32 / 59
信玄の死
しおりを挟む
こうしたらいい。ああしたらいい。そんな強い意志はこの時代の人間に備わっていない。そなわってるとすれば危機管理への注目度だ。
この時代の人間は危機に強い。つまり、ピンチに強い。それ故に逆境を強い武士が生き残る。そんな時代だった。そう――信玄さんもその一人だった。
「もういいんですか?」
「うん。埋葬しよう」
「そうですね……」
信玄さんは今日、なくなった。最後に言葉を交わした僕にも、何も告げず、自室でひっそりと。
この時代の人間は危機に強い。つまり、ピンチに強い。それ故に逆境を強い武士が生き残る。そんな時代だった。そう――信玄さんもその一人だった。
「もういいんですか?」
「うん。埋葬しよう」
「そうですね……」
信玄さんは今日、なくなった。最後に言葉を交わした僕にも、何も告げず、自室でひっそりと。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
46
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる