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終章 月と亜空落着編
人と秘石
「あ、シイ」
「エリス先輩! 何か御用っすか!?」
「……うん、まあ微妙にライムも混じってるけど口調や態度から真似ようとする憧れ、若干の恥ずきを受け入れつつ先達として私は許容するのであった」
「??」
「スルーしていいよ。もうすぐ昼時だよね」
「はいっ!」
クズノハ商会ロッツガルド支店。
本日の店番を担当している森鬼のエリスが、同じく勤務中の後輩森鬼のシイに話しかけていた。
「悪いんだけどランチタイムは少し遅らせて。これから予約の客が来るから若んとこまでご案内よろしく」
「若様のお客様を私がですか!? っすか」
「っすよ」
本来はアクア寄りの真面目な性格であるシイだが、彼女の憧れはエリスだった。
頑張ってエリスの天衣無縫を学ぼうとしているが御覧の通り、難航している。
「特別な事はないから。地下倉庫に運び込んだ荷を確認する件だから若も下で待機してる。……いけるな?」
「っ、わっかりました! 見事やり遂げて御覧にいれます!!」
「期待してるよー、あ、名前は訳ありだから聞かなくていい。オッドアイのすかしたイケメンがきたらそれな」
背中越しにサムズアップしたエリスは飄々と軽い足取りで地下に降りて行った。
今日、本来ならシイは非番であった。
しかしこれも実践勉強だと、エリスが無理矢理にアクアとシフト変更させた。
理由は簡単である。
これからここを訪れる予約客だ。
シイが本当にもう完治しているのかどうか。
魅了の影響は微かでも残っていないのか。
エリスは確かめようとしているのだ。
商会代表に会いに来る予約客が来店するのを今か今かと気合を入れて待つシイ。
勿論その間の接客も気を抜く事なく全力で臨む。
まさしくアクアの後継者そのものな姿だった。
そして、いよいよその時が来た。
「失礼、こちらのライドウ代表と約束している者だが」
オッドアイ。
女連れ。
逞しさと優しさと気品を感じさせるが本能的にすかした感じのイケメン。
シイが一瞬で外見から判断した結果、間違いなさそうなのがやってきた。
一見して貴族の令嬢だとわかる女学生を一人連れているのは聞かされてないが、そこでシイは一つ閃いた。
エリスの言葉にもう一つのヒントがあった事に思い至ったのだ。
「お待ちしておりました、お話は伺っています。お品物の確認でよろしかったでしょうか」
「ああ」
「地下の倉庫でライドウが待機しております。お連れ様もご一緒されますか? 応接室でお待ちいただく事も可能ですが……」
整理整頓はともかく、倉庫は普段客に見せたり、客を入れたりする場所ではない。
貴族様を迎える用意などはもちろんしていない筈だ。
それでクレームに発展しても両者損しかない。
故にシイは応接室での待機プランを提案したが、令嬢は優雅に首を横に振った。
「お気になさらず。学園でもそれなりに庶民の常識に触れてますから」
「……悪いな。じゃあ案内を頼む、あー……」
「申し遅れました。私、シイと申します。それではどうぞ、こちらに」
ごく普通に。
他の客にするのと何ら変わらぬシイ本来の接客風景だ。
そして。
柱の陰にいた小さな影、エリスが安堵と満足を足した会心の笑みを口元に浮かべながらこっそりと様子を見守っていた。誰に見られるでもなく。
帝国の勇者はクズノハ商会の地下に足を踏み入れた。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「お、おお……!」
智樹の感嘆が言葉になって漏れた。
うん、本心から驚いてるな。
そうだろそうだろ。
智樹を迎えた僕の背後には段々になった棚が所狭しと設置され、基本拳大の大きさの様々な鉱石がずらりと並べられている。
ツィーゲや亜空、それにこの世界の各地から集めた石を片っ端から調べて作り上げたちょっとした鉱物博物館状態を作り上げたんだから。
……まあ、そうやって商人魂に火をつけて仕事に励んだってのに、取引相手である智樹は女連れできやがったわけですが。
こいつは約束って言葉をどうとらえているんだろうな、ったく。
「世界中の鉱石、相当数集めた自負はあるぞ。クズノハ商会の本気ってやつだ。あ、一応僕だけだと品の説明が怪しいのもあるから補助で二人ほど同席してるが、そこは気にしないでくれ」
巴を智樹と同じ空間にいさせたくはない。
澪に目を付けられても以下同文。
という訳で石と勇者の関係性も含めて専門知識に期待できそうなエルドワから武具職人のルグイさん、直感担当で森鬼のエリスを同席させてる。
二人は僕の言葉に合わせて智樹と女生徒に一礼した。
「本当に、大したもんだな。どれも魔力を感じない普通の石ばっかだ」
「こちらからの説明は後は見てもらいながらになるけど、智樹」
「ん?」
「その生徒はどういう訳だ? ここでは魅了は使わない、そういう約束だったよな?」
取引として商品を見せていく前にこれははっきりさせておかなきゃいけない。
協力の前提条件が崩れてるなら、少し考える必要があるから。
「見ての通り、学園の生徒だ。帝国貴族のご令嬢で、まあ時期皇帝の俺からすれば大切な臣民の一人でもある。意見を聞きたいと思って連れてきただけだ」
「僕が聞いているのは魅了――」
「魔眼は使ってない。スキルや魔術も一切だ。別に手品でもトリックでも詐欺でもない。疑うなら確かめてくれて構わない。もちろん、今日この場で取引を汚すような真似も考えていないしさせたりもしない」
智樹は僕の質問をはぐらかそうとしていた、訳ではなく。
意見を聞きたい、多分目利きをさせたいって意味合いで連れてきたと口にした。
そして約束通り魅了もその他のスキルも使っていないと。
「エリス」
「ういーボス」
万が一で持たせている状態異常用のポーションを手にエリスが前に出て、女生徒の前に立ち、そして見上げる。
気の抜けるような返事とは裏腹にテキパキ動くのが何か腹立つ。
「これは状態異常の諸々を一気に消し飛ばす、かなーり貴重なポーション」
『!?』
「そちらの勇者殿は当人だから問題ないとして、貴女については我々完全に不意打ち状態な訳です。ゆえにぐいっと今ここでこいつを飲み干して見せて欲しい」
そういや何故か今日のエリスのバディはシイだったな。
アクアが鉄板の組み合わせなのに、どうしたんだか。
「中々……無礼なご提案ですわね、ライドウ先生?」
「……」
エリスを見ず僕を見て目を細める女生徒。
経験上まともに受け止めてもロクな事は無いのでさらりと視線を流す。
「っ」
「無礼は承知。だからこれを呑んで頂けたらお嬢様には同じポーションを一本」
懐から同じ小瓶をもう一つ取り出すエリス。
しかし奴の追撃はそこでは終わらなかった。
「どころかもう三本、サービスで差し上げます。お貴族様にはこういうのを常備する意味、十分にあるのでは?」
指の間に挟んでポーション瓶を複数かざすエリス。
その持ち方はどっかのうっかりさんを思い出すから出来るだけ控えて欲しい所なんだけど。
「……」
ちらりと智樹を見る女子。
智樹が頷くとエリスからポーションを受け取り、そして一気に飲んだ。
「っ、こんな……」
魅了が解けたか?
確かにぱっと見は智樹の言う様に異常は無かった。
ただ魅了の力は残る、巣食う。
実際状態異常を取り除いてみないとわからない、ってのが僕の本音でもある。
どこか茫然とした彼女の様子を詳しく観察する。
ちなみに智樹の方は微塵も動揺してない。
「美味、しい!?」
「そっちか!!」
思わず脱力とともに突っ込んでしまった。
「当然。今が旬のマスカットを味のベースにしてある。保管期限は常温で三年間。ちなみにロックでもストレートでもカクテルのレシピに入れても大活躍」
エリス、それポーションの売り文句じゃない。酒のだ。
「へえ、ポーションを美味くする、か。クズノハ商会、凄いな。倍の値で買うから百ケースほど俺にも送ってくれ」
智樹はちゃっかり女生徒に渡されたポーションを一つ手にすると飲み干した。
味が気に入ったのか、効果を信用したのか大量の買い付け注文をいただいてしまった。
大量に買うから安くしてくれ、じゃなくて大量に買って迷惑かけるが値も高くしてくれていいってやり方は、この世界の商人の間では希少な品の取引でままある光景だ。
金で黙らせる、ともいうから日本でも意外と横行してたのかもしれない。
「言ったろ? 約束は破ってねえよ。俺は彼女に何ら妙な真似はしちゃいない」
「……のようだな」
「女を抱くな、惚れられるな、なんて無茶な約束をした訳じゃないんだ。何日かあれば五人や十人、そういう関係になる事だってあるだろ? そういう事だよ」
……つまり真っ当に口説いて落としたと。
智樹はまあ美形だろう。
背も高いし、細マッチョな感じだ。
地位は勇者で後見人は大国の皇女。
権力も金も顔も、全部ある。
ああ、なるほど。
魅了のイメージだけが物凄く僕の中ででかくなってたけど、そうかこいつ。
普通にモテるのか。
客観的に見れば、そうだよな。
モテない訳がない。
魅了の力が仮になかったとしても、素の魅力、財力、権力で十分魅力的なんだ。
確かに僕は魅了の力をばら撒いてくれるなとは言った。
でも女を口説くな抱くなと言ってはいない。
……ぐぬぬ、何故か物凄く負けた気分だ。
「ま……っと、ライドウ。もう見させてもらっていいか?」
「ああ、案内する」
ルグイとエリスに目配せする。
頷く二人。既にお互いの領分で智樹と石に集中してくれてる。
さて。
勇者、或いは人間、或いは原初の世界の住人と魔力を持たない宝石その他の鉱石。
どういう反応を起こして、どんな力を生み出すもんなのか。
見せてもらおうか。
「……本当に何の魔力も持たないただの宝石や鉱石ばかり集まってますのね」
「ああ、そう頼んだからね。君の目からはこういうのどう見える?」
「こういうの、ああ、智樹様が仰っていたパワーストーン、ですね?」
「そう」
「正直、わかりません。私的な装飾品としては価値があると思いますが、お守りや道を切り開く切っ掛けになるとは……とても」
「だよね。魔力があり魔術があるこの世界でただの石を必要以上に有難がるなんてのも、おかしな話だと思う」
「けれど、それを智樹様は必要とされている。魔力もいわくもない石に、価値を見出されている。きっと選ばれた者だけが見える景色なのでしょうね。羨ましく思います」
「ただの神託さ。きっと異界からきた余所者にしか意味が無いんだよ。そうだ、せっかくだからクロエの好きな石も教えて欲しい。きちんと魔力の篭ったお守りを俺から贈らせてくれ、せめてもの御礼だ」
……。
いちゃいちゃ、いちゃいちゃと。
五人も十人も落としたとか言ってる智樹に良くそこまで甘い言葉を吐けるなという感想が心の底から滲み出る。
この世界の住人にとってのただの宝石の価値があまり高くないのは、まあ今回の件でわかった事だけど実際人の口から聞けるのはありがたい。
貴族でもただきらびやかな装飾品よりは魔力の付与された実用面もあるアクセサリーを好む。
指輪であれ、ネックレスであれ。
僕は多少苛つきながらも智樹らを順に案内していく。
日本でもパワーストーンとしていわくつきの話がついてるようなでっかい塊の宝石とかのゾーンは特に智樹を立ち止まらせる事はなかった。
女の子、クロエの方はそこそこ足をとめて驚きや感激したような顔を見せたりした程度か。
ふぅん。
誕生石もスルー。
僕は意外とこの辺りが本命だと思ってた。
当の僕自身はダイヤモンドに触れても特に何の反応も無かったんだけど、勇者はまた別物だと思ってたのに。
こっちの世界にしかない鉱石ゾーンもスルーだ。
ルグイとエリスがソフトエメラルドとか一部の鉱石に微妙な反応をしたけど智樹とクロエは無反応。
一つ一つ智樹が触れているのはそれが目的の石を探すキーみたいなものなんかな。
となると後は水晶とかサンゴとか琥珀とか少し毛色が違うのって事になる。
これはしくじったかもしれない、該当なしって面目丸潰れパターンか、と僕が落胆しかけたその時。
智樹の足が止まった。
『っ!!』
ルグイとエリスが警戒を強めたのがわかった。
僕にもはっきりとわかった。
その石を手にした瞬間。
智樹の存在感が一段上がった。
一段とか二段、存在感なんて言葉が適当かどうかも良くわからない。
ただ、明らかに。
跳ね上がった。
それだけは、わかった。
ただ石を手にしただけ。
おいおいおい。
これも勇者特典か?
ルト、まではいかなくてもゼフさん程度には十分匹敵してるじゃないか。
受ける印象は絶対ではないにせよ、中々にホラーな光景だ。
しかも、僕的にはそこまで期待していた訳でもない地味な石ゾーンとか。
あの辺りは……アベンチュリン、タイガーアイ、それにローズクォーツだったかな。
智樹が持ってるのは……ローズクォーツ。
紅水晶とかバラ石英とか言われてて、ものにもよるけどそこまで高くもない石。
確か姉さんがお守りに持ってたのもあれだった気がする。
女の子が持つ石のイメージがあって、どうにも智樹には不似合いなような……。
何にせよ、後でどんな石なのか詳しく調べておこう。
で、僕にもあんな石があるのかも。
……あ。
てことは先輩にも当然あるのか、ああいう対応する石が。
先輩こそ正直ダイヤモンドとかエメラルドとかサファイアとかじゃないかなー。
王道的に。
「……ライドウ」
「それ、みたいだな」
智樹の目はローズクォーツから離れない。
気のせいじゃなく爛々とした瞳がじっと石を見つめていた。
クロエは……ああ、魔力の欠片も付与されてない石に触れた智樹が異様なまでの力を手にしたのを見て表情を失っている。
無理もないよ、あれじゃあなあ。
人間にしか起き得ない反応なのか、それともヒューマンでも叶うものなのか。
それは女神にでも聞かないとわからない。
「助かった。このピンクのやつを貰うぜ。代金はここにある石全部と輸送費、そっちの利益、全部言い値で請求書を送ってくれ」
「ローズクォーツとは意外な結果だ。が、目的の物をちゃんと納品できて人安心だ。戦争、ほどほどにな」
「ローズクォーツ、か」
「ああ、紅水晶とも言う」
「感謝するぜ、ライドウ。でもな」
「?」
智樹が笑みを感謝から獰猛な強者のそれに変えて、僕を正面から見た。
「戦争にほどほどなんざねえよ」
「だな、だから僕は戦争が嫌いだ」
真顔で殺した殺されたってどいつもこいつもさ。
うんざりだ。
その点ではヒューマンにも魔族にも、同じ気持ちだね僕は。
こうして、智樹は目的の石を手に入れ、僕らはその様子と効果の一端を垣間見る事が出来た。
智樹とクロエの後姿を見送ってルグイとエリスにお疲れ様と労いを。
ま、仕事としては良い感じで終わった方じゃなかろうか。
夕方。
響先輩からほぼ智樹と同じ内容の連絡が入った。
おおう……。
「エリス先輩! 何か御用っすか!?」
「……うん、まあ微妙にライムも混じってるけど口調や態度から真似ようとする憧れ、若干の恥ずきを受け入れつつ先達として私は許容するのであった」
「??」
「スルーしていいよ。もうすぐ昼時だよね」
「はいっ!」
クズノハ商会ロッツガルド支店。
本日の店番を担当している森鬼のエリスが、同じく勤務中の後輩森鬼のシイに話しかけていた。
「悪いんだけどランチタイムは少し遅らせて。これから予約の客が来るから若んとこまでご案内よろしく」
「若様のお客様を私がですか!? っすか」
「っすよ」
本来はアクア寄りの真面目な性格であるシイだが、彼女の憧れはエリスだった。
頑張ってエリスの天衣無縫を学ぼうとしているが御覧の通り、難航している。
「特別な事はないから。地下倉庫に運び込んだ荷を確認する件だから若も下で待機してる。……いけるな?」
「っ、わっかりました! 見事やり遂げて御覧にいれます!!」
「期待してるよー、あ、名前は訳ありだから聞かなくていい。オッドアイのすかしたイケメンがきたらそれな」
背中越しにサムズアップしたエリスは飄々と軽い足取りで地下に降りて行った。
今日、本来ならシイは非番であった。
しかしこれも実践勉強だと、エリスが無理矢理にアクアとシフト変更させた。
理由は簡単である。
これからここを訪れる予約客だ。
シイが本当にもう完治しているのかどうか。
魅了の影響は微かでも残っていないのか。
エリスは確かめようとしているのだ。
商会代表に会いに来る予約客が来店するのを今か今かと気合を入れて待つシイ。
勿論その間の接客も気を抜く事なく全力で臨む。
まさしくアクアの後継者そのものな姿だった。
そして、いよいよその時が来た。
「失礼、こちらのライドウ代表と約束している者だが」
オッドアイ。
女連れ。
逞しさと優しさと気品を感じさせるが本能的にすかした感じのイケメン。
シイが一瞬で外見から判断した結果、間違いなさそうなのがやってきた。
一見して貴族の令嬢だとわかる女学生を一人連れているのは聞かされてないが、そこでシイは一つ閃いた。
エリスの言葉にもう一つのヒントがあった事に思い至ったのだ。
「お待ちしておりました、お話は伺っています。お品物の確認でよろしかったでしょうか」
「ああ」
「地下の倉庫でライドウが待機しております。お連れ様もご一緒されますか? 応接室でお待ちいただく事も可能ですが……」
整理整頓はともかく、倉庫は普段客に見せたり、客を入れたりする場所ではない。
貴族様を迎える用意などはもちろんしていない筈だ。
それでクレームに発展しても両者損しかない。
故にシイは応接室での待機プランを提案したが、令嬢は優雅に首を横に振った。
「お気になさらず。学園でもそれなりに庶民の常識に触れてますから」
「……悪いな。じゃあ案内を頼む、あー……」
「申し遅れました。私、シイと申します。それではどうぞ、こちらに」
ごく普通に。
他の客にするのと何ら変わらぬシイ本来の接客風景だ。
そして。
柱の陰にいた小さな影、エリスが安堵と満足を足した会心の笑みを口元に浮かべながらこっそりと様子を見守っていた。誰に見られるでもなく。
帝国の勇者はクズノハ商会の地下に足を踏み入れた。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「お、おお……!」
智樹の感嘆が言葉になって漏れた。
うん、本心から驚いてるな。
そうだろそうだろ。
智樹を迎えた僕の背後には段々になった棚が所狭しと設置され、基本拳大の大きさの様々な鉱石がずらりと並べられている。
ツィーゲや亜空、それにこの世界の各地から集めた石を片っ端から調べて作り上げたちょっとした鉱物博物館状態を作り上げたんだから。
……まあ、そうやって商人魂に火をつけて仕事に励んだってのに、取引相手である智樹は女連れできやがったわけですが。
こいつは約束って言葉をどうとらえているんだろうな、ったく。
「世界中の鉱石、相当数集めた自負はあるぞ。クズノハ商会の本気ってやつだ。あ、一応僕だけだと品の説明が怪しいのもあるから補助で二人ほど同席してるが、そこは気にしないでくれ」
巴を智樹と同じ空間にいさせたくはない。
澪に目を付けられても以下同文。
という訳で石と勇者の関係性も含めて専門知識に期待できそうなエルドワから武具職人のルグイさん、直感担当で森鬼のエリスを同席させてる。
二人は僕の言葉に合わせて智樹と女生徒に一礼した。
「本当に、大したもんだな。どれも魔力を感じない普通の石ばっかだ」
「こちらからの説明は後は見てもらいながらになるけど、智樹」
「ん?」
「その生徒はどういう訳だ? ここでは魅了は使わない、そういう約束だったよな?」
取引として商品を見せていく前にこれははっきりさせておかなきゃいけない。
協力の前提条件が崩れてるなら、少し考える必要があるから。
「見ての通り、学園の生徒だ。帝国貴族のご令嬢で、まあ時期皇帝の俺からすれば大切な臣民の一人でもある。意見を聞きたいと思って連れてきただけだ」
「僕が聞いているのは魅了――」
「魔眼は使ってない。スキルや魔術も一切だ。別に手品でもトリックでも詐欺でもない。疑うなら確かめてくれて構わない。もちろん、今日この場で取引を汚すような真似も考えていないしさせたりもしない」
智樹は僕の質問をはぐらかそうとしていた、訳ではなく。
意見を聞きたい、多分目利きをさせたいって意味合いで連れてきたと口にした。
そして約束通り魅了もその他のスキルも使っていないと。
「エリス」
「ういーボス」
万が一で持たせている状態異常用のポーションを手にエリスが前に出て、女生徒の前に立ち、そして見上げる。
気の抜けるような返事とは裏腹にテキパキ動くのが何か腹立つ。
「これは状態異常の諸々を一気に消し飛ばす、かなーり貴重なポーション」
『!?』
「そちらの勇者殿は当人だから問題ないとして、貴女については我々完全に不意打ち状態な訳です。ゆえにぐいっと今ここでこいつを飲み干して見せて欲しい」
そういや何故か今日のエリスのバディはシイだったな。
アクアが鉄板の組み合わせなのに、どうしたんだか。
「中々……無礼なご提案ですわね、ライドウ先生?」
「……」
エリスを見ず僕を見て目を細める女生徒。
経験上まともに受け止めてもロクな事は無いのでさらりと視線を流す。
「っ」
「無礼は承知。だからこれを呑んで頂けたらお嬢様には同じポーションを一本」
懐から同じ小瓶をもう一つ取り出すエリス。
しかし奴の追撃はそこでは終わらなかった。
「どころかもう三本、サービスで差し上げます。お貴族様にはこういうのを常備する意味、十分にあるのでは?」
指の間に挟んでポーション瓶を複数かざすエリス。
その持ち方はどっかのうっかりさんを思い出すから出来るだけ控えて欲しい所なんだけど。
「……」
ちらりと智樹を見る女子。
智樹が頷くとエリスからポーションを受け取り、そして一気に飲んだ。
「っ、こんな……」
魅了が解けたか?
確かにぱっと見は智樹の言う様に異常は無かった。
ただ魅了の力は残る、巣食う。
実際状態異常を取り除いてみないとわからない、ってのが僕の本音でもある。
どこか茫然とした彼女の様子を詳しく観察する。
ちなみに智樹の方は微塵も動揺してない。
「美味、しい!?」
「そっちか!!」
思わず脱力とともに突っ込んでしまった。
「当然。今が旬のマスカットを味のベースにしてある。保管期限は常温で三年間。ちなみにロックでもストレートでもカクテルのレシピに入れても大活躍」
エリス、それポーションの売り文句じゃない。酒のだ。
「へえ、ポーションを美味くする、か。クズノハ商会、凄いな。倍の値で買うから百ケースほど俺にも送ってくれ」
智樹はちゃっかり女生徒に渡されたポーションを一つ手にすると飲み干した。
味が気に入ったのか、効果を信用したのか大量の買い付け注文をいただいてしまった。
大量に買うから安くしてくれ、じゃなくて大量に買って迷惑かけるが値も高くしてくれていいってやり方は、この世界の商人の間では希少な品の取引でままある光景だ。
金で黙らせる、ともいうから日本でも意外と横行してたのかもしれない。
「言ったろ? 約束は破ってねえよ。俺は彼女に何ら妙な真似はしちゃいない」
「……のようだな」
「女を抱くな、惚れられるな、なんて無茶な約束をした訳じゃないんだ。何日かあれば五人や十人、そういう関係になる事だってあるだろ? そういう事だよ」
……つまり真っ当に口説いて落としたと。
智樹はまあ美形だろう。
背も高いし、細マッチョな感じだ。
地位は勇者で後見人は大国の皇女。
権力も金も顔も、全部ある。
ああ、なるほど。
魅了のイメージだけが物凄く僕の中ででかくなってたけど、そうかこいつ。
普通にモテるのか。
客観的に見れば、そうだよな。
モテない訳がない。
魅了の力が仮になかったとしても、素の魅力、財力、権力で十分魅力的なんだ。
確かに僕は魅了の力をばら撒いてくれるなとは言った。
でも女を口説くな抱くなと言ってはいない。
……ぐぬぬ、何故か物凄く負けた気分だ。
「ま……っと、ライドウ。もう見させてもらっていいか?」
「ああ、案内する」
ルグイとエリスに目配せする。
頷く二人。既にお互いの領分で智樹と石に集中してくれてる。
さて。
勇者、或いは人間、或いは原初の世界の住人と魔力を持たない宝石その他の鉱石。
どういう反応を起こして、どんな力を生み出すもんなのか。
見せてもらおうか。
「……本当に何の魔力も持たないただの宝石や鉱石ばかり集まってますのね」
「ああ、そう頼んだからね。君の目からはこういうのどう見える?」
「こういうの、ああ、智樹様が仰っていたパワーストーン、ですね?」
「そう」
「正直、わかりません。私的な装飾品としては価値があると思いますが、お守りや道を切り開く切っ掛けになるとは……とても」
「だよね。魔力があり魔術があるこの世界でただの石を必要以上に有難がるなんてのも、おかしな話だと思う」
「けれど、それを智樹様は必要とされている。魔力もいわくもない石に、価値を見出されている。きっと選ばれた者だけが見える景色なのでしょうね。羨ましく思います」
「ただの神託さ。きっと異界からきた余所者にしか意味が無いんだよ。そうだ、せっかくだからクロエの好きな石も教えて欲しい。きちんと魔力の篭ったお守りを俺から贈らせてくれ、せめてもの御礼だ」
……。
いちゃいちゃ、いちゃいちゃと。
五人も十人も落としたとか言ってる智樹に良くそこまで甘い言葉を吐けるなという感想が心の底から滲み出る。
この世界の住人にとってのただの宝石の価値があまり高くないのは、まあ今回の件でわかった事だけど実際人の口から聞けるのはありがたい。
貴族でもただきらびやかな装飾品よりは魔力の付与された実用面もあるアクセサリーを好む。
指輪であれ、ネックレスであれ。
僕は多少苛つきながらも智樹らを順に案内していく。
日本でもパワーストーンとしていわくつきの話がついてるようなでっかい塊の宝石とかのゾーンは特に智樹を立ち止まらせる事はなかった。
女の子、クロエの方はそこそこ足をとめて驚きや感激したような顔を見せたりした程度か。
ふぅん。
誕生石もスルー。
僕は意外とこの辺りが本命だと思ってた。
当の僕自身はダイヤモンドに触れても特に何の反応も無かったんだけど、勇者はまた別物だと思ってたのに。
こっちの世界にしかない鉱石ゾーンもスルーだ。
ルグイとエリスがソフトエメラルドとか一部の鉱石に微妙な反応をしたけど智樹とクロエは無反応。
一つ一つ智樹が触れているのはそれが目的の石を探すキーみたいなものなんかな。
となると後は水晶とかサンゴとか琥珀とか少し毛色が違うのって事になる。
これはしくじったかもしれない、該当なしって面目丸潰れパターンか、と僕が落胆しかけたその時。
智樹の足が止まった。
『っ!!』
ルグイとエリスが警戒を強めたのがわかった。
僕にもはっきりとわかった。
その石を手にした瞬間。
智樹の存在感が一段上がった。
一段とか二段、存在感なんて言葉が適当かどうかも良くわからない。
ただ、明らかに。
跳ね上がった。
それだけは、わかった。
ただ石を手にしただけ。
おいおいおい。
これも勇者特典か?
ルト、まではいかなくてもゼフさん程度には十分匹敵してるじゃないか。
受ける印象は絶対ではないにせよ、中々にホラーな光景だ。
しかも、僕的にはそこまで期待していた訳でもない地味な石ゾーンとか。
あの辺りは……アベンチュリン、タイガーアイ、それにローズクォーツだったかな。
智樹が持ってるのは……ローズクォーツ。
紅水晶とかバラ石英とか言われてて、ものにもよるけどそこまで高くもない石。
確か姉さんがお守りに持ってたのもあれだった気がする。
女の子が持つ石のイメージがあって、どうにも智樹には不似合いなような……。
何にせよ、後でどんな石なのか詳しく調べておこう。
で、僕にもあんな石があるのかも。
……あ。
てことは先輩にも当然あるのか、ああいう対応する石が。
先輩こそ正直ダイヤモンドとかエメラルドとかサファイアとかじゃないかなー。
王道的に。
「……ライドウ」
「それ、みたいだな」
智樹の目はローズクォーツから離れない。
気のせいじゃなく爛々とした瞳がじっと石を見つめていた。
クロエは……ああ、魔力の欠片も付与されてない石に触れた智樹が異様なまでの力を手にしたのを見て表情を失っている。
無理もないよ、あれじゃあなあ。
人間にしか起き得ない反応なのか、それともヒューマンでも叶うものなのか。
それは女神にでも聞かないとわからない。
「助かった。このピンクのやつを貰うぜ。代金はここにある石全部と輸送費、そっちの利益、全部言い値で請求書を送ってくれ」
「ローズクォーツとは意外な結果だ。が、目的の物をちゃんと納品できて人安心だ。戦争、ほどほどにな」
「ローズクォーツ、か」
「ああ、紅水晶とも言う」
「感謝するぜ、ライドウ。でもな」
「?」
智樹が笑みを感謝から獰猛な強者のそれに変えて、僕を正面から見た。
「戦争にほどほどなんざねえよ」
「だな、だから僕は戦争が嫌いだ」
真顔で殺した殺されたってどいつもこいつもさ。
うんざりだ。
その点ではヒューマンにも魔族にも、同じ気持ちだね僕は。
こうして、智樹は目的の石を手に入れ、僕らはその様子と効果の一端を垣間見る事が出来た。
智樹とクロエの後姿を見送ってルグイとエリスにお疲れ様と労いを。
ま、仕事としては良い感じで終わった方じゃなかろうか。
夕方。
響先輩からほぼ智樹と同じ内容の連絡が入った。
おおう……。
感想 3,667
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こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
真の皇帝は俺です ~面倒だから幼なじみに帝位を任せていたら、婚約者に捨てられました。正体を明かしたら全員後悔してももう遅い~
由香皇帝の仕事が面倒だったレインは、信頼する幼なじみアレクシスに表向きの皇帝を任せ、自身は陰から帝国を支えていた。
だがある日、婚約者エミリアは「権力も将来性もない」と彼を見限り婚約破棄を宣言する。
しかし彼女は知らなかった。
帝国を動かしていた真の支配者が誰なのかを。
これは全てを持ちながら隠していた男と、見るべきものを見失った者たちの後悔の物語。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
「お姉様の刺繍は素人ね」と笑った義妹の婚礼衣装——裏地を見た女官十二人が、一斉に針を置いた
歩人(あゆと)「お姉様の刺繍は、素人の手習いに見えますわね」――王太子妃となる異母妹アデリーナは、王宮女官たちの前で姉ローゼを笑った。翌週の婚礼の朝。式典装の最終確認のため、十二人の女官が衣装の裏地を検めた瞬間――一人、また一人と、針を置いた。裏地に縫い込まれていたのは、女官たちが十二年間ずっと探していた一筆の銀糸。即位式の絹外套、二人の王女の婚礼ドレス、亡き王太后の弔意の喪服。王家儀礼衣装のすべての裏地に、同じ手で、同じ糸で、同じ銀の花が縫い込まれていた。「アデリーナ様、これは――あなた様の手では、ございません」縫い手は、ずっと一人だった。それを十二年間、誰の名でも呼べなかっただけのこと。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ@Index ©薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさんパーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃコミカライズ企画進行中です!!
3巻発売です!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&3巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(3巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
夏にはいよいよコミカライズ連載開始予定です!乞うご期待!!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)