LEVELZERO

ジャンマル

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目的意識

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「なあ、終木神」
「隆二でいいよ」
「なあ、隆二」
「……?」
「これからさ、どうなるんだろうな」
「分からないよ……でも、確かに能力者を保護するのは大事だ」
「そうだよなあ……」

 二人にはこれと言った目標がなかった。いや、正確にはあったが、定まってはいなかったんだ。それ故に、二人がぶつかり合うことも多々あった。お互いの目的意識の高さ。プライドの高さからだ。ただ、喧嘩して、ぶつかり合っても結局は元の関係に戻る。まるで、磁石のような二人だった。時にS極同士になり、時にN,S極になる。そんな二人だからこそ、コンビネーションは抜群で、頭の切れもお互いの知識で分け合えた。だが――そんな二人の元に情報が入ってきた――

「……始裂」
「……? 柏樹さん?」
「弓越の事なんだが……」
「……、……」
「死体が確認されたそうだ……それも、バラバラ遺体でな」
「バラバラ死体……? なんでそんな――」
「やけに冷静じゃねえか」
「冷静じゃないですよ!! 抑えてるんです!! これでも!!」
「お、落ち着け!!」

 弓越憑。始裂の幼馴染で、彼の唯一の理解者だった少女だ。だが――しかし、そんな彼女はもういない。レビスト財団によって、「処分」されたのだ。
 行動動機が分からなかった。なぜ、レベルの低い彼女が殺されたのか。なぜ、彼女がやられなくれはいけなかったのか。理解に苦しみ、そして、もがいた――

「……すまねえな」
「別に先生が悪いんじゃないじゃないですか……」
「で、でもよ!!」
「この件はいずれ片付けます!!! 敵として!!!」
「……目的、出来たんだな」
「はい」

 少年の目に、潤いが戻った。
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