【完結】運命とは〜魅了が解けたあと〜

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ある村娘のお話

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「何もミーシャまで鍛錬に付き合わなくていいんだぞ?」

「ううん!わたしライルが剣振ってるの見るの好きだから!」

なんだよそれっ。って少し恥ずかしそうに顔を背けて頬をかくライル。
普段とは違った様子に私も思わず頬がゆるんでしまう。

「ミーシャ!ライル!」

「パパ!」
「師匠!」

「ライル!その師匠ってのやめてくれよな~」

そういいつつもライルと同じように顔を背けながら頬をかくパパ!
二人は親子じゃないけど、親子の様にそっくりだ!




-------------------------------------------



小さな頃にママを亡くした私はパパと一緒に暮らしていた。
パパは元々傭兵をやっていて剣はめっぽう強かった。
辺境にある小さな村のはずれでパパと二人。
質素な生活だったけどいつも明るいパパのおかげで寂しい思いはしなかった。
そんな時に出会ったのがライルだ。
両親を事故で亡くしてしまったらしく、元々貧しかったライルはその後孤児として暮らしていた。


小さな村だからこそ団結力も強ければ、その分はみ出した者への風当たりも強い。
村の子たちに怪我をさせたれたライルを見つけた私は嫌がるライルの手を引いて家に連れ帰った。


最初パパは驚いていたけど事情を話せば一緒に住もうと言ってくれた。
元々村のはずれにひっそりと住んでいた私たちもライルと同じはみだし者だ。
でもパパは力自慢の大人だから、特に嫌がらせなどなくお互いに干渉せずといった生活だった。

最初は戸惑っていたライルも徐々に心を開いてくれていったのが嬉しかった。

でも恥ずかしがりやさんだから、いつも照れた時は絶対顔を背けちゃうのよね。ふふ。

やっとこの生活に慣れてきた頃パパとライルはコソコソ話し合ってそれから剣の訓練をする様になったのよね。
ずるい!私も一緒にしたかったのに
「「ミーシャは危ないからだめ!だ!」」と二人から言われてしまったのだ。
ライルは元々剣の素質があった様で、パパも教えがいがあるととても楽しそうだった。

それからこうやって毎日ライルの訓練を見守るの日課。



そんな日々が続き私が16歳になった頃。
近頃魔物が各地で暴れるといった現象が起きているらしい。この村も辺境にある分、もし何かあった際は自分たちで身を守らないといけない。
そんな何かがあんな事になるなんて。


あの日。村へ魔物が大群で押し寄せてきた。
パパとライルはすぐに剣をもってその場へ向かおうとした。

「ライル!お前はくるんじゃない!お前はミーシャを守るんだ!!」
「師匠!」
「パパ!でもパパがっ・・・」
「ミーシャ大丈夫だ。絶対にパパは戻ってくるから。なっ?」
そういって私の頭に大きな手をのせるとライルを見てパパはいったの。
「それまで、ミーシャを頼んだぞライル」
ライルは右腕で目をぬぐったあと大きな声でいっていたわ。
「任せろよ師匠!」

パパはニカッ!と笑うと大きな剣を背負って扉を開け出ていってしまった。

あれから数時間。家の周りにも魔物が何体か現れたのをライルがものすごい勢いで払い倒していく。
私は震えながら窓際でその姿を見守る事しかできなった。
そして夜が明けたの。
朝日に照らされて、あんなに騒騒しかった魔物たちの鳴き声や足音が静かになっていた。
私とライルはほっと息を吐き力が抜ける様に眠りに落ちていた。

目が覚めると日が真上とあがっているが、探している人達が見つからない。

その時いつの間に外に出ていたのか、ライルが帰ってきた。
その顔は何故か青白かった。
「ねえライル!もうおひるになるのにパパがまだ帰ってこないのよ?私たちで迎えにいきましょう?」

そいってライルの手を取るがピクリとも動かず顔を伏せたままだ。

「ねえ、ライル?」









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