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穂刈月の幽霊騒動
第126話
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本気で悔しそうだが、気持ちは分からないではない。肝試しとか夜の井戸とか、仕掛け階段とか聞くだけなら楽しそうだもんね。
「まぁまぁ、ジーク様。ジーク様には大事な役割がございますよ」
「ギーナへの、子爵位返還だな」
「はい」
「約束しよう。父上の説得はオレがする。任せておけ」
「おそらくですが、ゼクレス子爵の死を陛下も怪しいと思っておられるはず。情報は隠さずお話していただいて構いません」
「うむ。焦る必要はない。ギーナも証拠も、世界で一番安全な状態なのだ。精霊が守っているのだからな」
「確かに」
イェレミーアスの声が体に響く。なんだかくすぐったい。
「ジーク様、よろしければギーナ様のお見舞いをしていただけますか」
「もちろんだ。安心させてやらねばな」
鷹揚で寛大な態度を見せるジークフリードは、八歳にしてすでに為政者の貫禄が滲み出ている。この子が皇になるならば、この国の未来も悪くはないのかも知れない。ぼくはふと、そう思った。
「わたくしはここにいるよ。大勢で顔を見に行っては却って毒だろう」
「分かりました。ジーク様、参りましょうか」
「うむ」
イェレミーアスに抱えられたまま、二階の客室へと移動する。ちなみに三階には、ヨゼフィーネとベアトリクスの部屋がある。三階は女性、二階は男性、としたのだ。本邸ができたらどうするかはまだ、考えていない。二階の東、一番奥がギーナの部屋である。
ノックをすると、侍女が顔を出した。
「ギーナ様のご様子はいかがですか」
「今、目を覚まされて水をお飲みになったところです」
ベッドの脇で何やら書き物をしていた白衣の女性が立ち上がり、こちらへ振り返る。明るいスカイブルーの髪、好奇心に満ちた栗色の瞳。ぼくと目が合うと、彼女はにっこりと微笑んだ。彼女が住み込みで働いている、医師のクラーラ・ディハニッヒだ。
「おや、スヴァンテ様。お見舞いですか」
「ええ、クラーラ先生。お邪魔しても、よろしいですか」
「どうぞ」
「おお、クラーラ。どうだ、元気にしているか」
「はい。皇太子殿下におかれましては、ご機嫌麗しくご尊顔を拝することができて光栄にございます」
「いい、いい。ここは幼なじみの屋敷だ。気楽にしてくれ」
ジークフリードは扉から中を覗き、クラーラへ挨拶をするとギーナへ声をかけた。
「ギーナ・ゼクレス。オレはジークフリード・オットー・ランド・デ・ランダだ。入ってもいいだろうか」
「……! ジークフリード殿下……! こんな姿で申し訳ありません」
体を起こそうとするギーナへ歩み寄り、ジークフリードは手で動きを制した。それからベッドの脇できっちりと頭を下げる。
「助けが遅くなったことを、父皇に代わり謝罪する。今後は貴殿とゼクレス子爵家の地位と名誉の回復に協力を惜しまぬと約束しよう。ここに居る、スヴァンテ・スタンレイがオレの代わりだ。信頼のおける人間だとオレが保証する。協力してやってくれ」
きっぱりと言い切ったジークフリードは、ギーナの目にどう映っただろうか。その答えは、涙に震えたギーナの返事に表れているとぼくは思った。
「……ありがたき、お言葉……」
震える声で押し出すと、ギーナはベッドの上で平伏した。ジークフリードはギーナの肩へ触れた。ギーナの顔は、涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「よい。諸悪の元凶を討った暁には、ゼクレスの爵位を貴殿へ返すとこのオレが約束する」
「ありがとうございます、殿下。ありがとうございます、うう、ううう……」
「やれやれ、ギーナ様。感動しておられるところを恐縮ですが。ジーク様は今、ぼくに丸投げするからよろしくねっておっしゃったんですよ」
「ははっ! さすがはスヴェンだ。よく分かっている」
ぼくがぼやくと、ギーナは丸い目をさらに丸くして顔を上げた。皇太子であるジークフリードと、こんなに気安く喋るのはぼくかローデリヒくらいだろう。
「改めて、よく生きていてくれた。ギーナ・ゼクレス。これから、オレの幼なじみとアスを守るためにも、力を貸してくれ」
「おさな、なじみ?」
「離宮で暮らしていましたからね」
「そうだな。今は思い付いたら会いに行けるというわけにはいかなくなって、少し寂しいんだ。だからギーナ。オレを信じてくれるのなら、同じようにスヴェンを信じてくれると嬉しい。自分にとって損かどうかより、人の痛みを考えてしまう、本当に、本当にいいヤツなんだ」
しみじみとそう言ったジークフリードの顔を、覚えず見つめてしまった。君にそんな風に思われていただなんて。イェレミーアスに抱えられたまま、手を伸ばす。ぼくの手を握って、ジークフリードは笑った。
「ヴァンは信頼できるし、とても賢いんだ。これからきっと、君も知ることになるよ。さぁ、もう少し休むといい。ベッドへ横になるんだ」
イェレミーアスが優しい声音で促す。ギーナは頬を染めてイェレミーアスへ頷いた。分かる。美少年に優しくされるとそうなるよね。きゅんです。ってなる。
ぼくは目で同意して、ベッドへ横になったギーナへ頷いて見せた。
ギーナのお見舞いを済ませ、コモンルームへ戻る。ルクレーシャスさんは部屋を出た時同様、ソファでせっせと口の中へブッセを詰め込んでいた。
この頼れる時はちゃんと頼れる師匠は何故、限界までお菓子を口へ詰め込むのか。ぱんぱんに膨らんだ頬袋を目路へ入れ、こめかみを押さえる。ソファへ座るなり、ジークフリードは口を開いた。
「で、この先どうする?」
「どうもしません」
「……は?」
あんぐりと口を開いたジークフリードへ澄まし顔で答える。
「ギーナ様はおそらく、この一年証人を生かすのが精いっぱいだったかと思われます。でもぼくらは今、何をどこまで把握しつつあるかミレッカーに知られたくない。だから動きません」
「動かない、のか」
「ええ。動いてないように見せるのです。ぼくは皇宮に籠って早急に薬学典範を読み解きます。皇宮への滞在許可をいただけますでしょうか? ジーク様」
「ああ、すぐに準備させよう」
ジークフリードは立ち上がり、廊下に待機していたフローエ卿へ声をかけた。
「カルス。父上に至急、スヴェンの皇宮滞在許可を取れ。無期限だ。明日の正午ごろまでここに居るから、それまでに、だ」
すたすたと戻って来て、再びぼくの向かいに座ったジークフリードは背もたれへ両手を広げて足を組んだ。
「ギーナ様捕らえていた人間の中に、薬学士と思しき人物がおりました。確認可能な好機かと考えますので、少々試したいことがあります」
漆でかぶれる人間は、漆科の果物を食すとアレルギーを起こす可能性が高い。知ってる? マンゴーって漆科なんだよ。だから漆でかぶれる人はアレルギー反応が起こる可能性が高い。あと、マンゴーはラテックスに似た成分を含んでいるのでラテックスアレルギーも起こる可能性がある。同じように、リンゴやモモなどもラテックスアレルギーが起こることがある。まぁ、この世界にはまだラテックスなんてものはないだろうけれど。
例えば、それを知っている薬学士にそれらの食品ばかりを与えたら、どう反応するだろうか。
ちなみに日本人にとっては食物アレルギーと言えばお馴染みの蕎麦は、この世界にもある。痩せた土地でも育つので、主に平民が食べる。クレープみたいにしたり小麦と混ぜてパンにしたり、リゾットみたいにして食べるのが主流だ。だけど貴族はあまり食べない。どちらかというと、平民が小麦の代わりに嵩増しに使うからだ。平民が蕎麦を食べて死んだとしても、貴族は気にも留めないだろう。
「まぁまぁ、ジーク様。ジーク様には大事な役割がございますよ」
「ギーナへの、子爵位返還だな」
「はい」
「約束しよう。父上の説得はオレがする。任せておけ」
「おそらくですが、ゼクレス子爵の死を陛下も怪しいと思っておられるはず。情報は隠さずお話していただいて構いません」
「うむ。焦る必要はない。ギーナも証拠も、世界で一番安全な状態なのだ。精霊が守っているのだからな」
「確かに」
イェレミーアスの声が体に響く。なんだかくすぐったい。
「ジーク様、よろしければギーナ様のお見舞いをしていただけますか」
「もちろんだ。安心させてやらねばな」
鷹揚で寛大な態度を見せるジークフリードは、八歳にしてすでに為政者の貫禄が滲み出ている。この子が皇になるならば、この国の未来も悪くはないのかも知れない。ぼくはふと、そう思った。
「わたくしはここにいるよ。大勢で顔を見に行っては却って毒だろう」
「分かりました。ジーク様、参りましょうか」
「うむ」
イェレミーアスに抱えられたまま、二階の客室へと移動する。ちなみに三階には、ヨゼフィーネとベアトリクスの部屋がある。三階は女性、二階は男性、としたのだ。本邸ができたらどうするかはまだ、考えていない。二階の東、一番奥がギーナの部屋である。
ノックをすると、侍女が顔を出した。
「ギーナ様のご様子はいかがですか」
「今、目を覚まされて水をお飲みになったところです」
ベッドの脇で何やら書き物をしていた白衣の女性が立ち上がり、こちらへ振り返る。明るいスカイブルーの髪、好奇心に満ちた栗色の瞳。ぼくと目が合うと、彼女はにっこりと微笑んだ。彼女が住み込みで働いている、医師のクラーラ・ディハニッヒだ。
「おや、スヴァンテ様。お見舞いですか」
「ええ、クラーラ先生。お邪魔しても、よろしいですか」
「どうぞ」
「おお、クラーラ。どうだ、元気にしているか」
「はい。皇太子殿下におかれましては、ご機嫌麗しくご尊顔を拝することができて光栄にございます」
「いい、いい。ここは幼なじみの屋敷だ。気楽にしてくれ」
ジークフリードは扉から中を覗き、クラーラへ挨拶をするとギーナへ声をかけた。
「ギーナ・ゼクレス。オレはジークフリード・オットー・ランド・デ・ランダだ。入ってもいいだろうか」
「……! ジークフリード殿下……! こんな姿で申し訳ありません」
体を起こそうとするギーナへ歩み寄り、ジークフリードは手で動きを制した。それからベッドの脇できっちりと頭を下げる。
「助けが遅くなったことを、父皇に代わり謝罪する。今後は貴殿とゼクレス子爵家の地位と名誉の回復に協力を惜しまぬと約束しよう。ここに居る、スヴァンテ・スタンレイがオレの代わりだ。信頼のおける人間だとオレが保証する。協力してやってくれ」
きっぱりと言い切ったジークフリードは、ギーナの目にどう映っただろうか。その答えは、涙に震えたギーナの返事に表れているとぼくは思った。
「……ありがたき、お言葉……」
震える声で押し出すと、ギーナはベッドの上で平伏した。ジークフリードはギーナの肩へ触れた。ギーナの顔は、涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「よい。諸悪の元凶を討った暁には、ゼクレスの爵位を貴殿へ返すとこのオレが約束する」
「ありがとうございます、殿下。ありがとうございます、うう、ううう……」
「やれやれ、ギーナ様。感動しておられるところを恐縮ですが。ジーク様は今、ぼくに丸投げするからよろしくねっておっしゃったんですよ」
「ははっ! さすがはスヴェンだ。よく分かっている」
ぼくがぼやくと、ギーナは丸い目をさらに丸くして顔を上げた。皇太子であるジークフリードと、こんなに気安く喋るのはぼくかローデリヒくらいだろう。
「改めて、よく生きていてくれた。ギーナ・ゼクレス。これから、オレの幼なじみとアスを守るためにも、力を貸してくれ」
「おさな、なじみ?」
「離宮で暮らしていましたからね」
「そうだな。今は思い付いたら会いに行けるというわけにはいかなくなって、少し寂しいんだ。だからギーナ。オレを信じてくれるのなら、同じようにスヴェンを信じてくれると嬉しい。自分にとって損かどうかより、人の痛みを考えてしまう、本当に、本当にいいヤツなんだ」
しみじみとそう言ったジークフリードの顔を、覚えず見つめてしまった。君にそんな風に思われていただなんて。イェレミーアスに抱えられたまま、手を伸ばす。ぼくの手を握って、ジークフリードは笑った。
「ヴァンは信頼できるし、とても賢いんだ。これからきっと、君も知ることになるよ。さぁ、もう少し休むといい。ベッドへ横になるんだ」
イェレミーアスが優しい声音で促す。ギーナは頬を染めてイェレミーアスへ頷いた。分かる。美少年に優しくされるとそうなるよね。きゅんです。ってなる。
ぼくは目で同意して、ベッドへ横になったギーナへ頷いて見せた。
ギーナのお見舞いを済ませ、コモンルームへ戻る。ルクレーシャスさんは部屋を出た時同様、ソファでせっせと口の中へブッセを詰め込んでいた。
この頼れる時はちゃんと頼れる師匠は何故、限界までお菓子を口へ詰め込むのか。ぱんぱんに膨らんだ頬袋を目路へ入れ、こめかみを押さえる。ソファへ座るなり、ジークフリードは口を開いた。
「で、この先どうする?」
「どうもしません」
「……は?」
あんぐりと口を開いたジークフリードへ澄まし顔で答える。
「ギーナ様はおそらく、この一年証人を生かすのが精いっぱいだったかと思われます。でもぼくらは今、何をどこまで把握しつつあるかミレッカーに知られたくない。だから動きません」
「動かない、のか」
「ええ。動いてないように見せるのです。ぼくは皇宮に籠って早急に薬学典範を読み解きます。皇宮への滞在許可をいただけますでしょうか? ジーク様」
「ああ、すぐに準備させよう」
ジークフリードは立ち上がり、廊下に待機していたフローエ卿へ声をかけた。
「カルス。父上に至急、スヴェンの皇宮滞在許可を取れ。無期限だ。明日の正午ごろまでここに居るから、それまでに、だ」
すたすたと戻って来て、再びぼくの向かいに座ったジークフリードは背もたれへ両手を広げて足を組んだ。
「ギーナ様捕らえていた人間の中に、薬学士と思しき人物がおりました。確認可能な好機かと考えますので、少々試したいことがあります」
漆でかぶれる人間は、漆科の果物を食すとアレルギーを起こす可能性が高い。知ってる? マンゴーって漆科なんだよ。だから漆でかぶれる人はアレルギー反応が起こる可能性が高い。あと、マンゴーはラテックスに似た成分を含んでいるのでラテックスアレルギーも起こる可能性がある。同じように、リンゴやモモなどもラテックスアレルギーが起こることがある。まぁ、この世界にはまだラテックスなんてものはないだろうけれど。
例えば、それを知っている薬学士にそれらの食品ばかりを与えたら、どう反応するだろうか。
ちなみに日本人にとっては食物アレルギーと言えばお馴染みの蕎麦は、この世界にもある。痩せた土地でも育つので、主に平民が食べる。クレープみたいにしたり小麦と混ぜてパンにしたり、リゾットみたいにして食べるのが主流だ。だけど貴族はあまり食べない。どちらかというと、平民が小麦の代わりに嵩増しに使うからだ。平民が蕎麦を食べて死んだとしても、貴族は気にも留めないだろう。
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