嫌いになりたいのに、それでもあなたが好き

文字の大きさ
5 / 6

5

しおりを挟む


「ハ、ハル兄おはよう。」
「花梨は?」

ああ。やっぱり気になるのはお姉ちゃんの事か。

「とっくの昔に学校いっちゃったんだって」
「ああ~。なんか今日朝から委員会とか言ってたな」

お姉ちゃんの事を思い出してるのか、幸せそうな優しい顔。わたしにはそんな顔向けた事ない。

「ん?なんか美咲元気ないのか?
「えっ!?そんな事ないよ!元気ですぅ」
わたしちゃんと笑えてないのかな。
「ははーん。またお母さんと喧嘩したんだろ!喧嘩する程仲良いって事で幸せもんだな」
そういってハル兄は私の頭を優しく撫でてくる。

この手が大好きだ。
誰よりも私の変化に気づいてくれて、さり気なく元気づけようとしてくれる。ただ甘やかすだけじゃなくて、時には怒ってくれる。そんなハル兄が大好きだ
それが今はこんなにも辛いよ....

「そんな事ないもんっ!」

ちゃんと笑えてるかな?
いつも通りちゃんと妹になれてる?

頬を膨らませつつ抵抗するも、そんなわたしをハル兄はいつの間にか真剣な顔でじっと見ていた。

「なっ、何?」
「いや。目腫れてる」
「何があったか知らないけど1人で悩むな。俺や花梨がいるんだから。話したくなったらいつでも頼れよ」


そんなハル兄とお姉ちゃんの事で悩んでるのに。でもこうやって優しくしてくれる事が凄い嬉しいのに。
思わず潤む視界伏せて精一杯の笑顔で見上げた


「うん。昨日泣ける恋愛小説読んじゃったんだ。だから大丈夫!2人も頼れる人がいるってわたし幸せ者じゃん」
「当たり前だろ!俺たちに感謝しろよ~!敬うんだな」
「調子乗りすぎ!」


そうこうしてたらいつのまにか学校について、ハル兄とは玄関で別れた
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】大好きな彼が妹と結婚する……と思ったら?

江崎美彩
恋愛
誰にでも愛される可愛い妹としっかり者の姉である私。 大好きな従兄弟と人気のカフェに並んでいたら、いつも通り気ままに振る舞う妹の後ろ姿を見ながら彼が「結婚したいと思ってる」って呟いて…… さっくり読める短編です。 異世界もののつもりで書いてますが、あまり異世界感はありません。

隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり

鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。 でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

裏切り者

詩織
恋愛
付き合って3年の目の彼に裏切り者扱い。全く理由がわからない。 それでも話はどんどんと進み、私はここから逃げるしかなかった。

気づいたときには遅かったんだ。

水瀬瑠奈
恋愛
 「大好き」が永遠だと、なぜ信じていたのだろう。

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

幼馴染と夫の衝撃告白に号泣「僕たちは愛し合っている」王子兄弟の関係に私の入る隙間がない!

佐藤 美奈
恋愛
「僕たちは愛し合っているんだ!」 突然、夫に言われた。アメリアは第一子を出産したばかりなのに……。 アメリア公爵令嬢はレオナルド王太子と結婚して、アメリアは王太子妃になった。 アメリアの幼馴染のウィリアム。アメリアの夫はレオナルド。二人は兄弟王子。 二人は、仲が良い兄弟だと思っていたけど予想以上だった。二人の親密さに、私は入る隙間がなさそうだと思っていたら本当になかったなんて……。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

処理中です...