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「いいか、お前はなんも言うんじゃねえぞ」
男は、傍らできょとんとしている人物に向かってそう言った。
「お前みたいな"女の子"連れてきたとなっちゃ、何言われるかわかんねえからな」
そう言われ、少女は意味も分からず頷いた。
丸く大きな瞳は宝石のような翡翠で、銀の髪の合間からそれはきらきらと輝いていた。だが、身に纏うそれはやけに小汚い茶色のローブ一枚。足元は裸足だ。
目の前の建物を見て、その顔が不安の色に染まる。
「まあ怖いこたねえよ。ここは俺の家みたいなもんだから」
男がそう言うと、少女は彼の手にすがりつき、ぎゅっと握りしめた。
「そんなひっつかなくても平気だよ」
男はそう言いながら、空いた方の手で扉を開けた。
ギィ、と古い音がして扉が開くと、中は外観に反してかなり洒落ていた。色とりどりのビーズカーテンが壁を彩り、少女趣味なオルゴールやアクセサリーが所狭しと棚に並べられていた。少女はそれを見て、喋れないわけではないのだが無言で目を丸くしていた。
「あら、お帰りなさいアイン」
落ち着いた声でそう言ったのは、レジカウンターに座っていたこの店の主人らしき女性だった。
ストレートロングの深緑の髪と眼鏡が知的で、頭には丸い形をした帽子を被っている。
胸元が大きく開いた衣服は白で統一されており、裾に行くほどに広がっている。さながらどこぞのお嬢様のようだが、振る舞いはなかなか機敏であった。
「どう? 鍾乳洞探査は上手くいった? 希少種はいたのかしら」
「あー…………まあ、その。なんだ」
「何?」
「えっと、な」
煮え切らない返事をする彼を不審に思いながら、女性は何気なく彼の足元に視線を遣った。
そして、そこに居る少女にやっと気付くと、女性は近くにあったアンティークなオルゴールを鷲掴みにしアインに対して思い切り投げ付けた。
「おいルピナス!! しょっ、商品だろがコレ!」
アインはそれを上手く手でキャッチしたが、ルピナスと呼ばれた女性はさらに別のオルゴールを投げ付ける。それは見事にアインの額にぶつかると、軽い金属音をたてて床に転がった。
「未成年を誘拐してくるなんて……いくらモテないからってやっていいことと悪いことがあるわよ、アイン! 」
ルピナスは微笑みながら額に青筋をたて、アインの胸ぐらを掴んだ。
「違う違う! 保護したんだよ!」
青ざめながら弁明をするアイン。ごついなりをしていても、どうやらこのルピナスという女性には適わないようだ。
「希少種の竜を探索に鍾乳洞に行ったらこいつが居たんだよ!」
「だから連れて帰ってきたって? 捨て猫を見捨てられなかった少年きどり!? 育てて手籠めにする気!?」
「うるせえよ!! いいから手ェ離せよ!!」
二人のやりとりを呆然と見ていた少女だったが、ふいに何かに気付くと、白い足を三角に曲げその場にしゃがみ込んだ。
「ローブ一枚しか着てないじゃないの! 何してきたのよアイン!」
「いくら俺でもガキに手ェ出すか! それとこいつは…………」
喧嘩する二人の声に静寂を促すように、小さな音色が流れだした。二人は喧嘩を止め、少女の方に目をやった。少女が手に持っているのは、先程ルピナスが投げた小さなオルゴールだった。
それはポロン、ポロンと美しい音色を奏でているが、先程の衝撃で時々音が止まる。だが、少女はその音に聞き入っていた。
「気に入った? それ」
ルピナスがうって変わって優しい口調で少女に尋ねる。少女は目を丸くし、どう反応すべきかとまどっているようだ。だが、またオルゴールに視線を戻すと、その音色に聞き入っていた。
ルピナスは傍らにしゃがみ込むと、少女の頭に優しく手を置く。
「私の名前はルピナス。ルピナス・レイン。お近付きの印に、それ貴方にあげるわ」
少女は意味が分かったのか、少し表情を緩めた。
「もしかして、喋れない?」
ルピナスが眉を下げる。するとアインは何かに気付き、軽く咳払いするとこう言った。
「あ、いや。あー……もう喋っていいぞ」
「何それ……」
ルピナスは苦笑いを見せたが、少女は忠実にそれに答えた。
「ありが、とう。るぴなす」
たどたどしくそう言う少女は、まるで生まれたての赤子のような汚れの無い瞳でルピナスを見つめた。ルピナスはその愛くるしさにたちまち母性本能を刺激され、思わず少女を抱き締めた。
「可愛い!」
「むぐ」
少女はその豊満な胸に抱き締められ潰れそうになっている。
「アイン、本当にこの子どうしたの?」
「鍾乳洞で拾った。捨て子だろ? 危ないから連れてきた」
彼はけろんとして嘘をついた。
「そう。今はこんなご時世だしね……。ねえ、貴方名前は?」
「なまえ?」
「まだ無いの?」
「……なまえ、ない……」
少女は悲しそうに答える。
「そう……。ね、アイン。二階の衣裳部屋って、広さもあるし掃除したら綺麗になるわよね?」
「そりゃな。……って、お前こいつここに置く気か!?」
「あれ、そのつもりで連れてきたんじゃないの?」
実は初めから何もかも分かっていたというような態度のルピナスに、アインはバツが悪そうに舌打ちをした。
「ねえ、じゃあとりあえず名前を決めなきゃ。いつまでも"貴方"じゃ呼びにくいもの」
「それなら俺いい名前を考え……」
「トエイ! トエイにしよ!」
アインの言葉を遮り、ルピナスは手を叩いてそう言った。
「トエ……?」
少女は首を傾げる。
「変な名前だなオイ」
「黙ってなさいアイン」
「トエイ……」
少女はその不思議な響きに、また首を傾げる。するとルピナスは、少女の持っているオルゴールのネジをそっと回した。するとまたそこから先程の音色が流れだした。
「この曲の名前よ。"トエイ・アストルム"って言うの」
ルピナスはそう言うと、立ち上がり少女に手を差し出した。
「これからよろしくねトエイ。改めて、私はルピナス」
「アイン・グレネードだ」
アインは腕を組んだまま、ニッと歯を見せて笑った。
トエイと名付けられた少女はやはりまだ戸惑っていたが、やっとその応え方に気付き、彼ら同じく太陽のような笑みを見せた。
「よろ、しく」
* * *
「……陛下、ヘリオス陛下」
三度名前を呼ばれたところで、ヘリオスはやっと反応を示した。無視をしていたわけではないのだろうが、その表情は冷たい。玉座で足を組んでいる彼は、戦帰りにも関わらず疲れた様子が見受けられない。それどころか、城の中だというのに鎧は付けたままだった。
彼に声をかけた兵士は、そんなことには慣れているのか、姿勢を正すと淡々と喋り始めた。
「陛下、ご報告申し上げます。西の探索部隊にも収穫は無かったようです」
「だろうな」
そう言うとヘリオスはため息をついた。
「本当に洞穴は全部探したんだろうな」
「はい。しらみつぶしに。あとは北に……」
「わかった。お前はもういい」
そうきつく言葉を遮られたにも関わらず、兵士は丁寧にお辞儀をすると、その部屋から腰低く去っていった。
ヘリオスの言葉に逆らう者はいなかった。それはただ単に王だからという理由だけではないのか、どんな理不尽な言い方をされようとも、誰も不快感に顔を染めないのだ。
ヘリオスは重厚な鎧をもろともせず、軽く立ち上がった。するとすぐに傍らに付き人が近寄ってきて、その手に濃い紫色のローブを渡した。彼の髪はかなり色素が薄い為、よくそれが似合っていた。
「洞穴探索は俺が行く。お前達に任せてなどおれん。……何人かついてこい」
ヘリオスがそう言うと、すぐに何人かの兵士が彼の後ろに並んだ。そこでもやはり、彼の言葉に逆らう者はいなかった。逆に言えば、王がそんなところに行くことを心配する者もいないということになる。
彼は、絶対帝王の名に相応しく横柄だ。しかしそれに逆らう者は城の中にはいなかった。
「陛下、お気をつけて」
「お気をつけて……」
頭を下げる家臣達に目もくれず、ヘリオスは長い髪をなびかせながら威風堂々と歩いていく。
彼は王、絶対帝王。逆らう者は誰もいない。いわゆる、反乱軍という輩達以外には。
* * *
「ってもなぁ……普通逆だろ」
アインは困り顔で、傍らにいる少女トエイに目を遣った。
男は、傍らできょとんとしている人物に向かってそう言った。
「お前みたいな"女の子"連れてきたとなっちゃ、何言われるかわかんねえからな」
そう言われ、少女は意味も分からず頷いた。
丸く大きな瞳は宝石のような翡翠で、銀の髪の合間からそれはきらきらと輝いていた。だが、身に纏うそれはやけに小汚い茶色のローブ一枚。足元は裸足だ。
目の前の建物を見て、その顔が不安の色に染まる。
「まあ怖いこたねえよ。ここは俺の家みたいなもんだから」
男がそう言うと、少女は彼の手にすがりつき、ぎゅっと握りしめた。
「そんなひっつかなくても平気だよ」
男はそう言いながら、空いた方の手で扉を開けた。
ギィ、と古い音がして扉が開くと、中は外観に反してかなり洒落ていた。色とりどりのビーズカーテンが壁を彩り、少女趣味なオルゴールやアクセサリーが所狭しと棚に並べられていた。少女はそれを見て、喋れないわけではないのだが無言で目を丸くしていた。
「あら、お帰りなさいアイン」
落ち着いた声でそう言ったのは、レジカウンターに座っていたこの店の主人らしき女性だった。
ストレートロングの深緑の髪と眼鏡が知的で、頭には丸い形をした帽子を被っている。
胸元が大きく開いた衣服は白で統一されており、裾に行くほどに広がっている。さながらどこぞのお嬢様のようだが、振る舞いはなかなか機敏であった。
「どう? 鍾乳洞探査は上手くいった? 希少種はいたのかしら」
「あー…………まあ、その。なんだ」
「何?」
「えっと、な」
煮え切らない返事をする彼を不審に思いながら、女性は何気なく彼の足元に視線を遣った。
そして、そこに居る少女にやっと気付くと、女性は近くにあったアンティークなオルゴールを鷲掴みにしアインに対して思い切り投げ付けた。
「おいルピナス!! しょっ、商品だろがコレ!」
アインはそれを上手く手でキャッチしたが、ルピナスと呼ばれた女性はさらに別のオルゴールを投げ付ける。それは見事にアインの額にぶつかると、軽い金属音をたてて床に転がった。
「未成年を誘拐してくるなんて……いくらモテないからってやっていいことと悪いことがあるわよ、アイン! 」
ルピナスは微笑みながら額に青筋をたて、アインの胸ぐらを掴んだ。
「違う違う! 保護したんだよ!」
青ざめながら弁明をするアイン。ごついなりをしていても、どうやらこのルピナスという女性には適わないようだ。
「希少種の竜を探索に鍾乳洞に行ったらこいつが居たんだよ!」
「だから連れて帰ってきたって? 捨て猫を見捨てられなかった少年きどり!? 育てて手籠めにする気!?」
「うるせえよ!! いいから手ェ離せよ!!」
二人のやりとりを呆然と見ていた少女だったが、ふいに何かに気付くと、白い足を三角に曲げその場にしゃがみ込んだ。
「ローブ一枚しか着てないじゃないの! 何してきたのよアイン!」
「いくら俺でもガキに手ェ出すか! それとこいつは…………」
喧嘩する二人の声に静寂を促すように、小さな音色が流れだした。二人は喧嘩を止め、少女の方に目をやった。少女が手に持っているのは、先程ルピナスが投げた小さなオルゴールだった。
それはポロン、ポロンと美しい音色を奏でているが、先程の衝撃で時々音が止まる。だが、少女はその音に聞き入っていた。
「気に入った? それ」
ルピナスがうって変わって優しい口調で少女に尋ねる。少女は目を丸くし、どう反応すべきかとまどっているようだ。だが、またオルゴールに視線を戻すと、その音色に聞き入っていた。
ルピナスは傍らにしゃがみ込むと、少女の頭に優しく手を置く。
「私の名前はルピナス。ルピナス・レイン。お近付きの印に、それ貴方にあげるわ」
少女は意味が分かったのか、少し表情を緩めた。
「もしかして、喋れない?」
ルピナスが眉を下げる。するとアインは何かに気付き、軽く咳払いするとこう言った。
「あ、いや。あー……もう喋っていいぞ」
「何それ……」
ルピナスは苦笑いを見せたが、少女は忠実にそれに答えた。
「ありが、とう。るぴなす」
たどたどしくそう言う少女は、まるで生まれたての赤子のような汚れの無い瞳でルピナスを見つめた。ルピナスはその愛くるしさにたちまち母性本能を刺激され、思わず少女を抱き締めた。
「可愛い!」
「むぐ」
少女はその豊満な胸に抱き締められ潰れそうになっている。
「アイン、本当にこの子どうしたの?」
「鍾乳洞で拾った。捨て子だろ? 危ないから連れてきた」
彼はけろんとして嘘をついた。
「そう。今はこんなご時世だしね……。ねえ、貴方名前は?」
「なまえ?」
「まだ無いの?」
「……なまえ、ない……」
少女は悲しそうに答える。
「そう……。ね、アイン。二階の衣裳部屋って、広さもあるし掃除したら綺麗になるわよね?」
「そりゃな。……って、お前こいつここに置く気か!?」
「あれ、そのつもりで連れてきたんじゃないの?」
実は初めから何もかも分かっていたというような態度のルピナスに、アインはバツが悪そうに舌打ちをした。
「ねえ、じゃあとりあえず名前を決めなきゃ。いつまでも"貴方"じゃ呼びにくいもの」
「それなら俺いい名前を考え……」
「トエイ! トエイにしよ!」
アインの言葉を遮り、ルピナスは手を叩いてそう言った。
「トエ……?」
少女は首を傾げる。
「変な名前だなオイ」
「黙ってなさいアイン」
「トエイ……」
少女はその不思議な響きに、また首を傾げる。するとルピナスは、少女の持っているオルゴールのネジをそっと回した。するとまたそこから先程の音色が流れだした。
「この曲の名前よ。"トエイ・アストルム"って言うの」
ルピナスはそう言うと、立ち上がり少女に手を差し出した。
「これからよろしくねトエイ。改めて、私はルピナス」
「アイン・グレネードだ」
アインは腕を組んだまま、ニッと歯を見せて笑った。
トエイと名付けられた少女はやはりまだ戸惑っていたが、やっとその応え方に気付き、彼ら同じく太陽のような笑みを見せた。
「よろ、しく」
* * *
「……陛下、ヘリオス陛下」
三度名前を呼ばれたところで、ヘリオスはやっと反応を示した。無視をしていたわけではないのだろうが、その表情は冷たい。玉座で足を組んでいる彼は、戦帰りにも関わらず疲れた様子が見受けられない。それどころか、城の中だというのに鎧は付けたままだった。
彼に声をかけた兵士は、そんなことには慣れているのか、姿勢を正すと淡々と喋り始めた。
「陛下、ご報告申し上げます。西の探索部隊にも収穫は無かったようです」
「だろうな」
そう言うとヘリオスはため息をついた。
「本当に洞穴は全部探したんだろうな」
「はい。しらみつぶしに。あとは北に……」
「わかった。お前はもういい」
そうきつく言葉を遮られたにも関わらず、兵士は丁寧にお辞儀をすると、その部屋から腰低く去っていった。
ヘリオスの言葉に逆らう者はいなかった。それはただ単に王だからという理由だけではないのか、どんな理不尽な言い方をされようとも、誰も不快感に顔を染めないのだ。
ヘリオスは重厚な鎧をもろともせず、軽く立ち上がった。するとすぐに傍らに付き人が近寄ってきて、その手に濃い紫色のローブを渡した。彼の髪はかなり色素が薄い為、よくそれが似合っていた。
「洞穴探索は俺が行く。お前達に任せてなどおれん。……何人かついてこい」
ヘリオスがそう言うと、すぐに何人かの兵士が彼の後ろに並んだ。そこでもやはり、彼の言葉に逆らう者はいなかった。逆に言えば、王がそんなところに行くことを心配する者もいないということになる。
彼は、絶対帝王の名に相応しく横柄だ。しかしそれに逆らう者は城の中にはいなかった。
「陛下、お気をつけて」
「お気をつけて……」
頭を下げる家臣達に目もくれず、ヘリオスは長い髪をなびかせながら威風堂々と歩いていく。
彼は王、絶対帝王。逆らう者は誰もいない。いわゆる、反乱軍という輩達以外には。
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