炭酸水の恋

吉川 箱

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プロローグ 六月

第3話

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「あっ、ああ……! ご、ごめんね……!」
「うん、もうじっとしてろ。あと、靴下は脱げ」
 妙な間の後、にやける顔を必死で堪えた表情で十八は後頭部を掻いている。言われるままに慌てて靴下を脱ぐと、雫が滴る。意味もなく左右を見回した貴史から靴下を取り上げ、十八は玄関扉を開いて外で靴下を絞った。かなりの量の水が滴る。
「持ってろ」
 短く言い放ち靴下を持たせると十八は飄々とした態度で貴史を肩に担いで玄関から廊下の奥へと歩き出す。一瞬視界がぐるりと回って、貴史は慌ててタオルを押さえた。俯せに担がれ、両腿を纏めて掴まれて貴史は動きが取れなくなる。身を捩ってみたが基礎体力のない貴史は体を起こせず、胸を十八の肩へ押し当てた状態で床を見つめる。
「あ、あ、あの、説田……! お、お、おろ、おろ、下ろして……!」
 十八のカッターシャツからタオルと同じ香りがする。たったそれだけのことに、耳朶まで赤くなっていくのが自分でも分かった。
「ズボンはキビシイけど、シャツは乾燥機に放り込めばすぐ乾くだろ。その間に風呂入って温まれ。お前が風呂入ってる間にズボンはスチームアイロンかけといてやる。それでなんとかなるだろ」
 きちんと整理整頓されたバスルームへ案内され、床へ下ろされると同時に有無を言わさぬ様子でシャツへ手を掛けられた。ボタンが外し難いのか、前身ごろを引っ張られてシャツが千切れるのではないかという心配に貴史は観念して十八の手を押さえた。
「じ、自分で脱げるから。ごめんね、お風呂借ります」
「うん? そうか。じゃ、タオルはここ。下着はここで、インナーはここな」
 下着まで替えていけというのか。少し恥ずかしい気持ちで頷く貴史へ簡潔に説明を済ませると十八は視線を逸らせた。背中を向ける直前、十八の視線がちらりと貴史のはだけられた胸を捉えた気がする。
「……ぼく、そんなにガリガリかな……」
 先程も言われた通り、十八は貴史の貧弱な体が気になるのだろう。貴史はどんなに食べてもこれ以上に太ったことがない。元より運動は苦手で、例え運動しても筋肉の付きも薄く、今は天文部の幽霊部員だ。
 つらつらととりとめのないことを考えながら頭から熱いシャワーを浴びると、思いの外体が強ばっていたことが分かる。擦り傷のできた肘が痛んだ。ほう、と溜息を吐いて人心地付くまで熱い湯が身を打つに任せる。
 十分に温まってからバスルームを出た。靴下を借りようかと迷い、先ほど十八の示した洗面台横に置かれた小さなローチェストの引き出しを引く。十八のものと思しきインナーウェアと一緒に、九七のものであろう、カラフルな下着がしまわれていた。
「これ、嫌がられないのかな……」
 そろそろお兄ちゃんと下着が一緒にしまわれているなんて嫌がりそうな年頃だと思われる九七ここなの顔を思い浮かべ、貴史は細い顎へ拳を当てた。内装も真新しいし、ここまで立派な家なら夫婦で共働きしなければ建てることが難しいだろう。おそらく忙しくて母親の手が回らず、十八が家事の一切を仕切っているのではないだろうか。一人得心して、貴史は頷いた。
 さすがに下着まで借りることは躊躇われ、必死に濡れた自分の下着を絞ってタオルで挟んで水分を取った。元よりランニングシャツなどのインナーは着ない主義だし、下着を借りれば返しに来なくてはならない。しかし貴史のカッターシャツはドラム式洗濯機の中で乾燥のためにくるくると躍っている。制服のボトムはスチームアイロンをかけると言っていたから、十八が持って行ってしまったのだろう。つまりこの、十八のものであろうスウェットパンツを穿くしかない。
 僅かな間迷ってボトムを穿く。腰も裾も余ってずり落ちそうだ。少し考え、十八がインナーとして着ているのだろうレーサーバックのシャツを借りることにした。
「わ、これもぶかぶかだ」
 こんなことで十八と自分の体格の差を実感するとは思ってもいなかった。貴史とて年頃の男子だ。丈は長すぎるし袖ぐりは大きく脇腹が見えるほどで、さすがにこれはちょっとへこむ。
 苦手だ苦手だと言いながらも、本心では十八のことは好ましく思っている。しかし貴史にはクラスメイトたちの輪へ入っていく勇気はない。自分の言葉へ他人がどう反応しているのか気にしている間に、会話がどんどん流れていく。貴史はそのスピードについて行けない。
 天から降り注ぐ雨の中、周りに馴染めずスローモーションで落ちて行く雨垂れ。貴史ずっとそんなタイプだった。それでも声を上げなければ、大勢に紛れていれば平穏でいられる。けれど他人が当たり前にできることも、貴史には酷く難しい。貴史は溜息を一つ吐き出し、脱衣所から磨き上げられた廊下へと踏み出す。
 風呂場を出て、玄関脇にあるリビングと思しきガラスの嵌った扉を覗くと中で十八がソファに座ってこちらを見ていた。貴史に気づいて手招きする。逃げられない状況に情けない気持ちになりながら、部屋へ入る。風呂を借りた礼を言いつつ、勧められるままに十八の隣へ腰を下ろした。
「マジお前細過ぎだろ。ぶかぶかじゃん」
 貴史も実感した十八のシャツのことを指摘され、再度へこむ。気持ち項垂れ、それから着替えを借りた礼を口にする。
「あの、色々ありがとう」
「いや、九七ここなから大体の話は聞いた。さんきゅ。しかし意外だな。お前はこういうこと、しないと思ってた」
 肘を掴まれ、慣れた手つきで傷口を消毒する十八の大きな手を眺める。長い指が器用に絆創膏を貼ると、顔を上げた十八と目が合った。気まずさに笑ってごまかす。
「あは、うん。ぼくも自分がこんなことすると思わなかった」
「おいおい、まるで他人事だな」
 十八の指摘は言い得て妙だと思う。貴史は毎日、くだらないと思いつつもまるで他人事のような時間を過ごしてきた。自分の人生が自分のものだと実感したことはない。自分の感情すら、ガラス板を一枚挟んだ手の届かない所にあるものだと思っていた。
 今は違う。九七を見捨てられないと思ったあの時から、自分の心が少し近い場所に感じられる。自分にこんな気持ちがあったのだと、それが不快ではないと思えた。
「うん……。子供って、お金なくすと妙に不安じゃない? 罪悪感っていうか、心細さがあって。だから、何となく放っておけなかっただけだよ」
「ふうん……」
「たかしお兄ちゃん、どうぞ」
 貴史は末っ子なので『たかしお兄ちゃん』という九七ここなの呼び方がくすぐったい。目の前に置かれたココアの湯気を見つめ、兄妹を盗み見る。
「ま、歩きながら財布を広げてた九七も悪い」
「だって、お金がたりるか気になったんだもの……」
 子供らしい心配を口にして、九七はお盆を胸に抱えた。基本的に心配性な貴史は、その気持ちが分からないではない。
「お店についてから足りなかったらどうしよう、とか思っちゃうもんね。お店の中で鞄広げてたら、万引きと疑われないかとかドキドキするし……」
「はぁ? 佐合お前、どれだけ臆病なんだよ……」
 呆れたと声音に滲ませ、十八が貴史を見遣る。貴史の言葉に九七は頷き、唇を尖らせた。
「とお兄にはオトメゴコロが分かんないの! たかしお兄ちゃんとは仲良くなれそう」
「佐合は乙女じゃねぇだろ」
「あー、うちは姉がいるから……」
「へぇ……初耳」
「聞かれたこと、ないもの」
「そっか、だからたかしお兄ちゃんは優しいんだ」
 苦笑いでココアを啜った貴史に、九七が頷く。隣で十八がことさらに仏頂面を作ってソファの背もたれへ体重を乗せ、体を反らせた。
「オレだって優しいだろ……」
「とお兄はデリカシーがないもん」
「ああ……? デリカシーだぁ……?」
 九七ここなの返事に十八は頬を膨らませ、膝に肘をついて顔を横向ける。拗ねた仕草で頬杖をつき、体を縮める様は子供っぽくてかわいらしい。教室での静かな横顔が嘘みたいだ。誰も知らない十八の素顔を独り占めしたみたいで、貴史は頬が熱くなるのを感じた。
 頬の熱はココアのせいだと言い訳して、甘い匂いに瞳を伏せる。ふいに十八は時計を見て、敏捷に体を起こした。
「やっべ、夕飯作らないと。佐合、まだシャツ乾かないから、適当にくつろいでって。九七ここな、佐合の相手してろよ」
「いや、お構いなく」
 やはり先程、貴史が立てた仮説は正しいのだろう。驚きより納得が勝り、貴史は十八へ頷いてみせた。
「たかしお兄ちゃん、テレビ見る? 一緒におやつ食べよう?」
 クッキーの入った皿を貴史の前へ出し、九七は学習帳をテーブルへ広げる。脇へ置かれたランドセルから筆箱や折り紙など、懐かしいものが顔を覗かせていて貴史は思わず顔を綻ばせた。
「宿題? えらいね」
「うん……でもね、面積が苦手なの。アールとかヘクタールとか……」
「ふふ、見せて?」
 学習帳へ向かって、二人で顔を突き合わせる。ふとノートの端に描かれたかわいらしい猫のイラストが目につく。
九七ここなちゃん、絵が上手だね」
「これ? これはとお兄が描いたのよ。とお兄、ああ見えて絵を描くの好きなの。絵本作家になりたいんだって」
「へぇ……」
 それは本当に意外だ。どこか飄々とした十八からは想像がつかない。けれどこの話は聞かなかったことにしよう。本人から聞いたのではない話は、なんだかアンフェアな気がする。
「たかしお兄ちゃん、ここは?」
「ああ、ここはね……」
 九七ここなは勘が良く、少しヒントを与えればあとは自力で問題を解いて行くので、貴史は時間が経つのも忘れていた。
「できた! たかしお兄ちゃん、ありがとう!」
「ううん、九七ここなちゃんががんばったからだよ。そうだ、折り紙一枚もらってもいい? ご褒美にいいもの折ってあげる」
「ほんと? はいっ!」
 器用に紙を折り込んでいく貴史の手元を、九七ここなはじっと見入っている。いつの間にか、十八も隣で貴史が折り紙を折るのを見ていた。
「お前、器用だなぁ」
「ほんと、すごいよ、たかしお兄ちゃん!」
「そうかな? ここまで折り目をつけたら、一旦全部広げて……あとはちょっと強引に折り込んでいくだけなんだ……、ほら!」
「ふわぁ! すっごい! すっごいよ、たかしお兄ちゃん!」
「おわぁ! すっげ! ちょ、佐合すごくね? すげぇな、どうなってんだコレ!」
 貴史の指先で、一枚の紙から立体的なバラの花へと変化した造形に、兄妹は驚きの声を上げる。その息の合った歓声がおかしくて、貴史は小首を傾げて肩を揺らした。
「あはは……、これはちょっと難しいけど、もう少し簡単に折れるバラを教えてあげるよ」
 折り紙で折れる立体のバラは、折り方が何通りもある。完成した見た目も少しずつ違い、形の美しいものはやはりそれなりにコツがいる。目を輝かせる十八と九七ここなの前で貴史は一番簡単な立体バラを折って見せた。
「ううわぁ、きれいだねぇ……! お兄ちゃんの手、まほうが使えるみたい」
「うん、すげーな。オレには無理」
「とお兄、短気だから」
 姉には暗い趣味だと笑われた折り紙が、こんなところで役立つとは思わなかった。やたらと感動する兄妹に、貴史は思いついて顔を上げる。テーブルの上へ置かれた折り紙セットを確認し、九七ここなへ向き直った。
「ねぇ、九七ここなちゃん。お母さんへのプレゼント、折り紙でバラを折ったらどうかな? お金、落として足りなくなったから思ってたものが買えないでしょう?」
 目を見開いて首を傾げた九七ここなの髪がさら、と横へ流れた。余計なことを言ったかな、と眉を寄せた貴史の背中を十八が思い切り叩く。
「いったぁ……」
「佐合お前、天才!」
「うん、スゴイ! ここな、がんばる! おしえて、たかしお兄ちゃん」
 賑やかに声を上げる十八と九七ここなに、貴史の胸はことことと音を立てる。ことこと、ことことと、温かく胸を震わせる音色が心地よい。
 つまらない貴史の「いつも」が少しだけ、色づいた。ガラスの向こうへ、僅かに手を伸ばしただけで毎日はこんな風に景色を変えるのか。周りの人間が楽しそうにしているのは、こんな風景を知っているからだったのだと初めて知った。
「さんきゅーな、佐合」
「ありがとう、たかしお兄ちゃん」
 乾いたシャツを着て、十八と九七ここなに見送られながら扉を開ける。雨は上がっていた。まるで貴史の心を表したかのように、青く高く、澄んで晴れ渡る。
「ううん、こっちこそすっかり長居しちゃって。ありがとう、説田」
 貴史の見る景色が変わったからといって、明日から十八といきなり友人というわけには行かないだろう。それでも軽い足取りで濡れて僅かに縮んだローファーを踏み出す。わざと水たまりを避けずにステップを踏んだ貴史の爪先が水を弾いてきらきらと軌跡を描いた。
 少し歩いて振り返ると、十八と九七ここなが手を振る。二人へ向け小さく手を振り返して貴史ははにかんで頬を緩めた。十八の瞳が、一層笑みを深める。胸の奥が炭酸水を飲んだあとみたいにざわめいて痛む。そのくせ喉には余韻のように甘さが残る。。
 ねぇ。
 覚えていてくれたら、本当はとても嬉しいけれど。
 忘れていても、もういいや。
 晴れやかに、貴史は前を向いた。まだ濡れたアスファルトから六月の、雨の匂いがした。
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