キミを好きな僕と僕を嫌いなキミ

焔 はる

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7:secret lesson

7-1

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「ふふ・・・忽那くん・・・泣き虫よね」

「ぐす・・・泣き虫な男の子なので」

「・・・たぶん、そういうところも・・・信じられるかも、って思えたんだと思う。」


・・・・・・俺、蓮見さんの前で情けなくてよかった・・・・・・

これからも気にせずダバダバ泣こう、滝のように垂れ流そう・・・・・・


「・・・蓮見さん、再開・・・しますか・・・?」


涙をグイグイ拭って鼻をかみ、情けない顔を引き締めて仕切り直し。


「・・・そうね・・・」


「・・・・・・無理、しなくてもいいですよ、俺、かなり胸いっぱいっていうか・・・」

感極まって泣いたくらい、今日は朝からいろいろあって、胸いっぱい、お腹いっぱい、いい夢が見られそうな幸福感に包まれている・・・今の俺は、穢れなんてない、ピュアな少年のようだ。


「・・・私が、もっとさわりたくても・・・?」


「!!!ッ・・・!!ちょ、はぁ、あぁぁぁ・・・蓮見さん、はぁ・・・・・・ちょっと、ソコにお座りください」


「座ってるわ。」


「そぉですね!お行儀よく!あのですね、蓮見さん、あんっっなに、俺との間にあったディスタンスどうしちゃったんですか??」

「・・・・・・言ったでしょ?大丈夫な時も、ある。って。・・・手を握るとか、ハグは、大丈夫な時もあるの。本当に身体を触るとか、キス、愛撫、セックス・・・それは・・・・・・たぶん、無理・・・・・・。」

「蓮見さん、顔色悪くなりましたよ、一瞬で。嫌な事を考えなくてもいいんです。できるようになって、なんて思ってません。蓮見さんができること、したいことをしましょう。それに、俺に慣れてくれたこと・・・それが奇跡みたいなことなので・・・」

「・・・じゃあ・・・さわってもいいの・・・?」

「う・・・ほんとディスタンスなくなったら・・・」

「だめなの?」

「・・・どぉぞ。」


俺は腹を括って仰向けに寝転がる。

避雷針は格納済、ここからは平常心を保つ鍛錬だとでも思っておこう。

どんな刺激、攻撃にも耐えて、耐えて、耐え抜くんだ・・・!


「・・・では・・・お願いします。」

「はい、こちらこそ喜んで、じゃなくて、はい、どうぞ。」

俺は軽く手足を閉じて大の字。

俺の左側に座っている蓮見さんの指先が、俺の指の先に触れ、手のひらに触れ、手首、腕の内側、肘の内側、と少しずつ少しずつ上がってくる。


・・・ナニコレ・・・ナニコレ・・・

めちゃくちゃえろい・・・俺がそう感じるのは、俺が変なのか?俺の思考が卑猥なせいなのか?いや、そんなこたぁない、好きな人といて、ずっと我慢していた、知る事は出来ないと諦めかけてもいた肌の接触。

蓮見さんと同じで、付き合ってなくても一緒にいるのが楽しくなってきて、身体のつながりがなくても幸せだと思うようになってきたのも確かで。

まぁこのままでいいかなぁ~って思ってもいた。

嫌悪の視線ではなく、拒絶の態度でもなく、悪態も棘だらけではなくなって、<男>だから警戒されている、という感じはしなくなっていたし、少しずつ変わっていけてるなら嬉しいな~くらいの、いつの間にかぬるま湯、温室ポカポカ生活。

セフレってなんだっけ??ボクわかんない。

そんな、清い生活、清廉潔白な関係を構築していた。


それが、

今、

こんな状況。


好きな人からの「さわりたい」というご要望と、俺からは余計な事はしません、という完全マグロ状態。



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