徒然なる恋の話

焔 はる

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五夜【甘い戯れと赦し】

5-42

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「・・・ぁ・・・ん・・・ふふ・・・まだ、ドクドクいってる・・・かわいい・・・」

身体はぴったり繋がったまま、椎娜が感じる拍動はその通りで・・・

かわいい、と嬉しそうに言うから・・・なんかもう恥ずかしさしかない・・・

それなのに。

「・・・・・・ん・・・ん・・・ァ・・・」

「・・・っ・・・ちょ・・・っ・・・ほんと、そういうの・・・し、ぃ、なっ・・・まっ、て・・・」

自分の胎内に深くソレを押し当てたまま、椎娜はゆるゆると腰を前後させて、悪戯に刺激を与えてくる。

淫らにいやらしいのに、その姿も可愛くて・・・。

もっと奥まで、と咥えこんで小さく喘ぎながら好きなポイントに自ら押し当てて感じ始める。

みっともないくらい焦って身体を抱いて動きを止めれば、俺の肩に額を乗せ、ふふ、と笑う椎娜にさっきまでの不安や焦りの色はなく、穏やかな空気が包む。

「・・・ココ・・・・・桜太がいるの・・・嬉しい・・・」


下腹に両手を当てて、椎娜は愉悦の笑みを浮かべる。


「・・・椎娜」

「ん・・・?」


俺は柔らかく微笑を浮かべる椎娜の手に、呼吸を整えながら触れた。

指を絡めて唇で触れ、額と額を合わせて伝える。


「・・・・・・重いかもしれないけど、聞いて・・・。」


「・・・うん」


「・・・椎娜と付き合えるってなった時点で、椎娜に対しての、これからの椎娜の人生引き受ける気でいるし、もし、今日の結果、できて・・・も、俺はそれを悪いことしたみたいに『責任取るから』、って言い方が嫌なの。そうじゃなくて・・・なんつーか・・・椎娜の人生ひっくるめて、手放さない覚悟があるから。偉そうに責任取るって言葉にしたくない・・・。」


「・・・桜太・・・」

「・・・ごめん、納得いかない?」

「ううん・・・なんか・・・プロポーズみたい」

「・・・あぁ・・・まぁ、そうかな。いや、それは考えてなきゃ椎娜と付き合わないし、ナマでシた挙げ句、中出しって・・・しないよ・・・」


・・・理性なんてもん、ぶっ飛んでたからな・・・中出しって・・・


後悔、じゃないけど、なんていうか・・・


2人の時間をもっと楽しみたかったり、椎娜を可愛がりまくりたいからその予定はまだなかった、ってのが1番正直な気持ち。


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