バッドエンドしかないとかいう悪役令嬢とやらに初めてをもらってくださいと言われた魔王だが聞いてくれ

吉川 箱

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序「バッドエンドしかない」という悪役令嬢とやらから初めてを奪ってくれと言われたのだが、聞いて欲しい

序3

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「お待たせいたしました陛下。ベッドをご用意いたしましたわ。あらあら、普段着のシャツにブリーチズというスタイルも大変麗しゅうございますわねとてもハァハァいたしますわ陛下本日も大変顔面がよろしくてこのシリアナ・ス・バラシーク・オシリスキナ、眼福で目からビームが出せそうでございますのよ」
「にぎゃあああああああああああああ!」
 いやあ、人間ってほんとに飛び上がるんだね。ま、僕は魔王なので羽がなくても飛べるし瞬間移動もできるけども。魔王ウィングはありません。
「うああああああ! ああ! あああああ!」
 椅子から飛び退って窓へ貼り付く前に腕を掴まれ、肩が外れた音がした。魔王アームは意外と脆弱なのだ。そのことを差し引いても君、掴んだ腕を離したまえ不敬であるぞちょ、マジなんなの力強い強い、また肩外れる痛い痛い怖い。
「いやですわ、そんなにお喜びになられてうふふ」
 その目はどんな節穴だ! どこをどう取れば僕が喜んでいるように見えるのか!
「だっ、誰かっ! 助けてっ! 帰って! トアあああああああ!」
「あらあらうふふ、陛下ったら見られて興奮するタイプですか?」
 興奮どころか膝の震えと涙が止まらない。人の姿をした恐怖が壊したドアの隙間から部下たちがこちらを窺っている。
 助けて。もしくは助けを呼んで。
 目で訴えるが、魔王城の部下たちはシリトアと数人の幹部以外、中級種以下の弱い魔物ばかりである。清掃係のスライムが、「きゃうん」と鳴いて必死にできるだけ体を小さくしようとしているのが分かる。それはもう可哀想なぐらいにぷるぷる震えてちょっと美味しそうである。ちょっと待って? ねぇ、待って? スライム鳴くの? ねぇ、魔王になって二千年以上経つけどスライムの鳴き声なんて初めて聞くよ? 人型最弱種のゴブリンが涙目で僕へ視線を送っているが、もう足が震え過ぎて残像が見えるほどだ。
「みゃ……っ、みゃおうしゃまをはなしぇぇ!」
 マンドラゴラの衛兵が可哀想になるくらい震えながら槍を構えたが、噛み倒してしまいキマらない。しかしその勇気と忠誠に、あかん僕泣きそう。あとすごいかわいい。震えつつ懸命に短い手足で槍を構えるマンドラゴラかわいい。
「……かわいいマンドラゴラさん。わたくし陛下に危害を加えないとお約束いたしますわ」
「きぎゃい、くわ……?」
「ええ。陛下には一切、攻撃いたしませんことよ」
 しゃがんで目線を合わせ、小さい子供へ接するように優しく微笑みかける。これが今現在僕の貞操を脅かしている人の姿をした恐怖だと誰が思うだろう。
「まおしゃま、へいき?」
「ああ、平気だよ。大丈夫だから、君たちは今すぐシリトアを呼んで来てくれないか」
 平気じゃない。全然だいじょばない。だからトアを、今すぐトアを呼んで来てくれ緊急事態だ。目で伝えたがかわいいマンドラゴラに僕の本音が伝わっただろうか。魔王アイはビームは出ないが精神支配&精神操作ができる。使わないけど。だってそんなの相手に悪いじゃないか。
 言えるわけがない言葉を飲み込んで何とか魔王としての威厳を保つ。外れた肩が痛い泣きたい。
「……陛下、差し出がましいようですが」
「なんだい」
「魔王城の警備はあのようにかわいらしいマンドラゴラさんが行っているのでしょうか」
「魔界は人手不足なんだ」
「人手、不足」
 そう。まさしく人手不足。
 一つ深く息を吐き出して、僕は自分の外れた肩を入れた。痛い。だけど泣かない。だってオトコノコだもん。何なのこの令嬢。ほんと何なのこの令嬢怖い。
「魔物は人間の人口と比べれば多くない。魔界という住環境も人間界と比較にならないほど悪い。生き延びるだけで精いっぱいなんだ、シリアナ嬢。人間より魔物の方が多かったらとうに世界征服されてしまっているのではないか? だがどうだ。現実はそうなっていない」
 だって魔物、人間より寿命長いし強いし。でもできてないだろ、世界征服。何でって、強い魔物は数が圧倒的に少ないんだよ。
「……あ……」
「人間型の魔物は総じて知能が高いが、獣型の魔物は知能が低い。生物というのは不思議なことにが知能が高くなればなるほど繁殖力が低くなる傾向にある。知能の低い魔物はそれなりに繁殖力は高い。だがこの世界というのは弱肉強食が常だ。弱い魔物は強い魔物にとっての餌でしかない。政治を任せられる知能の高い魔物は極々少数で魔界は常に人員不足なのだよ。だから少ない人数で効率化しなくては何事も回らない。魔界には世界なんて征服してる余裕はないんだ」
 シリアナ嬢の壊した扉を撫でる。一時しのぎだが、修復された扉を開いて震える小さな魔物たちへ告げる。
「私は大丈夫だから、持ち場へお帰り」
「まおうしゃま……」
「あ、だがシリトアを呼ぶのは忘れないように『ご令嬢が来た』と伝えてくれ」
 正しくはご令嬢の姿をした恐怖がやって来たわけだが。助けて欲しい切実に。僕の貞操の危機だつってんだろ。いたいけなマンドラゴラに言えるわけないけど。
「あい!」
 元気よく答えた短い手足のマンドラゴラかわいい。衛兵にマンドラゴラ一族を採用してよかったなぁ。だってかわいいもの。衛兵としての役割を果たしているかどうかは別として。
「では何故、陛下はダンジョンをお造りになられたのです?」
「あれ、公営住宅なんだよ」
「公営……住宅……」
「そ。魔界では餌なるしかないような、弱い魔物のための公営住宅。魔王として色々な施策を試みているその一環だ」
「ではなぜ、人間界に公営住宅を」
「ダンジョンに移住させている魔物は、魔界の過酷な環境に適応できない魔物なんだ。彼らはダンジョンの外に出ることはない。そうだろう?」
「……そういえば……そうですわね」
「できれば人間界のような穏やかな環境に住まわせてやりたいが、原初の神ドライオル・ガズムとの盟約で魔物は地上でも『昏き場所』にしか留まれないことになっている。それで人が住まないような洞窟に魔界の環境では生きることが困難な魔物を移住させているんだ」
「えっと、つまり……」
「僕らからすれば冒険者は、魔界の公営住宅に突撃して可哀想な魔物がコツコツ貯め込んだ宝物や貯金を奪う強奪者」
「ということは、小規模ダンジョンのボスは?」
「公営住宅の自治会長」
「……大変申し訳ございませんのですわ……」
「うん。まぁ、人間はそんなこと知らないから彼らは格好の的だよね。これは僕も考えが至らなかったよ。公営住宅事業は見直さなければならないと思ってる。何より冒険者に家財を奪われた魔物への補償金がバカにならないんだよ、ほんと人間って野蛮で困る」
「補償金」
 虚無を顔に貼り付けて機械的に呟いたシリアナ嬢へ頷いて見せる。
「しなきゃだろ。公営住宅で泥棒に入られたんだから。可哀想じゃない。マタンゴが必死で集めた宝石の欠片、取られたって傷だらけで泣きながら言われたらさ」
 マタンゴはキノコ型の魔物だ。小さくてかわいい。あと、軽く炙って塩胡椒で食べると美味い。そして植物系の魔物の中ではマンドラゴラと同じくらい弱い。
「……」
 シリアナ嬢を執務室のソファへ導いて、自らお茶を淹れる。こっそり人間界へ視察へ行った時に買った、ドインラン連峰産のとっておきのセカンドフラッシュだ。やっぱ高地で栽培された茶葉は最高だよね!
「治水事業とか、土壌改良とか、やるべきことは山積みなんだ。人間界なんか征服してる暇ないよ。政治に関われるような人材は限られてるし、寿命は長いけど新しく生まれて来る人材も少ない。人間界の嗜好品は贅沢品として人型魔物の間で嗜まれているから人間の通貨は人型魔物の間で流通してはいるけど、魔界独自の通貨は存在しないし、獣型魔獣は物々交換が主だし、物々交換しているような獣型魔物から税金を取るわけにもいかないだろ。かと言って人型魔物からだけ通貨で税金を徴収すれば反発は免れない。特産品もないし観光資源にも頼れない。過酷な環境で生き残れる強い魔物しか暮らせない閉じた世界でできる精いっぱいを常に模索していかなければならない」
「……より……よほど陛下の方が……」
 え? 何? 聞き取れなかった。
 音も立てずにティーカップを置いて、シリアナ嬢はまじまじと僕を見つめた。
「陛下は大変良い王にございますわね」
「二千年以上も生きているのに小さな魔物たちさえ満足に守ってやれない王が良い王なわけがなかろう」
 ああ。自分で口にしたくせに。事実はやけに苦く、覚えず眉根が寄ってしまうのが自分でも分かった。
「……それでも、やはり陛下は良い王ですわ」
 再度、静かにそう呟いてシリアナ嬢の空色の瞳は真っ直ぐに僕を見つめる。少しだけ、彼女の話を聞いてもいいような気がした。
「ほ、褒めたって何も出ないんだからネッ!」
「大丈夫です、陛下は出すだけでよろしいのですわ」
 出さねぇよ! ナニを出させるつもりだよ! 前言撤回! 今僕、結構真剣な話してたよ!
 がっちりと両手首を掴まれる。ナニコレ怖い。びくともしないのだが? 公爵令嬢怖い。震える僕へ顔を寄せて、美貌の令嬢は微笑んだ。
「とりあえず陛下。落ち着いて、ベッドで話し合いましょう」
「ななななな、なんでベッドでないといけないんだ? ベッドで話し合う必要はないぞ、全然ないぞシリアナ嬢。落ち着きたまえよ、君。あっ! えっ、えっ、ちょ、待って待って?」
 あっという間にロープでぐるぐる巻きにされた。ちょ、君今そのロープ当たり前のようにスカートの中から出したよねっ!? 公爵令嬢でしょうが! 恥じらいもためらいもなく男性の前で足を晒すのはどうかと思うよ!
「ちょ、待っ……! ちょ、……っ!」
「わたくしたちには会話が足りていないと愚考いたしますわ、陛下」
 シリアナ嬢に足りてないのは会話ではない確実にない。さらに言えば話し合うつもり全然なさそうですけどぉぉぉぉぉ!?
 嫌ですと言ったら殺される気がする。ご令嬢は今日もバッスルスタイルのドレスである。多分スカートの中には暗器がずらりである。涙目で何度も頷き、シリアナ嬢にお米様抱っこされて寝室へ連れ込まれた。なぜ、魔王の間ではないのか。なぜ、僕の寝室の場所を知っているのか。僕の貞操の危機に部下は何をしている。トアはどうした。衛兵は? トアを呼んで来てって言ったじゃない。かわいいけどマンドラゴラ全然役に立たぬ。魔王覚えましたし。いやもうそんなんどうでもいいや、シンプルに助けて。誰か助けて。ロープでぐるぐる巻きにされたまま、いつの間に搬送されたのか見たこともない天蓋付きの豪奢なベッドへ横たわらされる。待って。ねぇ待って。元々ここにあったはずの僕の簡素なベッドはどこに行ったの。どうやって入れたのこんな立派なベッド。横へ顔を向けると、窓があったはずの壁がなくなっていた。もう諸々超泣きたい。この子、貴族令嬢じゃなくて人の形をした自然災害かな。
「泣き顔も大変麗しゅうございますわ、陛下」
「うっうっうっ、ぐすっ」
「うふふ陛下ったらそんなに怯えておかわいらしい」
「許してください、城にある宝物、何でも持って行っていいから」
「では陛下にはわたくしの一番大事なものを差し上げますわね」
 要りません。帰って。言っても通用しないだろうなぁ。
「は、話を聞いてください」
「ピロートークというヤツですわね?」
「ちがあああう! 頼むから話を聞いてくれ、もしくは話を聞きますから縄を解いてください」
 シリアナ嬢は少し考える素振りを見せた。なるほど、ここだ。僕が解放されるには、これしかない。
「話を聞こう、シリアナ嬢。だから縄を解いてくれ」
「分かりましたわ。逃げたらそこが例え廊下でも衆人環視でも陛下をいただきますわね。大人しくしてくださいませ」
 部下の前で公開プレイ宣言。何という恐ろしい脅し文句だろう。僕は力なく頷いた。
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