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「……っ!?」
眩しい光と凄い耳鳴り。頭がぐわんぐわんする。
なんだこれ、もしかして体調不良で倒れた?頭打った?
それくらいの衝撃だった。
眩し過ぎて目を開けてられない。
すぐ近くで、う、と遥陽の声が聞こえる。
遥陽もどうにかなった?
靴箱んとこ、トラックでも突っ込んできた?
いやそんなまさか。
遥陽、と名前を呼ぶ代わりに掴んだままの手をぎゅっと握ると、それを握り返された。
それだけが今のおれを安心させてくれる。
時間にしたらたったの数十秒だったと思う。
ざわざわと声がして、どっかの部活が終わって靴箱に団体で来たのかと思った。
でも誰もおれ達に大丈夫かと声を掛けない。
なんでだ?と考えてると、優希、と躰を揺さぶられた。
まだ眩しいのを覚悟しながら瞳を開くと、目の前に飛び込んできたのは、見たことのない煌びやかな部屋と、豪奢な服に身を包んだ大人が大勢いた。
誰だこいつら、先生じゃない!知らない奴だ!おっさんだ!
思わず遥陽を庇うように前に立つ。
「成功だ!成功したぞ!」
「成功しましたね!」
「神子様!」
涙でも流すんじゃないかと思う程感動したように神に祈り出したおっさん達に、意味がわからなさすぎて躰が固まる。
え?
遥陽がかわいすぎてとうとう誘拐が成立した?
ついでに一緒にいたおれも連れてこられた?
え?
神子様って?
遥陽は天使と言われてるのは散々聞いたことあるけど、神子様は流石に初めてだぞ。
いやそんなこと考えてる場合じゃない。
逃げれるか?
無理だ、この人数から逃げるのは無理だ。
でも皆頭おかしくない?
喜び方が異常だ。いくら誘拐が成功したとはいえ……
「神子様、我がブシャール家へおいで頂き感謝致します!」
「み、みこさま?」
「ぶしゃーるけ……」
本当に神子っつった!
ぶしゃーるけってなに、外国!?
良く周りを見ると、確かに金髪とか銀髪とか明るい茶髪とか、青や緑の目の人が多い。
でも言葉がわかる。どういうことだ、おれ、英語とか苦手なのに。
いや日本に外国人がたくさんいるのか、そうじゃなきゃおれ達飛行機とか乗ってきた訳じゃないもんな……
だめだ頭が混乱する、何一つ理解出来ない。
「優希……」
「は、遥陽は喋るな、前に出るな、絶対お前目当てだ」
「まさかそんな」
「お前のこと女だって思ってるのか……?」
「女は流石に無理だよ……」
ひそひそと話をしていると、一際顔の整った金髪の若い男が俺の前に膝を着いた。
「驚かせてすまない」
「……!」
それだけだ、それだけ、たった少し、すまないの一言、それだけ謝ってくれただけだったのに、なんだかちょっと、他の人と違う気がした。それくらい異常な空気。
おれの瞳を見ながら、申し訳なさそうな顔をしている。
他の人は嬉しそうにしてるのに、この人だけが、碧い瞳に他の感情が見える気がした。
「あ、あの、」
この人になら訊いても大丈夫な気がする、そう思って口を少し開いた瞬間、他の人達が割って入ってきた。
「神子様!」
「ようこそおいで頂きました!」
「どうぞこちらへ!」
「あ、あの、僕、女のひととかじゃ……神子って、ちが、ちょ、離して……!」
「遥陽!」
「優希……!やだ、いっ……離してっ」
「あちらでお話をしましょう、この者は失敗です」
ぐいぐいと遥陽が引っ張っていかれる。
慌てて掴もうとすると、その腕を叩き落とされる。
それでも遥陽に腕を伸ばしていると、そんなことを言われてしまった。
背中がぞくっとした。
……失敗とは?
「優希!ゆき!」
「大丈夫です、神子様に悪いことは致しません、話をしましょう」
「やだ!離して!優希!」
「は、はるひ……」
遥陽の声が遠くなる。
広い部屋から出されて、どこかに連れていかれてしまった。
何故かおれはその間足が動かなくて、扉の音がした瞬間、やっと崩れた。
追い掛けなきゃ。
遥陽がどっかに連れていかれた、追い掛けなきゃ。
なんか変なことされるかもしれない。
でも足が動かない。
遥陽が何かされてしまうかもしれないのに。
なんで、なんで足、動かないの、
近くにまだいる金髪の人を見上げる。
申し訳なさそうな顔をしたまま、おれから目を背けた。
まさかこの人が何かした……?
こんなことある?薬とかを盛られることはなかった。
何かされた?こんな動けなくなるような?
注射?スプレー?……魔法?
まさかそんな訳……
考えてる内に段々床が近くなって、おれはそのまま瞳を閉じてしまった。
眩しい光と凄い耳鳴り。頭がぐわんぐわんする。
なんだこれ、もしかして体調不良で倒れた?頭打った?
それくらいの衝撃だった。
眩し過ぎて目を開けてられない。
すぐ近くで、う、と遥陽の声が聞こえる。
遥陽もどうにかなった?
靴箱んとこ、トラックでも突っ込んできた?
いやそんなまさか。
遥陽、と名前を呼ぶ代わりに掴んだままの手をぎゅっと握ると、それを握り返された。
それだけが今のおれを安心させてくれる。
時間にしたらたったの数十秒だったと思う。
ざわざわと声がして、どっかの部活が終わって靴箱に団体で来たのかと思った。
でも誰もおれ達に大丈夫かと声を掛けない。
なんでだ?と考えてると、優希、と躰を揺さぶられた。
まだ眩しいのを覚悟しながら瞳を開くと、目の前に飛び込んできたのは、見たことのない煌びやかな部屋と、豪奢な服に身を包んだ大人が大勢いた。
誰だこいつら、先生じゃない!知らない奴だ!おっさんだ!
思わず遥陽を庇うように前に立つ。
「成功だ!成功したぞ!」
「成功しましたね!」
「神子様!」
涙でも流すんじゃないかと思う程感動したように神に祈り出したおっさん達に、意味がわからなさすぎて躰が固まる。
え?
遥陽がかわいすぎてとうとう誘拐が成立した?
ついでに一緒にいたおれも連れてこられた?
え?
神子様って?
遥陽は天使と言われてるのは散々聞いたことあるけど、神子様は流石に初めてだぞ。
いやそんなこと考えてる場合じゃない。
逃げれるか?
無理だ、この人数から逃げるのは無理だ。
でも皆頭おかしくない?
喜び方が異常だ。いくら誘拐が成功したとはいえ……
「神子様、我がブシャール家へおいで頂き感謝致します!」
「み、みこさま?」
「ぶしゃーるけ……」
本当に神子っつった!
ぶしゃーるけってなに、外国!?
良く周りを見ると、確かに金髪とか銀髪とか明るい茶髪とか、青や緑の目の人が多い。
でも言葉がわかる。どういうことだ、おれ、英語とか苦手なのに。
いや日本に外国人がたくさんいるのか、そうじゃなきゃおれ達飛行機とか乗ってきた訳じゃないもんな……
だめだ頭が混乱する、何一つ理解出来ない。
「優希……」
「は、遥陽は喋るな、前に出るな、絶対お前目当てだ」
「まさかそんな」
「お前のこと女だって思ってるのか……?」
「女は流石に無理だよ……」
ひそひそと話をしていると、一際顔の整った金髪の若い男が俺の前に膝を着いた。
「驚かせてすまない」
「……!」
それだけだ、それだけ、たった少し、すまないの一言、それだけ謝ってくれただけだったのに、なんだかちょっと、他の人と違う気がした。それくらい異常な空気。
おれの瞳を見ながら、申し訳なさそうな顔をしている。
他の人は嬉しそうにしてるのに、この人だけが、碧い瞳に他の感情が見える気がした。
「あ、あの、」
この人になら訊いても大丈夫な気がする、そう思って口を少し開いた瞬間、他の人達が割って入ってきた。
「神子様!」
「ようこそおいで頂きました!」
「どうぞこちらへ!」
「あ、あの、僕、女のひととかじゃ……神子って、ちが、ちょ、離して……!」
「遥陽!」
「優希……!やだ、いっ……離してっ」
「あちらでお話をしましょう、この者は失敗です」
ぐいぐいと遥陽が引っ張っていかれる。
慌てて掴もうとすると、その腕を叩き落とされる。
それでも遥陽に腕を伸ばしていると、そんなことを言われてしまった。
背中がぞくっとした。
……失敗とは?
「優希!ゆき!」
「大丈夫です、神子様に悪いことは致しません、話をしましょう」
「やだ!離して!優希!」
「は、はるひ……」
遥陽の声が遠くなる。
広い部屋から出されて、どこかに連れていかれてしまった。
何故かおれはその間足が動かなくて、扉の音がした瞬間、やっと崩れた。
追い掛けなきゃ。
遥陽がどっかに連れていかれた、追い掛けなきゃ。
なんか変なことされるかもしれない。
でも足が動かない。
遥陽が何かされてしまうかもしれないのに。
なんで、なんで足、動かないの、
近くにまだいる金髪の人を見上げる。
申し訳なさそうな顔をしたまま、おれから目を背けた。
まさかこの人が何かした……?
こんなことある?薬とかを盛られることはなかった。
何かされた?こんな動けなくなるような?
注射?スプレー?……魔法?
まさかそんな訳……
考えてる内に段々床が近くなって、おれはそのまま瞳を閉じてしまった。
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