キミを好きな僕と僕を嫌いなキミ

焔 はる

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6:Room of a secret

6-9

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「・・・手、握るのは平気なんですか?」

蓮見さんに手を握られたまま、俺は蓮見さんのしたいようにさせておく。

せっかく自分から近づいてきた野良猫に欲を出して迫ったら、これまで時間をかけて努力して築いてきた関係が水の泡になってしまう。

「平気・・・みたい・・・」

「・・・俺は何もしませんから、蓮見さんがどこまでなら大丈夫か・・・好きなようにしてみて下さい。」

「・・・・・・」

「・・・?蓮見さん・・・??」

「待って・・・動けないから何か着るわ。」


やっと触れることができた好きな人の手が離れてしまった寂しさと、動けないから何か着るっていう蓮見さんの本気モードが面白くて、声には出せずに俺はニヤニヤしてしまう。

バスタオルを巻いてベッドから降り、洗面所に消えた蓮見さんは髪をまとめ直して、バスローブを羽織り戻ってきた。


えぇぇ・・・かわ・・・ッ


バスローブ!丈長ッ・・・!!


「・・・?忽那くん?」


「!い、や、なんでも、ないです。」


蓮見さんのやる気を削がないように、俺は同じ体勢でベッドに仰向けになったまま、両手を腹の上で組んで目を閉じた。


「ふ・・・何、それ(笑)人形みたいね。」

「え・・・?あぁ、俺ですか。蓮見さんのしたいようにしてもらおうかなって。」

「・・・悪さ、しないってこと?」

・・・・・・なぁんか・・・そういう発言は男女の睦事においては煽り文句だったりするのに、蓮見さんの場合は断罪されちゃうからな、気を付けないと・・・。

「はい、蓮見さんが大丈夫な事、大丈夫な距離を決めて下さい。指示があるまで俺は動きません。」


「・・・私、どうしたらいい・・・?」


俺は完全に水揚げされたマグロ状態で転がったまま。

蓮見さんは、自分がどの位置にポジションを取って腰を据えればいいのか悩んでいた。


「さっきの状態から仕切り直すのなら、頭の上に来ますか?」

「え”ッ!!」

「・・・いや、頭の上って、跨れって事じゃないですよ、盛大に勘違いしてそうですけど。残念ながら違います。」


・・・俺は大歓迎ですけどね、それ。


「あ、あぁ・・・そういう、こと・・・」


あからさまにホッとする蓮見さん。

ベッドが沈み、移動してきているのがわかる。


・・・ナニコレ・・・なんか、ドキドキする・・・

今からセックスするわけじゃないのに、それよりもドキドキする。


「あっ」

「え、ぐぅえッ!!」

「ご、ごめ、ん・・・!」


押し潰されたマグロ。


バランスを崩した蓮見さんが、完全無防備な俺の上半身に倒れて来たのだ。


「は・・・はすみ、さ、ん・・・ふは・・・ッ」

「ごめん、なさい、大丈夫だった?」


蓮見さんの両腕を支えて半身を起こすと、バスローブを羽織ってまとめ髪、俺の胸に手を着く蓮見さんの、ブラを着けていない胸が俺の裸の上半身に押し当てられて、バスローブ越しに柔らかさがダイレクトに伝わってきた。


これは・・・やばいぞ・・・。
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