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ある悲恋のお話
パパは帰ってこなかった。帰ってくるはずがなかったのだ。
村を、私たちを守る為戦っていたパパ。
こんな小さな村に戦力になる者なんているはずもなく
ほぼ一人で戦っていたパパ。
満身創痍になりながら最後の一体まで追い詰めたパパ。
最後、その一太刀で終える時にパパは魔物に胸を貫かれたらしい。相打ちだ。
私は悲しみにくれた。
心が弱ったからなのか、身体も同じく弱ってしまった私は病にかかってしまう。
治療法はあるけれどその薬と治療代は平民には手が出せない程のシロモノだ。
でもそんな中同じく悲しいはずのライルが私を支えてくれた。
小さな頃から一緒に過ごしたライル。
最初は私より小さかったのに今では見上げる程大きく、見ほれる程に美しい。
そして誰よりも傍で私を支えてくれた人。
「ミーシャ。僕は君を愛している。だからこそ僕は君を救う為に討伐隊に志願しようと思う」
「ライル嫌よ!私を一人にしないで!」
「ミーシャ聞いてくれ。討伐隊に選ばれたら保証金が充てられる。その保証金で君を完治する程の事はできないが治療を続ける事ができる。そして討伐が成功すれば、その時は君の病を完治できる程の保証をしてもらえるんだ!」
「で、でもライル・・・」
「僕は今だけじゃなくて、これからも、ずっと君と過ごしたい。だから君は僕が旅に出ている間頑張ってほしい。僕は必ず生きて帰ってくるから。そしたら僕ら結婚しよう!」
そういって私の両手を握りしめ見つめる彼の瞳が熱くとても嬉しかった。
彼がいなくなってしまう事はとても不安で寂しかったけれど、これから先も彼と過ごすためだと私はその提案を受け入れたの。
------------------
彼が討伐隊に選ばれてから3年。
彼が選ばれた事がとても嬉しくてとても自慢だった。
小さい頃から小さな手で一生懸命剣を振っていた彼。
その努力が報われた事が当然に嬉しかった。
最初の保証金で治療を続けていた私は、思い出のつまったこの家で今も彼を待ち続けている。
決して短くのないこの年月。
彼の安全を願いつつも、時折聞こえてくる討伐隊の成果に胸を躍らせていた。
あと少しあと少し。
毎日のこの思いを今日も一人で刻んでいく。
さらにそれから半年がたった。
そろそろ彼が送ってくれた薬代も底をつきそうだ。
毎日の薬を買う事ができなくなってしまう。
少し不安も覚えつつ、今日も変わらない日を過ごそうとした私に信じられない話が届いたのだ。
3年で討伐を成し遂げた英雄のライルと聖女ルージュ様の婚姻。
英雄ライルは元平民ながらもその成果を認められ、王女であるルージュを娶られる事になったのだと。
3年で成し遂げた・・
ライルが婚姻?
そう。この村は辺境にある小さな村だ。
王都での出来事や話は遅れて村に伝わってくる。
だからこそ実際には、半年前に討伐を終えたライルは、王女と既に婚姻しているという事だろうか。
その話を聞いた瞬間眼の前が真っ暗になる。
嘘よ・・・だってライルは私と結婚するって・・・。
その為に危険な討伐隊へも志願して。それなのに・・・。
私は今すぐライルの元へ、王都へ飛んでいきたかった。
もうそんな体力も資金もないはずなのに。
ねえ。どうして?どうしてなのライル________。
村を、私たちを守る為戦っていたパパ。
こんな小さな村に戦力になる者なんているはずもなく
ほぼ一人で戦っていたパパ。
満身創痍になりながら最後の一体まで追い詰めたパパ。
最後、その一太刀で終える時にパパは魔物に胸を貫かれたらしい。相打ちだ。
私は悲しみにくれた。
心が弱ったからなのか、身体も同じく弱ってしまった私は病にかかってしまう。
治療法はあるけれどその薬と治療代は平民には手が出せない程のシロモノだ。
でもそんな中同じく悲しいはずのライルが私を支えてくれた。
小さな頃から一緒に過ごしたライル。
最初は私より小さかったのに今では見上げる程大きく、見ほれる程に美しい。
そして誰よりも傍で私を支えてくれた人。
「ミーシャ。僕は君を愛している。だからこそ僕は君を救う為に討伐隊に志願しようと思う」
「ライル嫌よ!私を一人にしないで!」
「ミーシャ聞いてくれ。討伐隊に選ばれたら保証金が充てられる。その保証金で君を完治する程の事はできないが治療を続ける事ができる。そして討伐が成功すれば、その時は君の病を完治できる程の保証をしてもらえるんだ!」
「で、でもライル・・・」
「僕は今だけじゃなくて、これからも、ずっと君と過ごしたい。だから君は僕が旅に出ている間頑張ってほしい。僕は必ず生きて帰ってくるから。そしたら僕ら結婚しよう!」
そういって私の両手を握りしめ見つめる彼の瞳が熱くとても嬉しかった。
彼がいなくなってしまう事はとても不安で寂しかったけれど、これから先も彼と過ごすためだと私はその提案を受け入れたの。
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彼が討伐隊に選ばれてから3年。
彼が選ばれた事がとても嬉しくてとても自慢だった。
小さい頃から小さな手で一生懸命剣を振っていた彼。
その努力が報われた事が当然に嬉しかった。
最初の保証金で治療を続けていた私は、思い出のつまったこの家で今も彼を待ち続けている。
決して短くのないこの年月。
彼の安全を願いつつも、時折聞こえてくる討伐隊の成果に胸を躍らせていた。
あと少しあと少し。
毎日のこの思いを今日も一人で刻んでいく。
さらにそれから半年がたった。
そろそろ彼が送ってくれた薬代も底をつきそうだ。
毎日の薬を買う事ができなくなってしまう。
少し不安も覚えつつ、今日も変わらない日を過ごそうとした私に信じられない話が届いたのだ。
3年で討伐を成し遂げた英雄のライルと聖女ルージュ様の婚姻。
英雄ライルは元平民ながらもその成果を認められ、王女であるルージュを娶られる事になったのだと。
3年で成し遂げた・・
ライルが婚姻?
そう。この村は辺境にある小さな村だ。
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だからこそ実際には、半年前に討伐を終えたライルは、王女と既に婚姻しているという事だろうか。
その話を聞いた瞬間眼の前が真っ暗になる。
嘘よ・・・だってライルは私と結婚するって・・・。
その為に危険な討伐隊へも志願して。それなのに・・・。
私は今すぐライルの元へ、王都へ飛んでいきたかった。
もうそんな体力も資金もないはずなのに。
ねえ。どうして?どうしてなのライル________。
感想
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