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初めての社交月
第89話
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ぼくはベッテ以外にお世話をされたことがないので、普通の侍女が何をどこまでしてくれるものなのかも分からない。胸の間で温めた靴下とか、ちょっと怖いじゃない? 気遣いなのかも知れないけどベッテにはそんなこと、されたことないもん。木下藤吉郎かよ。普通に嫌だわ。そりゃ信長だって怒鳴り飛ばすわ。
そんなわけで、ぼくが侍女が少し苦手なのだと話をしたら翌日、イェレミーアスが隠れて様子を見ていてくれたらしい。ぼくも気づかなかったんだけど。
そしたら途中で血相変えて出て来て、すぐさまその侍女を連れて出て行ってしまった。最近その侍女を見かけない。別の場所へやられたわけでもなさそうで、解雇されてしまったのかな……と少し気になっている。だって他の侍女も胸の間から靴下とか下着とか出して来てたから、あれが普通なのかと思ってたんだよね。違うのかな。疑問を口にしたら、イェレミーアスの顔色が変わった。
「スヴァンテ様、他にも気になることはございませんか?」
「え……? えっと、ここの侍従はみんな、入浴の時ぼくの体を素手で洗うんですけど、他のおうちでもそうなんですかね……?」
「……少々ここでこのままお待ち下さい、スヴァンテ様」
爆速で走り去るイェレミーアスが消えた廊下の角辺りから、フレートが鬼の形相でどこかへ走り去るのが見えた。イェレミーアス以上の爆速だったので、二度見したくらいだ。その後戻って来たイェレミーアスは、片時もぼくの傍から離れなくなってしまった。何があったんだろう。
そんなわけで、それ以降ぼくの着替えや入浴はイェレミーアスが手伝ってくれることになっている。
「スヴァンテ様。おはようございます」
「うん……、おはよ、ございます……」
目が開かない。まだ寝てたい。でもイェレミーアスが起こしに来てくれたのに、そんなわけには行かない。
ベッドから起き上がろうとするぼくの背中へ、イェレミーアスの手が添えられた。イェレミーアスの手は、常にほんわり温かい。
「イェレ様のおてて、いつもあったかいですね」
「ああ……私は炎の魔法を使うせいか人より体温が高いようです。不愉快なようならおっしゃってくださいね、スヴァンテ様。抑えることもできますので」
「大丈夫。あったかいです。だからイェレ様のだっこ、気持ちよくて眠くなっちゃうんですね……」
穏やかで物静かなイェレミーアスが炎の魔法使い。印象とは逆のような気がしてしまう。ぼくのごくごく個人的な見解を述べると、イェレミーアスには水や土の方が似合うと思う。人となりと、使える魔法の属性は一致しないものなのだろうか。
すぐ脇のマットレスが、少し沈んだ。イェレミーアスが腰をかけたのだろう。
「目を擦ってはいけません。赤くなってしまいますよ。ほら」
目に濡らしたタオルが当てられた。しばらくそのまま大人しくしておく。優しく両目を拭かれ、離れて行くタオルの感覚に目を開く。
「お湯を用意しました。洗面台へ移動しますね」
「はい」
イェレミーアスへ凭れかかり、抱え上げられる。洗面台の足元には、ぼく専用の踏み台が置かれている。踏み台にはマットが敷かれている。その上へ慎重にぼくを下し、イェレミーアスは洗面器へ準備されたお湯へ手を入れ、少し湯加減を見た。
「どうぞ」
「はい」
じゃばじゃばと顔を洗い、目を閉じたまま顔を上げる。途端に背中へ手を添えられ、顔にはタオルを当てられた。
「イェレ様。ぼく、一人でできますよ……」
「私がしたくてしていることです。させて、もらえませんか?」
ぽんぽん、と柔らかく水気を拭き取られ目を開く。起き抜けから美少年を浴びせかけられて断れる人間など存在するのだろうか。ぼくはここ数日繰り返した自問自答に、いつも通り負けた。
慎重にソファへ下される。オッドマンチェアへ足を置くと、両手で包んで温められた。
「イェレ様、あんよはばっちいですよ……」
「スヴァンテ様の小さなかわいいあんよは、汚くなんかないですよ」
「でもね、イェレ様。イェレ様はルカ様が『お預かり』している伯爵令息で、ぼくと身分は変わらないのですよ。だから、こんな、使用人みたいなことはしなくてもいいんです……」
なんなら身分的には爵位を持たないぼくより、イェレミーアスの方が上だ。靴下を履かせながらイェレミーアスは破顔した。ソックスガーターを手際よく付けながら、ぼくを仰ぎイェレミーアスが答える。
「そうですね。でも私は、スヴァンテ様のお着替えを手伝うのが楽しいのです。他の者にはとても譲れません。ダメ、ですか?」
「……うぅ……っ」
確かに最近はイェレミーアスが服を選んでくれるから、フリフリだのヒラヒラだのが少し押さえられている。温かいからと三日連続で侍女からカボチャパンツっぽい半ズボンを差し出された時は、イェレミーアスの後ろに隠れて一時間駄々を捏ねた。イェレミーアスが服を選んでくれるようになって、ぼくはカボチャパンツから解放されている。カボチャパンツかイェレミーアスに朝から傅かれる日々か。究極の選択である。
しかしそれでも、線引きは必要である。貴族社会というのは、他人の目にどう映るかが重要だからだ。
「あの、でもぼくやっぱりこういうことはきちんとしないといけないと思うんです。だから例えば、イェレ様はぼくへ様付けして呼ぶのをやめる、というのはどうでしょう?」
「うーん、しかし私は敬語の方が楽なのです、スヴァンテ様」
「敬語が楽なのはぼくもなので分かります。でもイェレ様はぼくより大分お兄さんですし、やっぱり呼び捨てにしてほしいです。ダメ、ですか?」
敬語が楽なのはほんと理解できる。相手の年齢も立場も関係なく、敬語で喋る癖が付いていれば意図せず無礼を働く可能性が限りなく低くなるからだ。さらにぼくは、前世の記憶があるから余計に、である。
年が近いと紹介されて出会う同年代の子供たち、精神的には全員年下だからね。イェレミーアスやローデリヒは年上だが、それはこの世界に於いてであり、どうしても彼らが自分より年下という気持ちが抜けない。だからこそ、満遍なく敬語で話すのが楽なのである。
「……ですが……」
イェレミーアスにとってはそれでもやはり、ぼくは恩人なのだろう。だがやはり、伯爵令息のイェレミーアスが何の爵位も持たないぼくへ謙っているのはよろしくない。ぼくが恩人であろうと、いずれイェレミーアスはこの国の国防を担う辺境伯の地位を取り戻すという目的もある。戸惑うイェレミーアスへ、ぼくから提案してみる。
「じゃあ、ぼくはイェレ様をイェレ兄さまとお呼びするので、イェレ兄さまはぼくを弟のように愛称で呼ぶ、というのはどうでしょう?」
ぼくへシャツを羽織らせ、ボタンを留めるイェレミーアスへ提案する。顔を上げ、ぼくを見つめてイェレミーアスはじんわりと頬を染めた。
「……もう一度、呼んでいただいても?」
「……イェレ、にいさま?」
ふわぁ、っと大輪の花が開くように微笑んで、イェレミーアスはぼくの両手を下から捧げ持つようにして揺らした。
「分かりました。では、私はスヴァンテ様のことをこれから『ヴァン』とお呼びしますね」
「……っ、うぅ~ん……、はい」
どうしよう。ルチ様もぼくのことを「ヴァン」と呼ぶけど、イェレミーアスがそう呼ぶのを聞いたら拗ねるだろうか。だがルクレーシャスさんの腕からはぼくを奪うように抱っこするルチ様も、なぜかイェレミーアスには寛容なのだ。イェレミーアスにも妖精や精霊が見えていることと関係があるのだろうか。
そんなわけで、ぼくが侍女が少し苦手なのだと話をしたら翌日、イェレミーアスが隠れて様子を見ていてくれたらしい。ぼくも気づかなかったんだけど。
そしたら途中で血相変えて出て来て、すぐさまその侍女を連れて出て行ってしまった。最近その侍女を見かけない。別の場所へやられたわけでもなさそうで、解雇されてしまったのかな……と少し気になっている。だって他の侍女も胸の間から靴下とか下着とか出して来てたから、あれが普通なのかと思ってたんだよね。違うのかな。疑問を口にしたら、イェレミーアスの顔色が変わった。
「スヴァンテ様、他にも気になることはございませんか?」
「え……? えっと、ここの侍従はみんな、入浴の時ぼくの体を素手で洗うんですけど、他のおうちでもそうなんですかね……?」
「……少々ここでこのままお待ち下さい、スヴァンテ様」
爆速で走り去るイェレミーアスが消えた廊下の角辺りから、フレートが鬼の形相でどこかへ走り去るのが見えた。イェレミーアス以上の爆速だったので、二度見したくらいだ。その後戻って来たイェレミーアスは、片時もぼくの傍から離れなくなってしまった。何があったんだろう。
そんなわけで、それ以降ぼくの着替えや入浴はイェレミーアスが手伝ってくれることになっている。
「スヴァンテ様。おはようございます」
「うん……、おはよ、ございます……」
目が開かない。まだ寝てたい。でもイェレミーアスが起こしに来てくれたのに、そんなわけには行かない。
ベッドから起き上がろうとするぼくの背中へ、イェレミーアスの手が添えられた。イェレミーアスの手は、常にほんわり温かい。
「イェレ様のおてて、いつもあったかいですね」
「ああ……私は炎の魔法を使うせいか人より体温が高いようです。不愉快なようならおっしゃってくださいね、スヴァンテ様。抑えることもできますので」
「大丈夫。あったかいです。だからイェレ様のだっこ、気持ちよくて眠くなっちゃうんですね……」
穏やかで物静かなイェレミーアスが炎の魔法使い。印象とは逆のような気がしてしまう。ぼくのごくごく個人的な見解を述べると、イェレミーアスには水や土の方が似合うと思う。人となりと、使える魔法の属性は一致しないものなのだろうか。
すぐ脇のマットレスが、少し沈んだ。イェレミーアスが腰をかけたのだろう。
「目を擦ってはいけません。赤くなってしまいますよ。ほら」
目に濡らしたタオルが当てられた。しばらくそのまま大人しくしておく。優しく両目を拭かれ、離れて行くタオルの感覚に目を開く。
「お湯を用意しました。洗面台へ移動しますね」
「はい」
イェレミーアスへ凭れかかり、抱え上げられる。洗面台の足元には、ぼく専用の踏み台が置かれている。踏み台にはマットが敷かれている。その上へ慎重にぼくを下し、イェレミーアスは洗面器へ準備されたお湯へ手を入れ、少し湯加減を見た。
「どうぞ」
「はい」
じゃばじゃばと顔を洗い、目を閉じたまま顔を上げる。途端に背中へ手を添えられ、顔にはタオルを当てられた。
「イェレ様。ぼく、一人でできますよ……」
「私がしたくてしていることです。させて、もらえませんか?」
ぽんぽん、と柔らかく水気を拭き取られ目を開く。起き抜けから美少年を浴びせかけられて断れる人間など存在するのだろうか。ぼくはここ数日繰り返した自問自答に、いつも通り負けた。
慎重にソファへ下される。オッドマンチェアへ足を置くと、両手で包んで温められた。
「イェレ様、あんよはばっちいですよ……」
「スヴァンテ様の小さなかわいいあんよは、汚くなんかないですよ」
「でもね、イェレ様。イェレ様はルカ様が『お預かり』している伯爵令息で、ぼくと身分は変わらないのですよ。だから、こんな、使用人みたいなことはしなくてもいいんです……」
なんなら身分的には爵位を持たないぼくより、イェレミーアスの方が上だ。靴下を履かせながらイェレミーアスは破顔した。ソックスガーターを手際よく付けながら、ぼくを仰ぎイェレミーアスが答える。
「そうですね。でも私は、スヴァンテ様のお着替えを手伝うのが楽しいのです。他の者にはとても譲れません。ダメ、ですか?」
「……うぅ……っ」
確かに最近はイェレミーアスが服を選んでくれるから、フリフリだのヒラヒラだのが少し押さえられている。温かいからと三日連続で侍女からカボチャパンツっぽい半ズボンを差し出された時は、イェレミーアスの後ろに隠れて一時間駄々を捏ねた。イェレミーアスが服を選んでくれるようになって、ぼくはカボチャパンツから解放されている。カボチャパンツかイェレミーアスに朝から傅かれる日々か。究極の選択である。
しかしそれでも、線引きは必要である。貴族社会というのは、他人の目にどう映るかが重要だからだ。
「あの、でもぼくやっぱりこういうことはきちんとしないといけないと思うんです。だから例えば、イェレ様はぼくへ様付けして呼ぶのをやめる、というのはどうでしょう?」
「うーん、しかし私は敬語の方が楽なのです、スヴァンテ様」
「敬語が楽なのはぼくもなので分かります。でもイェレ様はぼくより大分お兄さんですし、やっぱり呼び捨てにしてほしいです。ダメ、ですか?」
敬語が楽なのはほんと理解できる。相手の年齢も立場も関係なく、敬語で喋る癖が付いていれば意図せず無礼を働く可能性が限りなく低くなるからだ。さらにぼくは、前世の記憶があるから余計に、である。
年が近いと紹介されて出会う同年代の子供たち、精神的には全員年下だからね。イェレミーアスやローデリヒは年上だが、それはこの世界に於いてであり、どうしても彼らが自分より年下という気持ちが抜けない。だからこそ、満遍なく敬語で話すのが楽なのである。
「……ですが……」
イェレミーアスにとってはそれでもやはり、ぼくは恩人なのだろう。だがやはり、伯爵令息のイェレミーアスが何の爵位も持たないぼくへ謙っているのはよろしくない。ぼくが恩人であろうと、いずれイェレミーアスはこの国の国防を担う辺境伯の地位を取り戻すという目的もある。戸惑うイェレミーアスへ、ぼくから提案してみる。
「じゃあ、ぼくはイェレ様をイェレ兄さまとお呼びするので、イェレ兄さまはぼくを弟のように愛称で呼ぶ、というのはどうでしょう?」
ぼくへシャツを羽織らせ、ボタンを留めるイェレミーアスへ提案する。顔を上げ、ぼくを見つめてイェレミーアスはじんわりと頬を染めた。
「……もう一度、呼んでいただいても?」
「……イェレ、にいさま?」
ふわぁ、っと大輪の花が開くように微笑んで、イェレミーアスはぼくの両手を下から捧げ持つようにして揺らした。
「分かりました。では、私はスヴァンテ様のことをこれから『ヴァン』とお呼びしますね」
「……っ、うぅ~ん……、はい」
どうしよう。ルチ様もぼくのことを「ヴァン」と呼ぶけど、イェレミーアスがそう呼ぶのを聞いたら拗ねるだろうか。だがルクレーシャスさんの腕からはぼくを奪うように抱っこするルチ様も、なぜかイェレミーアスには寛容なのだ。イェレミーアスにも妖精や精霊が見えていることと関係があるのだろうか。
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