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第三章 黄泉還り
季節遅れの怪談
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夏休みが終わり、学校と任務で忙しい日々が戻ってきた。
大嶽丸の一件以来、甲種の妖怪の出現もなく、光季は割と平穏な日々を送っていた。
先日までの地獄のような猛暑が嘘のように、爽やかな風が頬を撫でる。屋上には秋めいた風が吹いていた。
立ち入り禁止となっている屋上にはあまり人がこない。
現に今この空間を陣取っているのは光季と陽平の二人だけだ。
「やっぱ屋上っていいよな」
楽しそうに言いながら、陽平が弁当を広げた。
いつも食べているコンビニ弁当やおにぎりやパンではなく、珍しく可愛らしいブルーのランチボックスだ。
中身はロール状の一口サンドに、唐揚げとプチトマトなどのちょっとしたおかずと華やかだ。
「今日の弁当、なんか気合いはいってんなー。おまえの母さん、フルタイム勤務だから弁当は作んない主義じゃなかったっけ?」
「そうだぜ。こんなカワイイ弁当、うちのガサツな母ちゃんが作るワケねーじゃん。これは隣のお節介が作って持ってきたんだよ」
「ああ、白藤か。いかにもそれっぽいな。羨ましいやつだな、おまえ」
「そうか? 別になんとも思わねえけど」
「それ、クラスの男共が聞いたらキレるぞ。あんな可愛い子に尽くされてなんとも思わねーなんて、それでも男かってな
」
「ああ、そうかもなぁ。でも残念。オレは沙奈のこと、別に女として意識したことねえんだわ。なんかもう兄弟って感じでよ。向こうだってオレのこと、弟かなんかだと思ってんじゃね?」
スモークサーモンのロールサンドを咀嚼しながら、陽平がそっけなく言う。
果たして本当にそうだろうか。
沙奈は陽平を好いている気がする。
鋭い陽平がそれに気付いていないはずはないが、敢えて触れないのは仮に沙奈が陽平を好きだったとしても、彼がそれに応える気がない知らんふりをしているのかもしれない。
三日前、隣のクラスの女子に告白されてふったことを光季はぼんやり思い出した。
放課後に呼び出されて足を向けた裏庭で、名前も知らなかった女子に「好きです」と告げられた。
丸い目の可愛らしい女子だったけれど、光季はその場で彼女をふった。
学校に任務。付き合う時間がないからだ。
それにいつ死んでも可笑しくない身だ。
人間だれしもそうではあるが、兵士として、なおかつ精鋭の式神部隊として戦っている以上、死の危険は他人よりも身近にある。
おいそれと付き合って、万が一おっ死んで悲しませたりしたら可哀相だ。
もちろん、夜鴉隊員であっても恋人がいる人なんていくらでもいる。
ただ、自分は今のところそういう気分になれない。
女子を可愛いと思う気持ちはあるが、もともとそんなに恋愛に興味があるほうではない。
友人の話を聞いて色々と面倒臭そうだなと思っていた。
夜鴉に入ってからは、楽しくて忙しくて、より一層恋愛から遠のいたように思う。
ただ時々、もしも、中学二年生の時に夜鴉に入らなかったら、今頃自分はどんな生活を送っていたのだろうかと考えることがある。
「なあ光季、暑さも吹き飛ぶような話、してやろうか?」
ぼんやりしている光季の顔を、三日月のように細められた瞳が覗き込んだ。
男子高校生の会話はあっちこっちに飛躍するものだ。
「なんだよ、怪談の季節はもう終わってるぞ」
「まあまあ。昨日、おまえが任務でいない時にクラスの森田に聞いた話だ。
森田の友達の兄貴の恋人、仮に花子にするけど、花子の妹は去年行方不明になってから帰ってきてないそうだ。
この町じゃ行方不明もそう珍しくない。
神隠しにあったんだって、家族全員、妹が無事に帰ってくることを諦めていた。
だけど、一週間ぐらい前の夜中、不思議なことが起きたんだよな」
陽平の紫黒色の瞳が怪しい色を放った。
口元はにやりと笑んでいるのに、目は笑っていない。
ぞっとする表情に光季は密かに小さく震える。
「その夜は、激しい雨が降っていた。
まるで世界に誰もいないような人気のない夜、窓や屋根を叩く雨の音だけが響いている。
花子はなんとなく怖くなって、早めに布団にはいったそうだ。
深い眠りに落ちた頃合い、トントン、と窓を叩く音がした。
花子の部屋は二階で、窓を叩くなんて芸当、普通の人間にはできない。
花子は怖くなって、頭から布団を被った。
聞こえないふりを続けたが、音は止まない。激しさを増すばかりだ。
そのうち、声まで聞こえてくるようになった。それは妹の声だった」
妖怪と戦っているが、光季は怖い話が得意ではない。
真剣に聞けば怖くなるとわかっていながらも、陽平の声に惹きこまれて、つい話に集中していた。
頭の中に陽平が語った情景が浮かぶ。ノック音まで聞こえてきそうだ。
「いなくなったはずの妹が二階の窓を叩いている。
怖いけど、花子は声に耳を傾けずにはいられなかった。
妹は『開けて、お姉ちゃん』と悲しげな声で叫ぶ。
花子はとうとう耐えられなくなって、布団から飛び出してカーテンを開けた。
だけど、そこには誰もいない。花子は窓を開けた。
すると、目の前にぬっと妹が現れたんだ」
いつもよりトーンの低い陽平の声に、光季はごくりと唾を飲む。
「妹は変わり果てた姿だった。昆虫みてーな真っ黒の瞳、にやりと開いた口からは牙がのぞいていた。
妹は目を細めて笑うと、そのまま茫然とする花子を頭から食っちまったそうだ」
背筋がぞっとした。思わず光季は自分を抱き締める。
その反応に陽平の目尻が下がったのを見て、光季はむっとした顔を作り、腕を組んでふんぞり返った。
「なんだよ、その話。妹を見た花子が食われたってんなら、誰がその話を伝えたんだよ。それ、森田の作り話じゃねーの?」
「さあな。森田はマジだとか言ってたぜ。ガセかはさておき、けっこう怖かっただろ?」
「怖くねーよ、そんな定番のネタ」
「ホントか?けっこうビビってたじゃん」
「ビビってねーよ」
陽平とくだらない言い争いをしていると、尻ポケットに入れていたスマホが震えた。
光季はポケットからスマホを引っ張りだす。着信は夜鴉の基地からだった。
「水瀬です」
「こんにちは、こーきくん。学校なのにごめんねぇ」
ゆったりとした香山の声がスマホ越しに聞こえてきた。
癒される甘い声だが、どうせ碌でもない内容だろう。
電話でプライベートな会話を楽しむほど親しい間柄ではない。
「事件ですか?」
「あったりぃ。そう、事件だよ。如月隊と朝比奈隊に召集がかかったの。
今から一時間後に基地に集合。
虎徹さんがそっちに向かってるから、こーきくんは校門で待ってて」
「了解しました」
電話を切ると、光季はすぐに立ち上がった。
「陽平、おれ特務がはいったから行くわ。先生によろしく言っといてくれ」
「りょーかい、気をつけていけよ」
陽平に手を振ると、光季は屋上の階段を軽快に駆け下りていった。
大嶽丸の一件以来、甲種の妖怪の出現もなく、光季は割と平穏な日々を送っていた。
先日までの地獄のような猛暑が嘘のように、爽やかな風が頬を撫でる。屋上には秋めいた風が吹いていた。
立ち入り禁止となっている屋上にはあまり人がこない。
現に今この空間を陣取っているのは光季と陽平の二人だけだ。
「やっぱ屋上っていいよな」
楽しそうに言いながら、陽平が弁当を広げた。
いつも食べているコンビニ弁当やおにぎりやパンではなく、珍しく可愛らしいブルーのランチボックスだ。
中身はロール状の一口サンドに、唐揚げとプチトマトなどのちょっとしたおかずと華やかだ。
「今日の弁当、なんか気合いはいってんなー。おまえの母さん、フルタイム勤務だから弁当は作んない主義じゃなかったっけ?」
「そうだぜ。こんなカワイイ弁当、うちのガサツな母ちゃんが作るワケねーじゃん。これは隣のお節介が作って持ってきたんだよ」
「ああ、白藤か。いかにもそれっぽいな。羨ましいやつだな、おまえ」
「そうか? 別になんとも思わねえけど」
「それ、クラスの男共が聞いたらキレるぞ。あんな可愛い子に尽くされてなんとも思わねーなんて、それでも男かってな
」
「ああ、そうかもなぁ。でも残念。オレは沙奈のこと、別に女として意識したことねえんだわ。なんかもう兄弟って感じでよ。向こうだってオレのこと、弟かなんかだと思ってんじゃね?」
スモークサーモンのロールサンドを咀嚼しながら、陽平がそっけなく言う。
果たして本当にそうだろうか。
沙奈は陽平を好いている気がする。
鋭い陽平がそれに気付いていないはずはないが、敢えて触れないのは仮に沙奈が陽平を好きだったとしても、彼がそれに応える気がない知らんふりをしているのかもしれない。
三日前、隣のクラスの女子に告白されてふったことを光季はぼんやり思い出した。
放課後に呼び出されて足を向けた裏庭で、名前も知らなかった女子に「好きです」と告げられた。
丸い目の可愛らしい女子だったけれど、光季はその場で彼女をふった。
学校に任務。付き合う時間がないからだ。
それにいつ死んでも可笑しくない身だ。
人間だれしもそうではあるが、兵士として、なおかつ精鋭の式神部隊として戦っている以上、死の危険は他人よりも身近にある。
おいそれと付き合って、万が一おっ死んで悲しませたりしたら可哀相だ。
もちろん、夜鴉隊員であっても恋人がいる人なんていくらでもいる。
ただ、自分は今のところそういう気分になれない。
女子を可愛いと思う気持ちはあるが、もともとそんなに恋愛に興味があるほうではない。
友人の話を聞いて色々と面倒臭そうだなと思っていた。
夜鴉に入ってからは、楽しくて忙しくて、より一層恋愛から遠のいたように思う。
ただ時々、もしも、中学二年生の時に夜鴉に入らなかったら、今頃自分はどんな生活を送っていたのだろうかと考えることがある。
「なあ光季、暑さも吹き飛ぶような話、してやろうか?」
ぼんやりしている光季の顔を、三日月のように細められた瞳が覗き込んだ。
男子高校生の会話はあっちこっちに飛躍するものだ。
「なんだよ、怪談の季節はもう終わってるぞ」
「まあまあ。昨日、おまえが任務でいない時にクラスの森田に聞いた話だ。
森田の友達の兄貴の恋人、仮に花子にするけど、花子の妹は去年行方不明になってから帰ってきてないそうだ。
この町じゃ行方不明もそう珍しくない。
神隠しにあったんだって、家族全員、妹が無事に帰ってくることを諦めていた。
だけど、一週間ぐらい前の夜中、不思議なことが起きたんだよな」
陽平の紫黒色の瞳が怪しい色を放った。
口元はにやりと笑んでいるのに、目は笑っていない。
ぞっとする表情に光季は密かに小さく震える。
「その夜は、激しい雨が降っていた。
まるで世界に誰もいないような人気のない夜、窓や屋根を叩く雨の音だけが響いている。
花子はなんとなく怖くなって、早めに布団にはいったそうだ。
深い眠りに落ちた頃合い、トントン、と窓を叩く音がした。
花子の部屋は二階で、窓を叩くなんて芸当、普通の人間にはできない。
花子は怖くなって、頭から布団を被った。
聞こえないふりを続けたが、音は止まない。激しさを増すばかりだ。
そのうち、声まで聞こえてくるようになった。それは妹の声だった」
妖怪と戦っているが、光季は怖い話が得意ではない。
真剣に聞けば怖くなるとわかっていながらも、陽平の声に惹きこまれて、つい話に集中していた。
頭の中に陽平が語った情景が浮かぶ。ノック音まで聞こえてきそうだ。
「いなくなったはずの妹が二階の窓を叩いている。
怖いけど、花子は声に耳を傾けずにはいられなかった。
妹は『開けて、お姉ちゃん』と悲しげな声で叫ぶ。
花子はとうとう耐えられなくなって、布団から飛び出してカーテンを開けた。
だけど、そこには誰もいない。花子は窓を開けた。
すると、目の前にぬっと妹が現れたんだ」
いつもよりトーンの低い陽平の声に、光季はごくりと唾を飲む。
「妹は変わり果てた姿だった。昆虫みてーな真っ黒の瞳、にやりと開いた口からは牙がのぞいていた。
妹は目を細めて笑うと、そのまま茫然とする花子を頭から食っちまったそうだ」
背筋がぞっとした。思わず光季は自分を抱き締める。
その反応に陽平の目尻が下がったのを見て、光季はむっとした顔を作り、腕を組んでふんぞり返った。
「なんだよ、その話。妹を見た花子が食われたってんなら、誰がその話を伝えたんだよ。それ、森田の作り話じゃねーの?」
「さあな。森田はマジだとか言ってたぜ。ガセかはさておき、けっこう怖かっただろ?」
「怖くねーよ、そんな定番のネタ」
「ホントか?けっこうビビってたじゃん」
「ビビってねーよ」
陽平とくだらない言い争いをしていると、尻ポケットに入れていたスマホが震えた。
光季はポケットからスマホを引っ張りだす。着信は夜鴉の基地からだった。
「水瀬です」
「こんにちは、こーきくん。学校なのにごめんねぇ」
ゆったりとした香山の声がスマホ越しに聞こえてきた。
癒される甘い声だが、どうせ碌でもない内容だろう。
電話でプライベートな会話を楽しむほど親しい間柄ではない。
「事件ですか?」
「あったりぃ。そう、事件だよ。如月隊と朝比奈隊に召集がかかったの。
今から一時間後に基地に集合。
虎徹さんがそっちに向かってるから、こーきくんは校門で待ってて」
「了解しました」
電話を切ると、光季はすぐに立ち上がった。
「陽平、おれ特務がはいったから行くわ。先生によろしく言っといてくれ」
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