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第三章 清廉なるティタニエラ
第二話 意図せぬ三つ目④
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エルフの隠れ里に入ると、珍妙な一行を皆が物珍しそうに見た。誰もが振り返るが、これも戦士レオローラの威圧感のたまものだろうか、声を掛けてくる者はいない。
エルフだけではない。オオカミがそのまま立ち上がって服を着たような屈強な亜人が荷を運んでいたり、胴の長いイタチのような生物が木々の間を飛ぶように駆け抜けて何かを届けていたりと、多種多様な生物が同じ生活空間の中で生きている。
するすると木のツタを伝って川を越えたり、シャボン玉のような水の球を足場にして一階層上へと上がったり、独特な移動方法を繰り返しているうちに、遠目に見えていたあの崖の建造物へと辿り着いた。
神殿のような建物の内部は、不思議な輝きで満たされていた。基本的な色の構成は白だが、全体的にぼんやりと淡い緑の光が満ちている。石や岩で造られたものではない。金属に近い鉱物で形成された、エルフの隠れ里には少し不釣り合いにも思える、頑強な建造物だ。自然界にはそぐわない直線的な造りで、床に刻まれた無数の溝には、淡い緑の光を湛えた水が流れ、その水からは高い魔力を感じる。
エルフの隠れ里、いやティタニエラ全体が、レブレーベントやカイオディウムと比較しても、魔力の濃度が高いように感じられた。
ルディラントの“真実の聖域”、その最奥ほどではないにせよ、ティタニエラは高い魔力で満ちた国だ。
奥へ進むと、建造物の中に泉があった。緩やかな流れの滝が上から落ちてきて、泉にとめどなく、美しい清流を供給している。中心には建造物全体と同じく、金属に似た白銀の鉱物で造られた玉座と、鏡のようなアイテムが鎮座しており――――そこに、誰かがいる。玉座に座らず、泉と滝が織りなすメロディーに立ったまま耳を傾ける、総司たちに背を向けた神秘的な誰かが。
「大老クローディア様。客人をお連れ致しました」
レオローラが膝をつき、かしこまった口調で報告する。
大老クローディアと呼ばれた存在が振り返った。
女性だった。エルフの女性――――その藍色の眼光に射抜かれた瞬間、総司もリシアも石のように固まってしまった。
威圧感や覇気といった類のものではない。
感じ取れるのは神秘――――いや、「神性」とでも言うべきか。総司はもちろんリシアにも覚えのある感覚だ。彼女もまた、レブレーベントのシルヴェリア神殿で、その気配を感じ取り、その声を聴いたことがあるのだから。
彼女の気配は、ほんの一瞬だが、女神レヴァンチェスカを髣髴とさせたのである。
床に届きそうなほど長い金色の髪には、攻撃的にも見える獣の牙のような髪飾りが付けられていた。ミスティルと同じく布を重ね合わせただけのようなベージュのドレスを身に纏うが、その姿は恐ろしいほど様になっていて、女性として完成されたスタイルが見る者の目を奪う。独特の色香を纏いながらも下品な印象はわずかもなく、触れることがおこがましいとすら思わせる神々しさを感じさせる。
深すぎて吸い込まれてしまいそうな藍色の瞳が、総司とリシアを交互に見やり、口元には微笑みが浮かぶ。
若い――――少なくとも見た目は、高く見積もっても二十代半ば。エルフはヒトよりも長寿であり、正確なところはわからないが、見た目の若さと醸し出す神秘、色香が全く釣り合っていない。
「レオローラ」
「ハッ」
深く響く、見た目の印象よりも少し低い、ハスキーな声。しかしやさしさの滲む柔らかな声だ。聞くだけで心が癒されるような、不思議な音色にも聞こえた。
「頭が固い。それに勝手だ。私からの言葉は一方的なものではない。お前もあの場で私に確認を取れたはず。不測の事態である、通り一辺倒の対応ではな」
「ハッ……申し訳ありません」
「ミスティル」
「はいっ」
「里の外に出る時は、帰りの時間を誰かに伝え、そして必ず守るよう何度も言った。また破ったな」
「ち、違うんです大老、だって、その……」
「行き倒れの面倒を見たのは大儀。慈悲深い行いである。女神さまもお喜びであろう。しかしお前もレオローラと同じだ……魔法による連絡手段などいくらでもあった。それを怠ったのはお前が抜けておるからだ。里を出る時はもう少し引き締めよ」
「……はいぃ……」
「ソウシ、リシア」
「は、はいっ!」
「はい」
急に声を掛けられて、総司は動揺しながら返事をした。リシアは落ち着いた返事をしているものの、彼女も緊張しているのが伝わってくる。
それほどまでに、大老クローディアが醸し出す気配は、これまで出会ってきたどんな生命よりも異質なのだ。
「お前たちのことは知っている。精霊たちが騒がしかったぞ……よく来たな」
カイオディウムとティタニエラは苦労する――――そう聞いていた二人はぽかんと間の抜けた顔をした。
まさかの歓迎ムードである。真意まで全て読み取れるわけではないが、ヒトとの干渉をずっと拒絶し続けてきた神秘の国の長である。もっと敵対的というか、排他的ではないかと危惧していた。
「そして……貴様」
「……あれ? 扱い違うね?」
ベルが顔をひきつらせた。クローディアの顔からは笑みが消えていた。
「カイオディウムの聖職者。よくもティタニエラに踏み入れたものよ。その厚顔無恥さに免じて、そしてソウシとリシアに免じて許したまで……忘れるな。貴様は常に見張られている」
「……はいはい。どこ行っても嫌われ者なんだから。泣けてきちゃう」
大老クローディアは、泉の上をすいっと滑るように移動した。総司の前に立ち、その顔にそっと指で触れる。
「あの……?」
「……この左目……」
指先がすうっと、総司の左目のすぐ横に触れた。それからクローディアの視線は、総司の胸元へと移る。
ジャケットの胸元に施された、時計の文字盤のような紋章へと。リシアの簡素な鎧の胸元にもあるそれを一瞥し、クローディアは微笑んだ。
いとおしむような笑みだった。
「やはりそうか……そうではないかと思っておった……」
そっと、手のひらで総司の胸元に触れ、優しく紋章を撫でる。
「……ソウシよ」
「はい」
「偉大な男であったろう、ランセム・ルディラントは」
ドクン、と心臓が飛び跳ねた。
総司は飛びのきそうになるのを押さえて、震える声で言った。
「な、んで……それを……」
「これは異なこと……この印、見間違えようがあるまい……お前たちよりもずーっと良く知っておるよ……昨日のことのように、思い出せるとも」
「まさか……大老クローディア、あなたは……」
リシアが驚愕に満ちた眼差しでクローディアを見る。クローディアは微笑んだままだった。
「女に年齢を聞くものではないぞ、リシア。お前もいずれわかる日が来る。もう少し歳を取ればな」
「……ご無礼を……」
「よい。相変わらず酒浸りだったか、あの王は」
「お好きなようでしたが、浸るほどでは。共に飲み交わしました」
「エルマは相変わらず、笑顔が怖い妃であったか」
「確かにそうですが、本当にお優しい方でした」
「スヴェンとサリアは、まだくっついておらんかったか」
「想い合っていたと思います、でも……スヴェンは最後まで、サリアに会いたがりませんでした」
「愚か者め。大馬鹿者だあやつは。飄々としておるくせに存外女々しい男よ。私はそういう甲斐性なしは嫌いだ。お前はそうはならぬよう」
「……でも、スヴェンは俺の憧れです。王ランセムもそうです。こうなりたいと思えるヒトだった」
「何と、何と」
目を伏せ、クローディアは感慨深そうに、呟くように言った。
「千年の時を経て、そのように言ってやってくれる者が現れようとは……長生きはするものだ……忘れないでやってくれ。あの者たちは、まこと、誇り高きルディラントそのものであった」
「もちろんです。この印にかけて」
「あぁ、今日はよい日だ」
総司からすっと離れ、クローディアは笑う。
「お前たちの要件はわかっておるが、まずは聞かせろ。お前たちが見たルディラントのことを。宴だレオローラ、急ぎ準備させよ。ミスティル、この者たちの寝屋はお前の家とする。宴までに準備を整え、戻って参れ」
「ハッ」
「はいっ!」
「どうかお気遣いなく! 本来招かれざるヒトの身で、無礼にも断りもなく入国した我らです。過分なもてなしは――――」
リシアが慌てて膝をつき、頭を下げて進言するが、大老クローディアはリシアの言葉を遮った。
「言ったろう。話を聞かせろと。これは私が望んだこと、お前たちに気を遣うのではない」
「……痛み入ります……」
「ありがとうございます、大老さま」
「クローディアでよい。あぁそれにしてもその左目……いや、宴の席に取っておこう。語りだすと止まらぬからな」
「俺達も、すごく、本当に心から知りたいんです、千年前のことを。クローディア様の話もお聞かせください。知りたいことがたくさんあるんです」
「言ったな。年寄りの思い出話は湧き水よりも際限がない。今夜は寝られぬものと心得よ」
「望むところです!」
総司が目を輝かせて返事をするのを見て、クローディアは本当に嬉しそうだった。
ティタニエラでは苦労するぞ、とは他ならぬ王ランセムの言葉であったが、どういうめぐりあわせだろうか、そのランセムと会い、言葉を交わしていたという事実が、隔絶された国ティタニエラの長の心を容易く開かせてしまったのだ。
使命のためただ与えられた役割を全うしようとする総司に、足りないものを示し。
千年もの間女神が与える運命に反逆した、国の誇りそのものを輝きに変え力を託し。
そればかりでなく、恐らくは最も困難な道となるはずだったティタニエラにおいても、総司の道をその名前一つで切り開いてくれた。ルディラントは、国の幻影さえも消え去ってなお、総司を助けてくれているのだ。
エルフだけではない。オオカミがそのまま立ち上がって服を着たような屈強な亜人が荷を運んでいたり、胴の長いイタチのような生物が木々の間を飛ぶように駆け抜けて何かを届けていたりと、多種多様な生物が同じ生活空間の中で生きている。
するすると木のツタを伝って川を越えたり、シャボン玉のような水の球を足場にして一階層上へと上がったり、独特な移動方法を繰り返しているうちに、遠目に見えていたあの崖の建造物へと辿り着いた。
神殿のような建物の内部は、不思議な輝きで満たされていた。基本的な色の構成は白だが、全体的にぼんやりと淡い緑の光が満ちている。石や岩で造られたものではない。金属に近い鉱物で形成された、エルフの隠れ里には少し不釣り合いにも思える、頑強な建造物だ。自然界にはそぐわない直線的な造りで、床に刻まれた無数の溝には、淡い緑の光を湛えた水が流れ、その水からは高い魔力を感じる。
エルフの隠れ里、いやティタニエラ全体が、レブレーベントやカイオディウムと比較しても、魔力の濃度が高いように感じられた。
ルディラントの“真実の聖域”、その最奥ほどではないにせよ、ティタニエラは高い魔力で満ちた国だ。
奥へ進むと、建造物の中に泉があった。緩やかな流れの滝が上から落ちてきて、泉にとめどなく、美しい清流を供給している。中心には建造物全体と同じく、金属に似た白銀の鉱物で造られた玉座と、鏡のようなアイテムが鎮座しており――――そこに、誰かがいる。玉座に座らず、泉と滝が織りなすメロディーに立ったまま耳を傾ける、総司たちに背を向けた神秘的な誰かが。
「大老クローディア様。客人をお連れ致しました」
レオローラが膝をつき、かしこまった口調で報告する。
大老クローディアと呼ばれた存在が振り返った。
女性だった。エルフの女性――――その藍色の眼光に射抜かれた瞬間、総司もリシアも石のように固まってしまった。
威圧感や覇気といった類のものではない。
感じ取れるのは神秘――――いや、「神性」とでも言うべきか。総司はもちろんリシアにも覚えのある感覚だ。彼女もまた、レブレーベントのシルヴェリア神殿で、その気配を感じ取り、その声を聴いたことがあるのだから。
彼女の気配は、ほんの一瞬だが、女神レヴァンチェスカを髣髴とさせたのである。
床に届きそうなほど長い金色の髪には、攻撃的にも見える獣の牙のような髪飾りが付けられていた。ミスティルと同じく布を重ね合わせただけのようなベージュのドレスを身に纏うが、その姿は恐ろしいほど様になっていて、女性として完成されたスタイルが見る者の目を奪う。独特の色香を纏いながらも下品な印象はわずかもなく、触れることがおこがましいとすら思わせる神々しさを感じさせる。
深すぎて吸い込まれてしまいそうな藍色の瞳が、総司とリシアを交互に見やり、口元には微笑みが浮かぶ。
若い――――少なくとも見た目は、高く見積もっても二十代半ば。エルフはヒトよりも長寿であり、正確なところはわからないが、見た目の若さと醸し出す神秘、色香が全く釣り合っていない。
「レオローラ」
「ハッ」
深く響く、見た目の印象よりも少し低い、ハスキーな声。しかしやさしさの滲む柔らかな声だ。聞くだけで心が癒されるような、不思議な音色にも聞こえた。
「頭が固い。それに勝手だ。私からの言葉は一方的なものではない。お前もあの場で私に確認を取れたはず。不測の事態である、通り一辺倒の対応ではな」
「ハッ……申し訳ありません」
「ミスティル」
「はいっ」
「里の外に出る時は、帰りの時間を誰かに伝え、そして必ず守るよう何度も言った。また破ったな」
「ち、違うんです大老、だって、その……」
「行き倒れの面倒を見たのは大儀。慈悲深い行いである。女神さまもお喜びであろう。しかしお前もレオローラと同じだ……魔法による連絡手段などいくらでもあった。それを怠ったのはお前が抜けておるからだ。里を出る時はもう少し引き締めよ」
「……はいぃ……」
「ソウシ、リシア」
「は、はいっ!」
「はい」
急に声を掛けられて、総司は動揺しながら返事をした。リシアは落ち着いた返事をしているものの、彼女も緊張しているのが伝わってくる。
それほどまでに、大老クローディアが醸し出す気配は、これまで出会ってきたどんな生命よりも異質なのだ。
「お前たちのことは知っている。精霊たちが騒がしかったぞ……よく来たな」
カイオディウムとティタニエラは苦労する――――そう聞いていた二人はぽかんと間の抜けた顔をした。
まさかの歓迎ムードである。真意まで全て読み取れるわけではないが、ヒトとの干渉をずっと拒絶し続けてきた神秘の国の長である。もっと敵対的というか、排他的ではないかと危惧していた。
「そして……貴様」
「……あれ? 扱い違うね?」
ベルが顔をひきつらせた。クローディアの顔からは笑みが消えていた。
「カイオディウムの聖職者。よくもティタニエラに踏み入れたものよ。その厚顔無恥さに免じて、そしてソウシとリシアに免じて許したまで……忘れるな。貴様は常に見張られている」
「……はいはい。どこ行っても嫌われ者なんだから。泣けてきちゃう」
大老クローディアは、泉の上をすいっと滑るように移動した。総司の前に立ち、その顔にそっと指で触れる。
「あの……?」
「……この左目……」
指先がすうっと、総司の左目のすぐ横に触れた。それからクローディアの視線は、総司の胸元へと移る。
ジャケットの胸元に施された、時計の文字盤のような紋章へと。リシアの簡素な鎧の胸元にもあるそれを一瞥し、クローディアは微笑んだ。
いとおしむような笑みだった。
「やはりそうか……そうではないかと思っておった……」
そっと、手のひらで総司の胸元に触れ、優しく紋章を撫でる。
「……ソウシよ」
「はい」
「偉大な男であったろう、ランセム・ルディラントは」
ドクン、と心臓が飛び跳ねた。
総司は飛びのきそうになるのを押さえて、震える声で言った。
「な、んで……それを……」
「これは異なこと……この印、見間違えようがあるまい……お前たちよりもずーっと良く知っておるよ……昨日のことのように、思い出せるとも」
「まさか……大老クローディア、あなたは……」
リシアが驚愕に満ちた眼差しでクローディアを見る。クローディアは微笑んだままだった。
「女に年齢を聞くものではないぞ、リシア。お前もいずれわかる日が来る。もう少し歳を取ればな」
「……ご無礼を……」
「よい。相変わらず酒浸りだったか、あの王は」
「お好きなようでしたが、浸るほどでは。共に飲み交わしました」
「エルマは相変わらず、笑顔が怖い妃であったか」
「確かにそうですが、本当にお優しい方でした」
「スヴェンとサリアは、まだくっついておらんかったか」
「想い合っていたと思います、でも……スヴェンは最後まで、サリアに会いたがりませんでした」
「愚か者め。大馬鹿者だあやつは。飄々としておるくせに存外女々しい男よ。私はそういう甲斐性なしは嫌いだ。お前はそうはならぬよう」
「……でも、スヴェンは俺の憧れです。王ランセムもそうです。こうなりたいと思えるヒトだった」
「何と、何と」
目を伏せ、クローディアは感慨深そうに、呟くように言った。
「千年の時を経て、そのように言ってやってくれる者が現れようとは……長生きはするものだ……忘れないでやってくれ。あの者たちは、まこと、誇り高きルディラントそのものであった」
「もちろんです。この印にかけて」
「あぁ、今日はよい日だ」
総司からすっと離れ、クローディアは笑う。
「お前たちの要件はわかっておるが、まずは聞かせろ。お前たちが見たルディラントのことを。宴だレオローラ、急ぎ準備させよ。ミスティル、この者たちの寝屋はお前の家とする。宴までに準備を整え、戻って参れ」
「ハッ」
「はいっ!」
「どうかお気遣いなく! 本来招かれざるヒトの身で、無礼にも断りもなく入国した我らです。過分なもてなしは――――」
リシアが慌てて膝をつき、頭を下げて進言するが、大老クローディアはリシアの言葉を遮った。
「言ったろう。話を聞かせろと。これは私が望んだこと、お前たちに気を遣うのではない」
「……痛み入ります……」
「ありがとうございます、大老さま」
「クローディアでよい。あぁそれにしてもその左目……いや、宴の席に取っておこう。語りだすと止まらぬからな」
「俺達も、すごく、本当に心から知りたいんです、千年前のことを。クローディア様の話もお聞かせください。知りたいことがたくさんあるんです」
「言ったな。年寄りの思い出話は湧き水よりも際限がない。今夜は寝られぬものと心得よ」
「望むところです!」
総司が目を輝かせて返事をするのを見て、クローディアは本当に嬉しそうだった。
ティタニエラでは苦労するぞ、とは他ならぬ王ランセムの言葉であったが、どういうめぐりあわせだろうか、そのランセムと会い、言葉を交わしていたという事実が、隔絶された国ティタニエラの長の心を容易く開かせてしまったのだ。
使命のためただ与えられた役割を全うしようとする総司に、足りないものを示し。
千年もの間女神が与える運命に反逆した、国の誇りそのものを輝きに変え力を託し。
そればかりでなく、恐らくは最も困難な道となるはずだったティタニエラにおいても、総司の道をその名前一つで切り開いてくれた。ルディラントは、国の幻影さえも消え去ってなお、総司を助けてくれているのだ。
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