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第四回公演
18、もしかしてこの花は今日散るんじゃないか
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たんぽぽ達のショーが始まる前に三人は劇場に戻れた。
空いていた席に座ると、客は先程より増えている。
やはり図書室系女子が多く、時間的にお勤めから直行で来たような人も多い。
そんな場内に、三味線のメロディが流れる。
上手からCHAOS嬢が現れた。
アニソンの幅広さを実感させる和歌をもじった粋な曲に合わせ、着物娘の格好でひと踊りしだす。
たんぽぽに気を取られていたが、こちらもなかなかうまい。
二番に差し掛かると紅たんぽぽが現れた。
座布団をピザ生地のようにくるくる手で回し、本舞台に置き、そこに座る。
こちらも着物だが、さっきのキャメロンさんとは違い、ほんのり茶色い髪を軽く結った伊達男風。
アニメ 落伍夜叉の主人公の男装落語家 夜叉乃 染雪のコスプレだと遥心達はわかった。
訳あって男の振りをして、などではない。
傾く落語界を盛りたてるべく、女性ファンを取り込もうとそれを売りにした噺家だった。
主題歌の音が絞られ、場内には担当声優の声で落語が流れ出した。
アニメ本編で実際に流れていたものだ。
実際にある古典落語ではなく、アニメのために書き下ろされた新作落語。
声優が声音を使い分け演じるそれに、紅たんぽぽが口パクととも身体を動かす。
「通販花魁」
詩帆の声に遥心がそうかと気づく。
流れているのは本編七話の通販花魁だ。
性が安売りされ、花魁は通販や道端の自販機で手軽に買い、使い捨てで消費される時代を描いた噺だ。
曲が変わり、CHAOSが噺に出て来る花魁の格好で出て来る。
髪はボサボサで、かつて語られる価値などなく、買った客の相手を客のボロアパートでさせられる。
そんなことを場内に合わせて口パクで語っていた紅たんぽぽが、ゆらりと立ち上がった。
花魁の相手として、噺の中にログインしだした。
先程までの凛とした噺家とは違い、辿々しく初な青年を演じだす
戸惑いの表情で花魁の頬に触れ、花魁もその愛撫を迎えいれる。
そこに、場内の落語が被さる。
二人がそれに合わせて動く。
噺の中の青年が、初めて触れる女体を堪能し、花魁も、ああそう、そうよと青年の初めてのお相手を務める。
頃合いを見計らい、青年が自分の着物の前をはだけ、花魁の中心に腰を突き出し振り出した。
初めてなのに本能でわかる動き。
唇を噛み締め、歯を食いしばり快感に耐える。
鯉のように口をパクパクさせると、見えない精を花魁の中に放ち、どうっと花魁の身体に倒れ込む。
そんな淀みのない一連の動き。
それを、どんな気持ちで見たらいいか遥心はわからなかった。
熱演を。
だが客は。
反応を盗み見ると、皆息を詰め、真剣に見ていた。
ショーは尚も続く。
絡み、息遣い、舌使い、喉の動き、喘ぎ声を伴って。
場内に流れる噺通り、花魁が青年を押し倒し、本来の、女性らしい白い太ももを露わにさせるとその中心に顔を埋める。
初めてのめくるめく快感に青年はだらしなく口と目を見開く。
舞台においた拳をぐっと握り締め、少しでもその行為を長引かせようと耐える。
しかし、そんな抵抗も虚しくびくびくと腰を突き上げ、花魁の口の中に二発目の精を放った。
遥心と詩帆が目を険しく細め、それを見る。
声優の声だけの芝居を下敷きにし、踊り子達は見事板の上で表現していた。
空いていた席に座ると、客は先程より増えている。
やはり図書室系女子が多く、時間的にお勤めから直行で来たような人も多い。
そんな場内に、三味線のメロディが流れる。
上手からCHAOS嬢が現れた。
アニソンの幅広さを実感させる和歌をもじった粋な曲に合わせ、着物娘の格好でひと踊りしだす。
たんぽぽに気を取られていたが、こちらもなかなかうまい。
二番に差し掛かると紅たんぽぽが現れた。
座布団をピザ生地のようにくるくる手で回し、本舞台に置き、そこに座る。
こちらも着物だが、さっきのキャメロンさんとは違い、ほんのり茶色い髪を軽く結った伊達男風。
アニメ 落伍夜叉の主人公の男装落語家 夜叉乃 染雪のコスプレだと遥心達はわかった。
訳あって男の振りをして、などではない。
傾く落語界を盛りたてるべく、女性ファンを取り込もうとそれを売りにした噺家だった。
主題歌の音が絞られ、場内には担当声優の声で落語が流れ出した。
アニメ本編で実際に流れていたものだ。
実際にある古典落語ではなく、アニメのために書き下ろされた新作落語。
声優が声音を使い分け演じるそれに、紅たんぽぽが口パクととも身体を動かす。
「通販花魁」
詩帆の声に遥心がそうかと気づく。
流れているのは本編七話の通販花魁だ。
性が安売りされ、花魁は通販や道端の自販機で手軽に買い、使い捨てで消費される時代を描いた噺だ。
曲が変わり、CHAOSが噺に出て来る花魁の格好で出て来る。
髪はボサボサで、かつて語られる価値などなく、買った客の相手を客のボロアパートでさせられる。
そんなことを場内に合わせて口パクで語っていた紅たんぽぽが、ゆらりと立ち上がった。
花魁の相手として、噺の中にログインしだした。
先程までの凛とした噺家とは違い、辿々しく初な青年を演じだす
戸惑いの表情で花魁の頬に触れ、花魁もその愛撫を迎えいれる。
そこに、場内の落語が被さる。
二人がそれに合わせて動く。
噺の中の青年が、初めて触れる女体を堪能し、花魁も、ああそう、そうよと青年の初めてのお相手を務める。
頃合いを見計らい、青年が自分の着物の前をはだけ、花魁の中心に腰を突き出し振り出した。
初めてなのに本能でわかる動き。
唇を噛み締め、歯を食いしばり快感に耐える。
鯉のように口をパクパクさせると、見えない精を花魁の中に放ち、どうっと花魁の身体に倒れ込む。
そんな淀みのない一連の動き。
それを、どんな気持ちで見たらいいか遥心はわからなかった。
熱演を。
だが客は。
反応を盗み見ると、皆息を詰め、真剣に見ていた。
ショーは尚も続く。
絡み、息遣い、舌使い、喉の動き、喘ぎ声を伴って。
場内に流れる噺通り、花魁が青年を押し倒し、本来の、女性らしい白い太ももを露わにさせるとその中心に顔を埋める。
初めてのめくるめく快感に青年はだらしなく口と目を見開く。
舞台においた拳をぐっと握り締め、少しでもその行為を長引かせようと耐える。
しかし、そんな抵抗も虚しくびくびくと腰を突き上げ、花魁の口の中に二発目の精を放った。
遥心と詩帆が目を険しく細め、それを見る。
声優の声だけの芝居を下敷きにし、踊り子達は見事板の上で表現していた。
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