370 / 617
八夜【決別は未来への決意】
8-42
しおりを挟む
「ぶっ・・・く、は・・・ふはは・・・っほん、とさ・・・椎娜・・・っ」
「わ!笑わないでよ!!」
「あははっ・・・は、腹いてぇ・・・っだって・・・あ~腹苦し・・・はぁ・・・はぁ・・・だって、車の中ではあの態度なのに。」
素直じゃないにもほどがあるし、可愛いんだけど・・・
「あれは・・・!私が緊張してるだけだから・・・」
「これは違うの?」
「・・・・・・他の人が見たことある姿でしょ。」
「・・・ほんっと、素直じゃないな・・・」
「ちょっ・・・」
椎娜が座るスツールをクルっと回転させ、立ち上がって椎娜の背後のカウンターに両手を着いて俺との間に閉じ込める。
高さのあるスツールに座っても小さい椎娜。
戸惑いが浮かぶ顔を見下ろして、いつもより乱暴に顎を掴み唇を重ねた。
「んぅっ」
少しだけ開いた隙間をこじ開け、割り入れた舌で口内を掻き回す。
抗議の左手が胸を叩いて、ワイシャツをぎゅっと握るけれど、それにすら腹の奥が疼いてしまい、椎娜には、可愛さ余って意地悪をして泣かせたくなるんだよな・・・と、自分の性癖を認めざるを得ない。
ワイシャツを掴む手をそっと握り、手を離すように指を1本1本外していく。
全ての指が離れたら、力なく握られた小さな拳を自分の手で包み込んだ。
「は・・・ゃ、ぅ・・・ン・・・」
舌を撫で、上顎を舐めると、キスについてこられない椎娜の呼吸が乱れて、飲み込み切れない唾液が口内を満たしていくのを啜った。
「・・・椎娜・・・そんなに蕩けた顔して・・・キス気持ちよかった・・・?」
「・・・?」
「かわい・・・」
トロン・・・とした瞳は真っ直ぐに俺を見ているのに、どこか朧気で・・・。
2人の間を伝う糸を俺が断ち切り、頬を撫でる手のひらに椎娜は顔を埋めて口づけた。
「わ!笑わないでよ!!」
「あははっ・・・は、腹いてぇ・・・っだって・・・あ~腹苦し・・・はぁ・・・はぁ・・・だって、車の中ではあの態度なのに。」
素直じゃないにもほどがあるし、可愛いんだけど・・・
「あれは・・・!私が緊張してるだけだから・・・」
「これは違うの?」
「・・・・・・他の人が見たことある姿でしょ。」
「・・・ほんっと、素直じゃないな・・・」
「ちょっ・・・」
椎娜が座るスツールをクルっと回転させ、立ち上がって椎娜の背後のカウンターに両手を着いて俺との間に閉じ込める。
高さのあるスツールに座っても小さい椎娜。
戸惑いが浮かぶ顔を見下ろして、いつもより乱暴に顎を掴み唇を重ねた。
「んぅっ」
少しだけ開いた隙間をこじ開け、割り入れた舌で口内を掻き回す。
抗議の左手が胸を叩いて、ワイシャツをぎゅっと握るけれど、それにすら腹の奥が疼いてしまい、椎娜には、可愛さ余って意地悪をして泣かせたくなるんだよな・・・と、自分の性癖を認めざるを得ない。
ワイシャツを掴む手をそっと握り、手を離すように指を1本1本外していく。
全ての指が離れたら、力なく握られた小さな拳を自分の手で包み込んだ。
「は・・・ゃ、ぅ・・・ン・・・」
舌を撫で、上顎を舐めると、キスについてこられない椎娜の呼吸が乱れて、飲み込み切れない唾液が口内を満たしていくのを啜った。
「・・・椎娜・・・そんなに蕩けた顔して・・・キス気持ちよかった・・・?」
「・・・?」
「かわい・・・」
トロン・・・とした瞳は真っ直ぐに俺を見ているのに、どこか朧気で・・・。
2人の間を伝う糸を俺が断ち切り、頬を撫でる手のひらに椎娜は顔を埋めて口づけた。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる