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第三章
涙
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俺とサラはナルミが寝ている部屋に向う。
ルアンには刺激が強すぎるので部屋に残ってもらったが、すでに涙目になっていた。
二、三回頭を撫でたが、うずくまってしまった。
ナルミの部屋のドアを開ける。
小さな部屋ですぐにベットが見え、その上に横たわるナルミ。
ゆっくりと近づき、ナルミの顔を覗く。
安らかに眠っている。
どこにも傷は無いように見えるが、首に傷跡が残っている。
ベットの四隅の一角にシーツを切って作った縄のようなモノが縛ってあった。
サラが、発見して即座にシーツを切ったのだろう。
首の傷も回復魔法で治そうとしたのだと思うが、回復魔法は回復力が無いとその効力が薄い。
その為、傷を全て消す事は出来なったのか。
俺はナルミの手をお腹の上て組ませる。
そして顔にタオルをかける。
何の言葉も出ない。
現実を受け取る事が出来ないでいる。
夢か現実か分からない。
……違う。
分かっている。
目の前の事は現実だ。
ナルミは。
この子は……死んだんだ。
不思議と何の感情も俺の心には無い。
ただ、ぽっかりと穴が出来てしまった。
膝に力が入らなくなって床にヘタレこんだ。
頭の中で考えている事が要領を得ず、心と思考がかけ離れていく。
ナルミの手の冷たさが俺の手に残っている。
初めて君に触れたのに、その初めてがこんなに冷たいなんてあんまりじゃないか。
何でこんな事に。
そう思っていると、ふと紙をサラから渡された。
「おそらく、ナルミさんが残した手紙です。……私では読めませんでした」
手に取り、文字を確認すると日本語だった。
俺は自然と声に出して手紙を読む。
『拝啓、私を救ってくれた人たちへ。
この手紙を読む頃には私はすでにこの世にいないでしょう。
そして混乱していると思います。なので手紙を残しておく事にしました。
一番最初に思うのが、なぜ私が自殺をしたのか。だと思います。
これは時間の問題でした。
私の心にはもう一人の私がいます。
二重人格と言われるモノです。
分かりやすいように裏の私と言い換えましょうか。
裏の私は徐々に正常な私を蝕んでいきました。
私は徐々に自分を見失い崩壊していたのです。
つい先日の事件も一歩間違えればあなた達を殺していたかもしれません。
なので私はこういった選択をとりました。
幸せな気持ちを抱きながら自分を見失わない内に死ぬ事を。
私に日常をありがとうございました。
私に優しくしてくれてありがとうございました。
私に美味しく暖かい食事をありがとうございました。
私に優しくしてくれてありがとうございました。
そして、私を救ってくれて本当にありがとうございました。
何の恩返しもできなのが心苦しいのです。
お優しいあなた達の事です。
私が死んだ事を悲しんでくれるでしょう。
本当に申し訳ございませんでした。 by 石埼 成美』
短い手紙だった。
たった一枚の手紙。
余白も十分にあるのにコレだけしか書いてなかった。
「なんだよ……。感謝される事なんか何もしてやれなかったよ」
まだ、神様の伝言も伝えていない。
それに相談もしてくれなかった。
俺の名前もサラの名前も呼んでもらっていない。
手紙にも俺たちの名前が一切書いていない。
何なんだよ。
本当に……。
「ガクさん」
サラが俺を抱きしめる。
胸に熱いモノが溢れる。
それが限界を超えて、涙としてこぼれ落ちる。
悔しい。
俺は彼女を救う事が出来なかった。
本当の意味で助ける事も出来なかった。
無力なんだ。
俺には何の力もありゃしない。
少女一人を助ける事も出来ないのに、何が強くなるだ。
俺に何が出来たと言うんだ。
ただ、彼女から距離を置いただけじゃないか。
その結果がコレだ。
彼女を救えた可能性を潰したのは俺だ。
彼女を殺したのは……俺だ。
何で彼女が死ななければいけなかったんだ。
俺はしばらくサラに抱きつきながら泣いた。
そして、ルアンが待つ部屋に戻り、ルアンに少しだけ話した。
俺の顔が酷かった為か、途中からルアンも泣き出してしまった。
俺もルアンの涙に引っ張られ、泣いてしまった。
サラは騎士の人を呼んでくると言って部屋から出て行ってしまった。
泣き疲れて眠ってしまったルアンの傍で何の思考も働かせないで天井を見上げていると、シャルルとエンドルが来た。
サラが呼んだのだ。
どうやら死体は長い時間放置は出来なく、すぐに処理しなくてはいけないと言われた。
その言葉に怒りを覚え、エンドルにつっかかった。
だが、すぐにその怒りが八つ当たりだと気が付き、謝った。
エンドルも『仕方ない』と言って俺の肩を叩いた。
申し訳なく、ドア付近にいたサラに任せると言ってベットに座った。
小さく返事をしたサラが二人を連れて隣部屋に向かった。
隣からゴソゴソと物音がする。
数分後には物音が止み、サラが戻ってきた。
サラは棒立ちし、俺を見ていた。
視線を感じてサラの顔を見ると、ヒドイ顔をしていた。
感情が抜け落ちた表情と静かな怒りに満ちた目が不気味に見えた。
「サラ……」
「私の……。私のせいで……」
目から涙が零れれる。
その時、俺はハッと気が付いた。
なんて大馬鹿なんだ、と。
急いで立ち上がりサラを抱きしめた。
力いっぱいサラを抱きしめる。
急にサラから力が抜け、床に座りこんだ。
サラがポロポロと言葉を話し始める。
「私は気が付いて……いました。彼女の感情に死を予感させる感情がある事を。私はそれを無視しました」
サラも辛いはずなのにその事が完全に抜けていた。
大馬鹿だな、俺は。
サラの心の痛みが伝わる。
コレは加護の力なのか。
サラの心が悲鳴を上げているのが分かる。
このままではサラの心が耐えられない。
そう直観的に思った。
「私は私が許せません。ちっぽけな独占欲を取ったばかりにナルミさんがあんな事になってしまった。本当に死ねべきは、私です」
「サラが死んだら俺は自殺するぞ!」
肩を揺らし、大きな声でサラに訴えかける。
「サラ、良いのか! 君が死んだら俺も死ぬ。それで良いんだな!!」
「い、良いわけないじゃないですか~うぁぁあぁああ~」
号泣してしまった。
俺が言ったのは本気だ。
サラが死んだら今度は俺が自分を許せなくなって自殺するだろう。
それがサラには分かったのだ。
「サラ。ごめんね。君もツラいのに全てを任せてしまった」
「私が……。私なら救えたはずなのに……」
「違う。違うんだよ、サラ」
「が、ガクさん……」
「結果を見れば救えなかったんだ。俺たちには力が足りなかった」
「でも。……でも!」
「責任がない訳じゃない。でも、それで死んではダメだ。それでは逃げてるだけだ」
俺も逃げていた。
サラに全てを任せて考える事を放棄してしまった。
「考えるんだ、サラ。そして逃げずに立ち上がろう。……大丈夫。……大丈夫だから」
「ああぁっぁぁぁぁ。うあああああああぁぁぁ~~~~!!」
全てを吐き出すように泣くサラ。
俺もまた泣いてしまった。
大きな声で泣いたので、ルアンも起きてこの状況が理解できなくて泣いてしまった。
俺もサラも自分を責めすぎて自分の首を絞め過ぎた。
苦しい、辛いのは当然だ。
だけど、前に進まないといけない。
それが生きるという事なのだから。
朝も昼もまともに食べていなかったから、その日の晩は三人とも無理やり食べた。
お腹が空いていたら活力が出ない。
もう泣くのは止めよう。
笑う事にしよう。
ルアンも不安に思ってしまう。
ルアンが笑顔ならサラも笑顔になる。
でも、今日だけは良いだろう。
食事を終え、ベットで寝る。
今日は三人で寝る事にした。
中々寝付けなく、寝返りを繰り返しているとそっとサラが手を握ってくれた。
俺もぎゅっと握り返し、眠りに付いた。
----------
やはり気が付くと白い空間にいた。
「ごめんなさい。神様」
「いえ、こちらこそごめんなさい」
真後ろに立っていた情熱の神様。
表情は暗い。
「伝言、伝えられなかった。もう少し元気になったら伝えようと思ってたから」
「……そう」
優しそうな表情を俺に向ける。
だが、手が少し震えている。
「アナタになんて言われるかと思ってね」
「どうしてだ?」
「気が付いているんでしょう? あの子が助からないと私が知っていたのを」
「……どうだろうな」
半々って感じだな。
最初は救うとか助けると言っていたのに最終的には決着という言葉を使っていた。
だが、助けると俺が思ったのだ。
だが、結局は……。
「罵る言葉の二、三個は覚悟してたんだけど……」
「そこまで愚かじゃない。救えなかったのは俺の力不足だ」
「そう。……後ろを見なさい」
そう言われて後ろを見る。
「こんばんは。ガクさん」
そこにはナルミが立っていた。
ルアンには刺激が強すぎるので部屋に残ってもらったが、すでに涙目になっていた。
二、三回頭を撫でたが、うずくまってしまった。
ナルミの部屋のドアを開ける。
小さな部屋ですぐにベットが見え、その上に横たわるナルミ。
ゆっくりと近づき、ナルミの顔を覗く。
安らかに眠っている。
どこにも傷は無いように見えるが、首に傷跡が残っている。
ベットの四隅の一角にシーツを切って作った縄のようなモノが縛ってあった。
サラが、発見して即座にシーツを切ったのだろう。
首の傷も回復魔法で治そうとしたのだと思うが、回復魔法は回復力が無いとその効力が薄い。
その為、傷を全て消す事は出来なったのか。
俺はナルミの手をお腹の上て組ませる。
そして顔にタオルをかける。
何の言葉も出ない。
現実を受け取る事が出来ないでいる。
夢か現実か分からない。
……違う。
分かっている。
目の前の事は現実だ。
ナルミは。
この子は……死んだんだ。
不思議と何の感情も俺の心には無い。
ただ、ぽっかりと穴が出来てしまった。
膝に力が入らなくなって床にヘタレこんだ。
頭の中で考えている事が要領を得ず、心と思考がかけ離れていく。
ナルミの手の冷たさが俺の手に残っている。
初めて君に触れたのに、その初めてがこんなに冷たいなんてあんまりじゃないか。
何でこんな事に。
そう思っていると、ふと紙をサラから渡された。
「おそらく、ナルミさんが残した手紙です。……私では読めませんでした」
手に取り、文字を確認すると日本語だった。
俺は自然と声に出して手紙を読む。
『拝啓、私を救ってくれた人たちへ。
この手紙を読む頃には私はすでにこの世にいないでしょう。
そして混乱していると思います。なので手紙を残しておく事にしました。
一番最初に思うのが、なぜ私が自殺をしたのか。だと思います。
これは時間の問題でした。
私の心にはもう一人の私がいます。
二重人格と言われるモノです。
分かりやすいように裏の私と言い換えましょうか。
裏の私は徐々に正常な私を蝕んでいきました。
私は徐々に自分を見失い崩壊していたのです。
つい先日の事件も一歩間違えればあなた達を殺していたかもしれません。
なので私はこういった選択をとりました。
幸せな気持ちを抱きながら自分を見失わない内に死ぬ事を。
私に日常をありがとうございました。
私に優しくしてくれてありがとうございました。
私に美味しく暖かい食事をありがとうございました。
私に優しくしてくれてありがとうございました。
そして、私を救ってくれて本当にありがとうございました。
何の恩返しもできなのが心苦しいのです。
お優しいあなた達の事です。
私が死んだ事を悲しんでくれるでしょう。
本当に申し訳ございませんでした。 by 石埼 成美』
短い手紙だった。
たった一枚の手紙。
余白も十分にあるのにコレだけしか書いてなかった。
「なんだよ……。感謝される事なんか何もしてやれなかったよ」
まだ、神様の伝言も伝えていない。
それに相談もしてくれなかった。
俺の名前もサラの名前も呼んでもらっていない。
手紙にも俺たちの名前が一切書いていない。
何なんだよ。
本当に……。
「ガクさん」
サラが俺を抱きしめる。
胸に熱いモノが溢れる。
それが限界を超えて、涙としてこぼれ落ちる。
悔しい。
俺は彼女を救う事が出来なかった。
本当の意味で助ける事も出来なかった。
無力なんだ。
俺には何の力もありゃしない。
少女一人を助ける事も出来ないのに、何が強くなるだ。
俺に何が出来たと言うんだ。
ただ、彼女から距離を置いただけじゃないか。
その結果がコレだ。
彼女を救えた可能性を潰したのは俺だ。
彼女を殺したのは……俺だ。
何で彼女が死ななければいけなかったんだ。
俺はしばらくサラに抱きつきながら泣いた。
そして、ルアンが待つ部屋に戻り、ルアンに少しだけ話した。
俺の顔が酷かった為か、途中からルアンも泣き出してしまった。
俺もルアンの涙に引っ張られ、泣いてしまった。
サラは騎士の人を呼んでくると言って部屋から出て行ってしまった。
泣き疲れて眠ってしまったルアンの傍で何の思考も働かせないで天井を見上げていると、シャルルとエンドルが来た。
サラが呼んだのだ。
どうやら死体は長い時間放置は出来なく、すぐに処理しなくてはいけないと言われた。
その言葉に怒りを覚え、エンドルにつっかかった。
だが、すぐにその怒りが八つ当たりだと気が付き、謝った。
エンドルも『仕方ない』と言って俺の肩を叩いた。
申し訳なく、ドア付近にいたサラに任せると言ってベットに座った。
小さく返事をしたサラが二人を連れて隣部屋に向かった。
隣からゴソゴソと物音がする。
数分後には物音が止み、サラが戻ってきた。
サラは棒立ちし、俺を見ていた。
視線を感じてサラの顔を見ると、ヒドイ顔をしていた。
感情が抜け落ちた表情と静かな怒りに満ちた目が不気味に見えた。
「サラ……」
「私の……。私のせいで……」
目から涙が零れれる。
その時、俺はハッと気が付いた。
なんて大馬鹿なんだ、と。
急いで立ち上がりサラを抱きしめた。
力いっぱいサラを抱きしめる。
急にサラから力が抜け、床に座りこんだ。
サラがポロポロと言葉を話し始める。
「私は気が付いて……いました。彼女の感情に死を予感させる感情がある事を。私はそれを無視しました」
サラも辛いはずなのにその事が完全に抜けていた。
大馬鹿だな、俺は。
サラの心の痛みが伝わる。
コレは加護の力なのか。
サラの心が悲鳴を上げているのが分かる。
このままではサラの心が耐えられない。
そう直観的に思った。
「私は私が許せません。ちっぽけな独占欲を取ったばかりにナルミさんがあんな事になってしまった。本当に死ねべきは、私です」
「サラが死んだら俺は自殺するぞ!」
肩を揺らし、大きな声でサラに訴えかける。
「サラ、良いのか! 君が死んだら俺も死ぬ。それで良いんだな!!」
「い、良いわけないじゃないですか~うぁぁあぁああ~」
号泣してしまった。
俺が言ったのは本気だ。
サラが死んだら今度は俺が自分を許せなくなって自殺するだろう。
それがサラには分かったのだ。
「サラ。ごめんね。君もツラいのに全てを任せてしまった」
「私が……。私なら救えたはずなのに……」
「違う。違うんだよ、サラ」
「が、ガクさん……」
「結果を見れば救えなかったんだ。俺たちには力が足りなかった」
「でも。……でも!」
「責任がない訳じゃない。でも、それで死んではダメだ。それでは逃げてるだけだ」
俺も逃げていた。
サラに全てを任せて考える事を放棄してしまった。
「考えるんだ、サラ。そして逃げずに立ち上がろう。……大丈夫。……大丈夫だから」
「ああぁっぁぁぁぁ。うあああああああぁぁぁ~~~~!!」
全てを吐き出すように泣くサラ。
俺もまた泣いてしまった。
大きな声で泣いたので、ルアンも起きてこの状況が理解できなくて泣いてしまった。
俺もサラも自分を責めすぎて自分の首を絞め過ぎた。
苦しい、辛いのは当然だ。
だけど、前に進まないといけない。
それが生きるという事なのだから。
朝も昼もまともに食べていなかったから、その日の晩は三人とも無理やり食べた。
お腹が空いていたら活力が出ない。
もう泣くのは止めよう。
笑う事にしよう。
ルアンも不安に思ってしまう。
ルアンが笑顔ならサラも笑顔になる。
でも、今日だけは良いだろう。
食事を終え、ベットで寝る。
今日は三人で寝る事にした。
中々寝付けなく、寝返りを繰り返しているとそっとサラが手を握ってくれた。
俺もぎゅっと握り返し、眠りに付いた。
----------
やはり気が付くと白い空間にいた。
「ごめんなさい。神様」
「いえ、こちらこそごめんなさい」
真後ろに立っていた情熱の神様。
表情は暗い。
「伝言、伝えられなかった。もう少し元気になったら伝えようと思ってたから」
「……そう」
優しそうな表情を俺に向ける。
だが、手が少し震えている。
「アナタになんて言われるかと思ってね」
「どうしてだ?」
「気が付いているんでしょう? あの子が助からないと私が知っていたのを」
「……どうだろうな」
半々って感じだな。
最初は救うとか助けると言っていたのに最終的には決着という言葉を使っていた。
だが、助けると俺が思ったのだ。
だが、結局は……。
「罵る言葉の二、三個は覚悟してたんだけど……」
「そこまで愚かじゃない。救えなかったのは俺の力不足だ」
「そう。……後ろを見なさい」
そう言われて後ろを見る。
「こんばんは。ガクさん」
そこにはナルミが立っていた。
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