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本編
50話
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門の前で話していた僕らの声を聞きつけ、獣人族が門から出てきて槍を向けてきた。
「おまえ達は何者だ!」
『我を知らぬとは、まだ若いのだな』
「なんだと!! 」
「ヴァル、言い方に棘があるよ。まぁ、最初に喧嘩腰に聞いてきたのは彼らだけどさ」
『我に剣先を向けるとは愚かな・・・』
一つ溜息を吐き獣人化のまま一啼きをすると、街中から明らかに戦闘力も知能も高いと思われる狼人族が数人駆け寄ってきた。また剣先を突き付けられるのかと怯えヴァルの背に隠れていると、狼人族の代表が片膝を折り頭を垂れた。
僕は恐る恐るヴァルを見上げると「もう心配はいらぬ」と微笑んでくれた。
いや真面目に怖かったからね。誰かの力で殺されることは望んでいない僕にとって、初対面で刃物向けられるのって恐怖の何物でもないんだからね・・・!!
「行く先、行く先で殺されるかもしれないのは嫌だからね・・・。次、こんな目に遭ったら 僕一人で旅する」
言葉の暴力や手で殴られ、足で蹴られるとかなら地球でよくあったけど この惑星で いきなり刃物突き付けられるなんて人生謳歌するとか無理な話だよね!?
僕に幸せな人生をってプレゼントするなら、こんな紳士の欠片もない対応する人が居ないとこに転送してほしかったよね。
軽く涙目になりつつも、ヴァル以外の大衆の前で流すまいとする僕の努力虚しく零れ落ちた。
『どこか痛むところはあるのか? 貴様、我が主に何をした!! 』
ヴァルが牙を見せ唸り威嚇をした瞬間、周囲に漂う空気がピリつき 体感温度が軽く5度は下がった。
僕以外の獣人族が息を呑み硬直している。
このままでは街に入ることすら出来ず、曼珠沙華の森の二の舞になりそうだと思いクイクイとヴァルの服を引っ張った。
「ヴァル、もういいよ。だから、落ち着いて? 」
首をコテンと傾けながら伝えると、納得がいかないのか眉間に皺を寄せ「だが・・・」と言葉を継ごうとするそれを僕の言葉で被せ遮った。
本来ならば、格段に上の神獣の言葉を遮るのはいけないんだと思うけど 今止めないと恐怖で軽く青く染まってきている獣人族の屍が、この可愛い門の前に積み上がりそうで気分的に嫌・・・。
「ヴァル。ヴァルが監視してた間に若い人って増えてくと思うの。当時は、この人みたいに傅いていたかもしれないけれど 今は違うでしょ? まぁ、この門番さんも態度悪かったし自業自得だとは思うんだけど・・・」
『我に刃を向けたことに怒っているのではない。我は、我が主を怯えさせたことに対して怒っているのだ!』
「うん、その気持ちだけでいいよ。それに、そろそろ威嚇解いてあげないと 僕の周囲が獣人族の屍で埋まりそうだから止めてほしいかな」
そうお願いしてみると、「仕方がないな。今回だけ見逃してやろう」と指を鳴らし解いてくれた。
うん、やっぱりヴァルは優しいね。
――そんなヴァルだから、僕は一緒に行動してるんだよ――
「おまえ達は何者だ!」
『我を知らぬとは、まだ若いのだな』
「なんだと!! 」
「ヴァル、言い方に棘があるよ。まぁ、最初に喧嘩腰に聞いてきたのは彼らだけどさ」
『我に剣先を向けるとは愚かな・・・』
一つ溜息を吐き獣人化のまま一啼きをすると、街中から明らかに戦闘力も知能も高いと思われる狼人族が数人駆け寄ってきた。また剣先を突き付けられるのかと怯えヴァルの背に隠れていると、狼人族の代表が片膝を折り頭を垂れた。
僕は恐る恐るヴァルを見上げると「もう心配はいらぬ」と微笑んでくれた。
いや真面目に怖かったからね。誰かの力で殺されることは望んでいない僕にとって、初対面で刃物向けられるのって恐怖の何物でもないんだからね・・・!!
「行く先、行く先で殺されるかもしれないのは嫌だからね・・・。次、こんな目に遭ったら 僕一人で旅する」
言葉の暴力や手で殴られ、足で蹴られるとかなら地球でよくあったけど この惑星で いきなり刃物突き付けられるなんて人生謳歌するとか無理な話だよね!?
僕に幸せな人生をってプレゼントするなら、こんな紳士の欠片もない対応する人が居ないとこに転送してほしかったよね。
軽く涙目になりつつも、ヴァル以外の大衆の前で流すまいとする僕の努力虚しく零れ落ちた。
『どこか痛むところはあるのか? 貴様、我が主に何をした!! 』
ヴァルが牙を見せ唸り威嚇をした瞬間、周囲に漂う空気がピリつき 体感温度が軽く5度は下がった。
僕以外の獣人族が息を呑み硬直している。
このままでは街に入ることすら出来ず、曼珠沙華の森の二の舞になりそうだと思いクイクイとヴァルの服を引っ張った。
「ヴァル、もういいよ。だから、落ち着いて? 」
首をコテンと傾けながら伝えると、納得がいかないのか眉間に皺を寄せ「だが・・・」と言葉を継ごうとするそれを僕の言葉で被せ遮った。
本来ならば、格段に上の神獣の言葉を遮るのはいけないんだと思うけど 今止めないと恐怖で軽く青く染まってきている獣人族の屍が、この可愛い門の前に積み上がりそうで気分的に嫌・・・。
「ヴァル。ヴァルが監視してた間に若い人って増えてくと思うの。当時は、この人みたいに傅いていたかもしれないけれど 今は違うでしょ? まぁ、この門番さんも態度悪かったし自業自得だとは思うんだけど・・・」
『我に刃を向けたことに怒っているのではない。我は、我が主を怯えさせたことに対して怒っているのだ!』
「うん、その気持ちだけでいいよ。それに、そろそろ威嚇解いてあげないと 僕の周囲が獣人族の屍で埋まりそうだから止めてほしいかな」
そうお願いしてみると、「仕方がないな。今回だけ見逃してやろう」と指を鳴らし解いてくれた。
うん、やっぱりヴァルは優しいね。
――そんなヴァルだから、僕は一緒に行動してるんだよ――
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