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真の力
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麒麟は突然立ち上がり鳴いた。
普段は鳴かない麒麟が…。
飼育員が連れて行った。
でも私にはわかっていた。
あの麒麟、元気になったって。
立て続けに力を使ったことで私は疲れ切っていた。もうそっとしておいて欲しい。そう思ったが、休ませてはくれなかった。
「いつまで続けるの?」
「あなたが倒れるまでかしら…。」そう言いながら高藤瑠璃は微笑んだ。本当にやりそうで怖い。
真壁咲夜は違った。
力の得意不得意はあって当然。でも、私が人類を救う鍵となるなら使い方を考えるべきだと言っていた。
まぁ、私からしたらどちらも同じだけどね。
腹が立ったので指先でバーンと、小石を弾いて遊んでいると、余裕ねと言われた。
この場所から消えてしまいたいと本当に思った。瞬間移動とか漫画みたいに出来ればいいなと。家族がいる場所をイメージした。
はじめは全く真っ暗だったのに、時間が経つにつれ景色が見えてきた。これはどこ?
家族はどこかの建物の中にいた。椅子に座っていたのだ。
私はそこに行きたいと願った。でもできなかった。力が足りない。本当の本気でないと無理なのかなと…それとも元々無理なのか?テレビでは瞬間移動したことがある人がコメントしているのを見たことがあったが、作り話か?私は疲れていた。
頭がクラクラしてこれ以上集中できない。
高藤瑠璃はその様子を見てこう言った。
「あなたの家族は我々の死中にある。助けたければ力を見せなさい。」
「なっ、そんな…嘘よ。嘘に決まっている。」
「なら確かめたら?透視…できるでしょ?」
さっきのがそうだったのかと思うと居ても立っても居られない。助けなければ。
私は疲れているのにもかかわらず、頭がクラクラしているのにも目をつむり必死に集中した。「見えた。」
その一瞬の出来事に私はついていけなかった。見えたと思って目を開けたら目の前に家族がいた。家族は皆恐怖におののいていた。さっきまでいなかった娘が目の前にいたからだ。始めは幽霊とかと思ったらしい。しかし、声が聞こえ、手で触ることもできるとなると再会できた喜びをかみしめていた。
「感動の再会…ってところかしら。おめでとうございます。貴女は瞬間移動に成功しました。」
そう言って現れたのは高藤瑠璃だった。
真壁咲夜も一緒だ。
「どういうこと?」
「貴女は瞬間移動に成功しました。他にもヒーリング、念動力と透視も。これでまずは第一段階といったところです。」
「えっ?まだあるの?」
「はい、これからが本番です。最近頻繁におきている地震を鎮めてもらいます。」
「はい?そんなの無理に決まってるじゃん。私は神様か何かか?」
「違います。ですが、力は持っています。」
「無理無理、ぜったーい無理!」
私は両手を振ってできないとアピールしたが、聞いてもらえない。ガックリと両肩を落とした。家族は何が何だかわかってない。
私は諦めて意識を集中し始めた。疲れてはいたが、意識はクリアになっていた。
両手を組んで拝むような体勢になり集中すると遠方で地震が起こっているのがわかる。
普段は鳴かない麒麟が…。
飼育員が連れて行った。
でも私にはわかっていた。
あの麒麟、元気になったって。
立て続けに力を使ったことで私は疲れ切っていた。もうそっとしておいて欲しい。そう思ったが、休ませてはくれなかった。
「いつまで続けるの?」
「あなたが倒れるまでかしら…。」そう言いながら高藤瑠璃は微笑んだ。本当にやりそうで怖い。
真壁咲夜は違った。
力の得意不得意はあって当然。でも、私が人類を救う鍵となるなら使い方を考えるべきだと言っていた。
まぁ、私からしたらどちらも同じだけどね。
腹が立ったので指先でバーンと、小石を弾いて遊んでいると、余裕ねと言われた。
この場所から消えてしまいたいと本当に思った。瞬間移動とか漫画みたいに出来ればいいなと。家族がいる場所をイメージした。
はじめは全く真っ暗だったのに、時間が経つにつれ景色が見えてきた。これはどこ?
家族はどこかの建物の中にいた。椅子に座っていたのだ。
私はそこに行きたいと願った。でもできなかった。力が足りない。本当の本気でないと無理なのかなと…それとも元々無理なのか?テレビでは瞬間移動したことがある人がコメントしているのを見たことがあったが、作り話か?私は疲れていた。
頭がクラクラしてこれ以上集中できない。
高藤瑠璃はその様子を見てこう言った。
「あなたの家族は我々の死中にある。助けたければ力を見せなさい。」
「なっ、そんな…嘘よ。嘘に決まっている。」
「なら確かめたら?透視…できるでしょ?」
さっきのがそうだったのかと思うと居ても立っても居られない。助けなければ。
私は疲れているのにもかかわらず、頭がクラクラしているのにも目をつむり必死に集中した。「見えた。」
その一瞬の出来事に私はついていけなかった。見えたと思って目を開けたら目の前に家族がいた。家族は皆恐怖におののいていた。さっきまでいなかった娘が目の前にいたからだ。始めは幽霊とかと思ったらしい。しかし、声が聞こえ、手で触ることもできるとなると再会できた喜びをかみしめていた。
「感動の再会…ってところかしら。おめでとうございます。貴女は瞬間移動に成功しました。」
そう言って現れたのは高藤瑠璃だった。
真壁咲夜も一緒だ。
「どういうこと?」
「貴女は瞬間移動に成功しました。他にもヒーリング、念動力と透視も。これでまずは第一段階といったところです。」
「えっ?まだあるの?」
「はい、これからが本番です。最近頻繁におきている地震を鎮めてもらいます。」
「はい?そんなの無理に決まってるじゃん。私は神様か何かか?」
「違います。ですが、力は持っています。」
「無理無理、ぜったーい無理!」
私は両手を振ってできないとアピールしたが、聞いてもらえない。ガックリと両肩を落とした。家族は何が何だかわかってない。
私は諦めて意識を集中し始めた。疲れてはいたが、意識はクリアになっていた。
両手を組んで拝むような体勢になり集中すると遠方で地震が起こっているのがわかる。
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