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冬木立の月
第19話
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ラルクは敬語もそれなりになったけど、「付いて来い」とばかりにいつも通りにこにことぼくの手を握ったところがかわいい。ラルクかわいいなぁ。癒し。
先導するオーベルマイヤーさん、その後をルクレーシャスさんと、ラルクと手を繋いだぼく、フローエ卿と続いて歩き出す。
「離宮を出るまではラルクくんと手を繋いで、皇宮側へ入ったらわたくしが抱っこするね」
「はい」
ラルクと比べてこの体には体力がない。小食で細いせいもあるけど、五歳児の体力なんてそんなもんなのだろう。なるべくラルクと庭を歩くようにしてるんだけど、多分ラルクは普通の七歳児の体力ではない。だって父親のヴィノさんと常に庭の中を手入れのために動き回ってるけど、それでもぼくのところまで駆けて来る体力が有り余ってるからね。
離宮の建物自体もそうだが、離宮の庭も規模としては小さい。皇宮の西端にあり、元々は何代目かの上皇が夫婦で移り住んだ場所だという。鶺鴒皇ヴェンデルヴェルトは前皇が崩御してからの即位だから、離宮が空いていたというだけに過ぎない。警備のしっかりした場所である。フリュクレフ王国の再興を願う反乱軍からぼくを守るにはうってつけの場所だろう。しかし、それゆえに本宮が遠い。
迷路になった生垣を通り抜け、冬薔薇の庭を越え、ようやく皇宮の前庭へ出た頃には、ぼくは疲労困憊だった。
「ルカ様……」
「はいはい、だから言ったでしょ。皇宮側に入ったら抱っこしてあげるって」
「お願いします……」
ラルクなんかまだまだ行けそうなのにぼくだけこの体たらく。ジークフリードだってあんなに毎日のようにこの距離を通って来てたのに。真剣に運動をした方がいいかもしれない。
「丁度いいや。ここら辺りで杖も出そうかな」
片手に魔法の杖。もう片方でぼくを抱っこしてルクレーシャスさんは涼しい顔をしている。細身なのに! 何なの、ぼく以外みんな体力がありすぎるのかぼくが貧弱すぎるのか。大人しくルクレーシャスさんに抱きついて、オーベルマイヤーさんの後を付いて行く。回廊を通り、室内へ踏み入れると文官たちとすれ違う。行き交う人たちはまずルクレーシャスさんを眺め、それからぼくへ視線を移した。女性も男性も、ぼくとルクレーシャスさんの顔を目にするとぼんやり上の空になる。分かるよ。お菓子の食べカスを付けてないルクレーシャスさん、綺麗だもんね。
ぼくはおまけだというのに、居心地が悪いことこの上ない。
しかしさらに室内を移動し、階段をいくつか上ると今度はいかにも爵位の高そうなおじさんたちとすれ違うようになった。彼らは大仰にルクレーシャスさんへ挨拶を口にしようと近づいて来る。
「弟子の付き添いにて、失礼する」
短くルクレーシャスが断ると、彼らの視線は漏れなくぼくへ注がれた。それは妙に熱の籠った、値踏みするような粘着質な好奇心を含んでいる。なんだろう。失礼じゃないか。
しかしこれで、ぼくの髪色が赤毛だと噂されれば儲けものだ。大人しく、最低限の挨拶をして通り過ぎる。さらに奥へ進むと、すれ違う人が格段に減った。代わりに騎士の姿が増える。ここからは皇族の住居である部屋なのだろう。先を行く一団の中に、黒髪の子供の姿が見えた。向こうもこちらに気づいたのか、立ち止まって振り返る。窓から入り込む陽光で相手の顔がよく見えない。それはあちらもなのだろう。片手で陽の光を遮る仕草をして、口を開いた黒髪の子供へ目を向ける。
「失礼ですが、ベステル・ヘクセのルクレーシャス・スタンレイ様とお見受けいたします。私はミレッカー宮中伯が長男、バルタザール・ミレッカーと申します。お会いできて光栄です、偉大なる魔法使い様」
ああ。彼が。ぼくは軽く瞬きをした。黒髪の少年は一歩前へ進み出た。右側の窓から陽が差し込む廊下で左足を引き、頭を下げた少年は病的な程に青白い肌をしている。それはフリュクレフ王国の民の特徴だ。黒髪に切れ長のスカイブルーの瞳がより印象を神経質なものにしていた。オーベルマイヤーさんがくれた名簿によると年齢は十歳のはずだ。年齢の割には高い身長、長い手足も彼の美貌を仄かに昏く鋭くする一因となっているのだろう。彼はぼくと目が合うと、ぽかんと口を開いたまましばらくぼうっと立ち尽くした。
「?」
ぼくが首を傾げると、その動きを追って虹彩が揺れた。唇だけで笑みを作ると、視線が左下のほくろへ注がれるのが分かった。
「……っ」
気を取り直すようにもう一段、深く頭を下げたスカイブルーの虹彩は、その間もぼくを捉えている。挨拶をするために下してもらおうとルクレーシャスさんを仰ぐと、逆に強く抱き抱えられた。
「はじめまして、ミレッカー宮中伯令息。本日は弟子の付き添いに参じただけですのでお気遣いなく。さ、行きますよスヴァンくん」
「はい。あの、お初にお目にかかります、ミレッカー宮中伯令息。スヴァンテ・フリュクレフと申します。お会いできて光栄です。本日はよろしくお願いします」
「っ、……そうか。きみが」
バルタザールの顔へ刹那に浮かんだ感情を、ぼくは読み取り損ねた。驚きと、納得と、それから微かな自嘲に似た何か。
振り払うように頭を左右へ軽く振ると、スカイブルーの瞳が何か思案するように横へ流れる。薄い唇はうっすらと笑みを刻んだ。
「……よろしくお願いいたします、スヴァンテ様。バルタザール・ミレッカーと申します」
貴族として、感情を表に出さない教育をされているのだろう。どうにも心が読めない。だが何となく、良い印象は持たれていないだろうなと感じた。そりゃそうだよね。裏切られた王の末裔と、裏切った側の末裔だもんな。
「……女王に似ておいでなのですね」
「皆さん父にも母にも似ているとおっしゃるのですが……残念ながら、ぼくは両親にも親類にも会ったことがないので分かりません。ですが、両親や親類に会ったことのある方がそうおっしゃるのなら、そうなのでしょうね」
薄く微笑んだままの問いかけへ、ぼくはいつも通りに答えて微笑み返す。髪の色を変えてもなお、高祖母へ似ているなどと。嫌味か、探りを入れているのか、それとも髪の色になどごまかされぬほど似ているのか。ミレッカー令息はすでに亡くなって百年近く経つ高祖母の肖像画を見たことがあるのか。だとしたら、ミレッカー宮中伯の家には高祖母の肖像画があるのか。自らが裏切った女王の肖像画を、今なお保管する意味とは一体何だ。浮かんだ疑問へ、微笑むついでに軽く目を閉じた。息を吸い込み目を開き、唇を笑みの形へ吊り上げる。ミレッカー令息の視線が僕の唇の左下へ流れた。
「そうですか。私もアンブロス子爵やフリュクレフ公爵令嬢のことは遠くからお見かけしたことがある程度で、実際にご挨拶をしたことはないのです。お気を悪くなさいませんよう」
「お気遣い、痛み入ります」
オーベルマイヤーさんも、ミレッカー令息に付き添っている侍従も何とも言えない表情でぼくらの会話を聞いている。はっきり言って気まずい、と大人たちの顔が物語っていた。
「お引き留めしてすみませんでした。お先にどうぞ、バルタザール伯」
確かミレッカー宮中伯には子供が二人。男女一人ずつと聞いているから、バルタザールは跡取りということになる。だから次期当主であろうバルタザールへの敬称は「バルタザール伯」でいい。これで次男や三男なら「バルタザール令息」や「バルタザール卿」となるだろう。十歳でこの受け答えということは、後継者教育をきちんと受けているということだろうし。……どこかの皇太子殿下とは違って。
先導するオーベルマイヤーさん、その後をルクレーシャスさんと、ラルクと手を繋いだぼく、フローエ卿と続いて歩き出す。
「離宮を出るまではラルクくんと手を繋いで、皇宮側へ入ったらわたくしが抱っこするね」
「はい」
ラルクと比べてこの体には体力がない。小食で細いせいもあるけど、五歳児の体力なんてそんなもんなのだろう。なるべくラルクと庭を歩くようにしてるんだけど、多分ラルクは普通の七歳児の体力ではない。だって父親のヴィノさんと常に庭の中を手入れのために動き回ってるけど、それでもぼくのところまで駆けて来る体力が有り余ってるからね。
離宮の建物自体もそうだが、離宮の庭も規模としては小さい。皇宮の西端にあり、元々は何代目かの上皇が夫婦で移り住んだ場所だという。鶺鴒皇ヴェンデルヴェルトは前皇が崩御してからの即位だから、離宮が空いていたというだけに過ぎない。警備のしっかりした場所である。フリュクレフ王国の再興を願う反乱軍からぼくを守るにはうってつけの場所だろう。しかし、それゆえに本宮が遠い。
迷路になった生垣を通り抜け、冬薔薇の庭を越え、ようやく皇宮の前庭へ出た頃には、ぼくは疲労困憊だった。
「ルカ様……」
「はいはい、だから言ったでしょ。皇宮側に入ったら抱っこしてあげるって」
「お願いします……」
ラルクなんかまだまだ行けそうなのにぼくだけこの体たらく。ジークフリードだってあんなに毎日のようにこの距離を通って来てたのに。真剣に運動をした方がいいかもしれない。
「丁度いいや。ここら辺りで杖も出そうかな」
片手に魔法の杖。もう片方でぼくを抱っこしてルクレーシャスさんは涼しい顔をしている。細身なのに! 何なの、ぼく以外みんな体力がありすぎるのかぼくが貧弱すぎるのか。大人しくルクレーシャスさんに抱きついて、オーベルマイヤーさんの後を付いて行く。回廊を通り、室内へ踏み入れると文官たちとすれ違う。行き交う人たちはまずルクレーシャスさんを眺め、それからぼくへ視線を移した。女性も男性も、ぼくとルクレーシャスさんの顔を目にするとぼんやり上の空になる。分かるよ。お菓子の食べカスを付けてないルクレーシャスさん、綺麗だもんね。
ぼくはおまけだというのに、居心地が悪いことこの上ない。
しかしさらに室内を移動し、階段をいくつか上ると今度はいかにも爵位の高そうなおじさんたちとすれ違うようになった。彼らは大仰にルクレーシャスさんへ挨拶を口にしようと近づいて来る。
「弟子の付き添いにて、失礼する」
短くルクレーシャスが断ると、彼らの視線は漏れなくぼくへ注がれた。それは妙に熱の籠った、値踏みするような粘着質な好奇心を含んでいる。なんだろう。失礼じゃないか。
しかしこれで、ぼくの髪色が赤毛だと噂されれば儲けものだ。大人しく、最低限の挨拶をして通り過ぎる。さらに奥へ進むと、すれ違う人が格段に減った。代わりに騎士の姿が増える。ここからは皇族の住居である部屋なのだろう。先を行く一団の中に、黒髪の子供の姿が見えた。向こうもこちらに気づいたのか、立ち止まって振り返る。窓から入り込む陽光で相手の顔がよく見えない。それはあちらもなのだろう。片手で陽の光を遮る仕草をして、口を開いた黒髪の子供へ目を向ける。
「失礼ですが、ベステル・ヘクセのルクレーシャス・スタンレイ様とお見受けいたします。私はミレッカー宮中伯が長男、バルタザール・ミレッカーと申します。お会いできて光栄です、偉大なる魔法使い様」
ああ。彼が。ぼくは軽く瞬きをした。黒髪の少年は一歩前へ進み出た。右側の窓から陽が差し込む廊下で左足を引き、頭を下げた少年は病的な程に青白い肌をしている。それはフリュクレフ王国の民の特徴だ。黒髪に切れ長のスカイブルーの瞳がより印象を神経質なものにしていた。オーベルマイヤーさんがくれた名簿によると年齢は十歳のはずだ。年齢の割には高い身長、長い手足も彼の美貌を仄かに昏く鋭くする一因となっているのだろう。彼はぼくと目が合うと、ぽかんと口を開いたまましばらくぼうっと立ち尽くした。
「?」
ぼくが首を傾げると、その動きを追って虹彩が揺れた。唇だけで笑みを作ると、視線が左下のほくろへ注がれるのが分かった。
「……っ」
気を取り直すようにもう一段、深く頭を下げたスカイブルーの虹彩は、その間もぼくを捉えている。挨拶をするために下してもらおうとルクレーシャスさんを仰ぐと、逆に強く抱き抱えられた。
「はじめまして、ミレッカー宮中伯令息。本日は弟子の付き添いに参じただけですのでお気遣いなく。さ、行きますよスヴァンくん」
「はい。あの、お初にお目にかかります、ミレッカー宮中伯令息。スヴァンテ・フリュクレフと申します。お会いできて光栄です。本日はよろしくお願いします」
「っ、……そうか。きみが」
バルタザールの顔へ刹那に浮かんだ感情を、ぼくは読み取り損ねた。驚きと、納得と、それから微かな自嘲に似た何か。
振り払うように頭を左右へ軽く振ると、スカイブルーの瞳が何か思案するように横へ流れる。薄い唇はうっすらと笑みを刻んだ。
「……よろしくお願いいたします、スヴァンテ様。バルタザール・ミレッカーと申します」
貴族として、感情を表に出さない教育をされているのだろう。どうにも心が読めない。だが何となく、良い印象は持たれていないだろうなと感じた。そりゃそうだよね。裏切られた王の末裔と、裏切った側の末裔だもんな。
「……女王に似ておいでなのですね」
「皆さん父にも母にも似ているとおっしゃるのですが……残念ながら、ぼくは両親にも親類にも会ったことがないので分かりません。ですが、両親や親類に会ったことのある方がそうおっしゃるのなら、そうなのでしょうね」
薄く微笑んだままの問いかけへ、ぼくはいつも通りに答えて微笑み返す。髪の色を変えてもなお、高祖母へ似ているなどと。嫌味か、探りを入れているのか、それとも髪の色になどごまかされぬほど似ているのか。ミレッカー令息はすでに亡くなって百年近く経つ高祖母の肖像画を見たことがあるのか。だとしたら、ミレッカー宮中伯の家には高祖母の肖像画があるのか。自らが裏切った女王の肖像画を、今なお保管する意味とは一体何だ。浮かんだ疑問へ、微笑むついでに軽く目を閉じた。息を吸い込み目を開き、唇を笑みの形へ吊り上げる。ミレッカー令息の視線が僕の唇の左下へ流れた。
「そうですか。私もアンブロス子爵やフリュクレフ公爵令嬢のことは遠くからお見かけしたことがある程度で、実際にご挨拶をしたことはないのです。お気を悪くなさいませんよう」
「お気遣い、痛み入ります」
オーベルマイヤーさんも、ミレッカー令息に付き添っている侍従も何とも言えない表情でぼくらの会話を聞いている。はっきり言って気まずい、と大人たちの顔が物語っていた。
「お引き留めしてすみませんでした。お先にどうぞ、バルタザール伯」
確かミレッカー宮中伯には子供が二人。男女一人ずつと聞いているから、バルタザールは跡取りということになる。だから次期当主であろうバルタザールへの敬称は「バルタザール伯」でいい。これで次男や三男なら「バルタザール令息」や「バルタザール卿」となるだろう。十歳でこの受け答えということは、後継者教育をきちんと受けているということだろうし。……どこかの皇太子殿下とは違って。
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