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【5】
写真をよく見てみた。するとあることに気がついた。
「この写真はどこで撮ったんだい?」
「あっ、え~っと。船着場よ。カモメがたくさん飛んでてとても素敵だったからそこで写真を何枚かうつしたわ。」
「そうか、そこで奴らは…なら君は危ない。」
「何を言っているの?何で危ないの?」
「わからないかい?これは奴らの犯行を写したものなんだよ。」
「奴らって?さっきの男がその仲間ってこと?」
「ああ、そうだ。君はそこでとんでもないものを写してしまったんだよ。」
言われて慌てて写真を見直した。
よ~く見てみると遠くに何かを写していた。
それは箱のようなものをお互いが渡し合ってるところだ。
「これって?」
「麻薬だな。」
「そんな~。」
リジーはどうしたらいいのかわからなかった。
シュナイダーは携帯を取り出し何処かへ電話をかけていた。
「これから仲間がここへ来る。それで例の写真を見せてくれ。事はそれからだ。」
「わかったわ。じゃあ持って来るわね。」
リジーはそう言って建物の奥の部屋へと入って行った。
そして手にしたものをシュナイダーに渡した。そしてこうも言った。友達のサミーにも同じ写真を渡したと。
シュナイダーはそれを聞くとすぐに同僚にサミーの家に向かわせた。写真を回収、そしてサミーを保護するために。
すぐにサミーと連絡が取れ、何事もなかったことに安堵したリジーだったが、それでも狙われている事には変わりはない。不安だった。
シュナイダーはリジーのそんな気持ちを汲んでサミーの警護を依頼した。
自分はリジーを担当するつもりのようだ。
「あ、あなたが私の警護?あなた警察官よね。警官が一般市民を警護するなんて聞いたことはないわ。駄目よ。」
「大丈夫だ。俺たちはそのてのプロだ。」
「え?専門…て、SP?」
「そう、SPだ。」
「これから24時間君たちに張り付く。君達は普段通りに生活してくれ。あとのことは俺たちが守る。」
「そんな…悪いわ。」
「そうさせてくれ。俺が心配だ。」
「でも…。」
そこにサミーが警護されながらやって来た。そしてリジーの耳元で囁いた。
「カッコいいし、この際お願いしちゃいましょうよ。もしかしてロマンスが生まれるかもしれないしね。」
「サミー。そんな事気にしている場合じゃないのよ。命を狙われてるかもしれないんだから。」
「はいはい。分かってますよ。でも、それくらい役得よ役得。」
「はぁ~。」とため息をついたリジーは諦めてシュナイダーに警護を依頼する事にした。
ただ知らないといけないのはその料金だ。それほど裕福というわけではないからそうそう頼めないかもしれない。
諦め半分で聞いてみた。
「そんな事心配しなくていいよ。何なら俺が出す。」
「えっ?悪いわ。警護もしてもらうのにお金を出してもらうだなんて。」
「俺としては君と長い事一緒に居られる方がありがたい。本当なら喜んじゃいけないんだけどね。」
確かにそうでもしないとシュナイダーと一緒には居ないだろう。嬉しさの反面、恐怖もあった。
警護が始まってから数日は何も起きなかった。だからこのまま何も起きないんではないかと思い始めた時、事件が起きた。
リジーが使っていたアパートに何者かが侵入したのだ。土足で踏み荒らされた室内を見てすぐに分かった。
部屋の中は散乱して見る影もない。
「な、何これ?」
「相手側が行動し始めたみたいだな。ならこちらもそのように動かなくてはね。プランAだ。」
「この写真はどこで撮ったんだい?」
「あっ、え~っと。船着場よ。カモメがたくさん飛んでてとても素敵だったからそこで写真を何枚かうつしたわ。」
「そうか、そこで奴らは…なら君は危ない。」
「何を言っているの?何で危ないの?」
「わからないかい?これは奴らの犯行を写したものなんだよ。」
「奴らって?さっきの男がその仲間ってこと?」
「ああ、そうだ。君はそこでとんでもないものを写してしまったんだよ。」
言われて慌てて写真を見直した。
よ~く見てみると遠くに何かを写していた。
それは箱のようなものをお互いが渡し合ってるところだ。
「これって?」
「麻薬だな。」
「そんな~。」
リジーはどうしたらいいのかわからなかった。
シュナイダーは携帯を取り出し何処かへ電話をかけていた。
「これから仲間がここへ来る。それで例の写真を見せてくれ。事はそれからだ。」
「わかったわ。じゃあ持って来るわね。」
リジーはそう言って建物の奥の部屋へと入って行った。
そして手にしたものをシュナイダーに渡した。そしてこうも言った。友達のサミーにも同じ写真を渡したと。
シュナイダーはそれを聞くとすぐに同僚にサミーの家に向かわせた。写真を回収、そしてサミーを保護するために。
すぐにサミーと連絡が取れ、何事もなかったことに安堵したリジーだったが、それでも狙われている事には変わりはない。不安だった。
シュナイダーはリジーのそんな気持ちを汲んでサミーの警護を依頼した。
自分はリジーを担当するつもりのようだ。
「あ、あなたが私の警護?あなた警察官よね。警官が一般市民を警護するなんて聞いたことはないわ。駄目よ。」
「大丈夫だ。俺たちはそのてのプロだ。」
「え?専門…て、SP?」
「そう、SPだ。」
「これから24時間君たちに張り付く。君達は普段通りに生活してくれ。あとのことは俺たちが守る。」
「そんな…悪いわ。」
「そうさせてくれ。俺が心配だ。」
「でも…。」
そこにサミーが警護されながらやって来た。そしてリジーの耳元で囁いた。
「カッコいいし、この際お願いしちゃいましょうよ。もしかしてロマンスが生まれるかもしれないしね。」
「サミー。そんな事気にしている場合じゃないのよ。命を狙われてるかもしれないんだから。」
「はいはい。分かってますよ。でも、それくらい役得よ役得。」
「はぁ~。」とため息をついたリジーは諦めてシュナイダーに警護を依頼する事にした。
ただ知らないといけないのはその料金だ。それほど裕福というわけではないからそうそう頼めないかもしれない。
諦め半分で聞いてみた。
「そんな事心配しなくていいよ。何なら俺が出す。」
「えっ?悪いわ。警護もしてもらうのにお金を出してもらうだなんて。」
「俺としては君と長い事一緒に居られる方がありがたい。本当なら喜んじゃいけないんだけどね。」
確かにそうでもしないとシュナイダーと一緒には居ないだろう。嬉しさの反面、恐怖もあった。
警護が始まってから数日は何も起きなかった。だからこのまま何も起きないんではないかと思い始めた時、事件が起きた。
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部屋の中は散乱して見る影もない。
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