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kurragömma
第128話
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「ニクラウスさんに、噂を流すようお願いしてください。『シェーファー男爵令息は、病死ではなく暗殺された』と。それとなくリーツ子爵令息が関与していると仄めかしてほしいですね。噂を流すのはスラムの孤児に頼んでください。スラムの孤児なら貴族の名前は覚えていなくて当然ですから、『シーツだかなんだかいうヤツがやったらしい』と付け加えて。あとは勝手に噂を聞いた人たちが想像するでしょう。それから、スラムの孤児にはその噂を必ず、リヒ様へ話すように依頼してください」
「かしこまりました」
きっちりと腰を折ったフレートへ、さらに追加する。
「あ、それとニクラウスさんには今回は若い男に変装するよう、伝えてください。幽霊騒動の噂を流した時に、老人だと知られていますから。ディーターさんに任せても良さそうなら、それで。ニクラウスさんもですが、ディーターさんとギュンターさんはしばらくお屋敷から出ないようにしてもらいましょう。彼らがここに居ることを、まだ知られたくありません」
お願いね。と笑みを作る。フレートはもう一度腰を折り、コモンルームを立ち去る。
「……スヴェン」
「ヴァン……」
「スヴァンくん、君……」
イェレミーアスの表情は見えないけど、声だけでも分かる。ジークフリードとルクレーシャスさんと同じ顔でぼくを見ている。
「ほんとうにえげつないな……」
三人が同時に呟くのを、ぼくはちょっと頬を膨らませて眺めた。
「リーツ子爵令息に疚しいことがないのであれば、ただの噂に過ぎませんので特に問題ないでしょう? 上手くすれば、こちらにとって都合のいい人物が釣れてくれるはずです。そこからはさほど待たずに済むでしょう。イェレ兄さまには辛いでしょうが、今は待つことも作戦のうちです。少しだけ、ぼくに時間をもらえますか?」
「……分かっているよ、ヴァン。君はいつも、私のために最善を尽くしてくれている」
穏やかな声は、僅かに掠れている。ぎゅうっと抱きしめられ、頬が合わさる。ブラウンシュバイクを捕まえてからずっとイェレミーアスは、我慢に我慢に我慢を重ねている。そんなことは分かってるんだ。だけど、だからぼくは、手を伸ばしてイェレミーアスの髪を撫でた。
「どうなるかはお楽しみです。いずれにせよシェルケもハンスイェルクも、罪に対する対価を支払うことになるでしょう」
イェレミーアスの膝の上で足を揃えてぼくが微笑むと、ジークフリードは大げさなくらい肩を落としながらため息を吐いた。
「お前が味方でよかったよ、スヴェン。絶対、敵に回したくはないな」
「大げさですよ、ジーク様。ぼくと敵対する予定でもおありなんですか?」
「ない。そんな勝算のない予定など、立ててたまるか」
「だよねぇ……」
うんざりというか、げんなりという表情で項垂れたジークフリードへしみじみと同意したルクレーシャスさんの口へ、ブッセが音を立てて吸い込まれて行った。
「噂を聞いてレームケがどう動くかも重要です。噂を否定するにも、リヒ様が聞いたとなれば火消しも難しいでしょう。リヒ様本人の意思とは関係なく、あちらは手が出しにくくなるでしょうね。下手をすればエステン公爵に疑いを持たれてしまう。それはミレッカーも避けたいところでしょうし」
ローデリヒはその身分ゆえ、ぼくらの切り札にもなり得る。その存在だけで十分すぎるほど、ぼくらの味方をしてくれているのだ。
「切り札として十分機能しているではないか。悔しいが、リヒとはそういうヤツだ」
「そうだね、リヒらしい活躍の仕方だ。本人に自覚はないだろうけど」
「リヒくんはしばらく来なくていいよ。わたくしのおやつが減るからね」
なんだかんだでローデリヒはおいしい役どころなのだ。憎らしいが憎めない。本当に稀有な存在である。
「ああもう、急いで来たというのにイイところは全部リヒが持って行ってしまったではないか! つまらん! オレはつまらんぞ、スヴェン」
「まさか。ジーク様は大変に頼もしかったですよ。ギーナ様は一生、ジーク様にお仕えすると心に誓ったことでしょう」
「ちっ」
ジークフリードは半ば自棄、といった素振りで扉の脇へ待機しているハンスへ声を上げる。
「ハンス! 今日はオレは肉が食いたいぞ! 夕餉のメインは肉料理にしてくれ!」
「かしこまりました」
扉を開け、外に待たせている侍女へ何事か伝えて再び扉の脇へ戻って来たハンスは、どこかフレートに佇まいが似て来た。ぼくと目が合うと、にっこりと微笑みぼくの意図を読もうとしている。うちの執事は実に優秀だ。軽く頭を横へ振り、何でもないと伝えた。
「ぼく、しばらくの間ちょっと屋敷を留守にするのでよろしくお願いしますね。リヒ様」
ローデリヒからエステン公爵の手紙を受け取り、ぼくは内容を確認した。さすが理解が早い。ぼくはハンスに封筒と便箋と、ペンとインク、それから封蝋のセットを持って来るように伝えた。フレートはローデリヒが乗って来た馬車を片付けるように申しつけているのか、窓の外で厩番と何か話している。
「ええっ! なんでだよ、どこ行くんだよ、おやつどうすんだよ、なぁスヴェン」
一気に言い放ってスコーンで自らの口へ蓋をしたローデリヒと、その向かいでせっせと頬袋へスコーンを詰め込むルクレーシャスさんを眺める。我が家のジャイアントハムスター二匹である。ペットは癒し。だがこの二人は癒しっていうか、いやしい……。などと考えながらエステン公爵への返事を頭の中で捻った。
「……朝から騒がしいな、リヒ」
「お、ジーク。来てたのかよ」
「今日の午後から、スヴェンはしばらく皇宮に滞在する。リヒも来たければ皇宮へ来るといい」
「ええ……なんだよ、つまんねぇな。あ、でも皇宮でもおやつ作るんだろ? スヴェン。ベステル・ヘクセ様も皇宮へ行くよな?」
「わたくしがスヴァンくんの行くところに行かないわけがないだろう? リヒくん」
「だよな。じゃあ、オレも泊まれるようにしてくれよ、ジーク」
「ああ……? まったく図々しいなリヒ……」
ぼやくジークフリードも、寝室着にガウンを羽織ったままの完全なる寛ぎスタイルでソファへ陣取った。
「ハンス、お茶。濃い目のミルクティーにしてくれ。砂糖は要らん」
「かしこまりました」
君たちうちの使用人をまるで自分ちの使用人みたいに扱い過ぎじゃないかな。何度も浮かんだ台詞を飲み込み、ぼくは別のことを口にした。
「ルカ様もリヒ様も、おやつの心配しかしないんですね……?」
「そりゃそうだろ」
そうなのか。呆れていると、背中越しにイェレミーアスが答える。
「私もしばらくは皇宮へ同行する。ヴァンの世話を他の者にさせるわけには行かないからな。いいだろう? ヴァン」
「……うう~ん……。そうなると、屋敷が手薄になるので困りましたね……」
警備が手薄になるのは構わない。これでもかとルチ様の加護で守られていて、皇王の密偵さえ屋敷へ忍び込めないここは、鉄壁の防御を誇っている。警備ではなく、とにかくこのタウンハウスには人手が少ないのだ。フレートとベッテの負担が増える。ぼくにとって絶対の信頼を寄せているこの二人が、忙しくなるのは好ましい状況ではない。
「皇宮へは、私が同行いたしますよ。スヴァンテ様」
ハンスがフレート仕込みの礼をして、きっちりと腰を折った。ぼくの手元へ便箋や封筒を載せたトレイを置く。
元よりぼくは侍女を引き連れて歩くのが苦手だ。コモンルームでは秘密の話をすることが多いので、侍女たちは用がない限り廊下で待機している。これは普通の貴族では有り得ない。常に侍女や使用人数名に囲まれて過ごすのが普通だ。
皇宮の侍女たちに任せれば、当然だが普通の貴族にするように四六時中、ぼくへ付き従うだろう。考えただけでうんざりである。タウンハウスで過ごすように皇宮でも過ごそうとするなら、自分の使用人を連れて行かなければならない。だがフレートにはやってもらうことがあるし、そうなると同行するのはハンスが妥当だろう。
「かしこまりました」
きっちりと腰を折ったフレートへ、さらに追加する。
「あ、それとニクラウスさんには今回は若い男に変装するよう、伝えてください。幽霊騒動の噂を流した時に、老人だと知られていますから。ディーターさんに任せても良さそうなら、それで。ニクラウスさんもですが、ディーターさんとギュンターさんはしばらくお屋敷から出ないようにしてもらいましょう。彼らがここに居ることを、まだ知られたくありません」
お願いね。と笑みを作る。フレートはもう一度腰を折り、コモンルームを立ち去る。
「……スヴェン」
「ヴァン……」
「スヴァンくん、君……」
イェレミーアスの表情は見えないけど、声だけでも分かる。ジークフリードとルクレーシャスさんと同じ顔でぼくを見ている。
「ほんとうにえげつないな……」
三人が同時に呟くのを、ぼくはちょっと頬を膨らませて眺めた。
「リーツ子爵令息に疚しいことがないのであれば、ただの噂に過ぎませんので特に問題ないでしょう? 上手くすれば、こちらにとって都合のいい人物が釣れてくれるはずです。そこからはさほど待たずに済むでしょう。イェレ兄さまには辛いでしょうが、今は待つことも作戦のうちです。少しだけ、ぼくに時間をもらえますか?」
「……分かっているよ、ヴァン。君はいつも、私のために最善を尽くしてくれている」
穏やかな声は、僅かに掠れている。ぎゅうっと抱きしめられ、頬が合わさる。ブラウンシュバイクを捕まえてからずっとイェレミーアスは、我慢に我慢に我慢を重ねている。そんなことは分かってるんだ。だけど、だからぼくは、手を伸ばしてイェレミーアスの髪を撫でた。
「どうなるかはお楽しみです。いずれにせよシェルケもハンスイェルクも、罪に対する対価を支払うことになるでしょう」
イェレミーアスの膝の上で足を揃えてぼくが微笑むと、ジークフリードは大げさなくらい肩を落としながらため息を吐いた。
「お前が味方でよかったよ、スヴェン。絶対、敵に回したくはないな」
「大げさですよ、ジーク様。ぼくと敵対する予定でもおありなんですか?」
「ない。そんな勝算のない予定など、立ててたまるか」
「だよねぇ……」
うんざりというか、げんなりという表情で項垂れたジークフリードへしみじみと同意したルクレーシャスさんの口へ、ブッセが音を立てて吸い込まれて行った。
「噂を聞いてレームケがどう動くかも重要です。噂を否定するにも、リヒ様が聞いたとなれば火消しも難しいでしょう。リヒ様本人の意思とは関係なく、あちらは手が出しにくくなるでしょうね。下手をすればエステン公爵に疑いを持たれてしまう。それはミレッカーも避けたいところでしょうし」
ローデリヒはその身分ゆえ、ぼくらの切り札にもなり得る。その存在だけで十分すぎるほど、ぼくらの味方をしてくれているのだ。
「切り札として十分機能しているではないか。悔しいが、リヒとはそういうヤツだ」
「そうだね、リヒらしい活躍の仕方だ。本人に自覚はないだろうけど」
「リヒくんはしばらく来なくていいよ。わたくしのおやつが減るからね」
なんだかんだでローデリヒはおいしい役どころなのだ。憎らしいが憎めない。本当に稀有な存在である。
「ああもう、急いで来たというのにイイところは全部リヒが持って行ってしまったではないか! つまらん! オレはつまらんぞ、スヴェン」
「まさか。ジーク様は大変に頼もしかったですよ。ギーナ様は一生、ジーク様にお仕えすると心に誓ったことでしょう」
「ちっ」
ジークフリードは半ば自棄、といった素振りで扉の脇へ待機しているハンスへ声を上げる。
「ハンス! 今日はオレは肉が食いたいぞ! 夕餉のメインは肉料理にしてくれ!」
「かしこまりました」
扉を開け、外に待たせている侍女へ何事か伝えて再び扉の脇へ戻って来たハンスは、どこかフレートに佇まいが似て来た。ぼくと目が合うと、にっこりと微笑みぼくの意図を読もうとしている。うちの執事は実に優秀だ。軽く頭を横へ振り、何でもないと伝えた。
「ぼく、しばらくの間ちょっと屋敷を留守にするのでよろしくお願いしますね。リヒ様」
ローデリヒからエステン公爵の手紙を受け取り、ぼくは内容を確認した。さすが理解が早い。ぼくはハンスに封筒と便箋と、ペンとインク、それから封蝋のセットを持って来るように伝えた。フレートはローデリヒが乗って来た馬車を片付けるように申しつけているのか、窓の外で厩番と何か話している。
「ええっ! なんでだよ、どこ行くんだよ、おやつどうすんだよ、なぁスヴェン」
一気に言い放ってスコーンで自らの口へ蓋をしたローデリヒと、その向かいでせっせと頬袋へスコーンを詰め込むルクレーシャスさんを眺める。我が家のジャイアントハムスター二匹である。ペットは癒し。だがこの二人は癒しっていうか、いやしい……。などと考えながらエステン公爵への返事を頭の中で捻った。
「……朝から騒がしいな、リヒ」
「お、ジーク。来てたのかよ」
「今日の午後から、スヴェンはしばらく皇宮に滞在する。リヒも来たければ皇宮へ来るといい」
「ええ……なんだよ、つまんねぇな。あ、でも皇宮でもおやつ作るんだろ? スヴェン。ベステル・ヘクセ様も皇宮へ行くよな?」
「わたくしがスヴァンくんの行くところに行かないわけがないだろう? リヒくん」
「だよな。じゃあ、オレも泊まれるようにしてくれよ、ジーク」
「ああ……? まったく図々しいなリヒ……」
ぼやくジークフリードも、寝室着にガウンを羽織ったままの完全なる寛ぎスタイルでソファへ陣取った。
「ハンス、お茶。濃い目のミルクティーにしてくれ。砂糖は要らん」
「かしこまりました」
君たちうちの使用人をまるで自分ちの使用人みたいに扱い過ぎじゃないかな。何度も浮かんだ台詞を飲み込み、ぼくは別のことを口にした。
「ルカ様もリヒ様も、おやつの心配しかしないんですね……?」
「そりゃそうだろ」
そうなのか。呆れていると、背中越しにイェレミーアスが答える。
「私もしばらくは皇宮へ同行する。ヴァンの世話を他の者にさせるわけには行かないからな。いいだろう? ヴァン」
「……うう~ん……。そうなると、屋敷が手薄になるので困りましたね……」
警備が手薄になるのは構わない。これでもかとルチ様の加護で守られていて、皇王の密偵さえ屋敷へ忍び込めないここは、鉄壁の防御を誇っている。警備ではなく、とにかくこのタウンハウスには人手が少ないのだ。フレートとベッテの負担が増える。ぼくにとって絶対の信頼を寄せているこの二人が、忙しくなるのは好ましい状況ではない。
「皇宮へは、私が同行いたしますよ。スヴァンテ様」
ハンスがフレート仕込みの礼をして、きっちりと腰を折った。ぼくの手元へ便箋や封筒を載せたトレイを置く。
元よりぼくは侍女を引き連れて歩くのが苦手だ。コモンルームでは秘密の話をすることが多いので、侍女たちは用がない限り廊下で待機している。これは普通の貴族では有り得ない。常に侍女や使用人数名に囲まれて過ごすのが普通だ。
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