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「もうちょっと手貸しててね」
「……?うん、」
「ここ、あったかい?」
「うん」
遥陽の指が手のひらを指す。頷くと、次は指先を握られて問われる。
同じように、あったかい、と返す。
じゃあ優希もここに集中して、と言われ、指先に?と思っていると、指先が熱くなる。さっきの手のひらに集めた時よりずっと。
これはおれの力なのか、それとも遥陽の力なのか。
顔を上げると、遥陽がにこりと笑って、その調子、と言う。
どうなってるのかが全然わからない。
「じゃあ次はここ」「次は腕」「首」「心臓も」
次々に指を指されて、その度に熱くなるのを感じた。
何でそんなとこ……別に手のひらとかだけで良くないかな、と思ってしまったのがばれたのか、遥陽は困ったように、でもこわがらせないように口許は笑みを作る。
「優希はまず自分の身を護ることを覚えよ?」
「……え?」
「セルジュさんに聞いたでしょう?自分の魔力の強さ」
「う、うん……?」
「僕はね、こうやってその人の近くに行かなきゃなんも出来ない。国中のひと全員を助けることが出来ないんだ」
「……」
「でも優希は、ちゃんとこの力を使えたら、たくさんのひとを護れるでしょ」
「あ!そしたら遥陽の負担も減るよね、怪我人減るかもしんないもんね」
「それもだけど、それだけじゃないよ」
またおれの手をぎゅうと握って、僕は優希がいちばんだいじだから、と言う。
「確かに出来るなら皆助けたいよ、悪人であっても助けられなかったら良い気はしないじゃん、でも、僕、優希と誰かが大怪我をしていて、どちらかしか助けられないとなったら迷わず優希を治すよ」
「それは……多分、おれも、だけど」
「うん、それくらい、この世界で僕には優希が唯一なの、だから……だから、優希には自分の身を護って貰わなきゃ」
「んん……?」
「……セルジュさんや、他の、知ってるひとたちが漏らしたり裏切るとまでは思ってない、けど。でも何かで優希の力のことが漏れてしまったら……優希を排除したいと思うひともいるかもしれない」
「え?」
そこまで言われて、やっと浮き足立った気持ちが落ち着いた。
それどころか不安になってくる。
確かに、例えばこの国に戦争を仕掛けたいひとがいたらおれは邪魔だ。
例えば、ジルを殺したいひとがいたとして、そうなるとやっぱりおれが邪魔になるかもしれない。
遥陽も勿論厄介だ、でも遥陽は命を取り戻すことは出来ない。
ならば先におれを殺して、目当ての対象を殺してしまえばいい。
「えっこっわ!」
自分の考えがこわくて鳥肌が立った。
とんでもない妄想だ、でも有り得る、誰かが考えてもおかしくない話でもある。
こわいでしょ、と遥陽に訊かれて、首がもげそうなくらい頷いた。
こわい!こわいけど!自分の妄想がこわいけど!
……でもおれがここでのんびり過ごしてた間に、やっぱり遥陽はそんな恐怖と戦ってたんだな、ということに気付いてしまった。
「おれ!遥陽も護るからね!」
「もう護って貰ってるよ」
「……どーゆうこっちゃ」
「だから……うん、見てもらった方が早いよね」
意図を察したらしいセルジュさんが、さっき使った短剣を手渡す。
鞘から抜いたそれを、遥陽は自分の手首に向ける。
ぎらっと光った刃は、呆然とするおれの目の前で、遥陽の肌の上を滑った。
急なことで、言葉が出せなくて、ひゅっと息を呑む音だけがする。
遥陽の綺麗な腕に、手首に、刃物が。
「こうなっちゃうんだよね」
「……へあ」
見せられた白い肌には血どころか赤い筋すらない。
綺麗な腕だ。
綺麗な。
「怪我してない」
「うん、僕は既に優希から護られる対象みたいだよ」
最近気付いたんだけど、と遥陽は笑う。
だだ漏れだった魔力が遥陽を護ってくれてたってこと?特に意識をしてなくても?それともなにか特殊な力が?
「ありがと」
「え、いや、おれも何が何だか……遥陽の役に立ってるなら……護れてるならいいんだけど」
「うん、僕の為にも優希の為にも優希はちゃんと自分のことも考えてね」
考えてるよ、考え過ぎて、自分の保身ばっかりだよ。
やっぱり皆おれに甘いな、もっとしっかりしろってケツを叩かれたって仕方ないのに。
「頑張る!」
「うん!僕も出来る範囲で教えてくね!」
「ん」
燃えるおれと遥陽の近くで、セルジュさんはにこにこしたまま見守っていた。
◇◇◇
夕食前に、ジルが来た。
今日は皆こっちで食べるのかな、大人数だー、と思っていたのに、ジルはおれに謝って、遥陽とセルジュさんを連れていってしまう。
ただのお迎えだった。
お城の方は毎日食事会のような感じなんだろうか、面倒くさそう、と思うと同時に、一瞬皆で、と喜んでしまっただけに寂しさも感じた。
もうちょっと遥陽といたかったな。
あんまりにもおれがしょんぼりしてるからか、今日もアンヌさんとモーリスさんが夕食に付き合ってくれた。
いいんだ、おれ、ふたりのこともすきだし。お城で食べたいとか、食事会行きたいとか、そんな面倒なことも考えてない。
ただ単純に、近くに彼等がいなくて寂しくて拗ねてるだけなんだ。やっぱりこども扱いもやむ無しである。
「……?うん、」
「ここ、あったかい?」
「うん」
遥陽の指が手のひらを指す。頷くと、次は指先を握られて問われる。
同じように、あったかい、と返す。
じゃあ優希もここに集中して、と言われ、指先に?と思っていると、指先が熱くなる。さっきの手のひらに集めた時よりずっと。
これはおれの力なのか、それとも遥陽の力なのか。
顔を上げると、遥陽がにこりと笑って、その調子、と言う。
どうなってるのかが全然わからない。
「じゃあ次はここ」「次は腕」「首」「心臓も」
次々に指を指されて、その度に熱くなるのを感じた。
何でそんなとこ……別に手のひらとかだけで良くないかな、と思ってしまったのがばれたのか、遥陽は困ったように、でもこわがらせないように口許は笑みを作る。
「優希はまず自分の身を護ることを覚えよ?」
「……え?」
「セルジュさんに聞いたでしょう?自分の魔力の強さ」
「う、うん……?」
「僕はね、こうやってその人の近くに行かなきゃなんも出来ない。国中のひと全員を助けることが出来ないんだ」
「……」
「でも優希は、ちゃんとこの力を使えたら、たくさんのひとを護れるでしょ」
「あ!そしたら遥陽の負担も減るよね、怪我人減るかもしんないもんね」
「それもだけど、それだけじゃないよ」
またおれの手をぎゅうと握って、僕は優希がいちばんだいじだから、と言う。
「確かに出来るなら皆助けたいよ、悪人であっても助けられなかったら良い気はしないじゃん、でも、僕、優希と誰かが大怪我をしていて、どちらかしか助けられないとなったら迷わず優希を治すよ」
「それは……多分、おれも、だけど」
「うん、それくらい、この世界で僕には優希が唯一なの、だから……だから、優希には自分の身を護って貰わなきゃ」
「んん……?」
「……セルジュさんや、他の、知ってるひとたちが漏らしたり裏切るとまでは思ってない、けど。でも何かで優希の力のことが漏れてしまったら……優希を排除したいと思うひともいるかもしれない」
「え?」
そこまで言われて、やっと浮き足立った気持ちが落ち着いた。
それどころか不安になってくる。
確かに、例えばこの国に戦争を仕掛けたいひとがいたらおれは邪魔だ。
例えば、ジルを殺したいひとがいたとして、そうなるとやっぱりおれが邪魔になるかもしれない。
遥陽も勿論厄介だ、でも遥陽は命を取り戻すことは出来ない。
ならば先におれを殺して、目当ての対象を殺してしまえばいい。
「えっこっわ!」
自分の考えがこわくて鳥肌が立った。
とんでもない妄想だ、でも有り得る、誰かが考えてもおかしくない話でもある。
こわいでしょ、と遥陽に訊かれて、首がもげそうなくらい頷いた。
こわい!こわいけど!自分の妄想がこわいけど!
……でもおれがここでのんびり過ごしてた間に、やっぱり遥陽はそんな恐怖と戦ってたんだな、ということに気付いてしまった。
「おれ!遥陽も護るからね!」
「もう護って貰ってるよ」
「……どーゆうこっちゃ」
「だから……うん、見てもらった方が早いよね」
意図を察したらしいセルジュさんが、さっき使った短剣を手渡す。
鞘から抜いたそれを、遥陽は自分の手首に向ける。
ぎらっと光った刃は、呆然とするおれの目の前で、遥陽の肌の上を滑った。
急なことで、言葉が出せなくて、ひゅっと息を呑む音だけがする。
遥陽の綺麗な腕に、手首に、刃物が。
「こうなっちゃうんだよね」
「……へあ」
見せられた白い肌には血どころか赤い筋すらない。
綺麗な腕だ。
綺麗な。
「怪我してない」
「うん、僕は既に優希から護られる対象みたいだよ」
最近気付いたんだけど、と遥陽は笑う。
だだ漏れだった魔力が遥陽を護ってくれてたってこと?特に意識をしてなくても?それともなにか特殊な力が?
「ありがと」
「え、いや、おれも何が何だか……遥陽の役に立ってるなら……護れてるならいいんだけど」
「うん、僕の為にも優希の為にも優希はちゃんと自分のことも考えてね」
考えてるよ、考え過ぎて、自分の保身ばっかりだよ。
やっぱり皆おれに甘いな、もっとしっかりしろってケツを叩かれたって仕方ないのに。
「頑張る!」
「うん!僕も出来る範囲で教えてくね!」
「ん」
燃えるおれと遥陽の近くで、セルジュさんはにこにこしたまま見守っていた。
◇◇◇
夕食前に、ジルが来た。
今日は皆こっちで食べるのかな、大人数だー、と思っていたのに、ジルはおれに謝って、遥陽とセルジュさんを連れていってしまう。
ただのお迎えだった。
お城の方は毎日食事会のような感じなんだろうか、面倒くさそう、と思うと同時に、一瞬皆で、と喜んでしまっただけに寂しさも感じた。
もうちょっと遥陽といたかったな。
あんまりにもおれがしょんぼりしてるからか、今日もアンヌさんとモーリスさんが夕食に付き合ってくれた。
いいんだ、おれ、ふたりのこともすきだし。お城で食べたいとか、食事会行きたいとか、そんな面倒なことも考えてない。
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