【完結】人魚姫は今世こそ結ばれたい

鯖猫ちかこ

文字の大きさ
37 / 55
2

37*

しおりを挟む
「んあ、う!」
「ここだけ気持ちいい?奥は?」
「わか、なっ……やぁ、だめ、ちがう、そこだめ、だめっ」
「気持ちいいんでしょ?」
「気持ちいっ、いいっ、だからだめっ……ふぅ、はっ……い、いっちゃう、からあ……!な、慣らす、の、我慢できないっ……」

 結局慣らせないのなら、皇輝を迎え入れられないのなら、この間と一緒だ。
 我慢しなきゃ、いつまでだって最後まで出来ない。

「我慢したいの?」
「ん、んっ、する、我慢するう……」
「じゃあ自分で握ってて」
「へぁ……?」
「ここ、ぎゅって。出ないように」

 皇輝に誘導されて、自分のものを握らされる。
 触ったらイっちゃう、と思ったら、握って出ないようにしろってことみたいだ。鬼、ひどい、そんなの辛い。

「う、うう……いやだあ」
「なんで泣くの」
「イきたいぃ」
「だからイってもいいよって。碧が我慢するって言ったんだろ」
「やだあ、うっ、ぅえ……だって、だっ、てえ……やだ、うう、きもちぃの、なのにっ……がまんん……!」
「我慢しなくてもいいけど」
「やだあ、さっ、最後、までっ……出来なく、なっちゃうぅ……っう」
「あーもうかわいいなあ……!」
「ひぅ……!」

 また指が増えた。今何本?三本?そんなに挿入っちゃうの?まだ皇輝のは無理なの?
 ぼんやり自分の指を見て、皇輝の指とは違うけど、でもやっぱり無理だ、と思った。
 今挿入れたら間違いなく裂ける。裂けるっていうか挿入りもしないかも。
 どんだけ慣らせばいいんだろう。

「っは、う、……ッあ、ん!」
「今日も無理だよ、最後までは」
「あっ、や、やだ、がまんするからっ、あう」
「我慢しても無理なもんは無理、無理矢理突っ込んでも俺も碧も痛いだけ」
「ふあ、っ、こ、こぅき、もいたい……?」
「そう、俺も痛い」
「……じゃあ、だめ」
「ん、だから今日も慣らしつつ碧を気持ちよくさせるだけ」
「なっ、あん、慣らすだけ、でいいっう、んん、も、何回もっ……」
「俺が楽しいから」

 楽しいの?僕ばっかり気持ちよくなってて?間抜けな姿を見てるのが?

「悪趣味っ……」
「良い趣味してんだろ」

 笑いながら僕の目許にキスをする。二回。そんなの、何も快感に繋がらない筈なのに、胸がきゅうっとなる。
 キスならなんでもいいのか、僕は。

「ん、ふふ」
「……っう?」
「締まった」
「んん……?」
「ここ、きゅうって」
「……は?」
「ほんとお前、キスすきなんだな、口じゃなくてもいいんだ?」

 同じことを思った。同じことなのに。余計な情報がひとつ多かった。
 顔が熱い。絶対今真っ赤になっている。

 そんなこと、言わなくてもいいんじゃないか。

「……っ!」
「顔隠すな、クッション邪魔」
「やだ!」
「ここまで来て恥ずかしがることないだろ」
「やだっ、は、恥ずかしいに決まってんじゃんかっ……」

 そんなとこが反応するなんて知らなかった。
 なんかもう、全身がびくびくするんだもん、そこだけじゃないもん、わざとなんかじゃないもん。

「じゃあ隠しててもいいよ、勝手にするし」
「んッ」
「そのかわりキスは出来ないからね」
「えっ」
「クッションあったら出来る訳ないだろ」

 皇輝の意地悪だとはわかってるけど、キスをして貰えないのはいやだ。
 どうせしてくれる、とは思うけど、でも一回でも多くのキスが欲しい。
 でも恥ずかしい。どうしよう、どっちを取るべきか。

「あッ、ん!や、うぁ……っあ、んんん!」

 また気持ちいいとこを重点的に責められて、声が止まらなくなる。
 慌てて自分で前を握った。
 結局クッションは手放すし、自分で早々にイかないようぎゅっとする羽目になるし、皇輝の思惑通りだ。
 睨んでやりたいのに、上手くいかない。
 ただ皇輝が嬉しそうに笑うだけだ。
 そしてその顔にまたときめいてしまう悪循環。
 ねえ、もうクッションで隠してないよ、隠してなければしてくれるんでしょ、

「ん、はっ……あ、あう、ぅ、こ、き……っ」
「ん、イく?」
「ふぁ、う、イく、イく、だからっ……」
「舌出して」
「んう、う」

 自ら強請ってしまう。
 早くしてくんなきゃ自分で耐えることなんて出来ない、根本を握っていても、自分で扱きあげてしまいそうだった。
 だらだらと自分で出したものでぬちゃぬちゃしてしまって、もう触ってるだけで気持ちいいの。

「んううう~……!」

 強請って貰えたキスと、前後への刺激であっという間にカウントダウンは始まって、呆気なく弾けてしまった。
 腰が跳ねる、お腹がびくびくする、頭が真っ白になって、ちかちかして、爪先がぎゅううとベッドを蹴る。

 苦しい。
 唇だけはまだ重なってるから。
 息が続かなくて苦しいのに、皇輝の舌が僕の舌に絡んでいく。
 気持ちいい、苦しい、しぬ、もっとして、でもちょっと待って。
 でも突き放せなくて、皇輝の肩にぎゅっと掴まったまま。
 欲求に素直過ぎる。

「あっ……は、ぅ、ふあ、は、ぁ」
「苦しい?」
「ん、ん……ふぅ、うう」
「ゆっくり息して」
「ん……」

 ずる、とナカから指が引き抜かれたのがわかる。
 少し寂しいと思ってしまったのも。

「前回もだったけど、碧はこっちの才能あるかもね、最初から気持ち良かったもんな?」
「んう……」
「瞳が溶けてる」
「さんそ、たりない……」
「そっちかよ」

 苦笑いして、何か飲むか、と立ち上がった皇輝の腕を掴む。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~

青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」 その言葉を言われたのが社会人2年目の春。 あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。 だが、今はー 「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」 「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」 冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。 貴方の視界に、俺は映らないー。 2人の記念日もずっと1人で祝っている。 あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。 そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。 あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。 ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー ※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。 表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。

【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。

はぴねこ
BL
 高校生の頃、片想いの親友に告白した。  彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。  もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。  彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。  そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。  同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。  あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。  そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。 「俺もそろそろ恋愛したい」  親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。  不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。

嫌われ者の長男

りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....

処理中です...