め頂きありがとうございます。このジュースは料理長にも勝てるほど上手くできたので。」
そう言うとクローネはお盆を持ってテーブルに来る。
「ちょっとクローネさん?それは多すぎませんか?」
クローネが持ってきたステーキはなんと1.5キロぐらいの大きさと山盛りのご飯だった。
「私の料理の腕やジュースを褒めて頂いたのでサービスです。」
「いやいや!サービスって言っても流石に多いですって。」
「700グラムと言っていたので2倍にしてみました。」
「そんなに食べられませんって」
「大丈夫です食べきれなくても食べさせてあげますので」
「無理矢理ですよね。それ完全に。」
「嫌ですか?。あーんてしあげるんですよ?」
「アーンしてくれるのは嬉しいけど流石に腹が破れます。クローネさん少しだけ食べてください。」
「仕方ないですね。少しだけ食べてあげます。」
そう言って1切れだけ取り分ける。
「いやいや、もうちょっと食べてくださいよ。」
「仕方ないですね。」
今度は3割ぐらいを取る
「なんか最初と違いません?最初はすごいクールな人だと思ったのに。」
「気のせいじゃないですか?」
「絶対気のせいじゃないですよ。」
「すいません。見ていたら少しいじめたくなってしまったんです。」
「もう辞めてくださいよ。次やったらメイド長に言いますからね。」
するとクローネは震え出した。
「メイド長に言ったら絶対に許しませんからね。ほんとにあの人はあぁ、思い出しただけで体が。」
子供のように震えるクローネの姿に、まだ見ぬメイド長に恐怖を覚えるのであった。
「それじゃ、いただきます。」
1口食べると、とても野性味のあるジューシーな歯ごたえの中ふんわり広がる甘い脂の味にスーッと鼻を抜ける胡椒の香り、それと肉の味を際立てるニンニクの風味、この肉がどれだけいい肉かどれほどの料理の腕前が分かる。
2口目はソースをかけてみる。するとソースのベースとなっている醤油に酒、玉ねぎにそれにさきほど飲んだブドウの酸味に風味全てがパズルみたいに一つ一つがはまり合い一つの作品を完成させている。
俺は気づくと皿の上がからになっていた。横を見るとクローネが美味しそうに食べいる。
「ふふ、そんなに食べたそうに見つめられてもさっきはそんなに食べれないって言ってませんでたか?」
「そうは言ったけどきづいたら無くなってたし、まだ食べれそうっていうか」
「1口、2口たべたらすっごい勢いで食べていましたよ。そんなに食べたいんでしたら、はいアーン。」
そう言って俺は間接キスと恥ずかしがりながら食べる。すると頭の中に声が響いた。
ーー外部より死んでいない人型の遺伝子を感知しました。これより解析に入ります。ーー
そんな声を気にせずにステーキを味わう。
1噛み1噛み大切に味わう。飲み込むと先程まで感じなかった満腹感を感じだした。
「ご馳走様でした。」
「お粗末さまです。」
「すっごい美味しかっです。もう毎日食べたいぐらい。また作ってください。」
「ありがとうございます。いつでも喜んでお作りします。」
それからこの世界のことやクローネのこと、色々な話をした。そしてとうとう我慢できなかった俺はクローネの細長く尖っていてぼやけてる耳を触ってしまう。
「ひゃん、あぁん♡ ちょっ、はぁん♡ なんでぇ♡ あぁ♡」
とても柔らかくすべすべな触感とエッチな声に手が止まらなくなる。
「あぁん♡ もうだめぇぇ♡ はぁん♡ がぁまんできないぃ♡ あぁんん!!♡ はぁー、はぁー、なんで、耳がバレたの、」
艶声を上げて足をガクガクさせながら崩れ落ち、荒い呼吸をする。
少し気まずい中呼吸を整えたクローネが立ち上がろうとするが余りの快感に腰が抜けて動けないようだ。
「ちょっと手を貸してください。」
クローネは手を伸ばす。
「すいません。あまりにもすべすべで気持ちよくて。」
俺は謝りながらクローネの手と肩を掴む。
「あぁん♡ ただ触られてるだけなのに、んん♡
だめぇ♡ また♡ んぁ♡んっ!!♡ 」
やっとクローネをイスに座らせるが俺の大きくなっている息子をチラチラ見られる。
クローネが落ち着くと立ち上がり外のドアを開ける
「トーヤ様、5時間後に夕食なのでそれまではお寛ぎください。御用があればそちらのベルをならせば他のメイドが来ます。」
「クローネさんはこないんですか?」
「あなたのせいでぬれ、コホン、汗をかいたので湯浴みに行ってまいりますので。」
「それはすいません。」
「この変態|(ボソッ)」
「なんか言いました?」
「いえ何も言っていません。ですか近寄らないでください。」
そう言うとクローネは部屋を出ていった。
「まさかあんなに耳が弱いとは思わなかったな。」
〝エルフにとって耳は陰核よりも敏感で、耳を触られ拒否しないのは相手のプロポーズを受け入れたことになります。おめでとうございます。燈夜さん。〝
「えっ?ちょっと待ってそれはなくない?知らなかったからなかったことに出来ない?」
「はー、考えても変わらないか。夕飯の前にクローネさんと話そう。風呂に入るか。そう言えばAIってオフにできるの?」
“出来ます。ですが緊急事態になってもONして現状の説明をしないといけません”
「お風呂とかそういう行為をしてる時はオフにすればいいね。」
“それで大丈夫です。オンにするのを忘れないようにお願いします。”
「それじゃ風呂に入りますか。えーとこれどうやって使うんだ? うぉ!冷た。こっちか」
お風呂はレバーが二つあり、レバーの根元に赤色の石と青い石がハマっていた。
それから40分後俺は布団に潜り込んで悶えていた。なぜなら、お風呂で心と体と息子をスッキリさせたあとフィレーナの元に行くとその場面を彼女とその友達らしき人に見られていたからだった。
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