30 / 74
LEVELZERO
不安要素
しおりを挟む
「憑……敵は取るぞ……」
「もういいのか、おい」
「はい! 大丈夫です!」
「心配させやがって……たくっ……」
「先生」
「……?」
「先生は僕の親代わり――いや、兄貴分です」
「んなこと言うんじゃねえ。戦いが終わったら、だろ?」
「はいっ!!」
迷いをなくした少年の目には、狂いはなかった。少年の目に映っていた事実に、変わりはないのだから。そして――
「先生」
「お?」
「行ってきます」
「おう。待ってるぞ」
少年は旅だった。この果てしない世界で、終わりのなき世界で、一人。いや、39の仲間と共に。昔の彼なら仲間、などと言わなかっただろう。それだけ、彼に影響を与えたのが、仲間だ。
「みんな、いよいよだ」
「任せてくれ!!」
「おうよ!!」
たくましい仲間を経て、始まりの少年は変わった。すべてが。世界が。そして、こういった。お前らの命を預けてくれ、と。
「そこまで煮詰らなくても……」
「いや、隆二。ここで煮詰まらなきゃ気が晴れねえんだ」
「そっか……」
「おう。さて、お前はそっちの指揮だろ?」
「うん」
二人は拳を重ね合い、お互いの信頼を確認した。そして、いよいよ始まる決戦に向けて、準備を開始した。
「作戦の決行は明後日の13時! それまでに準備しとけよ!!」
「お―っ!!!」
指揮官。そう呼ばれるほどに成長した二人に、満足している二人もまた――不安を隠しきれていなかった。
「あいつら……大丈夫だろうか……」
「先生、煮詰まっちゃだめですよ。応援してあげないと」
「名越先生……」
「まあ、私だって不安なんですけどね!」
「そんな堂々と」
ははは。という笑い声が――教室に響いていたと――言われている。
「もういいのか、おい」
「はい! 大丈夫です!」
「心配させやがって……たくっ……」
「先生」
「……?」
「先生は僕の親代わり――いや、兄貴分です」
「んなこと言うんじゃねえ。戦いが終わったら、だろ?」
「はいっ!!」
迷いをなくした少年の目には、狂いはなかった。少年の目に映っていた事実に、変わりはないのだから。そして――
「先生」
「お?」
「行ってきます」
「おう。待ってるぞ」
少年は旅だった。この果てしない世界で、終わりのなき世界で、一人。いや、39の仲間と共に。昔の彼なら仲間、などと言わなかっただろう。それだけ、彼に影響を与えたのが、仲間だ。
「みんな、いよいよだ」
「任せてくれ!!」
「おうよ!!」
たくましい仲間を経て、始まりの少年は変わった。すべてが。世界が。そして、こういった。お前らの命を預けてくれ、と。
「そこまで煮詰らなくても……」
「いや、隆二。ここで煮詰まらなきゃ気が晴れねえんだ」
「そっか……」
「おう。さて、お前はそっちの指揮だろ?」
「うん」
二人は拳を重ね合い、お互いの信頼を確認した。そして、いよいよ始まる決戦に向けて、準備を開始した。
「作戦の決行は明後日の13時! それまでに準備しとけよ!!」
「お―っ!!!」
指揮官。そう呼ばれるほどに成長した二人に、満足している二人もまた――不安を隠しきれていなかった。
「あいつら……大丈夫だろうか……」
「先生、煮詰まっちゃだめですよ。応援してあげないと」
「名越先生……」
「まあ、私だって不安なんですけどね!」
「そんな堂々と」
ははは。という笑い声が――教室に響いていたと――言われている。
0
あなたにおすすめの小説
婚約者の幼馴染って、つまりは赤の他人でしょう?そんなにその人が大切なら、自分のお金で養えよ。貴方との婚約、破棄してあげるから、他
猿喰 森繁
恋愛
完結した短編まとめました。
大体1万文字以内なので、空いた時間に気楽に読んでもらえると嬉しいです。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる