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勇者様は樽の中を漁る泥棒でした。(改稿中)
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物置、もとい私の部屋を片付けようと考えていると何故か金髪イケメンが樽の中を漁っている。
(え、何でイケメンが樽の中を漁ってんの? って言うかここって今日から私の部屋なんだよね?)
「君、人間だよね? この魔王城に人間なんて今までいなかったはすだけどなぁ……」
「あの、もしかしてこの物置に住んでる方ですか? 私、今日からここでお世話になることになったんですけど……」
「あれ? 俺のことを知らない?」
「はい?」
「この魔王城にいて、俺の顔を知らないって……君、一体何者? もしかして無理やり連れてこられたとか?」
無理やりこの世界に連れてはこられたけど、誰が連れてきたのかは分からないから返答に困る。
しかも下手なことを言ってしまえば、魔王さんやアスティさんに殺られそうな気がして、私は何も言えなかった。
「いえ、今日からハウスキーパーとして働くことになった福好喜子と言います」
「フクヨシヨシコ……変わった名前だね」
(まぁ、異世界から来ましたからね……なんて言えないけど)
「俺はザズって言うんだ。ちなみに職業は勇者様」
キラリ、とした笑顔と共に言われーー。
「えええええええっ!?」
まさか魔王城に勇者が攻めてきているとは思わず、大きな声を出してしまう
(これ、どうしたらいいの!? 魔王さんやミネルバさんに伝えにいくべき? でも魔法っぽい何かでここに来てるから、他の人がどこにいるか分かんない……!)
オロオロしていると、ザズと名乗った青年がお腹を抱えて笑い始めた。
「心配しなくても攻め込んで来たわけじゃないよ。この辺のアイテムを頂いたら出ていくから」
「へ?」
「俺、この辺のタンスや壺の中にあるアイテムを貰いに来ただけ」
「タ、タンス? 壺?」
「いや、だって勇者は他人の家やダンジョンの中のアイテムを貰っていい素晴らしい職業なんだよ?」
確かに私の世界のゲームやアニメ、漫画の中の勇者は勝手に人様の家の物を貰っていたけど。
私がプレイする時もがっつり頂いていたけど、まさか異世界でも当たり前になっているのは驚いた。
「じゃ、俺はこれで帰るから。新しい仲間が来る頃だしこれでも忙しいんだよね、勇者って」
そう言ってザズさんは、何かの魔法を唱えてその場から消えていった。
(って、ちょっと待ってよ。壺とか割るのはいいけど片付けていってくれないかな……物置中、破片ばかりで片付けないと寝ることも出来ないじゃん)
盛大なため息をついた後、とりあえず破片を集めることから始めるのだった。
そしてーー……。
「ザズ! アンタ、また魔王城に漁りに行ったの!? ミネルバに恨まれてるってこと忘れてない!?」
「いやー、だってあそこ俺にいくら盗まれても定期的にアイテム補充してくれるからさー。それより新しい仲間はどこ?」
「それがまだ現れないのよ。回復魔法を使う人が欲しくて平和な場所から召喚してるんだけど……」
サラがため息をつきながら言う。
確か夕方には来るはずだから、もうこっちに着いてないとおかしいんだけどな……。
「ティズ、召喚魔法が失敗したんじゃない?」
「わっち、魔法失敗しないし」
「でも来てないじゃん」
「座標を間違っただけだし」
「来ない理由それじゃん! ちなみに召喚した人の名前とか分かる?」
「フクヨシヨシコだし」
「ーーーーーーーは?」
続く……
(え、何でイケメンが樽の中を漁ってんの? って言うかここって今日から私の部屋なんだよね?)
「君、人間だよね? この魔王城に人間なんて今までいなかったはすだけどなぁ……」
「あの、もしかしてこの物置に住んでる方ですか? 私、今日からここでお世話になることになったんですけど……」
「あれ? 俺のことを知らない?」
「はい?」
「この魔王城にいて、俺の顔を知らないって……君、一体何者? もしかして無理やり連れてこられたとか?」
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しかも下手なことを言ってしまえば、魔王さんやアスティさんに殺られそうな気がして、私は何も言えなかった。
「いえ、今日からハウスキーパーとして働くことになった福好喜子と言います」
「フクヨシヨシコ……変わった名前だね」
(まぁ、異世界から来ましたからね……なんて言えないけど)
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キラリ、とした笑顔と共に言われーー。
「えええええええっ!?」
まさか魔王城に勇者が攻めてきているとは思わず、大きな声を出してしまう
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オロオロしていると、ザズと名乗った青年がお腹を抱えて笑い始めた。
「心配しなくても攻め込んで来たわけじゃないよ。この辺のアイテムを頂いたら出ていくから」
「へ?」
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「タ、タンス? 壺?」
「いや、だって勇者は他人の家やダンジョンの中のアイテムを貰っていい素晴らしい職業なんだよ?」
確かに私の世界のゲームやアニメ、漫画の中の勇者は勝手に人様の家の物を貰っていたけど。
私がプレイする時もがっつり頂いていたけど、まさか異世界でも当たり前になっているのは驚いた。
「じゃ、俺はこれで帰るから。新しい仲間が来る頃だしこれでも忙しいんだよね、勇者って」
そう言ってザズさんは、何かの魔法を唱えてその場から消えていった。
(って、ちょっと待ってよ。壺とか割るのはいいけど片付けていってくれないかな……物置中、破片ばかりで片付けないと寝ることも出来ないじゃん)
盛大なため息をついた後、とりあえず破片を集めることから始めるのだった。
そしてーー……。
「ザズ! アンタ、また魔王城に漁りに行ったの!? ミネルバに恨まれてるってこと忘れてない!?」
「いやー、だってあそこ俺にいくら盗まれても定期的にアイテム補充してくれるからさー。それより新しい仲間はどこ?」
「それがまだ現れないのよ。回復魔法を使う人が欲しくて平和な場所から召喚してるんだけど……」
サラがため息をつきながら言う。
確か夕方には来るはずだから、もうこっちに着いてないとおかしいんだけどな……。
「ティズ、召喚魔法が失敗したんじゃない?」
「わっち、魔法失敗しないし」
「でも来てないじゃん」
「座標を間違っただけだし」
「来ない理由それじゃん! ちなみに召喚した人の名前とか分かる?」
「フクヨシヨシコだし」
「ーーーーーーーは?」
続く……
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