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第一章
俺の目標が決まった!!
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俺は気が付くと草原に寝ていた。クソ、あのロリ神め!フェイント入れんじゃねーよ!クソ!!
「だが……まぁ、白だったな」
イメージより若干大人っぽい仕様だったな。黒のきわどい物か裏をかいてノーパンだったら面白かったが。
俺は落ちる際中に神ちゃんのパンツを目にしてしまった。
その事を考えていたら突如、俺のスマホが鳴った。俺の近くに落ちていたスマホを拾い上げ画面を見た。
……どうしよう。出たくない。
仕方ない。出るか。
俺はステレオで電話をとる。
「…………………もしもし」
『出るのが遅いのです!!後、何を見てるんですか!!』
「お~~神ちゃんか~おひさ? さっきぶり? まぁいいや。何を怒ってんだよ~~」
『何を怒ってるかですって?!そんなのパンツを見られた事に対してですよ!!』
「イヤイヤ。落としたの神ちゃんだろ? その前に俺を上に向かせたのも神ちゃんだし」
『そ、そうですが……』
「あれは事故だ」
『事故……』
「そう。誰の所為でもない。ただの事故だ」
『……見た事は忘れてくださいね?』
「あ、あぁ! もちろんだ! それで神ちゃん一体何の用だ?」
『これだけですが?』
「は?」
『え?』
このロリ神は……。感謝を込めて、残念を頭に付けて残念ロリ神と心の中で命名しよう。これは致し方ないな。頑張って名誉挽回をしてくれ。
『なにか、もの凄く失礼な事を考えてませんか?』
「そんな事はない!!」
チィ。鋭い。
「このスマホは神ちゃんと連絡できるのか?」
『……………そうですよ。学君の方からは掛けられませんが私からは出来ます』
間が怖い。
「そ、そうか」
『まぁ、この際ですからスマホの説明をしちゃいましょうか』
「初期装備がスマホ一つしかないからな」
『ですが便利ですよ?そのスマホは』
「そうなのか?」
『はい。画面を通常状態にしてもらっても良いですか?電話は切れないので安心してください』
「分かった。…したぞ」
アプリが三つと神様のメモってのがある。
『表示されてるアプリは何個ありますか?』
「ん?三つだな」
『三つですか。その三つを読んでもらえませんか?』
「あ~【アイテム収納アプリ】、【ステータス確認アプリ】、【取得可能スキル一覧アプリ】だな」
『その三つですね。まず【アイテム欄アプリ】ですが装備を含む自身のアイテム自由に出し入れできます。結構便利だと思いますよ?』
「どうやって入れたり出したりするんだ?」
『何かアイテムを触ってスマホに物を入れる事を念じると入ります。出す時はスマホを操作する方法とイメージで出す方法があります。近くに石や草があればやってみてください。大切なのはイメージですよ。後、人の物をしまうことは出来ません』
近くにある草を適当に取ってしまう事を念じる。だが草は俺の手から消えない。なぜだ?
そもそもスマホに物を入れるなんてイメージし辛いぞ!
入れるってのは俺のイメージだと押し込んだり詰め込むと言った感じだな。
このイメージで出来ないって事は間違ったイメージをしてるってことだろうか。
じゃぁ、収納するって感じのイメージをするか。収納のイメージは空いた空間に物を入れるって感じだからスマホが入口と考え【アイテム収納アプリ】がタンスのイメージかな? で、そのタンスの引き出しを引いて入れる感じだ。
……手から草が消えた!!
「おぉ!! できた!すごいなコレ。結構便利だ。これはどのくらい入るんだ?」
『え? 出来たんですか?』
「ん? なにかまずいのか?」
『いえいえ! お気になさらずに!【アイテム収納アプリ】は別種のアイテムが十五種類、同種のアイテムが三十ですね』
「意外と少ないな。増やせないのか?」
『すいません。これ以上は喋れません』
「……なぜだ?」
『説明の範疇を超えてしまいますので……』
「まぁ、全部教えてもらっちゃつまらないか」
『では、次の【ステータス確認アプリ】の説明をしますね』
「あぁ」
『【ステータス確認アプリ】は自身のステータスを確認・変更すためのアプリです。詳しくはいろいろとやってみた方が分かると思いますよ』
「後でやってみるか」
『今でなくていいんですか?』
「まぁな」
『フフフ。そうですか。では、最後に【取得可能スキル一覧アプリ】の説明をしますね。このアプリはご自身の未取得スキルを確認・取得出来ます』
「これで自分を強化できるのか」
『そうです』
「なるほどな~。なんかよく考えられてるな~。…あ、そういえば参加賞って何がもらえたんだ?」
『参加賞ですか?』
「あぁ、もらえないのは分かってるが、せっかくだから知りたいと思ってな」
『そうですか。…まぁ、大丈夫だと思いますよ?』
「おぉ!頼む」
『参加賞はスマホアプリが+三つと称号が一つ、初期スキル数個のレベルが最初からちょっと上がってスタートです』
「は?」
『え?』
参加賞優遇され過ぎてない?なに?アプリ三つに称号とスキルだ?ふざけんな!!異議ありだ!!
『イヤイヤ。本来なら死後の世界に干渉は出来ないんですよ?それを参加賞を無しにする代わりに行いました。本来ならステータス減少もありえますよ!!』
「だ、だが……」
『参加賞は初心者のスタートダッシュのような物です。コツコツと頑張れば変わらないぐらいにまで成長できますよ』
「そ、そうか。まぁ手紙を送ってもらえたし参加賞が無いのは、まぁ仕方ないか」
『そうですよ。頑張れば優勝できますよ!!』
「ん?俺は優勝する気ないぞ?」
『は?』
「え?」
行ってなかったっけ? あれ? ま、いいか!
『よくありません!! これじゃ他の神様にバカにされてしまいます!! またチビだの成長不完全だとか言われてしまいます~~』
何とも言い難いな。残念ロリ神は一部の方々には神に等しい存在になるのに。あ、残念ロリ神は立派?な神様か。おっと危ないねぇー忘れてた。
「ん?なんだ?神様は他にもいるのか。それになぜバカにされる?」
『口が滑りました。……あまり学君に関係がないのでお話しなかったのですが転生者は皆それぞれ別の神様がこの世界に転生させています。私の場合は学君ですね』
「このゲームの目的は神様間の順位決めなのか?」
『違いますよ!!そもそもこのゲームの目的は別にあります!!』
「そ、そうか」
俺は別にそうでも構わないがな。
「俺が優勝すると神ちゃんに何か得があるのか?」
『ぶっちゃけますと、まったくないですね。仕事が逆に増えますね』
こいつのぶっちゃけは毎回見ちゃいけない裏側を見せられているような気がする。
「なら何で俺に優勝をさせたいんだ?」
『それは……秘密です』
「まぁ、生き返りの権利を使って俺を地球に生き返らせて家族との仲を良くさせたいと思っていそうだがな」
『ギク!……』
「……」
分かりやすいにも程があるぞ。残念ロリ神よ。
「さてと、そろそろ異世界ライフをエンジョイするか」
『まぁ、優勝を目指すも目指さないのも学君次第ですから好きな道を選んでください』
「分かってる。俺は自由に生きる事を決めたからな」
『そうですか。私は陰ながら応援しています!』
「いろいろありがとうな神ちゃん」
『神様ですから!』
俺は電話の向こうでまな板な胸を張っている残念ロリ神を思い浮かべ、少し笑った。
「説明は終わりか?」
『はい。私からのメモは時間がある時にでも読んでください。基本的知識と私が今説明した事が書いてあります。後、学君の身体は十五歳の身体になってますので距離感など気を付けてくださいね?』
「分かった」
『あっと、忘れるところでした。【アイテム収納アプリ】に初期装備と所持金がありますので後でご覧ください。では暇になってら連絡しますのでそれまで死なないように頑張ってください!!では!!』
そう言って切りやがった。返事ぐらいさせろよ。まったく。
さてと、残念ロリ神が言ってた【アイテム収納アプリ】を操作してっと、所持金は五千Gだった。多いのか少ないのか分からんな。そして装備か。胴・足・腕・靴・棒。ん?棒?なんだコレ?武器が無いな。他にあるのはさっき拾った草だな。
……まさか武器は棒なのか!マジかよ!棒ってなんだよ!おかしいだろう!
だからあの残念ロリ神は一番最後に言って直ぐに切りやがったのか!
俺、生きていけるかな?なんか悲しくなってきたよ。
気を取り直して装備を装着。胴の防具だけどうやって装着するのか分からなかったがスマホで着脱が可能なのを最後の方で気が付いた。装備を身に着け記念にカメラ機能を起動そしてパシャリ。フム、なかなかにダサいな。完全にコスプレになってしまった。顔も幼くなっている。懐かりし若い頃の俺だな。
だが、装備をすると心なしかワクワクするな。木の棒を振り回したくなるな。……武器にあったな、棒。記憶から削除されてたわ~。
さて、装備を付けたしスキルを装備するか。【取得可能スキル一覧アプリ】を起動し現在取得できるスキルを見る。
……取得できるスキルが一個もない!!
な~んてことはなく。現在取得可能なスキルを模索中。取得出来るスキルに制限はないらしいが付けられるスキルには制限はあるらしいな。手当たり次第に取っても良いが後で何があるか分からんからな。とりあえず付けられるスキルが四つだからそれに合わせて取得。
・鑑定
・地図
・防御力上昇
・素早さ上昇
フム。定番の物ばかりだな。一番迷ったのが地図だな。他は迷わなかったがこいつを入れるか攻撃力上昇を入れるかで迷ってしまった。効果は取得して付けなければ分からんが、まぁ大体は思った通りであって欲しいな。
スキルを取得して【ステータス確認アプリ】を起動。おぉ!自分のステータスが分かる。がやっぱり弱いな~。
ステータス
名前 ガク
性別 男
HP 一五〇/一五〇(150/150)
MP 三〇/三〇(30/30)
SP 四五/四五(45/45)
装備
頭 なし
胴 初心者防具
腕 初心者防具
足 初心者防具
靴 初心者防具
スキル
・鑑定Lv一・地図Lv一・防御力上昇Lv一・素早さ上昇LV一
称号
・転生者・親愛の女神の加護・参加賞を無駄にした者(笑)
名前が学じゃなくてガクになってる。これは間違いか?それともこの世界に馴染みやすいくしたのか、俺の好みはガクの方がカッコイイと感じる。イヤ!!学の方が良いに決まっているな!両親にもらった物だからな。うん。
……おい!ちょっと待て!称号の参加賞を無駄にした者(笑)ってなんだ!!内容がおまけ程度のステータス補正とか今の俺には地味に嬉しいのが余計に腹が立つ!!一体何なんだ?この称号は。イジメか!
それに親愛の女神の加護ってのはあの残念ロリ神のことだろうか。あいつ親愛の女神だったのか。だからあんなに俺と家族の事を思ってくれたのか?。だが残念ロリ神の名は変らずだな。
えっと。確認することはっと。まず、俺自身のレベルが分からない。フム。無いのか、もしくは表示されないかのどっちか、かな?
これ以上の詳しいステータスは分からないが、そのうち分かるだろう。
スキルにレベルがあるな。参加賞は確かレベル付きスキルだったか。うらやましい。この辺りは地道に上げていこう。
他になんかあるかね。まぁ気になってた称号の転生者ってのは成長速度上昇らしいな。これはありがたい。やっとまともな物を見た。
あ、親愛の女神の加護の内容見てないや。……なんだコレは!!
親愛の女神の加護
・親愛者が増えるほどステータスが上昇。相思相愛であるほど上昇率が高いこの効果は相手にも適用される。
つまり、ハーレムを目指せって事だな!!なんか残念ロリ神の否定の念がビシビシ来ている気がするが気にしたら負けだろう。
俺の目標が決まった。やっぱりハーレムを作ろう!!
そうと決まればスキルの地図を発動するか。……?どうやってスキル発動させるんだ?どのコマンドを入力すれば、どのキーを押せば発動する?
俺は慌てて【ステータス確認アプリ】を起動。スキルの地図Lv1をタップ。……発動したのか全く分からん。村や町が周辺に無いから使えないのか?
ハァ~。しょうがない。適当に歩くか。大丈夫かな?死なないかな?少し怖いな。
イヤ!これはハーレムの為の行動だ!!夢の為には停滞はあり得ないぞ。俺!!
俺はとりあえず適当に進むことに決めた。
「だが……まぁ、白だったな」
イメージより若干大人っぽい仕様だったな。黒のきわどい物か裏をかいてノーパンだったら面白かったが。
俺は落ちる際中に神ちゃんのパンツを目にしてしまった。
その事を考えていたら突如、俺のスマホが鳴った。俺の近くに落ちていたスマホを拾い上げ画面を見た。
……どうしよう。出たくない。
仕方ない。出るか。
俺はステレオで電話をとる。
「…………………もしもし」
『出るのが遅いのです!!後、何を見てるんですか!!』
「お~~神ちゃんか~おひさ? さっきぶり? まぁいいや。何を怒ってんだよ~~」
『何を怒ってるかですって?!そんなのパンツを見られた事に対してですよ!!』
「イヤイヤ。落としたの神ちゃんだろ? その前に俺を上に向かせたのも神ちゃんだし」
『そ、そうですが……』
「あれは事故だ」
『事故……』
「そう。誰の所為でもない。ただの事故だ」
『……見た事は忘れてくださいね?』
「あ、あぁ! もちろんだ! それで神ちゃん一体何の用だ?」
『これだけですが?』
「は?」
『え?』
このロリ神は……。感謝を込めて、残念を頭に付けて残念ロリ神と心の中で命名しよう。これは致し方ないな。頑張って名誉挽回をしてくれ。
『なにか、もの凄く失礼な事を考えてませんか?』
「そんな事はない!!」
チィ。鋭い。
「このスマホは神ちゃんと連絡できるのか?」
『……………そうですよ。学君の方からは掛けられませんが私からは出来ます』
間が怖い。
「そ、そうか」
『まぁ、この際ですからスマホの説明をしちゃいましょうか』
「初期装備がスマホ一つしかないからな」
『ですが便利ですよ?そのスマホは』
「そうなのか?」
『はい。画面を通常状態にしてもらっても良いですか?電話は切れないので安心してください』
「分かった。…したぞ」
アプリが三つと神様のメモってのがある。
『表示されてるアプリは何個ありますか?』
「ん?三つだな」
『三つですか。その三つを読んでもらえませんか?』
「あ~【アイテム収納アプリ】、【ステータス確認アプリ】、【取得可能スキル一覧アプリ】だな」
『その三つですね。まず【アイテム欄アプリ】ですが装備を含む自身のアイテム自由に出し入れできます。結構便利だと思いますよ?』
「どうやって入れたり出したりするんだ?」
『何かアイテムを触ってスマホに物を入れる事を念じると入ります。出す時はスマホを操作する方法とイメージで出す方法があります。近くに石や草があればやってみてください。大切なのはイメージですよ。後、人の物をしまうことは出来ません』
近くにある草を適当に取ってしまう事を念じる。だが草は俺の手から消えない。なぜだ?
そもそもスマホに物を入れるなんてイメージし辛いぞ!
入れるってのは俺のイメージだと押し込んだり詰め込むと言った感じだな。
このイメージで出来ないって事は間違ったイメージをしてるってことだろうか。
じゃぁ、収納するって感じのイメージをするか。収納のイメージは空いた空間に物を入れるって感じだからスマホが入口と考え【アイテム収納アプリ】がタンスのイメージかな? で、そのタンスの引き出しを引いて入れる感じだ。
……手から草が消えた!!
「おぉ!! できた!すごいなコレ。結構便利だ。これはどのくらい入るんだ?」
『え? 出来たんですか?』
「ん? なにかまずいのか?」
『いえいえ! お気になさらずに!【アイテム収納アプリ】は別種のアイテムが十五種類、同種のアイテムが三十ですね』
「意外と少ないな。増やせないのか?」
『すいません。これ以上は喋れません』
「……なぜだ?」
『説明の範疇を超えてしまいますので……』
「まぁ、全部教えてもらっちゃつまらないか」
『では、次の【ステータス確認アプリ】の説明をしますね』
「あぁ」
『【ステータス確認アプリ】は自身のステータスを確認・変更すためのアプリです。詳しくはいろいろとやってみた方が分かると思いますよ』
「後でやってみるか」
『今でなくていいんですか?』
「まぁな」
『フフフ。そうですか。では、最後に【取得可能スキル一覧アプリ】の説明をしますね。このアプリはご自身の未取得スキルを確認・取得出来ます』
「これで自分を強化できるのか」
『そうです』
「なるほどな~。なんかよく考えられてるな~。…あ、そういえば参加賞って何がもらえたんだ?」
『参加賞ですか?』
「あぁ、もらえないのは分かってるが、せっかくだから知りたいと思ってな」
『そうですか。…まぁ、大丈夫だと思いますよ?』
「おぉ!頼む」
『参加賞はスマホアプリが+三つと称号が一つ、初期スキル数個のレベルが最初からちょっと上がってスタートです』
「は?」
『え?』
参加賞優遇され過ぎてない?なに?アプリ三つに称号とスキルだ?ふざけんな!!異議ありだ!!
『イヤイヤ。本来なら死後の世界に干渉は出来ないんですよ?それを参加賞を無しにする代わりに行いました。本来ならステータス減少もありえますよ!!』
「だ、だが……」
『参加賞は初心者のスタートダッシュのような物です。コツコツと頑張れば変わらないぐらいにまで成長できますよ』
「そ、そうか。まぁ手紙を送ってもらえたし参加賞が無いのは、まぁ仕方ないか」
『そうですよ。頑張れば優勝できますよ!!』
「ん?俺は優勝する気ないぞ?」
『は?』
「え?」
行ってなかったっけ? あれ? ま、いいか!
『よくありません!! これじゃ他の神様にバカにされてしまいます!! またチビだの成長不完全だとか言われてしまいます~~』
何とも言い難いな。残念ロリ神は一部の方々には神に等しい存在になるのに。あ、残念ロリ神は立派?な神様か。おっと危ないねぇー忘れてた。
「ん?なんだ?神様は他にもいるのか。それになぜバカにされる?」
『口が滑りました。……あまり学君に関係がないのでお話しなかったのですが転生者は皆それぞれ別の神様がこの世界に転生させています。私の場合は学君ですね』
「このゲームの目的は神様間の順位決めなのか?」
『違いますよ!!そもそもこのゲームの目的は別にあります!!』
「そ、そうか」
俺は別にそうでも構わないがな。
「俺が優勝すると神ちゃんに何か得があるのか?」
『ぶっちゃけますと、まったくないですね。仕事が逆に増えますね』
こいつのぶっちゃけは毎回見ちゃいけない裏側を見せられているような気がする。
「なら何で俺に優勝をさせたいんだ?」
『それは……秘密です』
「まぁ、生き返りの権利を使って俺を地球に生き返らせて家族との仲を良くさせたいと思っていそうだがな」
『ギク!……』
「……」
分かりやすいにも程があるぞ。残念ロリ神よ。
「さてと、そろそろ異世界ライフをエンジョイするか」
『まぁ、優勝を目指すも目指さないのも学君次第ですから好きな道を選んでください』
「分かってる。俺は自由に生きる事を決めたからな」
『そうですか。私は陰ながら応援しています!』
「いろいろありがとうな神ちゃん」
『神様ですから!』
俺は電話の向こうでまな板な胸を張っている残念ロリ神を思い浮かべ、少し笑った。
「説明は終わりか?」
『はい。私からのメモは時間がある時にでも読んでください。基本的知識と私が今説明した事が書いてあります。後、学君の身体は十五歳の身体になってますので距離感など気を付けてくださいね?』
「分かった」
『あっと、忘れるところでした。【アイテム収納アプリ】に初期装備と所持金がありますので後でご覧ください。では暇になってら連絡しますのでそれまで死なないように頑張ってください!!では!!』
そう言って切りやがった。返事ぐらいさせろよ。まったく。
さてと、残念ロリ神が言ってた【アイテム収納アプリ】を操作してっと、所持金は五千Gだった。多いのか少ないのか分からんな。そして装備か。胴・足・腕・靴・棒。ん?棒?なんだコレ?武器が無いな。他にあるのはさっき拾った草だな。
……まさか武器は棒なのか!マジかよ!棒ってなんだよ!おかしいだろう!
だからあの残念ロリ神は一番最後に言って直ぐに切りやがったのか!
俺、生きていけるかな?なんか悲しくなってきたよ。
気を取り直して装備を装着。胴の防具だけどうやって装着するのか分からなかったがスマホで着脱が可能なのを最後の方で気が付いた。装備を身に着け記念にカメラ機能を起動そしてパシャリ。フム、なかなかにダサいな。完全にコスプレになってしまった。顔も幼くなっている。懐かりし若い頃の俺だな。
だが、装備をすると心なしかワクワクするな。木の棒を振り回したくなるな。……武器にあったな、棒。記憶から削除されてたわ~。
さて、装備を付けたしスキルを装備するか。【取得可能スキル一覧アプリ】を起動し現在取得できるスキルを見る。
……取得できるスキルが一個もない!!
な~んてことはなく。現在取得可能なスキルを模索中。取得出来るスキルに制限はないらしいが付けられるスキルには制限はあるらしいな。手当たり次第に取っても良いが後で何があるか分からんからな。とりあえず付けられるスキルが四つだからそれに合わせて取得。
・鑑定
・地図
・防御力上昇
・素早さ上昇
フム。定番の物ばかりだな。一番迷ったのが地図だな。他は迷わなかったがこいつを入れるか攻撃力上昇を入れるかで迷ってしまった。効果は取得して付けなければ分からんが、まぁ大体は思った通りであって欲しいな。
スキルを取得して【ステータス確認アプリ】を起動。おぉ!自分のステータスが分かる。がやっぱり弱いな~。
ステータス
名前 ガク
性別 男
HP 一五〇/一五〇(150/150)
MP 三〇/三〇(30/30)
SP 四五/四五(45/45)
装備
頭 なし
胴 初心者防具
腕 初心者防具
足 初心者防具
靴 初心者防具
スキル
・鑑定Lv一・地図Lv一・防御力上昇Lv一・素早さ上昇LV一
称号
・転生者・親愛の女神の加護・参加賞を無駄にした者(笑)
名前が学じゃなくてガクになってる。これは間違いか?それともこの世界に馴染みやすいくしたのか、俺の好みはガクの方がカッコイイと感じる。イヤ!!学の方が良いに決まっているな!両親にもらった物だからな。うん。
……おい!ちょっと待て!称号の参加賞を無駄にした者(笑)ってなんだ!!内容がおまけ程度のステータス補正とか今の俺には地味に嬉しいのが余計に腹が立つ!!一体何なんだ?この称号は。イジメか!
それに親愛の女神の加護ってのはあの残念ロリ神のことだろうか。あいつ親愛の女神だったのか。だからあんなに俺と家族の事を思ってくれたのか?。だが残念ロリ神の名は変らずだな。
えっと。確認することはっと。まず、俺自身のレベルが分からない。フム。無いのか、もしくは表示されないかのどっちか、かな?
これ以上の詳しいステータスは分からないが、そのうち分かるだろう。
スキルにレベルがあるな。参加賞は確かレベル付きスキルだったか。うらやましい。この辺りは地道に上げていこう。
他になんかあるかね。まぁ気になってた称号の転生者ってのは成長速度上昇らしいな。これはありがたい。やっとまともな物を見た。
あ、親愛の女神の加護の内容見てないや。……なんだコレは!!
親愛の女神の加護
・親愛者が増えるほどステータスが上昇。相思相愛であるほど上昇率が高いこの効果は相手にも適用される。
つまり、ハーレムを目指せって事だな!!なんか残念ロリ神の否定の念がビシビシ来ている気がするが気にしたら負けだろう。
俺の目標が決まった。やっぱりハーレムを作ろう!!
そうと決まればスキルの地図を発動するか。……?どうやってスキル発動させるんだ?どのコマンドを入力すれば、どのキーを押せば発動する?
俺は慌てて【ステータス確認アプリ】を起動。スキルの地図Lv1をタップ。……発動したのか全く分からん。村や町が周辺に無いから使えないのか?
ハァ~。しょうがない。適当に歩くか。大丈夫かな?死なないかな?少し怖いな。
イヤ!これはハーレムの為の行動だ!!夢の為には停滞はあり得ないぞ。俺!!
俺はとりあえず適当に進むことに決めた。
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