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冬木立の月
第18話
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椅子を下りて、書庫へ向かう。ルクレーシャスさんも付いて来ているようだ。書庫の一番手前、よく見る本はぼくの手がすぐ届くところへ配置されている。その中から貴族名鑑を取り出して、テーブルへ置くとルクレーシャスさんはぼくを椅子へ座らせてくれた。
「ミレッカー宮中伯、ミレッカー宮中伯……あった、現当主はフェルテン・ミレッカー宮中伯。中立派なのか……レーレン、フレートを呼んで来てくれる?」
ぼくの傍にいた妖精へ声をかける。くるくる、と回ってふい、と書庫を出て行く。しばらくして、フレートが書庫へやって来た。
「お待たせいたしました。ご用ですか、スヴァンテ様」
「うん。悪いけど、ミレッカー宮中伯の領地の公開資料を集めてくれる? できれば、財務管理や領地の物流、その売り上げや税収が分かる資料をお願い。現当主のフェルテン・ミレッカー伯が当主になってからのものだけでいいから」
「かしこまりました」
一礼して出て行くフレートの背中を見て、ご褒美をねだる妖精へポケットにしまってあったクッキーを割って与える。
「……スヴァンくん」
「はい」
「君、いつもそうやって妖精を使ってるのかい?」
「いつもではありませんが、急ぎの時は」
「……君、それはわたくしやフレート、ベッテ以外の前ではしてはいけないよ。いいね?」
「えっと、……はい?」
ルクレーシャスさんは、アップルパイ交じりのため息を吐いた。
「まったく君は、ヴェンがこんなこと知ったら悪用されるに決まってる。あのバカ皇太子にも知られてはいけないよ。分かったかい?」
「……はい。えっと、……普通、妖精は人間のお願いを聞いたりはしない、んでしょうか」
「人間のお願いどころじゃなくて、妖精は妖精王にしか従わないよ。気まぐれな上に、プライドもとても高いからね。妖精同士だって約束なんて守らないし、しないくらいだ。つまり君はそれくらい好かれているってことだ。いいかい、君は妖精王くらい好かれているんだ。事の重大さが分かったかい?」
「えっと……ひょっとして、妖精王って……妖精みたいな羽があって、でも人間くらいの大きさはあって、満月の夜しか出て来ない、大きな鹿に乗った綺麗なお兄さんでしょうか……」
「あ~っ! やっぱりね! 妖精どころか妖精王に好かれてるから全ての妖精が君の言うこと聞くんだ! もうやだ! その上多分だけど明星の精霊にも好かれてるんでしょ! 君ねぇ、もうこれからじっくりその辺教えて行くけどもほんと、ほんとに他言無用だよッ! 分かった!?」
眼鏡を外してテーブルに置き、頭を掻き毟ったルクレーシャスさんの、金色のお耳がぱたぱた動くのをぼんやり眺める。
「あのう、ルカ様。明星の精霊ってなんでしょう……」
「精神と静寂と冬と死を司る精霊だよ! 真名を聞いてたとしても、口にしちゃダメだからねっ! いいかいっ!」
「あ、夜空色の精霊さんのことでしょうか。明星の精霊っていうんだぁ……わぁ、ぴったりだぁ……」
夜空色の精霊は本当に美しいのだ。初めて会った時、「まるで夜明けの空を纏ったようですね」と話しかけてしまったほどに。うふふ、と笑って口へ手を当てると、ルクレーシャスさんは乱暴にぼくの髪を掻き回した。
「うふふ、じゃないよスヴァンくん! 二千年以上前の神聖公国エンブリアの聖典にしか出て来ない存在なんだからね……。つまり最新の目撃情報が、二千年以上前なの! 分かる?! そんな存在が向こうからちょいちょい会いに来るとか、君ほんと君ほんと……っ!」
ここで「分かります、すっごい引きこもりの精霊さんなんですね」と答えてはいけないことだけはなんとなく察して口を噤む。ルクレーシャスさんへ向け、こくこくと何度も頷いて見せた。
あれからますます季節は冬に近づき、とうとうボードゲームの発売二週間前、つまり皇宮へ招待された日が来た。遠くに植えられた常緑樹が目に付くようになった庭から、いつものようにテラスまで迎えに来たオーベルマイヤーさんへ挨拶をする。今日は浅葱色のジュストコールとブリーチズだ。
「おはようございます、スヴァンテ様。良くお似合いですね」
「おはようございます、オーベルマイヤー様も晴れ渡る湖のように鮮やかな装いですね。本日はよろしくお願いします」
普段ならブリーチズとシャツを適当に着ているけれど、今日は皇宮へお呼ばれなのでそうはいかない。なのでマウロさんに頼んで仕立ててもらったジュストコールを着ている。着ている、のだが。
ルクレーシャスさんとお揃いのシャンパンゴールドのジュストコールとブリーチズ。クラバットはぼくが金、ルクレーシャスさんが鳶茶、ジレはその逆でぼくが鳶茶でルクレーシャスさんは金である。何より、カフスボタンや包み釦にはルクレーシャスさんの紋章である「ガンツェ・ヴェルトゲボイデ」が刺繍されている。
この世界、釦自体が金でできているとかそこに宝石が付いているとか、そういうのも珍しくない。その代わりジュストコールに釦が付いていても、閉じて着るという習慣がない。そう、実用的ではないのだ。一般的なのは包み釦なんだけど、こちらも実用性が全くない釦である。つまり、釦は装飾品なのである。そう、アクセサリー扱いだ。だから包み釦一つにしても、豪華な刺繍と宝石やビーズがゴテゴテ付いている。
「ここまで主張が激しいのはちょっと……」
仕上がった衣装を見たぼくに、ルクレーシャスさんはくどくどと説教した。
「いいかい、スヴァンくん。これくらいしても足りないくらいだ。皇国の貴族どもに君の後ろ盾はわたくしだと知らしめるいい機会だ。わたくしというコネを存分に使いなさいと言っただろ。その代わり妖精王と明星の精霊が来たら教えてね! 隅っこからそっと見るだけにするから!」
前世のジーンズにニットが恋しい。普段着からもう動きにくいんだよね。子供向けじゃない全然ない。
「スヴェンさま、いきましょう」
「うん」
ラルクは普段なら麻のサロペットに、襟が大きくV字に空いていて紐で交差させて締めるタイプのレースアップシャツを着てキャスケットを被っている。しかし今日のために太腿まで丈のあるコタルディと、ブレイズを仕立てた。
コタルディは少し厚みのある生地に刺繍や装飾の施された、前ボタンの付いた上着だ。なんていうか、Aラインのトップスって感じ。
ブレイズは腰で紐を結ぶ、ブリーチズより大分ダボっとした長ズボンみたいなもので麻製だ。下着としては、横で紐を結ぶ紐ビキニみたいなタイプの男性用下着である、ブレーというものもある。正直、ブレイズとブレーの差がぼくには良く分からない。あと、色んな国を併合しながら大きくなった皇国の成り立ちから、外来語がそのままだったりして、ある地方ではブレイズ、ある地方ではブレーと、方言のようなものなのかもしれない。それから衣類の名称とかがざっくりしすぎなんだよね。貴族と庶民で知識の分断もあるからかもしれない。人によっては布製のボクサーパンツみたいなものも、ダボダボの長ズボンみたいなものも、紐ビキニもみんなブレーとかブレイズとか言う。やはり方言的なものなのかもしれない。
ブレー、あるいはブレイズにホースっていう長い靴下を腰から紐で釣るのが、平民男性の服らしい。股間がスースーしないのか疑問である。でもラルクが着るとかわいいから許す。元気でよく動くラルクにはこちらの方がいいだろう。この世界、当たり前だけどゴム製品がない。だから穿き込み口がゴムののびのびしたボトムがないのだ。基本、結ぶ、止める、巻く、な感じ。不便だ。
「ミレッカー宮中伯、ミレッカー宮中伯……あった、現当主はフェルテン・ミレッカー宮中伯。中立派なのか……レーレン、フレートを呼んで来てくれる?」
ぼくの傍にいた妖精へ声をかける。くるくる、と回ってふい、と書庫を出て行く。しばらくして、フレートが書庫へやって来た。
「お待たせいたしました。ご用ですか、スヴァンテ様」
「うん。悪いけど、ミレッカー宮中伯の領地の公開資料を集めてくれる? できれば、財務管理や領地の物流、その売り上げや税収が分かる資料をお願い。現当主のフェルテン・ミレッカー伯が当主になってからのものだけでいいから」
「かしこまりました」
一礼して出て行くフレートの背中を見て、ご褒美をねだる妖精へポケットにしまってあったクッキーを割って与える。
「……スヴァンくん」
「はい」
「君、いつもそうやって妖精を使ってるのかい?」
「いつもではありませんが、急ぎの時は」
「……君、それはわたくしやフレート、ベッテ以外の前ではしてはいけないよ。いいね?」
「えっと、……はい?」
ルクレーシャスさんは、アップルパイ交じりのため息を吐いた。
「まったく君は、ヴェンがこんなこと知ったら悪用されるに決まってる。あのバカ皇太子にも知られてはいけないよ。分かったかい?」
「……はい。えっと、……普通、妖精は人間のお願いを聞いたりはしない、んでしょうか」
「人間のお願いどころじゃなくて、妖精は妖精王にしか従わないよ。気まぐれな上に、プライドもとても高いからね。妖精同士だって約束なんて守らないし、しないくらいだ。つまり君はそれくらい好かれているってことだ。いいかい、君は妖精王くらい好かれているんだ。事の重大さが分かったかい?」
「えっと……ひょっとして、妖精王って……妖精みたいな羽があって、でも人間くらいの大きさはあって、満月の夜しか出て来ない、大きな鹿に乗った綺麗なお兄さんでしょうか……」
「あ~っ! やっぱりね! 妖精どころか妖精王に好かれてるから全ての妖精が君の言うこと聞くんだ! もうやだ! その上多分だけど明星の精霊にも好かれてるんでしょ! 君ねぇ、もうこれからじっくりその辺教えて行くけどもほんと、ほんとに他言無用だよッ! 分かった!?」
眼鏡を外してテーブルに置き、頭を掻き毟ったルクレーシャスさんの、金色のお耳がぱたぱた動くのをぼんやり眺める。
「あのう、ルカ様。明星の精霊ってなんでしょう……」
「精神と静寂と冬と死を司る精霊だよ! 真名を聞いてたとしても、口にしちゃダメだからねっ! いいかいっ!」
「あ、夜空色の精霊さんのことでしょうか。明星の精霊っていうんだぁ……わぁ、ぴったりだぁ……」
夜空色の精霊は本当に美しいのだ。初めて会った時、「まるで夜明けの空を纏ったようですね」と話しかけてしまったほどに。うふふ、と笑って口へ手を当てると、ルクレーシャスさんは乱暴にぼくの髪を掻き回した。
「うふふ、じゃないよスヴァンくん! 二千年以上前の神聖公国エンブリアの聖典にしか出て来ない存在なんだからね……。つまり最新の目撃情報が、二千年以上前なの! 分かる?! そんな存在が向こうからちょいちょい会いに来るとか、君ほんと君ほんと……っ!」
ここで「分かります、すっごい引きこもりの精霊さんなんですね」と答えてはいけないことだけはなんとなく察して口を噤む。ルクレーシャスさんへ向け、こくこくと何度も頷いて見せた。
あれからますます季節は冬に近づき、とうとうボードゲームの発売二週間前、つまり皇宮へ招待された日が来た。遠くに植えられた常緑樹が目に付くようになった庭から、いつものようにテラスまで迎えに来たオーベルマイヤーさんへ挨拶をする。今日は浅葱色のジュストコールとブリーチズだ。
「おはようございます、スヴァンテ様。良くお似合いですね」
「おはようございます、オーベルマイヤー様も晴れ渡る湖のように鮮やかな装いですね。本日はよろしくお願いします」
普段ならブリーチズとシャツを適当に着ているけれど、今日は皇宮へお呼ばれなのでそうはいかない。なのでマウロさんに頼んで仕立ててもらったジュストコールを着ている。着ている、のだが。
ルクレーシャスさんとお揃いのシャンパンゴールドのジュストコールとブリーチズ。クラバットはぼくが金、ルクレーシャスさんが鳶茶、ジレはその逆でぼくが鳶茶でルクレーシャスさんは金である。何より、カフスボタンや包み釦にはルクレーシャスさんの紋章である「ガンツェ・ヴェルトゲボイデ」が刺繍されている。
この世界、釦自体が金でできているとかそこに宝石が付いているとか、そういうのも珍しくない。その代わりジュストコールに釦が付いていても、閉じて着るという習慣がない。そう、実用的ではないのだ。一般的なのは包み釦なんだけど、こちらも実用性が全くない釦である。つまり、釦は装飾品なのである。そう、アクセサリー扱いだ。だから包み釦一つにしても、豪華な刺繍と宝石やビーズがゴテゴテ付いている。
「ここまで主張が激しいのはちょっと……」
仕上がった衣装を見たぼくに、ルクレーシャスさんはくどくどと説教した。
「いいかい、スヴァンくん。これくらいしても足りないくらいだ。皇国の貴族どもに君の後ろ盾はわたくしだと知らしめるいい機会だ。わたくしというコネを存分に使いなさいと言っただろ。その代わり妖精王と明星の精霊が来たら教えてね! 隅っこからそっと見るだけにするから!」
前世のジーンズにニットが恋しい。普段着からもう動きにくいんだよね。子供向けじゃない全然ない。
「スヴェンさま、いきましょう」
「うん」
ラルクは普段なら麻のサロペットに、襟が大きくV字に空いていて紐で交差させて締めるタイプのレースアップシャツを着てキャスケットを被っている。しかし今日のために太腿まで丈のあるコタルディと、ブレイズを仕立てた。
コタルディは少し厚みのある生地に刺繍や装飾の施された、前ボタンの付いた上着だ。なんていうか、Aラインのトップスって感じ。
ブレイズは腰で紐を結ぶ、ブリーチズより大分ダボっとした長ズボンみたいなもので麻製だ。下着としては、横で紐を結ぶ紐ビキニみたいなタイプの男性用下着である、ブレーというものもある。正直、ブレイズとブレーの差がぼくには良く分からない。あと、色んな国を併合しながら大きくなった皇国の成り立ちから、外来語がそのままだったりして、ある地方ではブレイズ、ある地方ではブレーと、方言のようなものなのかもしれない。それから衣類の名称とかがざっくりしすぎなんだよね。貴族と庶民で知識の分断もあるからかもしれない。人によっては布製のボクサーパンツみたいなものも、ダボダボの長ズボンみたいなものも、紐ビキニもみんなブレーとかブレイズとか言う。やはり方言的なものなのかもしれない。
ブレー、あるいはブレイズにホースっていう長い靴下を腰から紐で釣るのが、平民男性の服らしい。股間がスースーしないのか疑問である。でもラルクが着るとかわいいから許す。元気でよく動くラルクにはこちらの方がいいだろう。この世界、当たり前だけどゴム製品がない。だから穿き込み口がゴムののびのびしたボトムがないのだ。基本、結ぶ、止める、巻く、な感じ。不便だ。
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