387 / 617
九夜【真昼のぬくもり】
9-6
しおりを挟む
「だって・・・可愛いくないわけない・・・そんなに私を好きな彼氏・・・」
「・・・可愛くしてたら、可愛がってくれるの・・・?」
・・・意外な言葉。
けど、まぁ・・・
「そうだなぁ・・・可愛がってあげようかな・・・?」
「・・・俺・・・Мじゃないと思ってたけど・・・椎娜がたまにSっぽい事言ったりするの、ドキっとして勃ちそうになる・・・」
「・・・ばか・・・」
真面目な顔で何を言うんだ・・・。
付き合うようになってからわかった事・・・嘘をつかないという良いトコロは、こういう事も素直に言ってしまう作用があるようで・・・少々返答に困る・・・。
「ほら、そろそろ仕事行く準備しないといけないんじゃない?」
桜太の頭を撫でて、身体を起こすように促す。
・・・こんな、大型犬みたいな男にのしかかられたままでは、使えるのが片手だけの私は1人では起きられない。
「・・・はぁい・・・」
御不満です、と雰囲気、表情、口調、態度、伝えられる全てで表して、桜太は私を抱えて起き上がった。
「・・・あ、よかったら俺さ・・・」
「ううん、大丈夫。」
「え、まだ言ってないよ?!?」
「ううん、言葉にしなくてもわかる。大丈夫。」
「そ、そんなさぁ~・・・違うかもしれないし・・・」
「ううん、大丈夫。」
「・・・わかりましたよぅ・・・」
桜太が言いたかったのは、『ホックを嵌めるのが大変なら、俺が着けてあげようか?』に他ならない。
皆まで言わずとも、桜太がやりたそうな事なんてお見通しだ。
・・・させてたまるか・・・それはさすがに恥ずかしい・・・
「・・・ね、しぃちゃん・・・い、いっかいだけ・・・」
「・・・おぅちゃん」
「・・・はい・・・」
なんでそんなにしたいんだろう・・・
「・・・外すことはあっても・・・着ける事なんてないからやってみたかったのに・・・」
お~い、欲求がだだ漏れですよぉ~~
拗ねた桜太の口からデロ~~~ッと零れた欲求。
仕方ないな、と口を尖らせて、桜太は仕事に行く準備を始めた。
「・・・可愛くしてたら、可愛がってくれるの・・・?」
・・・意外な言葉。
けど、まぁ・・・
「そうだなぁ・・・可愛がってあげようかな・・・?」
「・・・俺・・・Мじゃないと思ってたけど・・・椎娜がたまにSっぽい事言ったりするの、ドキっとして勃ちそうになる・・・」
「・・・ばか・・・」
真面目な顔で何を言うんだ・・・。
付き合うようになってからわかった事・・・嘘をつかないという良いトコロは、こういう事も素直に言ってしまう作用があるようで・・・少々返答に困る・・・。
「ほら、そろそろ仕事行く準備しないといけないんじゃない?」
桜太の頭を撫でて、身体を起こすように促す。
・・・こんな、大型犬みたいな男にのしかかられたままでは、使えるのが片手だけの私は1人では起きられない。
「・・・はぁい・・・」
御不満です、と雰囲気、表情、口調、態度、伝えられる全てで表して、桜太は私を抱えて起き上がった。
「・・・あ、よかったら俺さ・・・」
「ううん、大丈夫。」
「え、まだ言ってないよ?!?」
「ううん、言葉にしなくてもわかる。大丈夫。」
「そ、そんなさぁ~・・・違うかもしれないし・・・」
「ううん、大丈夫。」
「・・・わかりましたよぅ・・・」
桜太が言いたかったのは、『ホックを嵌めるのが大変なら、俺が着けてあげようか?』に他ならない。
皆まで言わずとも、桜太がやりたそうな事なんてお見通しだ。
・・・させてたまるか・・・それはさすがに恥ずかしい・・・
「・・・ね、しぃちゃん・・・い、いっかいだけ・・・」
「・・・おぅちゃん」
「・・・はい・・・」
なんでそんなにしたいんだろう・・・
「・・・外すことはあっても・・・着ける事なんてないからやってみたかったのに・・・」
お~い、欲求がだだ漏れですよぉ~~
拗ねた桜太の口からデロ~~~ッと零れた欲求。
仕方ないな、と口を尖らせて、桜太は仕事に行く準備を始めた。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる