貴方と雪と僕

しろちゃん

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修学旅行がやってくる?!

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「修学旅行どうする?!」
あれから2ヶ月がたち、浅野にそう言われた。
「え?」
「だから!修学旅行どうするの?」
「修学旅行あったっけ?」
「まさか、さっきの時間寝てたでしょ?」
「まぁな」
「威張れるところじゃないからね?」
「眠くなる話し方をする担任が悪い」
「それ言うのタチ悪いヤクザだから」
「生憎ヤクザじゃないんで、あと、修学旅行は休むよ」
「なんでぇ?!美少女な私と行きたくない!?」
「自分で言うかブスだぞ。お前」
「辛辣過ぎじゃない?」
「知ったこっちゃねぇよ」
「とにかく、僕は休むから。大事な休日なんでな」
そうして、僕らはアホな会話をしていると。
「休むんですか?」
後ろから声が聞こえた。
「およよ?」
「あ?」
「委員長じゃーん。やほ」
「はい!浅野さん!やっほーです!」
そうして振り返れば頼りなさそうな小柄な体型をしている少女がいた。
髪も浅野と同じで肩までしかない緑の髪の毛。
いかにも元気が似合う女子だ。
こんなか弱そうな少女でいいのか?
「とにかく!休んじゃダメです!」
そう言って、顔をグイッと近づけられる。
待っていい匂い可愛い付き合いたいじゃなくて!
「鼻の下伸ばしてる」
「伸ばしてない」
危ない危ない、理性が取り乱すとこだった。
そうしていると。
「解りました?休んじゃ駄目ですよ?」
「賛成賛成!綉も来なよ!」
「ですよね!浅野さんも思いますよね!」
わかる~などと会話をしている浅野達。
一方僕は蚊帳の外だ。
そうしていると、委員長が、立ち去っていった。
「浅野」
「なに?」
「僕あいつ苦手だ」
面倒くさい奴が増えたなぁ...
そんな事を思いながら休み時間は過ぎていった...
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