月が導く異世界道中

あずみ 圭

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六章 アイオン落日編

黙認と……

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 巴のファンクラブと澪のそれは大分毛色が違った。
 やはり澪と言うべきかどうしても澪というべきか。
 食の要素が強い!
 現状で最も大きな勢力らしい澪様ファンクラブは構成員の何割かが料理人で、美食の追求も大きな目的になっていた。
 巴文なんてトンチキは無かったんだけど、高価な食材や珍しい食材がその代わりを果たしているような状況で特に会員間の経済格差を気にしている雰囲気も無かった。
 良くも悪くもカオスだ。
 そしてその最大手と競り合っている澪ちゃんファンクラブの方は、どちらかと言えば普通のアイドルファンクラブ的な……料理よりは明らかに澪本人を崇拝……いや泥酔……うーん……マニアックながら好いている人たちの集まりだった。
 ファンクラブとしてはまあ後者の方が真っ当じゃないかな、というのが僕の感想。
 面白いのはどちらのファンクラブでもクズノハ商会店舗に併設してる澪のプロデュースした店の予約券が桁外れの人気アイテムとなっていた所かな。
 折角だからライムを通じて予約券とは少し違うけど招待券を何枚か流しておいた。
 どちらも濃いファン層を孕みはするけれど基本的に害があるような雰囲気はしなかったから、黙認しようかという返事代わりでもある。
 ライムもそこはよくわかっていたようでお目こぼしがどうとか、相変わらず巴よりな言葉を口にしていた。

「にしてもまあ、熱心な」

 澪が食べ歩いた屋台とその評価をまとめた「澪★スタンド」なる冊子をぱらぱら流し読みしつつ感想が漏れる。
 これがまたあいつにインタビューした訳でもなければ当然監修してもらった訳でもない。
 地道に、ただ地道に澪が屋台で買った物と食った物とその感想をひたすらに拾い集めた物を記事にしてまとめた一冊だ。
 店主の説明と澪の感想の乖離も見ていて楽しいけど、ストーカーも真っ青の盗み聞きと尾行の産物ともいう。
 澪は感が鋭い方だ。
 でも食べ物に集中している時に、同じく食にも興味がある自分のストーカーがいたとして……気付かなくても不思議じゃない。
 何せ危害を加える気、敵意や悪意は皆無。
 加えて自分が目を付けて購入した屋台で同じ物を真剣な顔で味わっている訳で。
 うん、スルーするな。

「今やツィーゲで美食家といえば澪の姐さんの名前は間違いなく出てきやすからね。アイドル的人気というより……人気の情報発信者、かもしれやせんね」

「澪がねえ。あ、ここは僕も連れてってもらった事あるな。はは、評価も高い」

「……実際にゃ旦那が喜びそうな、美味いと言いそうなとこが高ポイントって訳で」

「つまりこれ見てれば僕の好みの店が大体わかると。屋台専門だけじゃなく店舗の方も買ってきとくべきだったか」

「俺としては出来るだけ澪の姐さんと一緒にお出かけになって欲しいすけどね。そんな冊子を頼りにして出処を知られた日にゃ毛が全部真っ白になりやすよ……」

「ははは、そこは気を付けるよ。備忘録とかちょっとした暇潰しにするくらいにしとく」

 白髪か。
 それもライムには似合いそうと思ったり。
 ただライム、多分その位じゃ済まないと思うよ……。

「しっかし、これで俺も肩の荷が下りやしたよ。何とか黙認して頂けるなら有難えってもんで」

「ただ好きで、憧れてっていうんじゃ止めさせるのもね。特に害も無いし、多分みんなクズノハ商会のお得意さんでもありそうだし」

「そりゃ当然っすよ。まずクズノハ、無けりゃ……或いは買えなきゃ他の店回ろうって奴は多いっす」

「それこそ有難い、だね」

 品質や値段はもちろん大事だけど、今現在クズノハ商会って名前で通ってくれるお客さんが大勢いらっしゃるってのは本当に嬉しくてありがたい事だ。
 切っ掛けが巴や澪だとしても、まあ気にするような事じゃない。
 だからといって巴や澪のグッズを開発、販売するかといえばノーだけどね。

「……あの、旦那」

 巴の筆頭ファンクラブと澪の二大ファンクラブを回った昼下がり。
 もう直に夕方になろうかという時間、僕とライムは適当なカフェに入っていた。
 カフェといっても……僕的には昭和的純喫茶と呼びたい落ち着いた店内。
 冷たいコーヒーを口にしながら視察の結果を話し合っていた。
 結論としてはライムや他の人がきちんと見守っていられるなら黙認で大丈夫、という所に落ち着いた。
 様々なグッズにはさっき見てた澪★スタンドみたいに一風変わった珍品もありつつ、概ね平和。
 ちょっとディープな社会見学を終えた気分でいたら、ライムが声音を真面目で張り詰めたものに変えて話を切り出してきた。

「? どうかした?」

「……」

 気持ちの良くない間。
 何かを言いあぐねている、ライムの沈黙。
 とはいえ話を切り出したいのは彼で、僕は待つしかない。

「……」

「実は、旦那にお願いがありやす」

「うん」

「先日、黄昏街が関わったクズノハ商会の噂と風評ですが」

「……ああ、あったね。出鱈目極まりないのに答えだけ奇跡的に合ってたやつ」

 思わずげんなりする。
 僕らと反神教を結び付けるツィーゲを内部分裂させる幾つもの陰謀、策の内の一つ。
 結局あれらの仕掛け人はアイオン王国というよりもあそこに肩入れしてた女神の使徒アルテだった。
 あいつ、直接戦闘よりも明らかに陰謀とか策略が得意だったよな。
 相応しい仲間や部下がいる状況で仕掛けられていたらもっと面倒な事になっていたような気もする。
 幸い戦士や魔術師としては特殊な属性を使うのが厄介ってだけだったから容易に対応できた。
 僕には珍しくラッキーな事例かもしれない。
 噂についても今となっちゃそんな話もあったよね、馬鹿みたい……なんて言葉で流される程度になってるから問題ないしさ。

「あの件では色んな連中に動いてもらいました。仲間うちの冒険者、元冒険者、それに……」

「うん、ライムの人望に凄く助けてもらったよね」

 ツィーゲ出身で冒険者としても幅広く活躍していたライムは今回本当に目まぐるしく、まさに八面六臂はちめんろっぴの大活躍をしてくれた。

「う、ウェイツ孤児院からも微力ながら小さいのから大きいのまで協力をしてくれました!」

「あ、ああ」

 そこまで覚悟を決めた風に断言しなくても。
 ウェイツ孤児院からも孤児たちが街の各所で動いてくれたと報告を受けているし、成果にも繋がっていたのも知っている。

「……旦那がヒューマン全般に思うところがあるのは存じています」

 ライムは大きく深呼吸すると声量を落とし、静かに話し出した。
 ファンクラブの話題からは想像できないほどに真面目な顔になってる。
 しかし、時折言われる事ではあるけど僕ってそこまでヒューマンを毛嫌い……はしてる時もあるけど差別してたりするかな……。

「……」

「ですが、それを知った上でこのライム=ラテ。旦那に一つ、お願いしたい事がございます」

「……言ってみて」

 ヒューマン絡みのお願いか。
 
「これまでの俺の微々たる功績と、今回のウェイツ孤児院の頑張りに『中』への移住という褒美を頂けないでしょうか!」

 中? 移住?
 それって……。
 亜空か?
 あそこにヒューマンも住ませろ、とライムは言ってるのか。
 対象は、一応今回はウェイツ孤児院の孤児、なんだろうな。
 ライムはそもそも出入りもしてるし暮らしてる時もあるんだから。
 でもそれは……。 

「ライムがどうしてそんな事を考え出したのかはまだ聞けてないけどさ。ウェイツ孤児院は今新しい孤児院のモデルケースとして魔改造の真っ最中だし、そこを移住させちゃったらプランが台無しになるんだけど」

 ライムの表情に冗談は一ミリも存在しない。
 小声ながらも強い意志と覚悟で亜空にヒューマンを入れて欲しいと。
 
「今すぐ、じゃありません。ウェイツ孤児院のプランについてもこんな好待遇を与えてもらって、感謝しようにももうこれ以上感謝できねえってくらいなもんで」

 あ、ちょっといつものライムに戻ってきたかな。
 一番言い難い事を言い切ったから緊張がピークを越えたとか?
 言われた僕の方はこれから混乱がピークになるんだけどね?

「つまり……ライムとしては僕にどうして欲しい訳?」

「俺は、ロッツガルドでジン達が旦那たちや向こうの連中に鍛えてもらってるのを見て、一つの、俺にとってのなんすけど理想というか。こうあって欲しい世界を垣間見たといいますか」

「?」

「ああ、クズノハ商会や旦那の中にヒューマンだって入れてもらえるんじゃねえかって、そう思えちまって」

「っ」

「あれは識さんが若干前のめりだったのも手伝っての奇跡かもな、と一時は迷ったりもしました。でもやっぱ、その、だったらウチのガキどもだって同じ夢、見せてやれねえかなって」

「……」

「いや大分端折ってテンパって、ホントはもっと色々考えて長らく温めてた事なんす! 参った、参ってます。いざとなると何かこう上手く説明できねえってか」

「あ、その気持ちは良くわかるよ。まあ、そこは今は急がなくてもいいよ。想いも聞くけど、まずは形として何を望むかから聞かせてくれれば」

「……へい。形、となると……ウェイツ孤児院の分院を中に作ってもらって、そこであっちで、あっちのルールで暮らす事を受け入れたガキどもを住まわせてやって欲しい。って感じっす」

 亜空に、孤児院の分院ねえ。
 というかそれは最早孤児院じゃないよね。
 あっちではヒューマンどころか孤児すらいない状況なんだし。
 孤児院という施設そのものが不要なのが今の亜空だ。
 って、名前はとりあえずどうでもいいか。
 ライムとしてはウェイツ孤児院の希望者を亜空に住まわせて欲しいと思ってて、その選択肢、進路を実現したい。
 ヒューマンを亜空に、か。
 孤児院そのものをじゃないから今あそこでやってる事はそのままで良いし邪魔したくもないと。
 でもヒューマンを亜空に、ねえ。

「仮に受け入れたとして、さ。ライム、わかってる? 一度移住したらここに戻ってこようにも、もう出来なくなるって事だよ? 確かに孤児は周囲に比べて身軽ってのはあるだろうけど……そんな決断が彼らに出来るの? というかさせていいものなの?」

 孤児が身軽ってのは確かな事だ。
 良くも悪くも、彼らは顧みるものが少ない。
 それは孤児だった大人より、今現在孤児である子ども達の方がより顕著で……。
 後戻りできない選択を迫るというのは、何というかフェアじゃない気もする。
 だったら亜空とこっちを出入りさせてやればいい。
 そんな考えはこの時微塵も無かった。
 本当に自然に、ただその立場に置かれる孤児を心配してた。
 或いは……ヒューマンを入れないで済む出来るだけ優しい理由を探してただけかもしれない。

「それでも可能性は向こうの方がある、俺にはそう思えてならねえんで。こっちでもあっちでも、俺らには大して変わりはねえ。そいつは確かで、間違いねえ。周りがヒューマンばっかかそうじゃねえかだけの違い。ただそれだけの差で、どんだけの可能性が向こうにあるか。この夢を見られるチャンスを、あいつらにも分けてやりてえ。俺は本心からそう思ってます」

「孤児院出身の子たちは、家族みたいなもんだろ? なのに引き裂く様な事をするのはこっちに残ってる子に恨みを残したりしない?」

「旦那。俺らは一旦あそこを出たら、集まる度に数が減ってくのが当たり前なんすから。姐さんから教わった言葉ですが一期一会でさ」

 いや、それは使い方が違うような……。
 集まる度に誰かがいなくなるのが当たり前の同窓生ってのが当たり前なのも壮絶だな、おい。
 ヒューマン、か。
 全体としては確かにアレだけど、何割かは女神の教えと甘やかしの所為と言えなくもない。
 絶対に彼らを入れないというならそれは、確かに僕の好き嫌いなんだろう。
 今すぐには決断できないのはともかく、考えなくちゃいけない時が来たんだな。

「どうしても?」

「是非に、お願い致します」

 テーブルに両手をついて深々と頭を下げるライム。

「流石に、今ここでは答えは言えない」

「……」

「でも、ライムもまだ多少冷静じゃないと思うし内容が内容だから続きは向こうで気兼ねなく、ゆっくり話そか」

「……う、うす!」

「いつ頃からどんな風に考えてたのか。そういうのも聞かなきゃだしね。普段頼らせてもらってるからライムのお願いとなると断りにくいし。まあ夕食でも一緒にしながらお酒も少し入れて、そんで色々話そう。大丈夫、ちゃんと今夜で決めるからさ」

 引き伸ばそうと思ったら幾らでも先送りしちゃいそうだもんな。
 こういうのはきちんと考えて、でもちゃんとその場で答えを出していった方がきっと良い。
 結論はぼかしたまま議論だけを延々とするのは商人じゃない。
 議論するからには結論を出して動き出す事が前提じゃなきゃ。

「……」

「という訳だからさ、いったん解散。で、夜にまたって事で」

「わかりやした」

「じゃ、細々と仕事残してるから。よろしくー」

 店を出てライムと別れる。
 ここんとこ夕食もその後も巴と澪、もしくは巴か澪と一緒だったけど久々に男だけの夜になるな。
 どんちゃん騒ぎをするような話題じゃないのが玉に瑕か。
 ともあれその為の連絡や幾つか残してる仕事を片付ける為、僕は急ぎ足で商会に向かった。


◇◆◇◆◇◆◇◆


 ライドウの背を見送りながら、ライムは一度は落ち着いた緊張が再び全身に満ちていくのを感じていた。
 いよいよだった。
 彼が願った孤児院からの亜空への移住。
 それが成るか成らないかは、今夜決まる。
 驚くほどに出て来なかった思いの丈を、今度はしくじらずじっくりと主であるライドウに告げなくてはならない。
 
「おっと、俺もファンクラブに入り込んだネズミどもの処理も済ませとかねえと」

 多くはアイオン王国の手先だろうが、ロッツガルドの学園祭ほどではないにしても各国から要人が訪れている時期だけにどの国からどんなアプローチがあるかは未知数だ。
 ツィーゲの商会にもどこぞの国に飲み込まれて手先に生まれ変わる連中がいてもおかしな事ではない。
 全く新しい国の姿を目指すツィーゲだけに出来る隙も大きいのだ。
 クズノハ商会にも何を仕掛けてくる可能性は十分にある。
 ライムの仕事はまだまだ山積みだ。
 差し当たっては今日見かけた巴と澪のファンクラブに入り込んだ、または入り込もうとした輩への捜査と、必要であれば処理だ。
 大願ともいえる彼の望みは既に主に告げた。
 後は何憂う事なく今夜を迎え、彼と酒を酌み交わし想いをぶつけるだけ。

「幸い、旦那はご自身のファンクラブについては何も仰ってなかったし気になさってないようだった。旦那もお変わりになった……今日のだってきっと抱いた女の周囲は多少気になるって寸法だろうな。へへ、愛されてやすねえ姐さん方」

 恐らく。
 ライムは大きな勘違いをしている。
 しているが……真の精神的な負担を考えればかの存在を彼自身が知り、また視察するというのは今はまだあまりにも危険すぎる。
 世の中には知らない方が良い事もあるというが、真自身のファンクラブというものは彼にとってまさにその好例だろうから。
 ライム自身は三者の、もっといえば識やコモエ単体のファンクラブもきちんと把握しているし監視もしている。
 今回は真の要請で巴と澪のソレに案内したというだけだ。
 
「セーナ、かき回してくれたが事が成ったらお前もあっちに行ってもらうからな。借りはまとめて返してもらうぜ、覚悟しとけよ」

 へへ、と鼻をこすりながら空を仰ぎ見るライム。
 彼は知らない。
 真と彼の飲み会が何をもたらすのか。
 空はゆっくりと朱に染まり始めていた。
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