月が導く異世界道中

あずみ 圭

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六章 アイオン落日編

神殿の内情

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 魔将ロナがロッツガルドで起こした通称変異体事件。
 ヒューマンたちが醜い異形の化け物に変り果て自らが住む学園都市ロッツガルドを襲った事件だ。
 変異体になったヒューマンは学園生や学園関係者のみならず商人や各種職人、肉体労働者まで幅広く。また獣人など亜人の中からも変異した者が出た。
 一様に白い肌、魔獣の様な体躯に変じた変異体は総じて高い戦闘力を有していて街には多くの犠牲が出た。
 今なおロッツガルドでは深く生々しい傷になっている、住民にとっては一生忘れられない出来事だろう。

「まさか神殿がアレを密かに生きたまま保管しているとは思いませんでしたよ」

 商会で司教さんから話を聞いた限り、純粋に病人として治療を行っている訳でもなさそうで。
 まさかヒューマンの側が変異体みたいな醜い化け物を戦力として投じるつもりは無いだろう。
 ……智樹や響先輩が完全に国を掌握していたらもしかしたらやりかねないけど。
 今回はリミアといってもエリュシオンから亡命した大神殿の意思が働いているようだから勇者は無関係とみるべきかな。
 しかし、生かしたまま。
 完全に変異しないように抑え込んで、変異体のサンプルから神殿は何を知りたがっているのか。

「神殿としては、彼をあくまで病人として扱っています。心情は理解しますが……モノとして扱うのは止してもらいたいものですね」

 シーマさんは神殿の奥部に僕らを案内し、この部屋へと通した。
 そしてシナイさん以下、数名の信徒を残した状況でヴェールを上げ素顔を見せた上でディオ、変異体の成りかけと僕らを対面させた。
 意外な事にシーマさんの顔の傷には誰も触れず、驚いた様子も無かった。
 ああ、魔術か。
 僕がふと識を見ると彼はその通りと言わんばかりに頷いた。
 ……傷跡があって尚綺麗な人だとは思うけど、女性の顔に刻まれた傷ってのはあんまり見ていて気分が良いもんでもない。
 本人が気にする事なく晒しているならともかく、今回の場合魔術を勝手に見破って見えてしまっている訳だから特にね。
 怒られるかもしれないけど後で一言見えてしまっている事を伝えて詫びておこ。

「こうなった住人達がロッツガルドをどれだけ破壊し、殺したのか。皆さまとて知らぬ訳ではないでしょう。我が主とて、この白き怪物たちには特別な思いがあります。ただ病人として扱えと、すぐに対応できぬのもご納得いただきたい」

 僕が言葉や発言を色々選んでいると、識が代わりに発言してくれた。
 特別な思いか。
 大袈裟だけど……まあ、あるといえばあるか。
 あの事件は本当に色々な意味でターニングポイントだったと思うし、これでもかってくらいにクズノハ商会にとって利用させてもらいもした。

「……ええ、そうですね。ですが変異体については学園に保管されている死体からだけではわからない事も数多く存在します。再度魔族にこのような悪辣な手段を許さぬためにも神殿は全力で彼らを徹底調査すると決めました」

「で、幸運にもアイオンの貴族で都合の良いのがいたと?」

「端的に言えばそうなります」

「私が見たところ」

 識が周囲を見渡す。
 ポーズだ。
 こんな素振りを見せるまでもなく識はここで神殿が何をしていたか既に情報収集を終え大体は把握してる、はず。

「このディオというモルモットが最後の生き残り、であるかのように見えますが?」

 ……。
 だよな。
 都合よく彼だけこんな状態で発見できて手厚く治療し看護した結果、ギリギリ助かりそうな状態にあるなんて奇跡がある訳ない。
 彼みたいな成りかけや弱った変異体、それから学園と同じ様に変異体の死骸を神殿も集めていて、調査を進めていた。
 それで識が言うように最後の一人になった彼については本当に治せるかどうかを確認すべく全力で治療に当たっている。そんなとこだろう。
 性質や戦闘能力、個体ごとの特性にも当然興味は持つとしても最大の関心事は治せるかどうか、だ。
 つまり神殿はまだ、変異体が治療可能かどうかは把握していないんだな。

「……シナイ」

「はっ!」

「皆を下がらせなさい。当然、貴方も。ここまで見せた以上クズノハ商会に依頼をきちんと受けてもらわなければ神殿は丸損ですからね。私が責任をもって交渉に当たります」

「しかし、それでは!」

「貴方の失点になど決してならぬよう取り計らないます。私が全ての責任を持ちます」

「……承知いたしました」

 ふーん。
 この人が一人で交渉する気なのか。
 他の人に聞かせられない内容の話をしたい、とか。
 もしくはあんな事言ったけど実はシナイさんにとって都合の悪い話がある?
 僕にとってはどちらでもいいから黙って状況を見守る。
 何せ今の僕には識エモンが付いている。
 はまずないのである。

「さて、ここからは無礼講で参りましょう。ライドウ、識。この者を治せますか?」

「……」

 どう答えたものかな。
 はっきりいってアンブローシアでは無理だ。
 変異の発作やら肉体の崩壊やら、副作用的なものにはある程度対応できると思う。
 ただ根本的な治療となると……。

「秘薬では無理です。しかし直せと言われれば出来ない事ではありません」

 ?
 識の治すのニュアンスがどこか、いつもと違う気がする。

「っ、治療は可能だと。変異体について、詳しく知っていると。そういう事になりますね?」

「あの事件後、我々もまた出来る範囲で変異体については調べたので。結論としては元に戻す事などまるで考えていない強制的な狂暴化と肉体変質のカクテル。更にわかりやすく説明するならアレは人と感情のミックスジュースといったところでしょうね」

 わかりやすく、と言っても難しい説明。
 この場合の感情ってのは、人の心から切り離された……衝動というか波というか。
 それを強引に肉体と融合させた……うん、まあ醜悪な代物には違いない。

「……」

「神殿でどこまで掴んでいるかは、この治療を他に委ねる時点で大体把握できました。治療を望むなら引き受けましょう。ただし、条件としてこちらからの質問にも幾つか答えて頂きます」

「……どうぞ?」

「まず一つ、これは偶然最後まで生き残ったモルモットか、意図的に生かし続けたモルモットか」

「あら、ぶっきらぼうに聞くのね」

「無礼講という事なので楽に話させてもらう。問題でも?」

「いいえ」

「では回答を」

「……前者ね。大神殿からの指示で捕獲可能な変異体を捕え、可能な限り生かしながら各種の実験を行った。彼は最後まで変異しきる事なく残った個体。アイオン王国関係者だったのは単なる偶然」

 そしてシーマさんは個人的には反対だったと。
 口調が明確に語ってる。

「二つめ。コレやここまでの実験、その成果でクズノハ商会を貶める計画はあったのか」

「……ええあったわ。識、貴方がこちらのスカウトにいつまでも色よい返事をくれないのも一因だけど。ロッツガルドにおけるクズノハ商会の立場は神殿にとって非常に好ましくないものになっているから。ただし、この依頼が成功した場合は、使える薬屋としてこれからも利用できるよう褒美を与えて餌付けするよう命じられているわ」

 リミアの大神殿か。
 結局リミア王国に行った時にもあそことは直接関わりを持つ事は無かったな。
 貴族に加えて神殿もでかいのがいるとなると、響先輩も苦労してるんだろうな。
 僕らへの対処を聞いてるだけでも正直面倒くさいし。
 そして識、お前神殿からスカウトもされてたのか。
 学園から常勤講師としてスカウトされてるのは知ってたけど、結構引き抜きとかあるんだな。
 いや、アクアやエリスにも頻繁に引き抜きが来るらしいから識ならもっときててもおかしくないのか。

「三つめ。元に戻ったとして、このディオという男はどうなる?」

「しばらくは健康診断という名目で実験の続き。それから学園に戻すかアイオン王国に戻るかは彼自身の問題になると思う」

「最後。ヴェールで顔を隠すのは何故?」

 って識、それは傷があるからでしょ。

「……治療やその後に一切関係ないと思うのだけど。私に興味を持ってくれたのなら、スカウトの条件に私を加えたら乗ってくれるのかしら?」

 シーマさん、正論。
 そして残念ながら識は貴女にそういう興味は無いと思います。
 アベリアってのがいますから。

「ヴェールをしながら顔の傷は魔術で隠す、そこに何の意図があるのか気になっただけ、だな」

「! そう、見えてる訳。と言う事はライドウの方も?」

「……まあ、一応識の主ですので」

「呪いの類に侵されてるのでもなく、消せぬ傷にも見えん。我が主は病や傷にはとても寛容な方でな。事情があるなら聞いておこうと思ったまで。何故消さない?」

「勇者響以外には見破られた事も無いんだけどね……そうか、クズノハ商会には通用しないか。以前のライドウならこれで同情の一つも誘えたでしょうけど、今の、傷を見てなお平然と話していた貴方じゃ何のメリットにもならない、か。見破られた時用に良いエピソードを結構用意してあったのに、残念ね」

「……いえいえ、消したいならお力になりますよ」

「結構よ」

 でしょうね。
 僕らに頼るまでもなく消せる傷なんだから。
 にしても、響先輩と面識アリか。
 前のが死んでからロッツガルドに来た人だから、その前はリミアにいたのか。
 ん? リミアが出世の最終目標ならこの人は左遷されてここに来た感じ?

「勇者と面識があるなら、リミアからロッツガルドか。司教でそのルートは若干の左遷だろう。政争か?」

「識、貴方はずけずけと。でも、そんなところよ。もうちょいで大神殿の幹部だったのに、凡ミスをしたの。相手にも相当の痛手はくれてやったけれどね。痛み分け。ちょっと頭を冷やして出直してきなさいってんで私はロッツガルド、向こうはグリトニア帝国に飛ばされた。ただねえ……最初は復讐心もあってここでも地位固めに奔走したけれど、こうして少し離れた所から俯瞰すると、どうにも神殿ってところに色々と愛想が尽きてきてね」

「多少田舎に飛ばされた位でお前のような女の復讐心や野心がめげるとも思えないがな」

「復讐する相手から仲直りしましょって手紙が来ちゃったんですもの」

 えー。
 顔にあれだけの傷をぶち込む程の敵対関係だったのに?
 女神の信者なら顔の傷とか結構な致命傷だろ?
 あいつ、絶対スカーフェイスってだけで下に見るぞ。
 出せる相手のメンタルも物凄いけど、それで復讐心がしぼむこの人も全く理解できないんだけど。

「……ますます憎悪が膨れ上がりそうだが?」

 識も僕と同じ考えみたいだ。

「帝国の勇者って実は周囲に魅了を撒き散らす、かなり問題のある男でね」

「……」

 へぇ、気付いている。

「手紙にはその魅了の力がべっとりとこびりついた香水が付いてた。それで何かもう阿保らしいって気分になっちゃったのよね」

 魅了の香水、か。
 つまり復讐の対象者は智樹の魅了にやられた。
 そんでこれまでの事なんて無かった事にしてあいつの素晴らしさをシーマさんにも教えようと手紙で誘い出そうとしたのか。
 変異体事件前後からあいつの香水は出回ってたのか。
 結構広まってるのかもしれない。
 帝国内はかなり絶望的、だろうな。

「こっちはリリ皇女にも働きかけて牽制したりさ、大神殿からの指示も積極的に動いてさ。なのに一生ものの傷を顔に叩き込んでくれた憎い女はもう勝手にレースから降りてる。それどころかっこの神殿の内部でも一部の馬鹿が変異体を捕獲して実験を始めて……その指示だって大神殿の別口からって……本当、馬鹿らしい」

「で、役目柄知ってしまった以上統率はしなくてはならない。頼みの綱はもうクズノハ商会くらいしかない。なのに最後に残ったモルモットはアイオンに深い関係がある人物だった」

「ええそう、その通り! 大国を飛び回ったり突如行方不明になるライドウに連絡を取るだけでも一苦労、その上商人ギルド方面から連絡を付けられると豪語したチバクは下手に脅しただけで失敗して戻ってくる。何なの、これ? これでも私比較的真面目に神殿に奉仕して出世に励んできたつもりなんだけど?」

「それは、ご愁傷様です」

「あのね、ライドウ」

「はい?」

「そういう、月並みな、慰めは、いらないのよ」

「……で、ですよね」

 司教にあるまじき据わった危ない目で僕を見つめてくる司教さん。
 識がちょっと更に危険な目で割り込もうとしてくるけど、ここは待ってもらう。
 まだ何か、ため込んでるようだし。
 神殿を辞めてもいいと思ってる人材なら、ケリュネオンやツィーゲに行ってもらう選択だってあるかもしれない。
 ここまでの話を聞いた感じ、良い感じに神殿や勇者といった部分に拒否反応があるように思える。

「ロッツガルドを救って、住民からも学生からも神の様に崇められているライドウなら、この哀れな女をどう救ってくれるの? それとも、また神ならぬ身だからって、逃げる?」

 酔っぱらってないのに絡み酒風のシーマさん。
 しかし程よく相手をムカつかせるような雰囲気は出さない。
 だとすればこれも、彼女にとっては交渉術の一つかもしれない。
 やさぐれた風譲歩引き出し術、みたいな?
 なんだそれ、と思う一方で面白いと思う僕もいる。

「そうですねえ。とりあえず、識」

「は」

「ディオさん、治しとくか。状態はかなり良いんだろう?」

「ええ、完全に変異した場合と比較すれば。外科手術というよりも整形外科の手術になりそうですが難度はかなり低いものです。この場で対応可能です」

「じゃ、よろしく」

「ライドウ? あれを、この場で治すつもりなの?」

「まずは彼の治療。それから、貴方の身の振り方。僕らに色々暴露したのも、こうして自分だけで対応するのも出世路線どころかもう追放されていいくらいに投げやり、自棄やけになっているでしょう?」

「……」

「良い転職先、紹介しますよ。面接はしますけどね、神殿とも勇者とも無関係、遣り甲斐抜群の新天地とか、自分の力を頼りに商人として再起とか。色々お手伝いできますよ、きっと。そう、神殿から離れる方向でなら、ね」

「ふ……ふふ。神殿から離れるなら、か。そう、私の勘は間違ってなかったか」

「勘?」

「ええ。ライドウ、私ね、貴方はきっと悪魔か死神だと思っていたの。まさか没落だけじゃなくて再起まで手伝ってくれるとは予想外だったけど。いい加減、私も気楽に生きる道を選ぶ事にするわ。遠慮なくお世話にな――へ」

 ブシャッ!
 檻の中、ディオの首を識が裂いた。
 結構な血と狂ったような笑い声が周囲に飛び散る。
 どっちもディオ氏のものだ。

「ちょ、殺してどうするの!?」

「死んでませんよ、人として保たれている部分を残して切除したんです」

「切除って、首よ!?」

 識はディオの顎辺りを掴んで身体から引き抜く。
 背骨がずるりと身体から引き抜かれ、中々スプラッターな光景が展開されている。
 シーマさんの表情から余裕が消え、顔色は蒼白。
 目の前で起きている事を理解できないなりに、異常な事が起きている事は認識しているようだ。

「おっと」

 ディオ氏の首から下が一気に白色化して膨れ上がり変異体へと変わろうとする。
 でも識は慣れたものだ。
 片手で編んで発動させた術で捕縛し、肩口辺りの核を砕いて始末した。

「へ、へひ、ひいふぅ……」

 言葉になってないけど、ディオ氏が目から涙を流す。
 これまでの涎と同じ体液の涙じゃなく、感情がきちんと加わった人の流す涙だった。

「このまま死ぬのも一つの幸せだろうが、残念ながらお前はまだ生きる運命にあるらしい。幸か不幸か、な」

 識が集中し詠唱を完成させると彼の指に一つの指輪が嵌まる。

「第四ケト、銀の腕アガートラーム……癒し補え」

 ディオ氏の首から下が背骨周りから順番に高速で再生されていく。
 彼はまだ生きている。
 変異体に侵されていない部分と、そこからの再生。
 識は何て言ってたかな。
 果物を何種か混ぜて潰して。
 その中から形が残っている物をつまみ上げ、そこから元の果物を再生させて見せてくれた。
 こういう治療法が通じる段階なら楽です、と。
 確かそんな事を言ってた。
 ディオ氏は僕が見ても人と変異体が完全に混じってなかった。
 だから人として無事な部分を取り上げてそこから再生させれば治療は終わり。
 見た目は凄く乱暴に見えるけど、変異体を元に戻すなら大体はこれよりも酷い過程を通る。
 完全に変わっちゃったのを元に戻すのなんて、識が全力で臨んでも患者が正気を保てるかは五分五分だもんな。
 今なら巴も新しくそっち系の治癒能力を身につけたからもっと成功率も上がるかもしれないけど。
 或いは、変異体になった人が完全に自力で正気を取り戻した場合。
 これなら結構楽に人に戻せると思う。
 そんな事例は一つも見た事がないけどさ。

「うっ……」

「シーマさん、大丈夫ですか? 吐きます?」

「け、結構。これでも司教です」

「すぐ元ってつくんだから意地張らなくても」

「終わりました、若様」

「お疲れ様。ディオさんが目を覚ますのは明日くらい?」

「ですね。明日中には目覚めると思います」

「だそうです。じゃシーマさん、僕らはアンブローシアに加えて治療を行って何とかディオ氏を治療する事に成功したと。あ、識。一応サービスで飲ませてあげといて」

「ですね、使った形跡は必要でしょう」

 識が裸で転がっているディオ氏の口元にアンブローシアを近づけ、口に流し込んだ。
 一応あれも万能薬の名を冠する薬だ。
 このケースで身体を害する事はない。
 
「あとの仔細は任せます。じゃ、また近い内にお話の場を設けてもらうという事で。今日は失礼します、司教様」

 返答は無かった。
 けれど、彼女の話は僕らの同情を誘うだけのものでもなかっただろう。
 実際に危ない橋を渡っているし、今日のコレだって神殿からすれば面白くない結果だ。
 どうやって何を使って治療できたのか、わからないんだから。
 さっきの出来事をシーマさんがどこまで伝えるかにもよるとはいえ、再現できるかと問われれば不可能だろう。
 神殿の内情を良く知っていて女神や勇者にある程度疲れていて、やさぐれてる。
 上手く付き合えばツィーゲかケリュネオンで治癒魔術や化粧品関係の商品開発なんかで活躍してくれるかも。
 何ならレンブラントさんに紹介するのもいいな。
 あ、そういえば一度温泉に連れてって欲しいって言われてたんだった。
 シーマさんも誰かに案内させて温泉化粧品でもつくってもらったり?
 何か良い感じの閃きなんじゃないの、これ。
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