狙われたその瞳

神名代洸

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シュナイダーはリジーとの関係を良いものにしたかった。終わらせたくなかった。こんなことは今まで一度だってなかった。同僚や上司に冷やかされても気持ちは変わらない。そこでこの事件が解決したら…先があることを伝えよう。
終わりじゃない。始まりだと。





地下に潜っている犯罪組織の面々はリジーの事をあれこれとさぐっていた。
家族構成から付き合っている男に至るまで。
家族は母親が郊外にいるのみのようだ。
男関係は全くなかった。ならばそちらから攻めていって必要なものを手に入れよう。
あとは始末すれば済むだけだ。
簡単だと思っていた。
だが1つ問題が…。
警護されているようでなかなか1人になるチャンスがないと言うことだ。
ならばと同姓の女を使っておびき出すことにした。
女は嫌がったが、借金がある為逆らうことはできないのはわかっているらしく平静を装いながらリジーに近づいた。
そう、トイレの中まではいかに警護人といえども入ることはできない。
女はトイレに小窓があるのを確認するとリジーに近づいてこう言った。
「あなたの大切な人が狙われてるわ。内緒でここから出られるかしら?急いでるのよ。私も狙われてて危ないから。」
足を洗おうとしている事を話して聞かせ、表に仲間が大勢集まっている。いくら警護人と言えども数には勝てないだろうと…。
それを聞いたが、リジーは女の話を聞かなかった事にした。
たとえ何人来ようと彼らなら…。そう感じるのだ。だから無理と答えると女はイライラをあらわにし、ポケットからナイフを取り出した。
「本当ならこんなことしたくはないのよ。言うこと聞いて!」
リジーは緊急用の電話を押せるか不安だったが、どうにか気持ちを落ち着かせ、番号を押した。
女は焦った。
どこに電話をされたのかわからない。
警察になんかに通報されたらそれこそ終わりだ。
女は焦るあまりリジーが録音している事にも気づいていない。

「いいから来なさいよ!分かる?これ何か。怖いでしょ?いうこと聞けば怖いことしないわ。さっ、早くして!」
「嫌よ!あなたのいうことは信じられないわ。あなたのことはなにも知らないし、彼らはそんなに弱じゃないわ。私もね。」そう言うが早いかリジーは女からナイフをもぎ取ろうと掴みかかった。慌てたのは女の方だった。まさかこう来るとは聞いてなかったからだ。焦るあまり手からナイフが離れると暴れるのをやめ大人しくなった。リジーは女から奪ったナイフをハンカチを使って取りナイフを畳んで包みポケットにしまった。
「さぁ、どうするの?まだ何かするつもり?」
「ああ、もうダメだわ。私も殺される。逃げなきゃ。」
「どこへ逃げるの?あいつらなら地の果てまでも追って来るかもしれないわよ。」
「でも私は失敗したのよ。あなたを連れてかなければ私も消される。もうどうにでもなれよだわ。」女は泣き出していた。
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