徒然なる恋の話

焔 はる

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十一夜【空白の後は濃密に愛して】

11-20

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「・・・椎娜の願いを叶えるため・・・椎娜をたくさん愛してあげるためにある。椎娜を傷つけるためにあるんじゃない。だから、怖がらないで。」

俺の胸に顔を預けて、言葉に耳を傾ける椎娜の頬を指先でそっと触れてなぞる。

スベスベした丸い頬。

男とは質感の違う、女の子の肌。


・・・どうしよう、俺の方がドキドキしてきた・・・


「・・・キス、したい・・・」

そう、少し甘えてみれば、


「・・・・・・しても、いいよ・・・・・・?」


まだ少し緊張して上擦っている椎娜の声。

さっきよりも大分緊張は解けてるはずだけど、それを素直に出せないのもまた、可愛いところ。

だから、こういう時は遠慮せずに、


「じゃあ・・・しちゃお。」


胡坐をかいた俺の足の真ん中。

もう、完璧に俺の手中の椎娜は逃げ場なんてない。

顎に添えた手で促せば、強引にしなくてもす・・・っと上を向いてくれる。

それは、素直になれない言葉よりも素直な、椎娜のいいよ・・・のサイン。


「んっ・・・ぅ・・・ン・・・」


舌を割り入れなくても、俺の唇の動きに合わせて自然と開いてくれる椎娜の唇。

迎え入れてくれるように差し出された舌に触れて角度を変え、絡め取り、啜り上げた。

それだけで鼻に抜ける椎娜の甘い声に、腹の奥が重く疼く。


「・・・かぁわい・・・ねぇ、コッチ・・・・・・さわるね。」


椎娜が着れば膝丈になる俺のTシャツ。

首回りも大きくて全体的にダボっとしている。

椎娜が身体を動かす度に襟元が緩んで、下着を身に着けていない胸が見え隠れしていて、始めて見るわけでもないのに物凄くドキドキする。

キスをしている間に、椎娜が両足をモジモジと動かしたことでTシャツの裾がめくれ、しっとり、すべすべ、もっちりとした太腿が露わになっていた。

性急にしたくなるのを堪えて、脹脛ふくらはぎの丸みから膝、太腿へと手を滑らせていく。

ふともも、って・・・やばいな・・・なんだろ・・・魅惑だよね・・・

椎娜が両足をきゅっと閉じるその隙間なんて、手を挟まれたら幸せすぎてしまう。



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