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五夜【甘い戯れと赦し】
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「・・・だからね・・・桜太は、自分の事を遊んでたっていうけど・・・私は・・・・・・ごめんね・・・」
嘘をついていた、そうやって話し始めた桜太。
でも、話をしなければいけなかったのは私の方。
全てを話せば、唇を噛んで私を見上げる桜太の瞳。
頭を撫でて、私は桜太を責める立場ではない、と謝る。
「・・・ほんと・・・俺、ガキだな・・・バカだわ・・・反吐が出る・・・最初から全部間違ってた」
「え・・・?」
・・・私を見上げる桜太が、傷ついている。
「年下だから、ガキだから、自信がないとかそんなこと言ってないで、ぶつかればよかっただけなのに・・・奪いに行けばよかったのに・・・なんで・・・俺は・・・」
「・・・桜太?」
「・・・・・・もう、間違えないから・・・」
「・・・」
「もう、間違えない。」
もう逃げない。
手放さない、触らせない、
だから、俺の傍にいて。
傍にいさせて。
愛させて。
全部、全部受け止めるから、
嫌なことは嫌って言えばいい、
嬉しいなら沢山笑えばいい、
怒るならそれも受け止める、
悲しい事も、辛い事も、
不安も、悩みも、椎娜の傷も、
痛みも、どんな事も俺にぶつければいい。
「・・・安っぽいな・・・言ってみるとすごく安っぽい・・・けど、言わなきゃ伝わらないからさ・・・」
赤く浮かぶ傷痕に口付けて、真っ直ぐ私を見据えて言葉を紡ぐ。
「・・・桜太が・・・大事にしてくれるから・・・こんな自分でも、大切にしようと思えたんだよ・・・」
目を逸らさない。
淡いブルーの、吸い込まれそうな静けさに私が映る。
「・・・言葉に、温もりがあったから・・・寂しくないと思えたから・・・2人でいるのに、寂しい、そう思うのは・・・ひとりよりも寂しい・・・桜太は・・・そうじゃなかったから・・・」
嘘をついていた、そうやって話し始めた桜太。
でも、話をしなければいけなかったのは私の方。
全てを話せば、唇を噛んで私を見上げる桜太の瞳。
頭を撫でて、私は桜太を責める立場ではない、と謝る。
「・・・ほんと・・・俺、ガキだな・・・バカだわ・・・反吐が出る・・・最初から全部間違ってた」
「え・・・?」
・・・私を見上げる桜太が、傷ついている。
「年下だから、ガキだから、自信がないとかそんなこと言ってないで、ぶつかればよかっただけなのに・・・奪いに行けばよかったのに・・・なんで・・・俺は・・・」
「・・・桜太?」
「・・・・・・もう、間違えないから・・・」
「・・・」
「もう、間違えない。」
もう逃げない。
手放さない、触らせない、
だから、俺の傍にいて。
傍にいさせて。
愛させて。
全部、全部受け止めるから、
嫌なことは嫌って言えばいい、
嬉しいなら沢山笑えばいい、
怒るならそれも受け止める、
悲しい事も、辛い事も、
不安も、悩みも、椎娜の傷も、
痛みも、どんな事も俺にぶつければいい。
「・・・安っぽいな・・・言ってみるとすごく安っぽい・・・けど、言わなきゃ伝わらないからさ・・・」
赤く浮かぶ傷痕に口付けて、真っ直ぐ私を見据えて言葉を紡ぐ。
「・・・桜太が・・・大事にしてくれるから・・・こんな自分でも、大切にしようと思えたんだよ・・・」
目を逸らさない。
淡いブルーの、吸い込まれそうな静けさに私が映る。
「・・・言葉に、温もりがあったから・・・寂しくないと思えたから・・・2人でいるのに、寂しい、そう思うのは・・・ひとりよりも寂しい・・・桜太は・・・そうじゃなかったから・・・」
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