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傷者の楽園
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その後しばらく沈黙がずっと続き、凄くもどかしい時間が続いていた。最初はちゃんとこの後説明があるから今は何も言わないんだろうなと思っていたけど全くそんな期待は裏切られ黙り込んでしまった。名乗りすらしない。
「あの」
話しかけても無視された。俺に構わず何かを書き溜めている様子でまるでいない物の扱いを受けた。説明とまっったく違う。傷者が来る場所じゃなかったのか?
本人は至って真面目そうなのが余計にもどかしい状態に拍車をかけていた。これが部活動っていうもののんだろうか……
「はい」
「なにこれ?」
しばらくして喋ったと思えば渡されたものはよく見ると入部届けーー入部届け?
「入るとか一言も言ってないんですけど」
「言わなくてもわかる。楽園、居るなら越したことないでしょ?」
「楽園?」
「そう、楽園」
しかし今回はちゃんと説明がある。
「傷者ーートラウマや後悔を抱えたまま高校生になった愚かな君みたいな連中が唯一なんににも縛られず、幸せに過ごせる空間さ」
「すっごい酷い言われようだけど……」
トラウマや後悔……確かに俺は一昨年の幼なじみとの一件を自分のせいとまるで強迫観念かの用に責め続けて後悔こそしているがそれを誰かに話したりとかそういうことは一切した覚えはない。だからちょっと怖かった。どこの何を見て傷者、そんな判断をしたのかわからないのがさらに怖い。
楽園とかいいつつその主はこんなに寡黙だし喋ろうにも言葉が足りてないし……楽園、と呼ぶには少しだけ不安が残る。
だがそんな不安も不幸にもすぐに解決してしまう。
ガラッと勢いよく部室のドアが開く。
「おー!ほんとに居るし!」
「錦ノ内先生!?」
「えーっと、入部届けは……これか」
「それ、受理するんですか……?」
「え?問題が?」
「俺が自分で書いてすらないですけど」
「ちょっと親指貸してみ」
そう言われ親指を素直に差し出してしまったのが運の尽き。凄く手際のいい流れ作業で親指に朱肉を付けられしい指印を無理やり確保される。その様は到底教師のやるものとは思えず、これもさっきから沈黙を貫く彼女との共謀なのだと思うと一周回って潔く諦めることしか無いんだなと脳が理解してしまった。傷者は所詮傷者。問答無用ということなのか……
「全く何するかも聞かされてないんですよ?」
「まあこの部活特にこれやるって方針もないしな」
「えっ?」
「気が向いたままになんかすればいいんじゃない?」
「それ教師が言うんですか……?」
部活の内容は特に何も無い。おまけに部員は見た感じ俺と彼女だけ。錦ノ内先生も顧問なんだと思われるがこの適当さ。本当に部活として存在してるのかすら怪しくなってきた。
やっぱり今からでも入部届けを破り捨てて逃げてやろうか……
「あの」
話しかけても無視された。俺に構わず何かを書き溜めている様子でまるでいない物の扱いを受けた。説明とまっったく違う。傷者が来る場所じゃなかったのか?
本人は至って真面目そうなのが余計にもどかしい状態に拍車をかけていた。これが部活動っていうもののんだろうか……
「はい」
「なにこれ?」
しばらくして喋ったと思えば渡されたものはよく見ると入部届けーー入部届け?
「入るとか一言も言ってないんですけど」
「言わなくてもわかる。楽園、居るなら越したことないでしょ?」
「楽園?」
「そう、楽園」
しかし今回はちゃんと説明がある。
「傷者ーートラウマや後悔を抱えたまま高校生になった愚かな君みたいな連中が唯一なんににも縛られず、幸せに過ごせる空間さ」
「すっごい酷い言われようだけど……」
トラウマや後悔……確かに俺は一昨年の幼なじみとの一件を自分のせいとまるで強迫観念かの用に責め続けて後悔こそしているがそれを誰かに話したりとかそういうことは一切した覚えはない。だからちょっと怖かった。どこの何を見て傷者、そんな判断をしたのかわからないのがさらに怖い。
楽園とかいいつつその主はこんなに寡黙だし喋ろうにも言葉が足りてないし……楽園、と呼ぶには少しだけ不安が残る。
だがそんな不安も不幸にもすぐに解決してしまう。
ガラッと勢いよく部室のドアが開く。
「おー!ほんとに居るし!」
「錦ノ内先生!?」
「えーっと、入部届けは……これか」
「それ、受理するんですか……?」
「え?問題が?」
「俺が自分で書いてすらないですけど」
「ちょっと親指貸してみ」
そう言われ親指を素直に差し出してしまったのが運の尽き。凄く手際のいい流れ作業で親指に朱肉を付けられしい指印を無理やり確保される。その様は到底教師のやるものとは思えず、これもさっきから沈黙を貫く彼女との共謀なのだと思うと一周回って潔く諦めることしか無いんだなと脳が理解してしまった。傷者は所詮傷者。問答無用ということなのか……
「全く何するかも聞かされてないんですよ?」
「まあこの部活特にこれやるって方針もないしな」
「えっ?」
「気が向いたままになんかすればいいんじゃない?」
「それ教師が言うんですか……?」
部活の内容は特に何も無い。おまけに部員は見た感じ俺と彼女だけ。錦ノ内先生も顧問なんだと思われるがこの適当さ。本当に部活として存在してるのかすら怪しくなってきた。
やっぱり今からでも入部届けを破り捨てて逃げてやろうか……
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